デネブ

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デネブ
Deneb
仮符号・別名 はくちょう座α星[1]
星座 はくちょう座
視等級 (V) 1.25[1]
変光星型 はくちょう座α型
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 20h 41m 25.91514s[1]
赤緯 (Dec, δ) +45° 16′ 49.2197″[1]
赤方偏移 -0.000015[1]
視線速度 (Rv) −4.5km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 2.01 ミリ秒/年[1]
赤緯: 1.85 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 2.31± 0.32ミリ秒[1]
距離 1411.26 ± 226.94光年[注 1]
(432.90 ± 69.61パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) -6.932[注 2]
物理的性質
半径 200~300R
質量 20~25 M
スペクトル分類 A2Iae[1]
光度 >65,000L
表面温度 8,400 K
色指数 (B-V) +0.09[2]
色指数 (U-B) -0.24[2]
年齢 200万年
別名称
別名称
はくちょう座50番星[1]
Arided, Aridif, Gallina, Arrioph
BD +44 3541[1], FK5 777[1]
HD 197345[1], HIP 102098[1]
HR 7924[1], SAO 49941[1]
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デネブ(Deneb)は、はくちょう座α星はくちょう座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。こと座ベガわし座アルタイルとともに、夏の大三角を形成している。夏を代表する恒星の1つ。

特徴[編集]

1.21等-1.29等の範囲を変光するはくちょう座アルファ型変光星の代表星。但し眼視観測では明るさの変化は分からない。

ベガとアルタイルの質量及び半径がそれぞれ太陽の2~3倍程度、光度も太陽のせいぜい数十倍程度なのに対し、質量で約20倍以上、半径は200倍、光度も太陽の65000倍以上と、他の2者と比較して圧倒的に大きく明るい白色超巨星である。

これまで距離は1,500-2,500光年と推定されてきたが、これは年周視差が非常に小さいので、観測が困難なためである。

LBVのような例外的に明るいものを除けば、恒星として最大級の明るさを持っており、銀河系のかなり広範囲(半径3万光年程度)にわたって肉眼視が可能な星である。デネブが一日で放射するエネルギーは太陽が140年かけて放射する量に等しい。仮にシリウスの位置にデネブがあったとすると、半月よりも明るい点光源で見えることになる。デネブは1年間に太陽質量の1000万分の8を失っており、約100万年で太陽質量を失うことになる。恒星進化論に従えば、数千万年後には赤色超巨星を経て超新星爆発を起こして中性子星ブラックホールに進化すると考えられる。

名称[編集]

バイエル符号ではα Cygni(略称はα Cyg)。他の「デネブ」(呼称の節を参照)と区別するためまれに デネブ・シグニ(Deneb Cygni)あるいは アリデッド(Arided)と呼ばれることもある。「デネブ」はアラビア語で「尾」を意味する語「ذنب dhanab」に由来しているため、類似の呼称は動物の星座の尾の部分の星につけられることが多い。「デネブ」ははくちょう座α星とくじら座η星いるか座ε星およびわし座ε星に使われているが、普通ははくちょう座α星に対して使われる。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME DENEB. 2013年1月16日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版

関連項目[編集]