Windows Embedded

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Windows Embeddedマイクロソフトが開発して提供している組み込み機器を対象としたオペレーティング・システム (OS) のファミリーの総称である。1996年に Windows CE をリリースして以来、組み込み機器を対象とした製品の増え、名称もいくつか異なっていたが、2008年4月に Windows Embedded ファミリーとして製品体系と名称が整理された[1]。Windows CE や Windows NT 系の OS をベースとして、多くの用途の組み込み製品を対象とする。

Windows Embedded ファミリー[編集]

Windows Embedded Compact[編集]

Windows Embedded Compact (旧称、Windows CE または Windows Embedded CE)は、小型のデバイスやハードウェア リソースが限られているデバイスで使用される。Windows Embedded Compact はリアルタイム OS としてネイティブで機能をカーネルに統合している。

マイクロソフトは消費者の情報端末用に Windows Embedded Compact を基にしたものを Windows Mobile として、別に提供している。Pocket PC を対象にした Windows Mobile Classic、スマートフォンを対象にした Windows Mobile Standard、PDA や Pocket PC の機能を持つスマートフォンを対象にした Windows Mobile Professional、車載情報システムを対象にした Windows Mobile for Automotive がある。また、Windows Mobile を変更したバージョンのものが Creative Zengigabeat などの Portable Media Center で採用された。

Windows Embedded Compact は ARMMIPSSuperH に対応し、x86 にも対応している。

Windows Embedded Standard[編集]

Windows Embedded Standard は Windows NT 系を基にしている。Windows NT 4.0 を基にした Windows NT 4.0 Embedded、Windows XP を基にした Windows XP Embedded と Windows Embedded Standard 2009、Windows 7 を基にした Windows Embedded Standard 7 がある。

シンクライアント端末や POS 端末といった様々なデバイスで Windows 7 などで動作するアプリケーションを実行することができる。

Windows Embedded Standard は x86 または x64 のみ対応している。

Windows Embedded Automotive[編集]

Windows Embedded Automotive は Windows Embedded Compact を基にしている。Windows Embedded Automotive は車載情報システムのためにビルドされたものである。

Windows Embedded POSReady[編集]

Windows Embedded POSReady (POSReady) は Windows Embedded Standard を基にしている。以前は Windows Embedded for Point of Service (WEPOS) と呼ばれていた。WEPOS は Windows XP Embedded を POS 端末向けにビルドしたもので、後継の POSReady は Windows Embedded Standard 2009 を POS 端末向けにビルドしたものである。

Windows Embedded Handheld[編集]

Windows Embedded Handheld は Windows Embedded Compact と Windows Mobile を基にしている。Handheld は Windows Mobile を採用しているため通話する機能は含まれているが、一般的な携帯電話として機能することを必要としない端末で使用される。

Windows Embedded Enterprise[編集]

Windows Embedded Server は組み込み機器向け専用にライセンスする形態のもので、Windows XP Professional for Embedded Systems、Windows Vista for Embedded Systems、Windows 7 for Embedded Systems がある。

Windows Embedded Standard と違い、フットプリントが問題とならない製品で使用される。リアルタイム OS としてビルドすることもでき、サードパーティ製品を組み込むことで対応する。

Windows Embedded Enterprise は x86 または x64 のみ対応している。

Windows Embedded NavReady[編集]

Windows Embedded NavReady は Windows Embedded Compact を基にしている。PND に特化したもの。Windows Embedded NavReady 2009 がある。

Windows Embedded Server[編集]

Windows Embedded Server は Windows NT 系を基にしている。2009年3月に Windows Embedded ファミリーに追加された[2]。Windows Server 2003 For Embedded Systems、Windows Server 2003 R2 For Embedded Systems、Windows Server 2008 For Embedded Systems、Windows Server 2008 R2 For Embedded Systems がある。Windows Embedded Server は Standard と Enterprise エディションがある。

Windows Embedded Server は x86 に対応し、Windows Server 2008 R2 For Embedded Serever からは x64 のみに対応する。

脚注[編集]

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外部リンク[編集]