Windows Phone

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Windows Phone
Windows Phone logo
HTC 8X, Lumia 920, Lumia 820.jpg
左から、HTC 8X, Lumia920, Lumia820
開発元企業 / 開発者 マイクロソフト
プログラミング言語 C#,C,C++
ソースモデル クローズドソース
初リリース 2010年09月1日(3年前) (2010-09-01
最新安定版リリース 8.0.10521.155 (Update 3) / 2013年10月14日(6か月前) (2013-10-14
最新開発版リリース 8.1.9900.568 (WP8.1) / 2014年02月10日(2か月前) (2014-02-10
対象市場 スマートフォン
対応プラットフォーム ARM
カーネル種別 モノリシックカーネル(Windows CE)(WP7)
ハイブリッドカーネル(Windows NT)(WP8)
既定のUI Modern UI
ライセンス プロプライエタリ
Preceded by Windows Mobile
ウェブサイト www.windowsphone.com

Windows Phone (ウィンドウズ フォン)はマイクロソフトが独自に開発・提供しているモバイルオペレーティングシステム (OS) とハードウェア プラットフォームのシリーズである。Windows Mobile の後継OS。現在シリーズの最新はWindows Phone 8

概要[編集]

au Windows Phone IS12T
(CDMA TSI12)

Windows Phoneは、Windows Mobileの後継OSで、Windows Mobileは主にエンタープライズビジネス向けと位置づけられていたが、一般消費者向けとして新たに一から作られたモバイル用OS。Windows MobileがWindows PCやExchange Serverと同期をとり、その子機的な機能が主体なのに対し、Windows Phoneは、AndroidGoogleのクラウドとの親和性を重視するのと同様、Windows Liveのクラウドとの親和性を重視したつくりとなっている。そのため、アプリケーションもMicrosoftが提供するマーケットプレイスからしかダウンロードできない。

Windows Phone 発売から2010年12月までに 150 万台以上が出荷された[1]。 2011年2月11日にノキアがマイクロソフトと戦略的提携を発表し、同社のスマートフォンに今後 Windows Phone および Bing などマイクロソフトのソフトウェアとサービスを優先的に搭載することとなった[2]。以前ノキアが採用していた Symbian OS を段階的に置き換える見込みである。

Windows Phoneは2011年10月に2011年度 グッドデザイン賞を受賞した[3]

日本国内では、2011年8月25日KDDIおよび沖縄セルラー電話(各auブランド)より、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(現 富士通モバイルコミュニケーションズ)製の世界初のWindows Phone 7.5搭載端末「Windows Phone IS12T」が発売された[4][5]。以降、Windows Phone 端末は発売されていない。

歴史[編集]

発表前は Windows Mobile 7 と噂されていたもので、米マイクロソフトは、2010年2月15日(現地時間)、Mobile World Congress 2010でWindows Mobileの後継OSとなるWindows Phoneを発表。プロジェクトとしては2004年にコードネーム「Photon」として開発を行っていたが途中で挫折[6]2008年にWindows Mobileグループに再編され、再び新しいOSの開発が始まった[7]。計画では2009年にリリース予定だったが、平行して行っていたWindows Mobile 6.5の中間リリースの開発の影響で遅れた[8]

Windows Phone 7[編集]

2010年2月15日バルセロナ(スペイン)で開催されたMobile World Congress 2010で発表。同年11月8日アメリカ合衆国でリリースされた。 2011年9月(日本語版は8月25日)には、大型アップデートとしてWindows Phone 7.5(Mango)を発表。 他多数マイナーアップデートが実施されている。2013年上旬には、Windows Phone 8の機能をいくつか搭載した Windows Phone 7.8も提供された。

Windows Phone 8[編集]

2013年3月8日現在、最新のバージョン。2012年10月29日にリリースされた。従来のOSはWindows CEをベースにして開発されていたが、このバージョンから、Windows 8などのパーソナルコンピューター向けと同じWindows NTをベースとして開発している。

特徴[編集]

ユーザーインターフェイス[編集]

