COROT

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COROT
所属 CNESESA
主製造業者 Alcatel Alenia Space
国際標識番号 2006-063A
カタログ番号 29678
状態 運用終了
目的 宇宙望遠鏡
観測対象 恒星、系外惑星
設計寿命 2.5年 + 4年(延長)
打上げ機 ソユーズ2.1b
打上げ日時 2006年12月27日
機能停止日 2012年11月2日(観測停止)
運用終了日 2014年6月17日
物理的特長
本体寸法 2.0m x 2.0m x 4.1m
質量 630 kg
発生電力 530 W
姿勢制御方式 3軸姿勢制御
軌道要素
周回対象 地球
軌道 太陽同期極軌道
高度 (h) 896 km
観測機器
口径27cm反射式望遠鏡

COROT(コロー衛星 英:Convection, Rotation and planetary Transits)は、フランス国立宇宙研究センター(CNES)が主導し、欧州宇宙機関(ESA)との協力によって2006年に打ち上げた宇宙望遠鏡で、2012年11月に故障するまで観測を行った。恒星とその周りを公転する太陽系外惑星の観測を目的とした。

概要[編集]

COROTは、2006年12月27日カザフスタンバイコヌール宇宙基地よりソユーズ2.1bロケットで打ち上げられ、地球の太陽同期極軌道を回っている。口径27cmの反射望遠鏡を搭載している。

「対流と回転、及び、惑星の通過」を意味する英語名称のとおり、大きく分けて2つの目的をもった宇宙望遠鏡である。ひとつめの目的は、恒星表面に現れる音波を観測し、恒星の内部状態を調査することである。これまでは太陽を対象とした日震学として進歩してきた分野であるが、同じ手法を太陽以外の一般の恒星にも応用し、恒星内部についてさらに普遍的な理解を得ることが目標である。

もうひとつの目的は、太陽系外惑星の発見である。英語名称にトランジット法があることからわかるように、惑星恒星の前を横切る食を観測することによって、恒星の周囲を回る惑星を観測する。特に、地球型惑星と呼ばれる岩石惑星を検出することを大きな目標としている。太陽系外惑星の発見手法として現在主流となっているのは、惑星の公転に伴って中心星が揺れ動くことを検出するドップラー法であるが、惑星が小さい場合にはこの方法で検出するのは困難である。よって、大気圏外からの精密な測光観測によって食を検出し、小さな地球型惑星を検出することがCOROTの目的である。

運用[編集]

COROTは2007年1月17日から18日にかけてファーストライト画像を撮影した[1]。当初、COROTの観測期間は2.5年間であったが、2009年に観測を4年間延長し少なくとも2013年まで運用することが決定した[2]

2012年末に、観測運用をさらに2016年まで再延長することが決定したが、同年11月2日に放射線によるコンピュータ障害が起き、観測データの送信が出来なくなった。2009年3月に片系統が故障して予備系統を使っていたため、観測運用再開の望みは絶望的となった[3]。 その後、復旧が試みられたものの成功せず、CNESはミッションを終了する方針であることを2013年6月に明らかにした。 コローは、打ち上げ以来、32個の系外惑星を発見しており、さらに100個の候補が確認待ち状態にある[4]。コローはその後も、技術的な実験データの取得を続けていたが、2014年6月17日に最後のコマンドが送信され、運用を終了した[5]

データ[編集]

  • 打ち上げ質量:630kg
  • 大きさ:高さ4.2m、幅9m。太陽電池パドル展開時の幅。
  • 出力:530w
  • 通信容量:1.5Gbit/day
  • 内蔵メモリ:2Gbit
  • 指向精度:0.5秒角

主要観測装置[編集]

  • 口径27cm反射式望遠鏡
  • 焦点距離:1.1m
  • F値:F3.6
  • 視野角:2.8度
  • 2つのカメラを搭載。

成果[編集]

  • 2007年5月1日 COROTの観測ミッションで最初の太陽系外惑星CoRoT-1bが発見された。木星とほぼ同質量のホット・ジュピターである。ライデン大学研究チームの分析により、太陽系の外にある惑星として初めて満ち欠けが確認された[6]
  • 2008年10月6日 木星と同程度の大きさで20倍ほどの重さを持つ太陽系外惑星CoRoT-3bを発見した[7]。惑星と褐色矮星との境界について再考を促す発見である。
  • 2009年2月3日 地球直径の約2倍という、発見時、それまでで最小の太陽系外惑星CoRoT-7bを発見した[8]スーパーアースと呼ばれるタイプの地球型惑星である。
一覧

参考文献[編集]

  1. ^ コロー、ファーストライト sorae.jp 2007年1月26日
  2. ^ CoRoT Mission Extended Until 2013”. SPACE DAILY (2009年10月29日). 2012年12月24日閲覧。
  3. ^ Scientists losing hope of reviving French telescope”. Spaceflightnow (2013年1月4日). 2013年1月9日閲覧。
  4. ^ COROT Mission Ends”. SKY & TELESCOPE (2013年6月25日). 2013年6月26日閲覧。
  5. ^ Last telecommand sent to CoRoT satellite”. CNES (2014年6月17日). 2014年6月28日閲覧。
  6. ^ ホット・ジュピターの満ち欠けを初観測”. National Geographic (2009年5月28日). 2013年2月5日閲覧。
  7. ^ [1]
  8. ^ [2]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]