Windows Phone 8

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Windows Phone 8
Windows Phone logo
HTC 8X and Nokia Lumia 920.jpg
左から、HTC 8X, Nokia Lumia 920
開発元企業 / 開発者 マイクロソフト
OSの系統 Windows NT
開発状況 開発中
ソースモデル クローズドソース
初リリース 2012年10月29日(20か月前) (2012-10-29
最新安定版リリース 8.0.10521.155 (Update 3) / 2013年10月14日(9か月前) (2013-10-14
最新開発版リリース 8.1.9900.568 (WP8.1) / 2014年02月10日(5か月前) (2014-02-10
対象市場 スマートフォン
使用できる言語 多言語
対応プラットフォーム ARM
カーネル種別 ハイブリッドカーネル
既定のユーザインタフェース Modern UI
ライセンス プロプライエタリ
先行品 Windows Phone 7
ウェブサイト www.windowsphone.com
http://emulator.nokia.com/desktop/#/

Windows Phone 8 (ウィンドウズ フォン エイト)はマイクロソフトが開発・提供しているモバイルオペレーティングシステム (OS) とハードウェア プラットフォームであるWindows Phoneの第2代目OS。Windows Phone 7の後継OS。

概要[編集]

マイクロソフトは、2012年6月21日(日本時間)にWindows Phoneとして第2代目となるWindows Phone 8を発表。開発コードネームは「Apollo」だった。前OSのWindows Phone 7ではWindows CEをベースとしていたのに対し、Windows NTをベースとしたことでカーネル、ファイルシステム、ネットワークモジュール、マルチメディアモジュールなど、OSの中核要素がWindows 8と共有化され、ドライバやコードの移植性がWindows 8とWindows Phone 8のあいだで劇的に高まっている。これによりWindows NT系とWindows CE系に2分されていたマイクロソフトのOSのコードベースが統一されることになった。また、Windows向けアプリとWindows Phone向けアプリの統合が進められており、より移植性が高くなる共通化・統一化に向けて進んでいる。

新機能[編集]

ユーザーインターフェイス[編集]

Windows Phone 8のスタート画面のイメージ

Windows PhoneではModern UIが使用されているが、スタート画面が7.5以前から少し変更されており、従来ではプログラムの一覧を表示させる矢印アイコンがあった空白スペースにもユーザーがタイルを置けるようになった。矢印アイコンはスタート画面の一番下へと移動されている。また、ユーザーがタイルのサイズを3段階に自由に変更することも可能となった。アクセントカラーが新たに10色追加され、20色(プラス端末オリジナル色)になった。Windows Phone 7を、Windows Phone 7.8へとアップグレードすることによりこの機能は従来の端末でも使用できる。

Update 3 が適応された大型ディスプレイの端末では、スタート画面のタイルが4列から6列へ増加され、より多くの情報を表示させることができる。また、1080pのフルHD高解像度にも対応した。

コア[編集]

従来のWindows CEベースのOSから、Windows NTベースのOSになったことで様々な制限がなくなり新機能が追加されている。従来はシングルコアのみの対応だったが、Windows Phone 8では、マルチコアのアプリケーションプロセッサに対応し、スペック上は64コアまでサポートする。また、Update 3以降ではクアッドコアにも対応した。

ディスプレイの解像度[編集]

従来はWVGA (800×480) のみだったのに対して、WXGA (1,280×768)、720P (1,280×720) 、1080p (1,920×1080)(Update 3以降のみ)が新たにサポートされた。アプリは自動的に端末の解像度に合わせられるため、従来の解像度で作成されたアプリも対応できる。

ウェブブラウザ[編集]

Internet Explorer 10が搭載されている。従来のモバイルOSでは専用のバージョンのウェブブラウザーが搭載されていたが、Windows 8版のIEと共通のレンダリングエンジンを使用することにより、JavaScriptのパフォーマンスアップとHTML5の完全サポートが行われている。

NFCとウォレットのネイティブサポート[編集]

他のNFC対応デバイスとの間でのNFCを使ったデータ交換や決済が可能になった。NFCタグからのデータ入力も可能。クレジットカードやデビットカード、会員カードなどとも連携を行うことが出来るとしている。

Nokiaマップ[編集]

従来はOS標準のマップでBingマップを使用していたが、Windows Phone 8ではNokia社のマップテクノロジーが採用された。オフラインバージョンをダウンロードでき、インターネット接続なしでも使える。サポートされている地域ではBingマップに比べて正確で使いやすいが、現在、日本国内は情報に乏しく、一般的に利用できるレベルには達していない。

その他[編集]

  • Zune Softwareを使用したメディア同期が廃止され、MTPデバイスとして振る舞うように変更された。
  • スクリーンショットがホームボタンと電源ボタンの長押しで撮影できるようになった。
  • キッズコーナーと呼ばれる、子供に使用させる際に保護者が制限した機能のみを使用できる機能が追加された。
  • カメラ機能としてパノラマ撮影が可能になった。
  • バックグラウンドのマルチタスク機能が強化された。
  • microSDカードが正式にサポートされた。
  • 音声認識機能の日本語のサポート。
  • 電話以外の通知音でカスタム通知音が使えるようになった。
  • 画面回転ロック設定の追加

