VMware

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

VMware, Inc.
種類 株式会社
市場情報
NYSE VMW
本社所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州パロアルト(Palo Alto, California)
設立 1998年
業種 コンピュータソフトウェア
事業内容 仮想化ソフトウェアの開発、製造、販売、ならびに保守業務
代表者 Paul Maritz (President & CEO)
従業員数 6500
外部リンク http://www.vmware.com/
  
ヴイエムウェア株式会社
VMware K.K.
種類 株式会社
本社所在地 日本
105-0013
東京都港区浜松町1-30-5浜松町スクエア13F
電話番号 03-4334-5600
設立 2003年5月12日
業種 コンピュータソフトウェア
事業内容 日本におけるVMware製品の販売支援、技術サポート、ならびに保守業務
代表者 代表取締役社長 三木泰雄
外部リンク http://www.vmware.com/jp/
  
VMware Workstation
開発元 VMware, Inc.
最新版 6.5.2 (build 156735) / 2009年3月31日
対応OS Microsoft Windows
Linux
プラットフォーム x86-compatible
種別 仮想機械
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト VMware Workstation
  
VMware Fusion
開発元 VMware, Inc.
最新版 2.0.4 (build 159196) / 2009年4月10日
対応OS Mac OS X
プラットフォーム Apple-Intel architecture
種別 仮想機械
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト VMware Fusion
  
VMware Player
開発元 VMware
最新版 2.5.2 (build 156735) / 2009年3月31日
対応OS Microsoft Windows
Linux
プラットフォーム x86-compatible
種別 仮想化 ソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト VMware Player
  
VMware Server
開発元 VMware, Inc.
最新版 2.0.1 (build 156745) / 2009年3月31日
対応OS Microsoft Windows
Linux
プラットフォーム x86-compatible
種別 仮想機械
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト VMware Server
  
VMware本社

VMwareヴイエムウェア)は、コンピュータ仮想化ソフトウェアを製造・販売する、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本拠を置く会社であり、更にはそのソフトウェア製品の総称である。

VMware社(VMware Inc.)はEMC傘下として1998年に設立され、2007年8月にニューヨーク証券取引所で株式公開した。2003年には日本法人であるヴイエムウェア株式会社(VMware K.K.)が設立された。

製品には用途や想定ユーザによって、VMware Workstation、VMware ESX、VMware ESXi、VMware Infrastructure、VMware Server、VMware Playerなどがある。いずれもx86およびx64プロセッサを搭載するコンピュータで動作する仮想マシン環境構築用のソフトウェアである。

目次

[編集] 名称

米国本社の企業名は「VMware, Inc.」、日本法人の企業名は「ヴイエムウェア株式会社」、製品名は同社の名を冠した「VMware Infrastructure」などである。このため製品を総称して「VMware」と呼ばれる場合も多い。なお、いずれの場合も「VMWare」は正しくない(大文字はVMのみである)。

[編集] 歴史

[編集] 概要

VMware Workstation、 VMware Server、VMware Fusionは、各ハードウェアで動作するOS上で仮想マシンを作成、実行するソフトウェアである(以下実機マシンおよび仮想マシンで動作するOSをそれぞれホストOSおよびゲストOSと呼称)。x86およびx64プロセッサを搭載するPC/AT互換機自体をエミュレートしているため、同アーキテクチャに対応しているOSならば理論上何でも動作させることができる。ただし、x64版のオペレーティングシステムを動作させるためにはx64の命令を解釈できるプロセッサが必要となる。

一方、VMware ESX 、ESXiはベアメタル型のハイパーバイザであり、ホストOSが存在せず、VMkernelと呼ばれる専用のホストカーネルが直接ハードウェア上で動作し仮想マシン環境を構成する。このVMkernelはマイクロカーネルでプロンプトを持たず、マンマシン・インターフェースとしてサービス・コンソールもしくはコンソールOSと呼ばれるLinuxを同時に動作させている。このため「ESXはLinuxを改良して作られたもの」と誤解されることが多い。ホストOSが存在しないため信頼性が高く、データセンタなど大規模な用途に向くとされている。

