TypeScript

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
TypeScript
TypeScript Logo.png
パラダイム マルチパラダイム: スクリプト, オブジェクト指向, 構造化, 命令型, 関数型
登場時期 2012
設計者 マイクロソフト
開発者 マイクロソフト
影響を受けた言語 JavaScript, Java, C#
ライセンス Apache License
ウェブサイト http://www.typescriptlang.org/
拡張子 .ts

TypeScriptマイクロソフトによって開発されたフリーオープンソースのプログラミング言語である。TypeScript は JavaScript に使用するかどうかが任意の静的型付けとクラスベースオブジェクト指向を加えたスーパーセットとなっている。C# のリードアーキテクトであるアンダース・ヘルスバーグが TypeScript の開発に関わっている。 [1][2][3][4]

TypeScript は JavaScript の構文の拡張なので、既存の JavaScript のプログラムにわずかな修正を加えるだけでTypeScriptとして動作する。 TypeScript は大規模なアプリケーションの開発のために設計されており、互換性を確保するためコンパイルすると JavaScript を出力する。 [5]

TypeScriptは既存のJavaScriptライブラリに型情報を加えることのできるヘッダファイルをサポートしており、jQueryNode.jsといったよく知られたライブラリに対しても型情報の恩恵をもたらすことができる。

背景[編集]

より大規模な JavaScript アプリケーションの開発における必要性から TypeScript は生まれた。マイクロソフトの関係者によれば、内部のみならず外部の顧客も JavaScript でコードを構成するさいの問題について述べていたという。

JavaScipt へとコンパイルするように設計された言語には、ほかにも CoffeeScriptScript# (scriptsharp)などが存在する。これらの言語の欠点として、サポートがなければそれらの言語から JavaScript 特有の言語機能を使うことができないかもしれないというものがある。この欠点を解決するために、CoffeeScript はインラインで具体的な JavaScript を埋め込むことができるようになっている。

マイクロソフト内では、複雑な JavaScript ソースコードの取り扱いの難しさは、JavaScript でコンポーネントを書くことを容易にするカスタムなツールへの要求へとつながった。標準やクロスプラットフォームサポートにおける互換性を破たんさせるようなものを作るという意図があったわけではないとマイクロソフトは述べている。現在の ECMAScript 言語標準の提案が将来的にクラスベースオブジェクト指向のサポートを付け加えようとしていることは知られているが、マイクロソフトはその提案を実装することを決定した。これにより、その提案に基づいたスーパーセットであり、拡張部分を一般的な JavaScript へと変換するような、構文的な言語拡張がある JavaScript コンパイラへと至ることとなった。この意味では TypeScript は ECMAScript 6 において期待されている機能を先取りするようなものであるともいえる。

ECMAScript の提案にないが TypeScript に独自に搭載された機能として、言語の静的解析やツールのサポートを強化し快適な開発環境を提供できるようにする、使用するかどうかを選択可能な静的型付けがある。

言語の特長[編集]

TypeScript は JavaScript に次のような言語機能の拡張を加えたものである。

構文的には、静的型付けやクラス、継承、インターフェイスのようなオブジェクト指向、名前空間などの機能を追加する、ECMA-262 言語標準のマイクロソフトによる実装である JScript.NET と TypeScript はよく似ている。

関連項目[編集]

注釈[編集]

外部リンク[編集]