Microsoft Silverlight

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Microsoft Silverlight
開発元 マイクロソフト
最新版 5.1.30514.0 - 2014年7月23日(4か月前) (2014-07-23[1][±]
最新評価版 [±]
対応OS Windows
Mac OS X
Windows Phone 7
Symbian OS S60
種別 ウェブ アプリケーション フレームワーク
ライセンス Microsoft EULA,
Microsoft Public License(Ms-PL)
公式サイト www.microsoft.com/japan/silverlight/
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Microsoft Silverlight(マイクロソフト・シルバーライト)は、マイクロソフトが開発したウェブブラウザ用のプラグイン

概要[編集]

Silverlightは当初WPF/E(Windows Presentation Foundation / Everywhere)と呼ばれていたアニメーション・ベクターグラフィックスの表示や音声・動画再生などの機能を備える、いわゆるリッチインターネットアプリケーション(RIA)プラットフォームで、Windows Presentation Foundationのサブセットの技術として発表された。

RIAプラットフォームとしての特長はWindows Presentation Foundationのサブセットとして位置づけられているように、開発環境や開発スキルに.NET Frameworkを生かせるところにある。WPFと同様にユーザー インターフェイスはXAMLで定義し、ロジックはVisual Basic .NETC#のほか、JScript .NETIronRubyIronPythonなどの動的プログラミング言語など、各種 .NET Framework上で動く言語に対応する。

ウェブブラウザはWindowsMac OS X上で動作するInternet ExplorerFirefox等の主要ウェブブラウザで利用可能となっている。Windows Phone 7のアプリケーション開発フレームワークとして採用されている。Silverlight 5からはXbox 360にも対応する予定[要出典]

Silverlightでは、動画再生で利点が多い。たとえば、広く利用されているWindows Media Video形式やH.264形式の動画ファイルを扱える点、IIS 7の拡張機能であるSmoothStreamingを利用して、テレビに近い感覚で動画をザッピングできる点(視聴者の再生環境の帯域と CPU の負荷状況に応じて、適切なビットレートの動画ファイルが配信される)、PlayReadyと呼ばれる同社の DRM 技術を採用している点などがあげられる。PlayReadyは既存のWMDRMとも互換性があるので、WMDRMで暗号化されている動画ファイルは再エンコードや再暗号化をすることなく、Silverlightで再生することができる。

バージョン[編集]

Silverlight 1[編集]

Silverlight 1.0は2007年9月6日に公開された[2]。JavaScriptを利用したプログラムのみに対応していた。Silverlight 1.1では共通言語ランタイム(CLR)や動的言語ランタイム(DLR)を利用したプログラミングに対応し、JavaScriptだけでなく.NETや動的言語によってアプリケーションを開発に対応する予定であったが、Silverlight 1.1はアルファ版までの公開にとどまった。

Silverlight 2[編集]

Silverlight 2は2008年10月14日に公開された[3]。このバージョンから小数点表記がなくなった。

Silverlight 3[編集]

Silverlight 3は2009年7月11日に公開された[4]。2009年3月18日(日本時間)にSilverlight 3のベータ版が公開された。また、ブラウザーのプラグインでありながら、デスクトップアプリケーションのように動作させられるOut Of Browserと呼ばれる機能が実装されている。表現力の面では、Silverlight 3になって疑似3Dやエフェクトをサポートし、Flash Playerに近づいた。DeepZoomやPhotosynthは他のRIAプラットフォームにはない特徴的な機能である。

Silverlight 4[編集]

Silverlight 4は2010年4月16日に公開された[5]。PDC09でSilverlight 4が発表され、同日からベータ版の提供が開始された。MIX10でRC版が発表された。Silverlight 4の主な新機能は、Webカメラ、マイクのサポート、オフラインのDRM対応、マルチキャストストリーム、コピー・アンド・ペースト、ドラッグ・アンド・ドロップ、マウスホイール、右クリック、印刷のサポートなど。さらに、ブラウザー外実行と呼ばれる機能が拡張されており、使用者権限の昇格モード(信頼されたアプリケーション)を備えることによって、ローカルファイルへのアクセスやアプリケーション内でのHTMLレンダリング、COMオートメーションなどがサポートされる。

Silverlight 5[編集]

