児島駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Kinosaki287 (会話 | 投稿記録) による 2012年5月18日 (金) 12:25個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎駅構造)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

児島駅
西口(2010年5月27日)
こじま
Kojima
**上の町 (3.2 km)
(18.1 km) 宇多津**
所在地 岡山県倉敷市児島駅前一丁目107番地
北緯34度27分45.22秒 東経133度48分28.11秒 / 北緯34.4625611度 東経133.8078083度 / 34.4625611; 133.8078083 (児島駅)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)*
四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 本四備讃線瀬戸大橋線
キロ程 12.9km(茶屋町起点)
岡山から27.8 km
電報略号 コシ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
4,017人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1988年昭和63年)3月20日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
* 会社境界駅(JR西日本の管轄駅)
** 上の町方 - JR西日本
** 宇多津方 - JR四国
テンプレートを表示

児島駅配線図
1 2 3 4


STRg STRf
KRWgl+l KRWgr+r
KRW+l KRWrf KRWlf KRW+r
STR+BSl STR+BSr STR+BSl STR+BSr
STR+BSl STR+BSr STR+BSl STR+BSr
STR+BSl STR+BSr STR+BSl STR+BSr
KRWl KRWlg KRWrg KRWr
STRg STRf
構内
ホーム(2007年1月1日)

児島駅(こじまえき)は、岡山県倉敷市児島駅前一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・四国旅客鉄道(JR四国)本四備讃線瀬戸大橋線)の

1990年末に下津井電鉄線が廃止された現在では岡山県で最南端の駅である。

概要

JR西日本とJR四国の境界駅であり、JR西日本の管轄駅である。会社境界標は宇多津駅方の場内信号機付近にある[1]。2008年時点では、旅客列車の乗務員はすべて当駅で交代する[2]。また、当駅はJR西日本直営駅であり、管理駅として宇野線内の全駅(岡山駅を除く)と、本四備讃線の植松駅木見駅上の町駅を管轄している。

かつてJR西日本の乗務員がJR四国線多度津駅まで乗務し、徳島駅からの「うずしお」ではJR四国の乗務員がJR西日本線岡山まで乗務していた時期もあった。これは当時、本州に直通する特急列車に運用されていたキハ181系瀬戸大橋上での騒音が問題となり、気動車特急列車を65km/hに減速して運転する代わりに当駅通過となったことによる。その後本州に直通する気動車特急列車はすべて騒音が少ない2000系に置き換えられ、当駅に停車するようになった。現在は全ての特急列車が停車し、当駅でJR西日本とJR四国の乗務員の交代が行われる。

四国方面発着の普通列車はすべてこの駅で快速マリンライナー」と特急を待避するほか、四国に入らずに当駅で折り返す普通列車は当駅にて四国方面行きの「マリンライナー」へ接続する。

当駅から岡山方面ではICOCA(相互利用対象ICカードはICOCAの項を参照)が利用可能である。四国方面への乗車時はICカード利用不可となるため、四国方面行きのりばのLED発車標では、その旨の案内がしばしば表示される。なお、2012年3月17日に坂出駅・高松駅でのみICカードの利用ができるようになるが、この場合でも山陽本線本郷駅以西の駅、呉線可部線各駅から乗車した場合はこの両駅に行けない。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅で、列車有効長が通常より長く取られている。これは、この先の瀬戸大橋が強風などで運転見合わせになって、四国へ渡る列車が進めなくなった時、できるだけ多くの列車を停車させられるようにしているためである。また、定期客車列車の運転が廃止されたことにより、2006年9月までにホームのかさ上げ工事が施工された。

高架ホームの4番下り待避線外側に1線分のレールが敷設できるスペースが取られているが、2009年時点ではレール及びバラストもしくはスラブ軌道架線等の設置はされていない。

列車接近メロディは2012年3月から暫くの間JR西日本標準のメロディのみに変更されていたが、その後再度変更され現在は『瀬戸の花嫁』が流れ終わった後に続いてJR西日本標準メロディが流れる。

児島駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 瀬戸大橋線 上り 茶屋町岡山方面 普通列車(一部4番のりば)
2 瀬戸大橋線 上り 茶屋町・岡山方面 快速・特急
3 瀬戸大橋線 下り 四国(高松松山高知)方面 快速・特急
4 瀬戸大橋線 下り 四国(観音寺琴平)方面 普通列車

