カノープス

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カノープス
Canopus
Canopus.jpg
国際宇宙ステーションから撮影されたカノープス(2003年2月)
仮符号・別名 りゅうこつ座α星[1]
星座 りゅうこつ座
視等級 (V) -0.72[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 06h 23m 57.10988s[1]
赤緯 (Dec, δ) -52° 41′ 44.3810″[1]
赤方偏移 0.000068[1]
視線速度 (Rv) 20.5km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 19.93 ミリ秒/年[1]
赤緯: 23.24 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 10.55 ± 0.56ミリ秒[1]
距離 309.00 ± 17.32光年[注 1]
(94.79 ± 5.31パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) -5.604[注 2]
物理的性質
半径 65R
質量 9.0~10.6 M
自転速度 8.0 km/s
スペクトル分類 F0II[1]
表面温度 7500K
色指数 (B-V) +0.15[2]
色指数 (U-B) +0.10[2]
金属量 太陽の90%
別名称
別名称
南極老人星
布良星、Agastya
FK5 245[1]
HD 45348[1], HIP 30438[1]
HR 2326[1], SAO 234480[1]
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カノープス(Canopus)は、りゅうこつ座α星りゅうこつ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。太陽を除くとシリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。

特徴[編集]

地球からの距離は309光年である。かつては200光年から1200光年まで距離の推定値に大きな幅があったが、ヒッパルコス衛星による高精度の年周視差測定から上記の値が得られた。

東京から見たカノープス(2009年12月)

赤緯マイナス52度40分に位置するため、南半球では容易に観測できるが、日本では東北地方南部より南の地域でしか見ることはできない。見える地域であっても北緯36度の東京の地表では南の地平線近く2度程度、北緯35度の京都でも3度程度の高さにしか上らず、光害の影響も相まって見ることはなかなか困難である。本州より南に位置する九州沖縄では本州よりは高い位置に観測でき、九州南部の鹿児島では6度程度、沖縄の那覇では10度程度の高さまでのぼる。オーストラリアメルボルンでは年中沈まない周極星になる。

名称[編集]

学名はα Carinae(略称はα Car読み方はアルファ・カリーナエ)。カノープスは、トロイア戦争時のスパルタメネラーオスの船の水先案内人操舵手の名に由来するという説がある[3][4]ストラボンコノンの伝えるところによれば、トロイア戦争の後にヘレネーを連れて帰還する途中でメネラーオスの艦隊は難破してしまい、カノープスとヘレネーは辿り着いた先のエジプトで蛇に噛まれて死んだ、とされる[4]

日本では、房総半島の沿岸部での別名として「布良星(めらぼし)」という呼び名がある。布良は房総半島の南端にある漁港であり、この方向に見える星という意味合いがある[3]。その他にも、南の空にちょっと上ってすぐ沈むので「○○○の横着星(○○○には、そこよりも少し南の地名が入る)」などの呼び名がある。

ヒンドゥー教では、リシ (聖仙) の一人から名を取って「アガスティア (Agastya) 」と呼ぶ[5]

南極老人星[編集]

高度の低さから赤みがかって見えることから、中国の伝説では寿老人の星、南極老人星とされる[3]。単に老人星、寿星とも言う[3]。そのため、この星を見た者は長寿になるという伝説も生まれた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME CANOPUS. 2013年1月15日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版
  3. ^ a b c d 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』 (新装改訂版) 恒星社厚生閣、1996年6月30日、82-83頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  4. ^ a b Ian Ridpath. “Star Tales - Carina”. 2014年12月16日閲覧。
  5. ^ Richard Hinckley Allen. “Star Names - Their Lore and Meaning”. Bill Thayer. 2014年12月16日閲覧。

関連項目[編集]