住宅金融支援機構

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独立行政法人住宅金融支援機構(じゅうたくきんゆうしえんきこう、英称:Japan Housing Finance Agency、JHF)は、住宅金融公庫の業務を継承した独立行政法人2007年4月1日に発足した。所管省庁は、国土交通省住宅局と財務省である[1]

沿革[編集]

  • 2007年(平成19年)4月1日:旧住宅金融公庫の業務を継承し、住宅金融支援機構が発足。

概要[編集]

(うち買取債権:9兆9,827億円、うち貸付金:18兆714億円)

業務[編集]

旧住宅金融公庫では、住宅ローンを直接融資していたが、住宅金融支援機構では一部の民間金融機関による貸付が困難な分野のみに直接融資を限定し、その他の一般的な住宅ローンについては、民間金融機関が長期固定金利の住宅ローンを提供できるよう、資金の融通を支援する。なお住宅金融支援機構は、一定の金融機関、一定の債権回収会社、地方公共団体その他政令で定める法人に対し、業務の一部を委託することができる。

  1. 証券化支援業務
    民間金融機関が安心して長期固定金利の住宅ローンを提供できるよう、住宅ローン債権を証券化し、投資家に投資してもらう。フラット35などが代表例。
  2. 融資保険業務
    民間金融機関の住宅ローンが債務不履行に陥った場合、住宅金融支援機構が金融機関に保険金を支払う。
  3. 直接融資業務
    災害復興建築物の建設・購入、被災建築物の補修のための資金の融資
    災害予防代替建築物の建設・購入、災害予防移転建築物の移転、災害予防関連工事の費用、住宅の耐震改修の資金のための融資
    合理的土地利用建築物の建設・購入、マンションの共用部分の改良のための資金融資
    子育て世帯向け、高齢者世帯向けの賃貸住宅を建設・改良するための資金融資
    高齢者の家庭に適した良好な居住性能及び居住環境を有する住宅とすることを主たる目的とする住宅の改良の資金融資
    事業主や事業主団体から雇用・能力開発機構の行う転貸貸付に係る住宅資金の貸付を受けることができない勤労者に対する、財形住宅貸付業務
  4. 住宅の建設をしようとする者への情報の提供
    情報提供・相談援助業務は、他の機関、民間団体、地方公共団体へ委託することは一切できない。
  5. 住宅金融公庫の債権の管理・回収業務
  6. 緊急時の主務大臣の要求
    主務大臣は、災害時等緊急の必要がある場合には、住宅金融支援機構に対して業務に関する必要な措置をとるよう求めることができる。住宅金融支援機構は正当な理由がない限りその求めに応じなければならない。

今後[編集]

一部では、予算額に占める国からの運営費交付金の割合が低いことを理由に、民営化できるのではないかという議論もなされている。一方、機構発足後間もない時期であることから、事業進捗を見守るべきとの声もある。

脚注[編集]

  1. ^ 独立行政法人住宅金融支援機構法施行令、(主務大臣等)第34条、最終改正:平成21年4月30日政令第131号”. 電子政府の総合窓口 (2009年4月30日). 2009年12月17日閲覧。
  2. ^ 沖縄県では沖縄振興開発金融公庫が同様の業務を行っている。

外部リンク[編集]