2011年12月6日に公開された。

Silverlight 5では以下のような機能が含まれる。

  • 動画のハードウェア アクセラレーション
  • メディア コンテンツの変速再生(機能名:トリックプレイ)
  • パワー マネージメント
  • リモート コントロール
  • 文字の表示の改善とOpenType機能の完全対応
  • 印刷機能の強化
  • グラフィックのハードウェア アクセラレーション
  • アウトオブブラウザー機能の強化
  • 自動UIテストの対応
  • 起動の高速化と、Internet Explorer 9のハードウェア アクセラレーション機能の対応
  • 64ビット版ブラウザーの対応

米国時間2011年4月4日にSilverlightチームは2011年4月12日から14日までラスベガスで開かれたMIXでSilverlight 5ベータを発表する予定であることを明らかにした[6]

2012年5月8日にSilverlight 5.1をリリース[7]

なお、Silverlight 5をもって、Silverlightの開発終了の可能性が報道されている[8]。サポート期限はリリースの10年後の2021年10月12日で、従来のバージョンよりもはるかに長い。ただし、未来の全てのウェブブラウザをサポートするわけではないとしている。Silverlight 4のサポート期限は2013年1月8日までで、Silverlight 3のサポートはすでに終了している。

普及率[編集]

Silverlight の普及率
バージョン 普及率
未インストール 24.36%
Silverlight 3 0.69%
Silverlight 4 64.69%
Silverlight 5 10.33%
RIAStats.com(2012年4月26日時点)[9]

2009年11月19日にはPDC09(Professional Developers Conference 2009)の基調講演において、この基調講演では「さまざまな有力なイベントの動画中継を担当することで、Silverlightの普及率は上がっている。2008年夏の時点で33%だった普及率が、現在では45%まで向上した」とも発表されている[10]

2010年3月16日のMIX10の基調講演では、前年のPDC09のときに45%だった普及率は「いまは60%に近づくほど勢いが加速している」と発表された。

RIAStats.comの調査では、2011年6月20日時点、Mac OS Xでの普及率は44.44%、LinuxでのMoonlightの普及率は25.13%。

Moonlight[編集]

Moonlight
開発元 Xamarin
最新版 2.4.1 / 2011年4月6日(3年前) (2011-04-06
最新評価版 4 preview 1 / 2011年4月12日(3年前) (2011-04-12
対応OS Linux
サポート状況 終了
種別 ウェブ アプリケーション フレームワーク
ライセンス オープンソース
公式サイト www.go-mono.com/moonlight/
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Moonlightは.NET Frameworkのオープンソース実装であるMonoの開発プロジェクト主導により開発が行われているMicrosoft Silverlightのオープンソース実装である。MoonlightはSilverlight 2に基づいている。ただし、Monoプロジェクトはオープンソースであるため、Moonlight単体でDRM保護コンテンツがサポートされる見込みはない。DRM対応プレイヤーをオープンソースで実装することはDRMの技術的意義に馴染まないからである[11]

藍澤光[編集]

藍澤光はマイクロソフト台湾法人がSilverlightのプロモーションのために作った美少女キャラクター。2010年9月27日登場。作者はpixivにも絵を掲載している台湾在住のイラストレーター「shinia」。名前の読みは中国語ではなく日本語読みの「あいざわ ひかる」が正式名称である。

マイクロソフトが公式で行っているとは思えないほどの、企業イメージとはあまりにかけ離れた「萌えキャラ」ぶりに、台湾のみならず日本オタクからも注目を集めた。

台湾版のSilverlight公式サイト(「外部リンク」の項参照)には藍澤光のイラストが大きく表示され、藍澤光の壁紙のダウンロードやファンイベントの告知が前面に押し出されている。完全にSilverlightのプロモーションそっちのけでオタク向けに舵を切ったその路線は、「もはや何のサイトだかよく分からない」とまで評されるに至っており[12]、全世界のマイクロソフトの中で異彩を放っている。

2014年6月23日をもって「藍澤光」の公式ページが一旦終了。この時点では、以後Facebookにて情報を提供していくとしていたが[13]、同年9月9日に今度はWindows Azureの台湾におけるプロモーションキャラクターとなることが明らかにされ、藍澤光が登場する育成ゲーム風サイト「My Azure Girl」も公開された[14]

