カノプス壺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
カノポス壺

カノプス壺(カノプスつぼ、canopic jar)は、ヒト形の臓器収蔵器。 カノポス壺カノープス壺などの表記もあるが、一般的には「カノプス壺」でそのまま呼ばれる。

使用例[編集]

古代エジプトにおいてミイラを作る際、魂が宿るとされていた心臓を除き、特に重要と考えられていた臓器を取り出し、保存するために使われていたと考えられている。外装にはオシリス神像やその子供たちなどが彫られており、特に主要なものは以下の4つ(ホルスの4人の息子)である。

イムセティ
人間の姿をしており、肝臓を守る神とされていた。
ハピ
ヒヒの姿をしており、を守る神とされていた。
ドゥアムトエフ
山犬の姿をしており、を守る神とされていた。
ケベフセヌエフ
の姿をしており、を守る神とされていた。

名前の由来[編集]

神話によると、カノプスはメネラオス王の水先案内人だったが、トロイアからの帰還途中に事故に遭い、死亡し、ギルダの海岸に葬られたため、町にカノポスの名が付いた。この町は現在のアブキールにあたる。

そして、その町ではオシリス神の像が壺の形で崇拝されていた。これと、ミイラ用のヒト形臓器収蔵器の形が似ているところからこの名が、19世紀につけられた。

関連項目[編集]