プロキオン

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プロキオンA
Procyon
仮符号・別名 こいぬ座α星A[1]
星座 こいぬ座
視等級 (V) 0.34[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 07h 39m 18.11950s[1]
赤緯 (Dec, δ) +05° 13′ 29.9552″[1]
赤方偏移 -0.000011[1]
視線速度 (Rv) −3.2km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -714.59 ミリ秒/年[1]
赤緯: -1036.80 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 284.56± 1.26ミリ秒[1]
距離 11.46 ± 0.05光年[注 1]
(3.51 ± 0.02パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 2.611[注 2]
物理的性質
半径 1.86R
質量 1.50 M
自転周期 23日
スペクトル分類 F5IV-V[1]
光度 7.73L
表面温度 6,650 K
色指数 (B-V) +0.42[2]
色指数 (U-B) +0.02[2]
金属量 110 %(太陽比)
年齢 1.7 ×109
別名称
別名称
こいぬ座10番星[1]
BD +05 1739[1], FK5 291[1]
HD 61421[1], HIP 37279[1]
HR 2943[1], SAO 115756[1]
LTT 12053[1]
■Project ■Template
プロキオンB
仮符号・別名 こいぬ座α星B[3]
視等級 (V) 10.92[3]
位置
元期:J2000.0[3]
赤経 (RA, α) 07h 39m 19.7s[3]
赤緯 (Dec, δ) +05° 15′ 25″[3]
固有運動 (μ) 赤経: -709 ミリ秒/年[3]
赤緯: -1024 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 285.9[3]
距離 11.40光年[注 1]
(3.50パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 13.201[注 2]
物理的性質
半径 0.02R
質量 0.60 M
スペクトル分類 DA4+F5IV[3]
光度 0.00055L
表面温度 9,700 K
色指数 (B-V) 0.00
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 1.18″
近点距離 (q) 9 AU
遠点距離 (Q) 21 AU
離心率 (e) 0.36
公転周期 (P) 40.82年
軌道傾斜角 (i) 31.9°
昇交点黄経 (Ω) 284.8°
前回近点通過 1967.86
別名称
別名称
BD +05 1739B[3]
■Project ■Template

プロキオン(Procyon)は、こいぬ座α星こいぬ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。おおいぬ座シリウスオリオン座ベテルギウスともに、冬の大三角を形成している。また、冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。

特徴[編集]

薄黄色の恒星で、距離は11.46光年太陽系に非常に近い。実視連星だが、伴星が白色矮星であまりにも暗いため小望遠鏡では分離できない。同様に白色矮星の伴星を連れているシリウスと比較するとやや低温 (6,650K) で、一回り大きい(プロキオンの直径は太陽の1.86倍、シリウスは1.68倍)。

アストロメトリー的手法によって1861年には伴星の存在が明らかになっていたが、初めて直接観測に成功したのは1896年だった。

将来の姿[編集]

プロキオンはシリウスより質量が小さいが直径は大きく、温度の割に明るい。これは、主系列星の段階が終わりに近づいているためと考えられている。

0.1 - 1億年以内にはプロキオンは赤色巨星へと進化すると思われる。この段階では、水素の核融合反応により生じたヘリウムが中心核にたまっており、水素の核融合はその周囲で継続しているが、ヘリウムの芯は大きな密度と重力で圧縮されて温度が1億度にも達し、それまで水素の核融合で生じた「灰」であったヘリウムの核融合が始まる為だと思われる。それに従って星の外層は膨張し、大きさは現在の80 - 150倍(半径 0.7 - 1.3 AU)に達する。一方で表面温度は低下するので、赤っぽく見えるようになる。

ヘリウムの核融合は炭素や酸素の原子核を生成するが、プロキオンは質量が小さいため(太陽の1.5倍程度)、それらが核融合を起こす温度には至らず、外層部の水素を大量に放出して惑星状星雲を形成し、残された中心核は白色矮星となって一生を終えると考えられる。

名称[編集]

学名はα Canis Minoris(略称は α CMi)。プロキオンは、「犬の先駆」を意味する。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c d パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ a b 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME PROCYON AB. 2013年1月17日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版
  3. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME PROCYON B. 2013年1月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]