相模原麻溝公園競技場

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相模原麻溝公園競技場
相模原ギオンスタジアム
メインスタンド
相模原麻溝公園競技場の位置(神奈川県内)
相模原麻溝公園競技場
施設情報
所在地 神奈川県相模原市南区下溝4169
位置 北緯35度31分40.45秒 東経139度23分9.72秒 / 北緯35.5279028度 東経139.3860333度 / 35.5279028; 139.3860333座標: 北緯35度31分40.45秒 東経139度23分9.72秒 / 北緯35.5279028度 東経139.3860333度 / 35.5279028; 139.3860333
開場 2007年4月
拡張 2009年、2011年
所有者 相模原市
運用者 相模原市スポーツ協会グループ
グラウンド 天然芝(106m×71m)
ピッチサイズ 106m×71m
照明 照明装置4基(1500Lx)
大型映像装置 フルカラーLED方式電光掲示盤
設計者 相模原市設計協同組合[1]
建設者 (設計)相模原市設計協同組合[1]
(建築)藤木工務店・谷津建設JV[1]
(電気設備)野﨑電気・播州電気JV[1]
(空調設備)朝日工業社・穂久斗工業JV[1]
(給排水衛生設備)折本設備[1]
使用チーム、大会
SC相模原(Jリーグ)
ノジマステラ神奈川相模原WEリーグ
三菱重工相模原ダイナボアーズJAPAN RUGBY LEAGUE ONE
ノジマ相模原ライズXリーグ
関東学生陸上競技対校選手権大会
収容人員
15,300人(Jリーグ基準では6,291人)
アクセス
当項目を参照。

相模原麻溝公園競技場(さがみはらあさみぞこうえんきょうぎじょう)は、神奈川県相模原市南区相模原麻溝公園内にある陸上競技場球技場。施設は相模原市が所有し、相模原市スポーツ協会グループ(相模原市スポーツ協会、日本体育施設NTTファシリティーズギオン)が指定管理者として運営管理を行っている。

相模原市に本社を置く株式会社ギオンが2014年命名権を取得し、同年3月1日から「相模原ギオンスタジアム」(さがみはらギオンスタジアム、略称「ギオンス」)の呼称を用いている(後述)。

概要[編集]

相模原市が、市内に本格的な陸上競技場を建設することを目的とし、1998年平成10年)に開催された第53回国民体育大会(かながわ・ゆめ国体)のラグビー会場であった麻溝公園内のスポーツ広場を改装、区域を拡張し、日本陸上競技連盟第2種公認の陸上競技場として整備した。

2007年4月にフィールド、2009年4月にメインスタンド[1]2010年4月に電光掲示盤(フルカラーLED)、2011年4月にバックスタンド(1階が屋内練習走路)がオープンした。

当スタジアムを本拠地とするJリーグSC相模原はスタジアム建設後の2008年設立ということもあり、J1・J2ライセンス基準は考慮されていない。そのため、座席数(後述)やトイレの数も不足しているほか、諸室(記者会見場など)も一部整備されておらず、SC相模原がJ2リーグに昇格するためにはこれらを整備する必要があるが、相模原市はこれらの整備費用を約50億円と試算しており積極的な整備に踏み切れない状況にある[2]。その内照明については基準を満たす1500Lxのものが2018年4月に設置されている[3]。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた事前キャンプ地にブラジルが検討中であることが分かった[4]

施設[編集]

主競技場(相模原ギオンスタジアム)[編集]

  • 日本陸上競技連盟第2種公認[1]
  • トラック:全天候舗装、400m×9レーン[1]
  • フィールド:天然芝、106×71m
    • サッカー・ラグビー等の公式試合で使用可能
  • 雨天走路、約80m×4レーン
  • 電光表示盤:フルカラーLED方式
  • 夜間照明設備:2018年4月に設置。LED投光器4基計352台導入。(鉄塔式)
  • 収容人員:15,300人
    • メインスタンド(個席仕様):2,823人 内、車椅子スペース42席
    • 北サイドスタンド(芝生):4,429人 内、車椅子スペース10席
    • 南サイドスタンド(芝生):4,556人 内、車椅子スペース10席
    • バックスタンド(長椅子仕様):3,492人 内、車椅子スペース20席
      • Jリーグ開催時は両サイドスタンドが定員外となるため、「入場可能数」は6,291人となっている[5]。なお、Jリーグでは、2019年申請の2020年ライセンスから、Jリーグクラブライセンス制度の規定が一部変更され、既存施設を上位リーグライセンスを初めて取得して3年以内に上位リーグ基準を満たす改修・改築をするか、別の個所に上位リーグ昇格5年以内にそれを満たす新スタジアムの建設計画(この場合でも3年以内に、建設場所・具体的な建設構想をまとめること)がある場合上位リーグライセンスを発行する特例処置が認められるように改定され[6][7]相模原駅北口の旧在日米軍相模総合補給廠跡地を候補地として新スタジアムの建設構想があることから、2021年度以後、特例処置を適用したJ2ライセンスを所持している。
  • 駐車場 一般用243台 大型バス10台 身障者用6台
    • Jリーグ等の試合開催日は、駐車場の一般利用が不可になることがある。