内側2線(2番・3番のりば)が本線、外側2線(1番・4番のりば)が待避線であるが、待避有無に関係なく種別ごとにホームを使い分ける。児島駅始発の岡山方面行き普通列車は基本的に1番のりばから発車するが、一部の時間帯には4番のりばからの始発列車もある。

設備

  • みどりの窓口みどりの券売機がある。
  • 茶屋町方のみに両渡り線がある。
  • エレベーターが各ホームに設置されている。
  • 上下線ホーム上に乗務員詰所がある。 上り線のホーム突端(岡山方)の詰所は2009年夏に建て替え工事が行われた。

利用状況

1日の平均乗車人員は以下の通りである。

  • 4,657人(1999年度)
  • 4,551人(2000年度)
  • 4,593人(2001年度)
  • 4,521人(2002年度)
  • 4,417人(2003年度)
  • 4,266人(2004年度)
  • 4,283人(2005年度)
  • 4,286人(2006年度)
  • 4,298人(2007年度)
  • 4,251人(2008年度)
  • 4,017人(2009年度)

駅周辺

駅前広場

当駅は、児島旧市街地沖の野﨑浜と呼ばれた塩田跡に建設され、駅周辺は新たな市街地として整備された。この街開きのイベントでもあったのが瀬戸大橋架橋記念博覧会(瀬戸大橋博'88・岡山)であり、その会場(現在の児島駅前一丁目・四丁目の大部分)でもあった。現在は多くの店が進出し商業地区となっている。

見所として、北西の旧市街地に江戸時代に塩田開発を進め、野﨑浜の由来となった塩田王・野﨑武左衛門が建てた野﨑家旧宅がある。南方には児島競艇場があり、レース開催時には競艇場への観客で駅が賑わう。また、児島半島の南端にある鷲羽山には、絶叫マシンバンジージャンプがある遊園地鷲羽山ハイランドもある。

四国新幹線予定地

駅の開業以来、一等地であるはずの市街地(西)側の表口広場が駐車場バス待機場として使用されているのは、四国新幹線が新線で建設された場合の予定地とされているためである。ただし、JR西日本では軌間の異なる新幹線から在来線への直通運転を可能とするフリーゲージトレインの開発に参加しており、四国4県も宇野線岡山 - 茶屋町間の複線化を推進している状況で、新幹線建設はまったく具体化されていない。

その他

かつては当駅より西に約700m離れた場所に下津井電鉄下津井電鉄線児島駅があったが、モータリゼーションの進行による乗客の減少のため、1991年1月1日に下津井電鉄線とともに廃止された。廃止後も、駅舎は下津井電鉄の旅行センターとして活用され残っている。

バス

バス乗り場 : 2008年2月より、西口の、バス乗り場を含む駅前ロータリー等の改修工事を実施し、同年12月末に完成する予定であったが、工事の進捗の遅れから工期が延び、2009年3月27日に完成。尚、駅正面にあったペデストリアンデッキは 当該工事の一環で撤去され、同場所に横断歩道及び信号機が新設された。

高速

夜行高速バス「ルミナス号」
(画像は新宿に到着した下津井電鉄の車両)

一般

  • 下津井電鉄

岡山空港リムジンバス

  • 下津井電鉄

特定

歴史

隣の駅

※両社管轄区間を跨いで運転される特急「しおかぜ」「南風」「うずしお」、寝台特急「サンライズ瀬戸」については各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
瀬戸大橋線(本四備讃線)
快速「マリンライナー
本州内では停車駅が列車によって異なるため、列車記事を参照のこと。
普通
上の町駅 - 児島駅 (- 宇多津駅)
四国旅客鉄道(JR四国)
瀬戸大橋線(本四備讃線)
快速「マリンライナー」
(岡山方面 -) 児島駅 - 坂出駅 (Y08)
普通
(岡山方面 -) 児島駅 - 宇多津駅 (Y09)
  • 予讃線坂出駅方面への直通列車のうち、快速「マリンライナー」は宇多津駅構内の短絡線を通過するが、特急「うずしお」は宇多津駅に停車してスイッチバックする。

脚注

  1. ^ この場内信号機以北がJR西日本、以南がJR四国の管轄である。
  2. ^ 四国方面の列車は当駅でJR四国の乗務員に、岡山方面の列車は 同駅でJR西日本の乗務員にそれぞれ交代する。

関連項目

外部リンク