[編集] 特徴

Bochsに代表されるCPUを丸ごと仮想化する方式と異なり、VMwareはユーザモード命令をそのままプロセッサに実行させ、カーネルモード命令のみをエミュレートするため、コード変換によるオーバーヘッドを小さく抑えて実ハードウェアに近い性能を実現している。 またNICもホストと同等の速度で認識されるため、ネットワークの動作はホストOSと比べて体感差は見られない。

しかし、画面描画やディスクI/Oの動作はソフトウェアによるエミュレーションによって実現するため、エミュレーションの際のCPUのリソースのオーバーヘッドに気を配る必要がある(最近はCPUが高速でマルチコア化されているので気にならない程度になった)。

ゲストOS毎に用意されたVMware Toolsをゲスト環境にインストールすることで、ホスト・ゲスト間のスムーズなマウスポインタ移動やフォルダ共有、時刻同期が可能になる。Windows 2000以降のNT系Windows(例:Windows XPWindows VistaWindows 7(現時点ではβ版のみ確認)等)をゲストOSとして使用している場合、VMware Toolsによって、Direct3D 9.0cの機能をゲストOS上で使用することができる。このDirect3D機能は、Workstation 5.0から試験的なものとして追加され、Workstation 6.5からは正式対応が謳われている。

Workstation 5.0から特定の段階でゲストOSの状態を保存できる機能(スナップショット)もあり、そこから枝分かれして差分を保存できるようになった。ただしマージのためゲストのレジュームに時間がかかることもある。

Workstation 5.5より、ゲストOSで64bitサポートおよびマルチプロセッササポート、6.0ではimport機能強化およびVNCサーバ内蔵などの新機能が追加されている。

[編集] 製品

[編集] 有償製品

VMware Workstation
対応するホストOSはWindowsとLinux。ソフトウェア開発・評価・テストを主なターゲットとする。
VMware Infrastructure (VI)
データセンターにおけるサーバ統合と集中管理を目的とする。仮想マシン機能を提供するVMware ESXと、管理機能を提供するVMware VirtualCenterを中心に、後述の多数の製品やオプション機能から構成されるスイートである。直販のほか、複数のベンダーからも再販されている。
  • VMware ESX - 従来は単体販売されていたベアメタル型のハイパーバイザ(仮想化OS)。なおESXの基本機能に限定した無償製品版のESXiは無償製品を参照。
  • VMware VMFS - 複数の物理マシン(ESX)からの共有も可能な、クラスタ対応の独自のファイルシステム
  • VMware VMotion - 稼働中のゲストOSを、他の物理マシン(ESX)に手動で引継ぎできる。
  • VMware HA - 稼働中のゲストOSを、物理マシン障害発生時に他の物理マシン(ESX)に自動引継ぎできる。
  • VMware DRS - 物理マシンリソースのゲストOSへの、動的な割り当てとバランシングができる。
  • VMware Consolidate Backup (VCB) - 稼働中のゲストOSのバックアップができる。
VMware VirtualCenter
複数の仮想化システム(ESX)を一元的に管理運用できる。上述のVMware VMotion、VMware HA、VMware DRSなどの前提でもあるが、別売である。
VMware Converter
既存のシステムを仮想マシンに変換・移行するユーティリティ。無償版も存在する。ただし、ホスト上で現在使用しているWindows XP、あるいはWindows Vista、Windows 7(β版にて確認)を本ツールを用いてゲストOSに変換した場合、ハードウェア環境が大きく変更されたと認識され再びプロダクトアクティベーションが必要になる可能性が高いため注意が必要である。
VMware LabManager
開発・テスト環境で利用される仮想マシン群の集中管理を行うツール。
VMware Fusion
個人ユーザをターゲットとしたIntel Mac用仮想マシンで、WindowsゲストにおいてDirectXをサポートする。日本では株式会社アクト・ツーが販売を行う。
VMware View
WindowsXPやVistaを仮想デスクトップとして使用するスイート製品。3.0になりコンポーザやオフライン機能、アプリケーションの仮想化を盛り込んだPremiumライセンスがリリースされた
vSphere4
VMware Infrastructure(VI)3の後継となるであろうスイート製品。世界初のクラウドOSとして2009年6月までにリリース予定。SMBライセンスも充実し、中小企業向けのパッケージが:リリースされる模様。これで、無償のESXi、超格安サーバ統合向けEssentialsシリーズ、クラウドOSとしての通常ライセンスが準備される。

