アルデバラン
| アルデバラン Aldebaran |
|
|---|---|
| 仮符号・別名 | おうし座α星[1] |
| 星座 | おうし座 |
| 視等級 (V) | 0.985[1] |
| 変光星型 | 脈動変光星(LB型) |
| 位置 元期:J2000.0[1] |
|
| 赤経 (RA, α) | 04h 35m 55.23907s[1] |
| 赤緯 (Dec, δ) | +16° 30′ 33.4885″[1] |
| 赤方偏移 | 0.000181[1] |
| 視線速度 (Rv) | 54.11km/s[1] |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 63.45 ミリ秒/年[1] 赤緯: -188.94 ミリ秒/年[1] |
| 年周視差 (π) | 48.94± 0.77ミリ秒[1] |
| 距離 | 66.61 ± 1.06光年[注 1] (20.43 ± 0.33パーセク)[注 1] |
| 絶対等級 (MV) | -0.567[注 2] |
| 物理的性質 | |
| 半径 | 44.2R☉ |
| 質量 | 2.5M☉[2] |
| 自転周期 | 643日 |
| スペクトル分類 | K5III[1] |
| 光度 | 350L☉ |
| 表面温度 | 4,100K |
| 色指数 (B-V) | +1.54[3] |
| 色指数 (U-B) | +1.90[3] |
| 金属量 | 70% |
| 別名称 | |
| 別名称 | |
| ■Project ■Template | |
| アルデバラン B Aldebaran B |
|
|---|---|
| 視等級 (V) | +13.50 |
| 物理的性質 | |
| 半径 | 0.04R☉ |
| 質量 | 0.15M☉ |
| 絶対等級 (H) | 11.98 |
| 光度 | 0.00014L☉ |
| 表面温度 | 3.050K |
| ■Project ■Template | |
| アルデバランAを周る天体 Companion of Aldebaran A |
|
|---|---|
| 発見 | |
| 発見年 | 1997年 |
| 発見者 | Hatzes et al. |
| 発見方法 | 分光学 |
| 軌道要素と性質 | |
| 軌道長半径 (a) | 1.35~2AU |
| 離心率 (e) | 0.182±0.065 |
| 公転周期 (P) | 653.8±10.1日 |
| 昇交点黄経 (Ω) | 290.2±4.9° |
| 物理的性質 | |
| 質量 | 11MJ |
| ■Project ■Template | |
アルデバラン(Aldebaran)は、おうし座α星、おうし座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。
目次 |
概要 [編集]
オリオン座γ星からプレアデス星団の中間に位置する。オリオン座の真ん中に並んでいる3つの星を、東から西(北半球では、左から右)に結んで延長していくと、最初に突き当たる明るい星がアルデバランである。
北半球の中緯度地域では、12月上旬頃には、ほぼ一晩中アルデバランを観察することができる。また、春の夕方や、秋の明け方にも見えることができる。黄道のすぐそばにあるため、毎年5月下旬から6月上旬には太陽がすぐそばを通り、この頃は地上からは全く観測することができない。同じように、惑星や月も頻繁にそばを通過する。時には月に隠されてしまう(星食)こともある。1等星のなかで、月に隠されることがある恒星は、他にレグルス、スピカ、アンタレスがある。
アルデバランの周囲には、地球に比較的近い星団であるヒアデス星団がV字型に広がって見え、アルデバランもそれに属するように見える。双眼鏡でアルデバランを見ると、周囲にたくさんの星が輝いていて大変美しい。しかし、ヒアデス星団は地球から151光年離れており、アルデバランの2倍以上遠い。実際には、アルデバランは独立した恒星である。
占星術では、アルデバランは富と幸福の前兆となる幸運の星だと考えられてきた。ペルシア人にとっては、紀元前3000年頃から、アンタレス、フォーマルハウト、レグルスと並んで、ロイヤル・スター(王家の星)の1つだった。
特徴 [編集]
視等級は0.85等と表記する資料が多いが、変光星であり、肉眼で変光を確認するのは難しい。しかし、光電測光を用いなくても写真観測で僅かに変光するのが分かる。
アルデバランがオレンジ色をしているのは、核融合の燃料となる水素を使い果たして主系列星から赤色巨星に移行しているからであり、現在はヘリウムを核融合させている段階である。LB型の脈動変光星であり、0.75等から0.95等までわずかに明るさを変える。
二重星でもあり、13.5等級の小さな赤色矮星が主星から数百AUのところを回っていて、地上から見ると31秒角離れて見える。1997年には、巨大な惑星か小さな褐色矮星を持っている可能性が報告された。質量は最小で木星の11倍であり、アルデバランから1.35AUの軌道を回っている。
アルデバランは、固有運動が比較的大きい星である。1718年、アテネで509年にアルデバランの星食が起こったという記録を調べていたエドモンド・ハレーは、彼の時代のアルデバランの位置では星食は起こらず、当時のアルデバランは数分角だけ北にずれていたはずだということに気づいた。現在では、アルデバランは、1年間に0.2秒角の速度で南南東に動いており、秒速54kmで太陽系から遠ざかっていることが分かっている。
初めて太陽系を離脱し、外宇宙に旅立ったアメリカの木星無人探査船・パイオニア10号は、現在おおよそアルデバランの方向へ飛行中である。アルデバラン付近に到達するのは、今から約200万年後と推定されている。
名称 [編集]
学名はα Tauri(略称はαTau)。 アルデバランという名前は、アラビア語のアッ・ダバラーン(الدبران ; ad-dabarān、ad は定冠詞 al の連接形)に由来する。これは、「後に続くもの」という意味であり、アルデバランが東の地平線から昇ってくるときに、プレアデス星団の後に続いて昇ってくることからの命名である。また、コル・タウリ(Cor Tauri)という名前もあり、これはラテン語で「牡牛の心臓」という意味である。アルデバランは心臓に当たる場所にあるわけではないが、アルデバランのオレンジ色が心臓を連想させたのだろう。英語では、ブルズ・アイ(Bull's Eye)「牡牛の目」と呼ばれる。日本にも、後星(あとぼし)、統星の後星(すばるのあとぼし)、統星の尾の星などという、アラビア語と同じ発想の名前が見られる。また、赤星という、色に着目した名前もある。
脚注 [編集]
注釈 [編集]
- ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
- ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位
出典 [編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME ALDEBARAN. 2013年1月17日閲覧。
- ^ “Extrasolar Planets Encyclopaedia”. Planet Aldebaran b. 2013年1月17日閲覧。
- ^ a b イェール輝星目録第5版
関連項目 [編集]
|
|||||||