Windows Phone 7.8以降のスタート画面のイメージ

Windows Phoneでは、Zune等で使用されたModern UIが採用された。Modern UIは文字を基調とした単色のデザインで、当時の様々なUIとは見た目や操作性も大きく異なっており、Windows Mobile以前の製品や、iPhoneAndroid等よりも一目で情報が手に入れられるのが特徴。それぞれのHub(後述)では、上部にタイトル文字、項目と続いている。他の多くのOSとは異なり、別の項目へ移動する場合は横スクロールを行うのが特徴。背景色は一部を除いて主に黒と白の2色で、テーマカラーが文字やタイルなどのアクセント色となる。また、これらの背景色やテーマカラーは設定により変更できる。現在iOSやAndroidでもフラットなデザインが順次適用されつつあることから、時代を先取りしたともいえる。

ホーム画面(通称:スタート画面)では、タイルを自由に配置させることができ、様々なアプリへのショートカットアイコンとしても機能しつつ、ライブタイルとして、電子メールの未読や不在着信数、さらに、写真のスライドショーや未読メールの内容、予定の確認などがスタート画面で可能になっている。Windows Phone 7.8/8では、それまで右端にあった空白部分にもタイルを置くことが可能になり、ユーザーがタイルサイズを3段階で変更できるようになった。また、テーマカラーが増え、20色(+端末オリジナル色)から選択できるようになった。

テキスト入力[編集]

スマートフォン向けの組み込みOSとしては世界で初めてフリック入力に対応した。また、IS12Tでは世界初のカーブフリック入力対応日本語入力システムを搭載した。フリック入力で入力できるものに加え、濁点・半濁点・拗音・促音なども一度に簡単に入力できる。顔文字や絵文字専用のボタンが備わっている。設定により、他言語のキーボードを表示させることも可能だ。

ウェブ ブラウザ[編集]

それぞれのバージョンに専用のInternet Explorer Mobileが採用されている。 最大 6 つまでのタブを開くことができ、デスクトップ版とモバイル版とページ表示を切り替える設定が可能である。マルチタッチやスムーズなページ拡大・縮小をサポートし、ページ内検索機能、ページ共有機能お気に入り機能などが含まれている。お気に入りのページは、スタート画面にピン止めすることも可能。Windows Mobile時代と比べると操作性や速さ、レイアウトの正確さが格段に上がっている。そのため以前はOpera Browserを一緒に搭載する端末がほとんどだったが、現在ではInternet Explorer Mobileのみで十分使用できる。

検索[編集]

Windows Phoneのハードウェアには必ず検索ボタンを設けることを定めている。検索ボタンを押すとどの画面でも専用のBing検索が起動する。PC版のBing検索の背景と同じく毎日違う画像が表示されるようになっている。ウェブ検索と画像検索ではウェブブラウザーは起動せずアプリで検索でき、リンクをタップすることで自動起動する仕組みとなっている。テキスト入力に加えて音声による検索が可能である(日本は未対応)。音声入力はマイクロソフトのTellMeが使用される。また、位置情報を入手して周辺の店舗を簡単に探すこともできる。

電子メール[編集]

Microsoft OutlookWindows Live HotmailYahoo!メールGmailExchangeなどに標準対応している。設定をすることでPOPおよびIMAPプロトコルのほぼすべてのメールサービスを利用することができる。また、これらの複数のメールサービスの受信トレイを、選択して結合し、一度に閲覧することも可能。

Hub[編集]

それぞれの目的そのものに Hub と呼ばれるグループで分けられ、従来のスタート画面から目的をするためのアプリを選んで目的をするという動作ではなく、目的そのものからアプリを選択するような操作となる。Windows Phoneではスタート画面に単色で塗りつぶされたライブタイルも新たに導入。アプリケーションやインターネットのページをピン止めすることも可能。その他、電話の着信数や電子メール受信数などの数の情報や、プロファイル、People Hubなどのサムネイル写真をスタート画面に表示させることができる。

Peple Hub[編集]

People Hubはアドレス帳の事であるが、SNSのFriend Listのような機能を持ち合わせる。標準で、FacebookWindows LiveGmailYahoo!メールTwitterLinkedInなどをWindows Phoneと結合できる。重複する連絡先の結合や、人物から目的を達成させる操作も可能。Me Hubからはまとめて閲覧したり、複数のソーシャルサービスへ同時投稿なども可能に。