[編集] 無償製品

VMware Server
対応するホストOSはWindowsとLinux。2006年2月のリリース以前はGSX Serverとして有償で提供されていた。英語版のみが配布される。
VMware Player
対応するホストOSはWindowsとLinux。単体で配布されるほか、VMware Workstationにも同梱されている。作成済みの仮想マシンの実行に特化した製品であり、新たな仮想マシンを作成する機能は持たない。ただし、有償製品のVMware Workstationには無償の試用期間が設定されている上、試用期限の切れた未登録の状態(仮想マシンを起動することはできなくなる)でも仮想マシンの作成や設定の変更は可能であるため、試用版の VMware Workstation で仮想マシンを作成・設定した後に Workstation 付属の Player で仮想マシンを起動するという抜け道(裏技)があり、実質的に仮想マシンの運用において困ることはない。
VMware ESXi
VMware ESXからコンソールOS(VMware VirtualCenter、カスタマイズされたLinux)を除き、さらにスタンドアローンでの運用に特化した(クラスタ機能は含まない)製品。MicrosoftのHyper-Vに対抗するために無償公開される前はInfrastractureの一部だった。VMware ESX同様、ホストOS環境を必要としないハイパーバイザ型の仮想化OSである。VMwareのサイトから無償ダウンロードできるほか、複数のハードウェアメーカーからUSBメモリなどで組み込み済の形でも提供されている。サービス・コンソールは別のコンピュータ(現在はWindowsのみ?)で実行し、ネットワーク経由で操作する。動作条件としてIntel VTまたはAMD-Vに対応したマルチコアCPUを要求するほか、動作可能なハードウェア構成(ESXiが対応するデバイスドライバを持つハードウェア)が現在のところかなり限定されるため、例えば3.5U2ではSATA未サポート、NICもIntelかBroadcomnVidiaのチップのみであり、RealtekVIAMarvelのネットワークアダプタでは動作しない。VMwareのサイトにてHCL(互換性リスト)が公開されている。

[編集] 対応ゲストOS

PC/AT互換機で動作するOSの多くが実行可能であり、超漢字MonaOSなどの広く知られていないOSも動作する。詳しくは、Supported Guest Operating Systems 参照。

[編集] Workstation 6.5がサポートするOS

実験的なものも含めて以下のOSをサポートしている。

公式にサポートされていないが動作が確認されているOS

[編集] VMware Fusion 1.0 RC0 がサポートするOS

[編集] バグ

VMware ServerのVersion1.0.6および1.0.7で、VMware Serverをインストール後にホストOSを再起動すると、VMware Serverが起動しないというバグが内在している。これはVMware ServerのサービスであるVMWare Registration Serviceが、VMwareサービスの起動順序の問題で起動しないためである。これはWindowsのサービス一覧より[VMWare Registration Service]を起動することで回避することができる。ただし、ホストOSを再起動する度に現象が発生するため、自動起動を有効にするためにはレジストリを操作する必要がある。(レジストリの編集にはWindowsのシステムに異常を来たすリスクが存在するため、自己責任において慎重に実施するべきである。)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク