三菱ガス化学
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三菱ガス化学本社のある三菱ビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | 三菱ガス化学、MGC |
本社所在地 |
日本 〒100-8324 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三菱ビル |
設立 |
1951年(昭和26年)4月21日 (日本瓦斯化学工業株式会社) |
業種 | 化学 |
法人番号 | 9010001008768 |
事業内容 |
天然ガス系化学品 芳香族化学品 機能化学品 特殊機能材 |
代表者 |
倉井敏磨(代表取締役会長) 藤井政志(代表取締役社長) 有吉伸久(代表取締役兼専務執行役員) |
資本金 |
419億70百万円 (2021年3月31日現在) |
発行済株式総数 |
2億2573万9199株 (2021年3月31日現在) |
売上高 |
連結:5957億18百万円 (2021年3月期) |
営業利益 |
連結:445億10百万円 (2021年3月期) |
経常利益 |
連結:502億40百万円 (2021年3月期) |
純利益 |
連結:360億70百万円 (2021年3月期) |
純資産 |
連結:5814億11百万円 (2021年3月31日現在) |
総資産 |
連結:8363億64百万円 (2021年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:8,998名 単体:2,427名 (2021年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 東陽監査法人 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)9.38% 日本カストディ銀行(信託口)5.55% 明治安田生命保険 4.23% 日本生命保険 4.23% 農林中央金庫 2.42% AGC 2.08% 横浜銀行 1.48% 日本カストディ銀行(信託口5)1.45% JPモルガン証券 1.39% 日本カストディ銀行(信託口4)1.35% (2021年3月31日現在) |
主要子会社 |
㈱JSP 51.0% MGCウッドケム 100% フドー㈱ 100% |
関係する人物 |
杉田克彦(元代表取締役専務執行役員、現常勤監査役) 水上政道(元代表取締役専務執行役員、現常勤監査役) |
外部リンク |
www |
特記事項:経営指標2021年3月期[1] |
三菱ガス化学株式会社(みつびしガスかがく、登記上の商号:三菱瓦斯化学株式会社、英: Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc.)は、日本の化学メーカー。三菱グループの一員であり、三菱金曜会[2]及び三菱広報委員会[3]の会員企業である[4][5]。
概要
[編集]日本海に天然ガスの自社鉱区を所有し、過酸化水素、キシレン誘導品、アンモニア誘導品、エンジニアリングプラスチックなどの化学品を生産しているほか、サウジアラビアやベネズエラなど海外で、メタノールを合弁方式によって生産している。また、鉄が錆びるときに酸素を吸収する原理を応用した脱酸素剤『エージレス®』を世界に先駆けて商品化したことで知られる。これは食品の鮮度保持などに広く用いられている。
エンジニアリングプラスチックでは、5大汎用エンプラのうち4種を自社開発技術で製造している。DVDやCD等の材料となるポリカーボネートでは世界トップシェア、自動車のギアやカムなどの材料となるポリアセタール、家電やOA機器の主要パーツとなるポリフェニレンエーテルなどである[6]。
2015年3月期の連結売上の内訳は、メタノールやMMAなど天然ガス系化学品が約1,976億円、メタキシリレンジアミン誘導体など芳香族化学品が1,233億円、過酸化水素やポリカーボネートなど機能化学品が約1,660億円、プリント基板用材料や脱酸素剤『エージレス®』など特殊機能材が約582億円となっている。
沿革
[編集]旧・三菱江戸川化学
[編集]- 1918年(大正7年)- 三菱製紙の出資により江戸川バリウム工業所を設立。翌年江戸川工業所に、さらに1922年(大正11年)に合資会社江戸川工業所に改称。
- 1933年(昭和8年)- 東京工場の隣に東京メタノールを設立。4年後、同社を吸収して株式会社江戸川工業所と改称。
- 1943年(昭和18年)- 日本低温化学を吸収合併。
- 1949年(昭和24年)- 江戸川化学工業株式会社に改称。
- 1951年(昭和26年)- 本社研究所を開設し、浪速合成化工を吸収合併。
- 1962年(昭和37年)- 三菱江戸川化学株式会社に改称。
- 1969年(昭和44年)- 台湾に台豊印刷電路工業股有限公司を設立。
旧・日本瓦斯化学工業
[編集]- 1951年(昭和26年)- 日本瓦斯化学工業株式会社を設立。
- 1954年(昭和29年)- 新潟証券取引所(現在は消滅、1月)、東京証券取引所(2月)、大阪証券取引所(現在は市場統合、7月)に上場。
- 1957年(昭和32年)- 日本樹脂化学工業を設立し、4年後に再び吸収。
- 1959年(昭和34年)- 名古屋証券取引所(現在は上場廃止、8月)に上場。
- 1961年(昭和36年)- 水島石油化学工業を設立。
- 1970年(昭和45年)- 東洋紡績と合弁で水島アロマを設立し、韓国に三敬化成を設立。
合併後
[編集]- 1972年(昭和47年)- 三菱江戸川化学(当時は非上場)と日本瓦斯化学工業が対等合併し、三菱瓦斯化学株式会社に改称。
- 1979年(昭和54年)‐ 日本サウジアラビアメタノールを設立。
- 1985年(昭和60年)- デュポンとの合弁でエムジーシーデュポンを設立。
- 1986年(昭和61年)- 佐賀製造所を新設。
- 1991年(平成3年)- CIを制定し表記社名を三菱ガス化学株式会社に変更。ヱレクトロテクノを設立。
- 1994年(平成6年)‐ 三菱化成(三菱化学を経て、現・三菱ケミカル)との合弁で三菱エンジニアリングプラスチックスを設立。
- 1996年(平成8年)- 新潟工業所で稼動していた日本で最後のメタノール製造プラントを停止。
- 2000年(平成12年)- チッソとの合弁でシージーエスターを、日本パーオキサイドとの合弁で共同過酸化水素をそれぞれ設立。
- 2001年(平成13年)- 丸紅との合弁で水島パラキシレンを設立。
- 2002年(平成14年)- 三菱化学との合弁でダイヤティーエーを設立。
- 2004年(平成16年)- 大塚化学との合弁でエムジーシー大塚ケミカルを設立。
- 2005年(平成17年)- 住友金属鉱山との合弁でグラノプトを設立。
- 2007年(平成19年)- 新潟工場で爆発事故発生。
- 2009年(平成21年)- 大阪証券取引所、名古屋証券取引所上場廃止。
- 2015年(平成27年)- 東京証券取引所一部上場のJSPを子会社化。
- 2019年(令和元年)- 白河工場内に完全人工光型植物工場を竣工、野菜生産に参入。
- 2021年(令和3年)- J-オイルミルズからの株式取得によりJ-ケミカルを子会社化。
事業所
[編集]- 本社(東京都千代田区)
- 大阪支店(大阪市北区)
- 東京研究所(東京都葛飾区)
- 新潟研究所(新潟市北区)
- 平塚研究所(神奈川県平塚市)
- 新潟工場(新潟市北区)
- 水島工場(岡山県倉敷市)
- 四日市工場(三重県四日市市)
- 浪速製造所(大阪市大正区) - 四日市工場の分工場
- 佐賀製造所(佐賀県佐賀市) - 四日市工場の分工場
- 山北工場(神奈川県山北町)
- 鹿島工場(茨城県神栖市)
- QOLイノベーションセンター白河(福島県白河市)
- アメリカ MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA, INC.
- ドイツ MITSUBISHI GAS CHEMICAL EUROPE GMBH
- シンガポール MITSUBISHI GAS CHEMlCAL SINGAPORE PTE. LTD.
- タイ王国 MGC TRADING (THAILAND) LTD.
- 中華人民共和国 三菱瓦斯化学商貿(上海)有限公司
グループ企業
[編集]2015年3月末時点の子会社及び関連会社数は161社である[7]。
連結子会社
[編集]- 永和化成工業
- MGCアドバンス
- MGCエネルギー
- MGCエレクトロテクノ
- MGCターミナル
- MGCフィルシート
- 共同過酸化水素
- JSP
- 東邦アーステック
- 東洋化学
- 日本ファインケム
- 日本ユピカ
- フドー
- ポリオールアジア
- 三菱ガス化学トレーディング
- MGCウッドケム
- 米沢ダイヤエレクトロニクス
- 菱和エンタープライズ
持分法適用関連会社
[編集]その他
[編集]- 安比地熱
- MGCエージレス
- MGCファーミックス
- MGC保険サービス
- MGCロジスティクス山北
- MTオプティクス
- 大鹿ホルマリン
- 化学運輸
- カルティベクス
- グローバルポリアセタール
- 新酵素化学
- ダイヤアクアソリューションズ
- 日新カラリング
- 日本ホルマリン工業
- 八幡平グリーンエナジー
- 水島可塑剤
- 水島パラキシレン
- 名阪真空工業
- 山田化成
- 菱江ロジスティクス
- 菱東運輸倉庫
- 菱有工業
脚注・出典
[編集]- ^ “2021年3月期 有価証券報告書”. 三菱ガス化学株式会社. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 三菱金曜会
- ^ 三菱広報委員会の活動
- ^ 三菱グループに「落ちこぼれ企業」続出、最強エリート集団の大ピンチ(三菱金曜会会員会社一覧が掲載されている) - 週刊ダイヤモンド公式サイト内のページ
- ^ 三菱広報委員会の加盟会社
- ^ http://www.mgc.co.jp/employ/fields/gousei.html
- ^ 『第88期有価証券報告書』,三菱瓦斯化学株式会社
関連項目
[編集]- 岩船沖油ガス田
- 東新潟油ガス田 - 新潟工場の敷地内で採掘を行っている。
- 山下達郎のサンデー・ソングブック - JFN系列で放送されているTOKYO FM制作の音楽番組。同番組の2023年4月2日放送分よりスポンサーとして参加している。
- 水島臨海鉄道 - 脱酸素剤『エージレス』ラッピング列車を2024年1月から運行。
- 新潟市アイスアリーナ - 施設命名権を取得し、2019年4月より愛称を「MGC三菱ガス化学アイスアリーナ」としている。