降着円盤

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降着円盤と若い恒星からの宇宙ジェット:HH-30(上左)

降着円盤(こうちゃくえんばん、accretion disk)とは、ブラックホール中性子星白色矮星のようなコンパクト星に落ち込むガスや塵が、高密度天体の周りに形成する円盤のこと。中心天体に近くなるほど角速度が大きくなるような差動回転運動をしている。

X線連星は降着円盤を持つ典型的な系である。コンパクト星と恒星近接連星において、恒星からコンパクト星にガスが供給される場合がある。するとガスは角運動量を持っているためにコンパクト星に真っ直ぐ落下せず、コンパクト星を周回し、降着円盤を形成する。降着円盤内縁は高温になり、X線を放射する。これがX線連星である。

X線連星以外の、降着円盤をもつ天体には、活動銀河核がある。

降着円盤を構成する物質は、ガスの粘性による摩擦などによって次第に角運動量を失い、ついにはコンパクト星に落下していくことになる。摩擦で熱せられた物質は106K〜108Kに達し、可視光線X線などの電磁波を放射する。また降着円盤フレアや宇宙ジェットなどの形でエネルギーが放出されることがある。

M17「オメガ星雲」[編集]

2004年5月には、銀河系から約7千光年離れたいて座散光星雲 M17(オメガ星雲)に、直径およそ20,000天文単位の巨大な降着円盤が発見された。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]