新星

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新星の想像図。赤色巨星降着円盤を伴う白色矮星からなる。

新星(しんせい)は、激変星(Cataclysmic Variable star)の一種である。英語やヨーロッパの言語の多くではノヴァ (nova、複数形 novae) であり、変光星の分類としてはN型と呼ぶ。他の類似の激変星と区別するために古典新星 (classical nova) と言うこともある。

超新星と名前が似ており、大きく分類すれば同じ激変星であるが、原理は大きく異なる。また、「新しい星」が生まれる現象でもない。

目次

[編集] 歴史

1572年ティコ・ブラーエSN 1572を発見し、ラテン語de stella nova (新しい星について)という本を出版した。これが新星 (nova) という語の始まりである。ティコはこの本の中で、新星は動かないように見えるため遠く離れていると主張した。

ティコの新星は現在では超新星に分類される。1930年代までは新星と超新星という言葉は同義語とされていた。

[編集] 変光原理

新星爆発を起こす星は、白色矮星と通常の恒星連星である。恒星から白色矮星に降着円盤を通じて水素が供給され、白色矮星表面に降り積もった水素が熱と圧力で熱核融合反応を起こす。

新星爆発後も連星系に大きな変化はないため、いずれ再び新星爆発を起こすこととなるが、爆発の間隔は1000年から10万年と推測されており、ほとんどの場合、1度きりの爆発しか観測されていない。

ただし、白色矮星の質量が大きく、連星系のもう片方が赤色巨星の場合は、爆発の間隔は10年から数十年と短くなり、繰り返し爆発が観測される。このような新星は反復新星や回帰新星と呼ばれ、10例程度が発見されている。

降着円盤の崩壊である矮新星とは別の現象であるが、矮新星爆発により白色矮星に水素が供給されるため、矮新星はより長い周期で新星爆発を起こす可能性が指摘されており、2007年には矮新星きりん座Z星に新星爆発の痕跡星雲が発見された。

新星爆発により白色矮星の質量はわずかに増加し、いずれIa型超新星爆発を起こす可能性が指摘されている。

[編集] 分類

国際天文学連合 (IAU) とシュテルンベルク天文研究所により編纂されている変光星総合カタログ (General Catalogue of Variable Stars; GCVS) では、新星を、減光速度の速い順にNA、NB、NCに分けている。また、複数の爆発が観測されている新星(反復新星)はそれらとは別にNRとしている。

反復新星や共生星型新星(アンドロメダ座Z型変光星)は広い意味では新星の一種であるが、古典新星には含めないことが多い。GCVSでは、共生星型新星はNCに含められる。

「新星」の名を含むが、超新星、矮新星、X線新星高輝度赤色新星は新星ではない。古典新星や反復新星とは原因ならびに過程が全く異なっている。

[編集] 発生と観測

銀河系では約40/年(30~60/年)の新星が発生していると推測されているが、発見される新星の数ははるかに少なくて年数個であり、多くはアマチュア観測者により発見されている。 ちなみに 2007年9月~2008年8月の1年間に発見された新星は8個であった。 アンドロメダ銀河でも発見されるが、その数はさらに少なく、銀河系の1/3~1/4である。

分光計による新星放出星雲の観測では、炭素窒素酸素ネオンマグネシウムといった重元素が検出されている。星間物質への新星の寄与は少なく、超新星の1/50、赤色巨星超巨星の1/200程度である。

新星の絶対等級は-7.5等と-8.8等の二峰分布を示すため、銀河までの距離を測定するための標準ろうそくに使える。

[編集] 命名

新星が発見されると、まず Nova Scorpii 2007(Nova Sco 2007、さそり座2007年新星)のような名称が付けられる。新星として確定すると、変光星として V1280 Scorpii(V1280 Sco、さそり座V1280)のような名前が付けられる。数字はその星座で発見された変光星の通し番号である。

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