Music + Videos Hub[編集]

同社の携帯音楽プレーヤー Zune HD に相当する機能が統合されている。音楽・動画・ポッドキャストを扱い、アーティストの情報や写真を表示することも可能である。PC側のZune Softwareで、コンテンツを端末に同期して利用する。Windows Live SkyDriveから直接ストリーミング再生できる。さらに、Marketplace と連動し、アーティスト情報から、所有していないアルバムの閲覧、試聴、購買ができる。iTunesのGeniusのような類似楽曲推薦機能(ジュークボックス)に、Zune Software、Music + Videos Hubの双方で対応している。

Pictures Hub[編集]

端末カメラで撮った写真や、Zune Softwareで同期した写真、Windows Live SkyDrive、Facebookのアルバムの写真などを統合して管理できる。また、共有をタップすることにより、ソーシャルネットワーク上に直接投稿することも可能である。ライブタイルにはランダムで画像が切り替わっていく。ライブタイルに表示される画像は選択することもできる。

Games Hub[編集]

同社のゲームコンソール Xbox 360 のオンラインゲーム配信システムである。Xbox Liveのゲームを遊ぶことができる。アバター、フレンドリスト、対戦などの Xbox Live のコミュニティー機能も利用できる。

Office Hub[編集]

Windows PhoneはMicrosoft Officeを統合しており、Office Hubでは WordExcelPowerPointOneNoteSharePoint Workspaceの編集と表示を行うことができる。同社の製品なだけあって、完成度が高く、他のスマートフォンと比較しても最も再現率が高い。メールによる転送、SharePointサーバー、Office 365、Windows Live SkyDrive経由でアクセス可能。

Marketplace Hub[編集]

ここに、すべてのアプリ・ゲーム(Xbox以外)・音楽の購入やダウンロードなどが統合されている。Windows Phoneでは、悪意のあるアプリケーションのダウンロードを防ぐため、アプリケーションの配布・導入が法人機を除きWindows Phone Marketplace経由のみに制限されており、それ以外の場所からアプリケーションは導入することができない[9]。 音楽の購入は音楽配信サイトサービスであるZune Marketplaceから行う。定額購読サービスであるZune Passにも対応する。2012年10月の時点でアプリの数が12万5千を越している。このペースはAndroidのアプリをダウンロードするGoogleGoogle Playよりも早い[10]

アプリケーション開発環境[編集]

開発ツールは Visual Studio 2010 Express for Windows Phone、Windows Phone Emulator、XNA Game Studio 4.0、Expression Blend for Windows Phone を含んだ無料で提供される Windows Phone SDK を利用する[11]。開発言語は C#Visual Basic が採用されている。Visual Basic は Windows Phone OS 7.1 対応以前の開発環境では Visual Studio 2010 Professional が必要だった。

Windows Phone はネイティブ コードの実行を許可しておらず[12]、アプリケーションの実行環境として Silverlight for Windows PhoneXNA Framework 4.0 を採用する。 Silverlight for Windows Phone はデスクトップ版と同じランタイム、基本クラスライブラリを備えた Silverlight をベースに携帯端末向けにパフォーマンスの調整・システムとの統合の強化・加速度計・GPS・電話機能等を利用するための API の追加等を施したものである。 Windows Phone OS 7.0 では Silverlight 3 が、Windows Phone OS 7.1 では Silverlight 4 が採用される。

開発したアプリを公開する前にはマイクロソフトが提示する Windows Phone アプリの認定要件やテストが行われる。一連の審査が行われた後、アプリはマイクロソフトによってデジタル署名が付与される。開発者は、サポートやリソースなどが付属した年間 9,800 円(税込)のサブスクリプションを購読する。

シェア[編集]

イギリスの調査会社Kantar Worldpanelが2013年9月30日に発表した2013年6~8月期のスマートフォン市場調査によると、アメリカ3.0%、イギリス12.0%、フランス10.8%、ドイツ8.8%、イタリア9.5%、スペイン2.2%(欧州5ヶ国では9.2%)のシェアと報じられている[13]

comScore の調査による、スマートフォン内でのアメリカでのシェア。Windows Mobile も含む。iOSAndroidに比べるとシェアは劣るものの、NOKIAの本社があるフィンランドでは20%を越えており[14]、また、2013年第1四半期には、BlackBerryを抜いて世界三位の座を奪いとったなど[15]、着実な伸びを見せている。

