Microsoft Windows Millennium Edition
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| Windows Me | |
|---|---|
| (Microsoft Windows 9x 系の一部) | |
| 開発者 | |
| マイクロソフト | |
| リリース情報 | |
| 最新版 | 4.9.3000 ( 2000年9月14日(英語版) 2000年9月23日(日本語版)) (info) |
| ソース モデル | Closed source |
| ライセンス | Microsoft EULA |
| カーネル型 | モノリシックカーネル |
| サポート状態 | |
| 2006年7月11日全サポート終了 | |
Microsoft Windows Millennium Edition(Windows Me、マイクロソフト ウィンドウズ ミレニアム エディション)はマイクロソフトが2000年に発売したPC用OSである。日本語版は2000年9月23日に発売された[1]。
コードネームはMillennium[2]。「Me」の呼称は「エムイー」と読む人が多いが、マイクロソフトによる公式の愛称は「ミー」[3]。WinMeやMeなどと略される。なおPC-9800シリーズには利用率の減少を理由に対応していない。
目次 |
[編集] 概要
Windows 9x系はWindows NT系への統合が計画されていたものの、Windows 2000がまだ一般ユーザ向きではないとの判断から(2000年当時)急遽Windows 98 Second Edition(セカンド エディション/SE)の次版としてWindows Meとしてリリースされた。そのため「Windows 98 Third Edition(サード エディション/TE)」と揶揄を込めて呼ばれることがある[4]。
見た目の一新とマルチメディア機能を全面に押し出した。また、USBメモリのようなUSBデバイスやチップセットのドライバが充実し、Windows 98のように別途ドライバのインストールの必要がない簡便さが特徴。そして、起動ディスクが1枚に集約された上、98にあったFDISKのバグも解消されていることから起動ディスクの評価が高い。
しかし、多機能性が求められた結果、OS自身がシステムリソースを多く占有するという欠点をかかえることとなったためブルースクリーンやフリーズが多発し、9x系Windowsの最終バージョンでありながら最も不安定という不名誉な評価を受けることが多い。2001年10月にはWindows NT系と統合された次世代の家庭用向けOSであるWindows XP Home Editionが発売されたため、Windows Meの実質的な販売期間はおよそ1年2ヶ月[5]という異例の短さであった。
Windows XPへの移行が順調に進んでいると判断したマイクロソフトは、前身のWindows 98や98SEと同様に2006年7月11日をもって修正モジュール提供などのサポートを打ち切った。また、オンラインセルフヘルプサポートも2007年7月11日以降に終了した[6][7]。2007年5月2日、独立行政法人情報処理推進機構は、「サポートが終了したOSの利用は非常に危険な行為である」とアナウンスしている[8]。
2009年4月現在、マイクロソフトの各種サポートが打ち切られていることからWindows Meに対応する製品は一部のゲームソフトや周辺機器を除いてほとんど姿を消している(動作はするが、サポートしないものも含む)。マイクロソフトのサポート終了後、Windows XPやWindows VistaなどのNT系統への移行が加速しているのが窺える。Windows Meをサポートしないことにはプログラム検証の負担を軽減できることや機種依存コードを記述可能になるなどのメリットもある。
しかし、Windows 98/98SEやWindows 2000程ではないがWindows XP以降の後継のOSよりも要求されるマシンスペックが低いこと、古いソフトが動作することなどからマイクロソフトによるサポートが終了した現在においても一部で利用されている。中古パソコンやジャンクパソコンの有効活用[9]、Virtual PCやVMwareなどの仮想マシン上でのゲストOSとしての利用、後継OSでは動作しないゲームのため等の場面が考えられる。
[編集] 互換性
Windows 9x系のOSであるため、Windows 95やWindows 98に対応するアプリケーションやドライバなどはほとんどそのまま動作する。しかし、ネイティブDOSサポートが削除されたため「MS-DOS モードで再起動する」コマンドが削除された。また、「MS-DOS プロンプト」におけるDOSプログラムの互換性もWindows 95やWindows 98と比べると低下している。
[編集] 主な機能
- UPnP
- Windows ムービーメーカー
- システムの復元機能
- Windows Image Acquisition
- インターネット ゲーム
- システムファイル保護
- ヘルプシステムの改良による初心者への配慮
- 圧縮ファイル(ZIPファイル)操作
- 自動アップデート
[編集] 出荷・販売本数の推移
- 日本語版、初日に16.3万本を販売(BCN総研調べ)[10]
[編集] システム要件
Windows Meのインストールには次のようなハードウェアが必要である[11]。
- CPU:150 MHz以上のx86(Pentium互換)プロセッサ(300MHz以上のPentium IIおよびK6-IIを推奨。2.2GHz以上のPentium 4、Celeron、Athlon等のCPUではインストール不可能な場合もある)
- RAM:32MB以上のメインメモリ(64MB以上を推奨。メモリ管理プログラムの関係で約1GB以上のメモリを搭載したPCでは基本的に動作不可能。動作させるには、事前にシステムの側でメモリへのアクセスを制限する必要がある[12])
- HDD:250 - 490MBの空き容量があるハードディスク
- 光学装置:CD-ROMまたはDVD-ROMドライブ
- ディスプレイ:VGA以上のディスプレイ
- 入力装置:Microsoft Mouse、もしくは互換ポインティングデバイス
対応機種はPC/AT互換機のみである。
以降はWindows NT系に移行。時系列での次の製品はWindows XPとなる。
[編集] 出典
- ^ マイクロソフト (2000-08-28). "Microsoft Windows Millennium Edition 日本語版 9月23日(土)に発売開始". Microsoft PressPass. 2008-12-15 閲覧。
- ^ ただし、開発当初のコードネームはGeorgia(ジョージア)だったが、急遽Millenniumというコードネームに変更された。
- ^ "Windows Meってなんて読むの?". マイクロソフト. 2003年2月1日 閲覧。
- ^ 小川誉久 (2000-05-31). "Insider's Eye ― Windows Meの全貌". @IT ― Windows Server Insider. 2008-12-15 閲覧。
- ^ そのほとんどは2000年10月〜2001年10月までに出荷された家庭向けのPC製品にプリインストールの形として販売された。そのOSの性格上、法人向けのPC製品には全くといっていいほどプリインストールされておらず、Windows XPが登場するまでは引き続きWindows 98SEがプリインストールされた。ただ、NECなど一部メーカーの法人向けBTOモデルでは発注時にWindows MeとWindows 98SEの両方が選択可能となっていた。
- ^ "Windows 98、Windows 98 SE および Windows Me のサポートが 2006 年 7 月 11 日に終了します". マイクロソフト. 2006年3月26日 閲覧。
- ^ "Windows 98、および Windows Me に対するサポート終了のご案内". マイクロソフト. 2008年7月24日 閲覧。
- ^ "コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況(4月分)について". 情報処理推進機構. 2008年7月24日 閲覧。
- ^ この件については、別系統(NT系カーネル)のWindows 2000も同じ事がいえる。
- ^ "日経産業新聞" 2000年10月2日付
- ^ マイクロソフト (2005-11-29). "Windows Me をインストールするための最小限のハードウェア要件". Microsoftサポート技術情報. 2008-12-15 閲覧。
- ^ "Computer May Reboot Continuously with More Than 1.5 GB of RAM" (English) (2004年11月17日). 2006年8月14日 閲覧。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|||||||||||||||||

