Windows プレインストール環境

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Windows プレインストール環境
開発元企業 / 開発者 マイクロソフト
OSの系統 Microsoft Windows
ソースモデル プロプライエタリ
最新安定版リリース 5.1 / 2014年04月2日(5か月前) (2014-04-02
対応プラットフォーム x86, x64, IA-64(3.1まで), ARM(4.0から)
カーネル種別 ハイブリッドカーネル
ライセンス マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
ウェブサイト http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=263961

Microsoft Windows プレインストール環境 (Windows Preinstallation Environment, Windows PE, WinPE)は、大手企業などが多数台のワークステーションやサーバへWindowsをインストールするための、軽量版Windowsである。またPCメーカーが製造過程で自社製PCにOEM版Windowsをプレインストールするためにも利用される。

軽量であるがゆえハードディスクドライブのみならずコンパクトディスクUSBメモリからもブートでき、フロッピーディスクからブートできたMS-DOSに変わるOSの選択肢の1つとして利用可能である。

概要[編集]

WinPEは当初、Microsoft Windowsオペレーティングシステムをインストールするプラットフォームとしてのみ利用することを意図していた。後のバージョンは下記のような目的のためのプラットフォームに発展した。

  • 大企業でのワークステーションやサーバへのWindowsインストール
  • PCメーカーがエンドユーザーに販売するワークステーションやサーバへのOEM版Windowsプレインストール
  • 大手PCメーカーの修理部門や、その他Windowsリカバリーを行いたい場面で使用される、リカバリープラットフォーム
システム診断時や回復インストール時にユーザーが使用するユーティリティOSとして、MS-DOS(NTFSが扱えない)からの置き換え。
起動CD/DVDは、開発テスト技術者やシステム管理者のためのリカバリーCD/DVDとしてカスタマイズ可能である。インターネットを利用できるそれらの人々は目的に合わせ異なるサードパーティアプリケーションを含むWinPEの起動CD/DVDを作成することが多い。
  • サードパーティ製Windowsユーティリティ(例えばSymantec Ghost)のプラットフォーム

歴代バージョン[編集]

以下のバージョンの存在が知られている。最小必要メモリ容量が次第に大きくなり、バージョン2.0では512MBに近づいた。現行版のバージョンは5.1であり、Windows 8.1のカーネルをベースとしている。

Windows PE 1.0[編集]

Windows XP Professionalの初期バージョンを元にした構築作業を要する。

Windows PE 1.1[編集]

Windows XP Professional Service Pack 1 (SP1)を元にした構築作業を要する。

Windows PE 1.2[編集]

Windows Server 2003ファミリーを元にした構築作業を要する。

Windows PE 2004 (1.5)[編集]

Windows XP Professional Service Pack 2 (SP2)を元にした構築作業を要する。

Windows PE 2005 (1.6)[編集]

Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1)を元にした構築作業を要する。

Windows PE 2.0[編集]

Windows Vistaを元に構築された。

このバージョン以降と以前のバージョンに比して以下の特徴がある。

  • ツールキットのインストーラ自体からファイルが生成されるため、ソースDVD(元となるWindowsのインストールディスク)をもはや要求してこない。代わりに、ダウンロードサイズが以前は60MB程であったが当版から900MBに増加した。
  • WMIアクセス、Windows Scripting Host (WSH)、追加ドライバ、他の32bitアプリケーション(または64bit版のための64bitのアプリ)といったような、様々なプラグインを含む起動イメージを作成するよう変更可能である。
  • 当版から以降、Microsoftの製品であるBDD 2007を利用することにより、起動環境を生成する手順の全体に渡って、(古いシステムのユーザーになじみ深い)コマンドラインツールを排除した。
  • 再書き込み可能なRAMディスクを利用可能(WinPE 1.xバージョンは書き込みできないRAMディスクを利用していた)であり、USBメモリのような追加の周辺機器をホットプラグで利用可能である。

Windows PE 2.1[編集]

Windows Server 2008を元に構築され、Windows Vista SP1と同じコードを基盤としている。

Windows PE 3.0[編集]

Windows Server 2008 R2ないしWindows 7と同じコードを基盤として構築されている。

Windows PE 3.1[編集]

Windows 7 Service Pack 1 (SP1)を元に構築された。

3.0に対する更新としてリリースされておりインストーラーは含まれておらず、手動で上書きして使用する[1]

Windows PE 4.0[編集]

Windows Server 2012ないしWindows 8と同じコードを基盤として構築されている。

Windows PE 5.0[編集]

Windows Server 2012 R2ないしWindows 8.1と同じコードを基盤として構築されている。このバージョンよりWindows VistaとWindows Server 2008の展開をサポートしない。

Windows PE 5.1[編集]

Windows PE 5.0にWindows 8.1 Updateを適用したもの。[2]

関連項目[編集]

脚注[編集]