オールトの雲

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太陽系外縁天体
エッジワース
・カイパー
ベルト

(海王星との
軌道共鳴
(3:4)
冥王星族 (2:3)
(3:5)
キュビワノ族 ( - )
(1:2)
散乱円盤天体
オールトの雲
類似天体 ケンタウルス族
海王星トロヤ群
彗星遷移天体
関連項目 準惑星冥王星型天体
太陽系小天体
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オールトの雲(オールトのくも)あるいはオールト雲(オールトうん)とは、長周期彗星非周期彗星の起源として太陽系の外縁を取り囲むように存在していると仮定されている、一酸化炭素二酸化炭素メタンなどのや、岩石といったものを主成分とする天体群のこと。

目次

[編集] 概要

学説によりばらつきはあるが、概ね太陽から1万天文単位 (AU) もしくは太陽の重力の届く限界である10万天文単位(1.58光年:1光年=63,241AU)の間に球状に広がっているとされる。オランダ天文学者であるヤン・オールト1950年に最初に提唱したことからその名がついた。未だ直接観測された訳ではなく仮説の域を出ないが、矛盾する証拠も現在のところ特に無い。

オールトの雲の質量の合計は、少なくとも木星の質量以上はあり、太陽を除く太陽系の全質量のかなりの部分を占めると考えられている。その起源にはいくつかの説があるが、元々木星から海王星までの外惑星周辺にあったこれらの物質が、外惑星の重力のために外へ弾き出され、太陽重力圏の境界付近に留まったものとする説が最も有力である。この説によると、元々海王星の軌道の外側にあった物質は、エッジワース・カイパーベルトの天体として今もそのまま残っている、ということになる。

日本学術会議による2007年4月9日の対外報告(第一報告)[1] では、オールト雲はまだその存在が確認されていないため、現在のところ明確に太陽系外縁天体に含まれるものではないが、将来的には外縁天体の延長と見なされるようになるだろうとされている。

[編集] オールトの雲に含まれる可能性のある天体

2007年現在確認されている太陽系天体の中で、オールトの雲に属すると推測される天体は長周期彗星非周期彗星(前者を後者に含めることもある)のみである。詳細は非周期彗星の一覧を参照。

2004年に小惑星として発見され、後に長周期彗星であったことが判明した2004 YJ35の場合、遠日点は約24,300AU、公転周期は約1134万年と推定されている[2]。非周期彗星の軌道は放物線双曲線であり、遠日点という言葉は意味をなさない。

パロマー山天文台2003年に発見されたセドナ準惑星候補といわれる天体の一つ)はオールトの雲に属する天体であるとする説があったが、その後の観測で遠日点が最大でも924天文単位であることがわかったため、オールトの雲は1万天文単位よりずっと内側まで広がっている(内オールトの雲という)とする説と、セドナはオールトの雲の天体ではない、とする説とが対立している。同様に遠日点が数百から数千天文単位という小天体は他にも数個発見されているが、セドナほど大きいものはない。

[編集] 他の恒星の影響

現在太陽系から63光年の空間に存在するグリーゼ710(GL710)という恒星が、およそ150万年後に太陽から約1光年の位置まで接近するため、仮にオールトの雲が存在するならば、近接する空間のオールトの雲はかなりの影響が生じると予想される。[3] ただ、海王星より内側の惑星には直接的な影響こそ及ぼさないものの、過去においてはこうした恒星の接近によって軌道を乱された彗星が太陽系内部に飛来し、その一部が地球に衝突して、大量絶滅を引き起こしたとする考えがある。

[編集] オールトの雲に関連した作品

[編集] 小説

[編集] 音楽

[編集] 脚注

  1. ^ 国際天文学連合における惑星の定義及び関連事項の取扱いについて
  2. ^ 『天文年鑑』2006年版(誠文堂新光社)より
  3. ^ ヒッパルコス衛星によるオールト雲と星の関係

[編集] 関連項目