摩擦

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古典力学
歴史

摩擦(まさつ)とは、接触して、相対運動している、あるいはしようとしている物体間に働く現象である。少なくとも片方が固体である現象を扱うことが多い。狭義には、このときの物体間で発生する抵抗のことを指す[1]。この分野を扱う学問領域をトライボロジーという。

摩擦は材料表面がかかわる現象で、材料の表面の状態、酸化物の層、吸着分子層の存在、表面の微少形状など、変動させる要因の多い現象であるため、摩擦係数、摩耗特性などのモデル化が難しい領域である。

実際の物体では、接触面に垂直な成分を持つ力があれば、相対的に静止していても摩擦が発生している。これを静止摩擦という。人間の掌が物体を掴むことができるのは指紋による強い静止摩擦のおかげである。

相対的に運動している場合、物体の運動エネルギーは奪われ、周囲に散逸したエネルギーに変わる。これを動摩擦といい、発生した熱を摩擦熱と呼ぶ。ブレーキタイヤの動きを止めるのは動摩擦の作用であり、マッチをマッチ箱の黒褐色の部分でこするとがつくのは摩擦熱の作用である。

また日本における慣用的用法であるが、転がり抵抗のことを「転がり摩擦」とも言う。

力学における摩擦の取り扱いについては、摩擦力を参照。

脚注[編集]

参考図書[編集]

  • 『機械工学辞典』 日本機械学会、丸善、2007年1月20日、2版。ISBN 978-4-88898-083-8

関連項目[編集]

外部リンク[編集]