  • 2011年01月 - 8.0%
  • 2011年02月 - 7.7%
  • 2011年03月 - 7.5%
  • 2011年04月 - 6.7%
  • 2011年05月 - 5.8%
  • 2011年06月 - 5.8%
  • 2011年07月 - 5.7%
  • 2011年08月 - 5.7%
  • 2011年09月 - 5.6%
  • 2011年10月 - 5.4%[16]
  • 2011年11月 - 5.2%[17]
  • 2011年12月 - 4.7%[18]
  • 2012年01月 - 4.4%[19]
  • 2012年02月 - 3.9%[20]
  • 2012年07月 - 3.6%[21]
  • 2012年08月 - 3.6%[22]
  • 2012年09月 - 3.6%[23]
  • 2012年10月 - 3.2%[24]
  • 2012年11月 - 3.0%[25]
  • 2012年12月 - 2.9%[26]
  • 2013年01月 - 3.1%[27]
  • 2013年02月 - 3.2%[28]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「Windows Phone」端末販売数、発売後6週間で150万台 - CNET Japan”. CNET Japan. 2011年12月21日閲覧。
  2. ^ Nokia、Microsoftと提携 Windows Phoneをスマートフォンに採用 - ITmedia News”. ITmedia. 2011年2月11日閲覧。
  3. ^ グッドデザインファインダー「2011年度 グッドデザイン賞 受賞」
  4. ^ KDDIがウィンドウズフォン7搭載機種 日本初登場 富士通東芝モバイル製”. 日本経済新聞 (2011年7月16日). 2011年7月16日閲覧。
  5. ^ 秋葉原と有楽町で発売記念セレモニー:Windows Phone IS12T発売、「全力で巻き返しを図りたい」――MS樋口氏”. ITmedia +Dモバイル (2011年8月25日). 2011年8月25日閲覧。
  6. ^ Herrman, John (2010年2月25日). “What Windows Phone 7 Could Have Been”. Gizmodo. Gawker Media. 2010年6月5日閲覧。
  7. ^ Miniman, Brandon (2010年2月17日). “Thoughts on Windows Phone 7 Series (BTW: Photon is Dead)”. Pocketnow. 2010年6月5日閲覧。
  8. ^ Steve Ballmer wishes Windows Mobile 7 had already launched, but they screwed up”. MobileTechWorld (2009年9月24日). 2012年7月21日閲覧。
  9. ^ Windows Phoneシリーズ、アプリ入手はマーケットプレースのみ
  10. ^ Now more than 125,000 apps published to Marketplace”. WMPoweruser (2012年10月24日). 2013年1月21日閲覧。
  11. ^ “Windows Phone”の無償開発環境「Windows Phone Developer Tools」が正式公開
  12. ^ Windows Phone OS can't run native code
  13. ^ “「Windows Phone」のシェア、欧州で過去最高の9.2%に、2013年6~8月期 ”. ITPro. (2013年10月1日). http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131001/507842/ 2013年10月1日閲覧。 
  14. ^ Windows Phone crosses 20% market share in Finland, starts taking share from iOS, Android
  15. ^ Android and iOS Combine for 92.3% of All Smartphone Operating System Shipments in the First Quarter While Windows Phone Leapfrogs BlackBerry, According to IDC
  16. ^ comScore Reports October 2011 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  17. ^ comScore Reports November 2011 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  18. ^ comScore Reports December 2011 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  19. ^ comScore Reports January 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  20. ^ comScore Reports February 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  21. ^ comScore Reports July 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  22. ^ comScore Reports August 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  23. ^ comScore Reports September 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  24. ^ comScore Reports October 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  25. ^ comScore Reports November 2012 U.S. Mobile Subscriber Market Share
  26. ^ comScore Reports December 2012 U.S. Smartphone Subscriber Market Share
  27. ^ comScore Reports January 2013 U.S. Smartphone Subscriber Market Share
  28. ^ comScore Reports February 2013 U.S. Smartphone Subscriber Market Share

外部リンク[編集]