第2競技場(相模原ギオンフィールド)[編集]

  • 日本陸上競技連盟第4種公認
  • トラック:全天候型舗装、1周400m×6レーン
  • フィールド:人工芝 107m×75m
    • サッカー・ラグビーなどの公式試合や、陸上の投擲種目も実施可能(2021日本学生陸上競技個人選手権大会の会場は大部分はレモンガススタジアム平塚だったが、唯一ハンマー投は相模原ギオンフィールドで行われた)

施設命名権[編集]

2014年1月9日、相模原市中央区に本社を置く総合物流会社のギオンが相模原麻溝公園競技場および第2競技場の命名権を取得し、相模原市とネーミングライツに関する契約を締結した。2014年3月1日からの3年契約(年額1,000万円)で、相模原麻溝公園競技場は「相模原ギオンスタジアム」(略称:ギオンス)、第二競技場は「相模原ギオンフィールド」の呼称をそれぞれ用いている[8]。2017年には、対象に相模原麻溝公園グラウンド(呼称:相模原ギオンスポーツスクエア)を加え、年額1,050万円でさらに5年更新した[9]

なお、株式会社ギオンは、FC町田ゼルビアの本拠地である町田市立陸上競技場の命名権ものちに取得(「町田GIONスタジアム」)している[10]

開催された主なイベント・大会[編集]

陸上競技[編集]

サッカー[編集]

ラグビー・アメフト[編集]

交通[編集]

脚註[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 「相模原麻溝公園競技場メインスタンド建設工事」竣工 (PDF) 藤木工務店(記事:建設通信新聞 2009年3月10日2013年12月27日閲覧
  2. ^ 栗田成芳 (2016年2月2日). “昇格ライセンスなし…ジレンマ抱えながら戦う相模原”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/soccer/column/writers/news/1600005.html 2016年10月9日閲覧。 
  3. ^ “市12月補正予算案 小・中学校整備に35億円「ギオンス」の照明設備費も”. タウンニュース. (2016年11月24日). http://www.townnews.co.jp/0301/i/2016/11/24/358643.html 2017年2月8日閲覧。 
  4. ^ “東京五輪事前キャンプ地 ブラジル、相模原市を検討”. タウンニュース. (2017年3月9日). https://www.townnews.co.jp/0302/2017/03/09/373094.html 2017年3月14日閲覧。 
  5. ^ a b c d e 相模原ギオンスタジアム”. 日本プロサッカーリーグ. 2016年10月9日閲覧。
  6. ^ 相模原駅前「次世代スタジアム」検討へ スポーツ庁の事業採択で(相模原・町田経済新聞 2019年8月19日・2021年11月29日閲覧)
  7. ^ クラブライセンス交付第一審機関(FIB)決定による 2021シーズン Jリーグクラブライセンス判定について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年9月28日https://www.jleague.jp/release/post-64594/2021年11月29日閲覧 
  8. ^ 相模原市ネーミングライツ”. 相模原市. 2016年10月9日閲覧。
  9. ^ 相模原ギオンスタジアムのネーミングライツ契約を更新いたしました
  10. ^ “J2町田に「町田GIONスタジアム」が誕生!株式会社ギオンがネーミングライツ契約”. 相模原町田経済新聞. (2019年10月23日). https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20191025/992284.html 2023年5月9日閲覧。 
  11. ^ a b c d アクセス”. 相模原市スポーツ協会グループ. 2013年12月27日閲覧。

外部リンク[編集]