ハードウェア要件[編集]

Windows Phone 8のハードウェア要件
CPU Qualcomm Snapdragon S4 デュアルコアプロセッサ / Qualcomm Snapdragon 800 クアッドコアプロセッサ
GPU DirectX 9 互換
記憶装置 WVGAは512MB以上のRAM / 1080pと720p、WXGAは1GB以上のRAM と4GB以上のフラッシュメモリ
ディスプレイ 静電式 4 ポイント認識の画面解像度800×480(WVGA)、WXGA(1,280×768)、720P(1,280×720)、1080p (1,920×1080)ディスプレイ
センサー 加速度センサーA-GPSコンパス、照度センサー、近接センサー
カメラ LEDフラッシュ、またはキセノンフラッシュ付きのAF背面カメラと専用シャッターボタン、オプションでVGA以上の前面カメラ
マルチメディア FMラジオチューナー、3.5mmステレオヘッドフォンジャック、Bluetooth、802.11b/g。オプションで802.11n、磁力計ジャイロスコープ
物理ボタン 戻る(前面左下)・スタート(前面中下)・検索(前面右下)と、電源(上部)・カメラ(側面)・ボリューム上下(側面)の 6つ

デバイス[編集]

海外では多くの端末が発売されつつあるが、2013年5月19日現在、日本国内のメーカーでWindows Phone 8が搭載された端末は発売されていない。

海外で発売されているWindows Phone 8デバイスの一覧は、en:List of Windows Phone 8 devices (英語)を参照のこと。

アップデート[編集]

少なくとも18か月はサポートされると発表している。Windows Phone 7からのアップデートはサポートされておらず、代わりにWindows Phone 7.8へのアップデートが実施される。

リリース時期(日本語版) OS バージョン 正式名称 コードネーム 概要 出典
2012年10月29日 8.0.9903.10 Apollo

最初のバージョン

2012年12月11日 8.0.10211.204 Update 1 Apollo+
Portico
  • メッセージの改善
    • 複数の受信者を同時追加できるようになった
    • 未送信のテキストメッセージの下書き自動保存
    • 受信したテキストメッセージを転送前に編集ができるようになった
  • 電話に出られない際に応答画面からあらかじめ設定したテキストメッセージを直接送信できる機能の追加
  • Internet Explorerの向上
    • 設定により画像を自動ダウンロードしないようにできる機能の追加
    • 閲覧履歴を選択してサイトを削除できる機能の追加
  • Wi-Fi接続に優先的に接続させる機能の追加
  • その他いくつかの品質向上

[1]

2013年7月12日 8.0.10327.77
8.0.10328.78[2]
Update 2 GDR2
  • FM ラジオのサポート
  • Data Sense
    • データ通信使用量の確認や制限を行うことができる
  • カメラ
    • ズーム時の映像を高解像度化
    • 任意のレンズアプリをカメラボタン押下時に起動できるようになった
  • ボイスメール
    • WAV形式のサポート
  • CardDAVCalDAVプロトコルによるGoogle アカウント同期のサポート
  • Xbox Musicの改善
  • VoIPアプリの安定性とパフォーマンスの向上
  • Internet Explorer
    • メディア再生の信頼性向上など
  • その他品質向上
[1]
2013年10月14日 8.0.10501.127
8.0.10512.142
8.0.10517.150
8.0.10521.155[2]
Update 3 GDR3
  • ハードウェアのサポートの拡大
  • 大型ディスプレイの端末のタイル数を4つから6つへ増加
  • 運転モードの追加
  • ユーザー補助機能の強化
    • モバイルアクセシビリティの向上
    • 画面やアプリケーションの説明などの読み上げ機能の追加
  • インターネット共有の強化
  • SMSメッセージ、IM、メール、ボイスメール、通知などにカスタム通知音を設定できるようになった
  • 画面回転ロック設定の追加
  • ストレージ管理の強化
  • アプリスイッチャーのそれぞれのアプリに閉じるボタンを追加
  • セットアップ中にWi-Fi接続の設定が行えるようになった
  • Bluetoothのバグ修正とアクセサリの接続の品質を改善
  • その他いくつかの品質向上

[1]

Windows Phone8.1[編集]

Windows Phone8.1は、MicrosoftがBuild2014で発表したWindows Phone8の後継となるスマートフォン用OSである。Windows Phone8からアップグレードできる。

新機能及び変更点[編集]

ライセンスの変更[編集]

Windows Phone8.1からは、事実上ライセンス料が無償になる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c Windows Phone 8 更新履歴” (日本語). 2013年11月20日閲覧。
  2. ^ a b 端末および販売キャリアによって異なる。

外部リンク[編集]