なお、類似のキャラクターとして日本マイクロソフト公認(公式ではない)のWindows 7プロモーションキャラクター「窓辺ななみ」や、Windows Azureのプロモーションキャラクター『クラウディア・窓辺』が挙げられる。窓辺ななみはMSDN内の漫画『クラウド ガール -窓と雲と碧い空-』に登場している。

企画・イベント[編集]

公式サイト上では季節に応じた藍澤光の壁紙イラストやスクリーンセーバーデスクトップアクセサリーの配布が行われているほか、マイクロソフト台湾法人主催の各種コンテストやイベントが開催されている。

  • 2010年12月には、当初の「四女」という設定通り、3人の姉も公開された。4人はそれぞれ外見の特徴や性格が大きく異なり、オタクが好む様々なタイプの美少女キャラクターが揃う形となっている。
  • さらに同月には、「クリスマス特別企画」として、四姉妹のうちの誰かとクリスマスにデートをするという、まさに「ギャルゲー」そのもののゲームも公式サイトにて公開された。
  • 藍澤光の担当声優もこの時期に姚敏敏氏(台湾の声優)であると公表された。
  • 2011年にはイラスト作者も投稿しているpixivで、イラストコンテストがマイクロソフト台湾法人も協賛する形で開催された。
  • 同年2月にはバレンタインデーを記念したコスプレコンテストを開催。優勝者はその後の各種イベントでキャンペーンガールとして登場している。
  • 藍澤光の「誕生日」である同年9月27日には、1日限定で特製の壁紙の配布が行われた。
  • 同年11月にはハロウィンパーティーを兼ねた藍澤光ファンイベントが開催予定である。
  • 2012年1月1日には、台湾ではなく日本のマイクロソフトの企画により、事前の応募者宛クラウディア・窓辺とコラボレーションした年賀状が届けられた
  • 2012年4月1日には、KDDIウェブコミュニケーションズのCLOUD CORE VPSエイプリルフール企画により、マイクロソフト台湾法人の許可のもと、オマージュである雲野コアというキャラクターが出現した。キャラクターを描いたのは藍澤光と同じくshiniaである。
  • 2014年9月8日には、公式フェイスブックにで担当声優は林美秀に交代したと公表した。

脚注[編集]

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  1. ^ Microsoft Silverlight Release History
  2. ^ “Microsoft(R) Silverlight(R) 1.0正式版の提供を開始” (プレスリリース), マイクロソフト, (2007年9月6日), http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3178 2011年4月6日閲覧。 
  3. ^ “マイクロソフトがSilverlight(TM) 2を提供開始、全世界で4人に1人のユーザーが既に導入” (プレスリリース), マイクロソフト, (2008年10月15日), http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3556 2011年4月6日閲覧。 
  4. ^ “Microsoft(R) Silverlight(TM) 3に対応した日本語版開発ツールを、本日より提供開始” (プレスリリース), マイクロソフト, (2009年7月16日), http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3728 2011年4月6日閲覧。 
  5. ^ マイクロソフト、「Silverlight 4」正式版を公開”. Impress Watch (2010年4月16日). 2011年4月6日閲覧。
  6. ^ 米MS、「Silverlight 5」ベータ版を来週発表〜HTML5と両面展開の戦略”. Impress Watch (2011年4月6日). 2011年4月6日閲覧。
  7. ^ Microsoft Silverlight Release History
  8. ^ Will there be a Silverlight 6 (and does it matter) ? | ZDNet
  9. ^ Rich Internet Application Statistics
  10. ^ 【PDC】Silverlight 4が早くもベータに、オフ・ブラウザー機能を大幅強化 - Tech-On
  11. ^ 「オープンソースDRM」の不可能性について
  12. ^ ねとらぼ:台湾MSの萌えるSilverlight「藍澤光」が日本上陸 pixivで公認イラストイベント - ITmedia News
  13. ^ ありがとう藍澤光さん 台湾Microsoftの公式サイトが終了 - ITmedia News・2014年6月23日
  14. ^ 台湾Microsoftの萌えキャラ・藍澤光が「Azure girl」に - ITmedia ねとらぼ・2014年9月9日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]