MathJax

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MathJax
開発元 アメリカ数学会
最新版 2.3 / 2013年11月19日(4か月前) (2013-11-19
プログラミング言語 JavaScript
対応OS クロスプラットフォーム
サポート状況 Active
種別 数学ソフト英語版
ライセンス Apache License
公式サイト http://www.mathjax.org
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MathJaxMathMLLaTeXASCIIMathML英語版で記述された数式ウェブブラウザ上で表示するクロスブラウザ英語版JavaScriptライブラリである[1][2]。MathJaxはApache Licenseのもとでオープンソースソフトウェアとしてリリースされている。

先行のJavaScript数式フォーマットライブラリのjsMath英語版の後継としてMathJaxプロジェクトは2009年に開始し[3]アメリカ数学会によって管理されている[4]。プロジェクトはアメリカ数学会、デザインサイエンス社英語版応用数理学会英語版によって設立され、米国物理学協会Stack Exchange Network英語版のような多数のスポンサーによってサポートされている[5]

MathJaxはarXiv[6]MathSciNet[7]n-category cafe英語版[8]MathOverflow英語版[9]ウィキペディア[10]スカラーペディア、Project Euclid journals[11]All-Russian Mathematical Portal英語版[12]を含むウェブサイトで利用されている。

特徴[編集]

MathJaxをウェブページコンテンツと一緒にダウンロードし、ページ中の数式マークアップを走査し、数式を組版する。したがって、MathJaxは読者のシステム上にソフトウェアや追加フォントをインストールする必要はない。これはモバイルデバイスを含むJavaScriptに対応したあらゆるブラウザでの動作を可能にする[13]

MathJaxはHTMLCSSの組み合わせを使用するか、対応していればブラウザのネイティブMathMLサポートを使用することで数式を表示することができる。MathJaxが数式を組版するために使う厳密法はユーザのブラウザ、ユーザのシステム上で利用可能なフォント、コンフィグレーション設定によって決定される。MathJax v2.0-betaはSVGレンダリングを導入した[14]

HTMLとCSSによる組版の場合、利用可能ならば数式フォント英語版を使用し、古いブラウザでは画像に頼ることで、MathJaxは数式表示品質を最大限にする。Webフォントをサポートする新しいブラウザでは、MathJaxは必要に応じてダウンロードするWebフォントの包括的なセットを提供する。ブラウザがWebフォントをサポートしない場合、MathJaxは有効なフォントがユーザのシステム上で利用可能かチェックする。これが機能しない場合、MathJaxは必要な記号の画像を提供する。[要説明]MathJaxはWebフォント、ローカルフォント、イメージフォントを有効・無効に設定することができる。

MathJaxはウェブページで数式を含むためにSTIXフォント英語版を使用する。ローカルコンピュータ上にそのフォントをインストールすることでMathJaxの組版速度が向上する[15]

MathJaxはLaTeXまたはMathMLのマークアップで記述された数学的表記を表示することができる。MathJaxは数式表示のためのものであり、LaTeXは文書レイアウト言語なので、MathJaxは数学的表記を記述するために使用されるLaTeXのサブセットだけをサポートする。[13]

基本的なWAI-ARIA英語版の“role”と古い“altext”属性と同様に、支援技術ソフトウェアにそのAPIを通してMathMLを暴露することによって、MathJaxは数式のアクセシビリティもサポートする[16]

MathJaxアーキテクチャはダイナミックにロードしたモジュールによって将来的に入力言語や表示方法の追加をサポートするように設計されている。MathJaxはページの数式インスタンスと一緒に列挙と対話のためのJavaScript APIも含む。

ブラウザの互換性[編集]

MathJaxはInternet Explorer 6、Firefox 3、Google Chrome 0.3、Safari 2.0、Opera 9.5、iPhone/iPad Safari、Androidブラウザを含む代表的なブラウザで数式をレンダリングする。いくつかの古いバージョンのブラウザはWebフォント(@font-face CSS構文)をサポートしないので、それらはMathJaxイメージフォントモードを使う必要がある。ブラウザ互換性リストは公式サイトで入手できる[17]

プラグインサポート[編集]

MathJaxはMediaWikiDrupalWordPressJoomla!を含む多くのポピュラーなウェブプラットフォームに容易に追加することができる[18]

数式エディタの互換性[編集]

ブラウザに表示されているMathJax数式は、右クリックまたはControl-クリックした場合、サブメニュー「Show Math As」でMathMLLaTeX形式でコピーすることができる。コピーした数式はMathematicaMathTypeMathMagic英語版Firemath英語版のようなMathMLやLaTeXをサポートする数式エディタにペーストできる[19]

MathMLやLaTeX形式で生成されたサードパーティの数式エディタによる数式はMathJax対応のウェブページで利用できる。

TeXサポート[編集]

MathJaxはLaTeXの数学環境コマンドを再現する。エクステンションを介してAMS-LaTeX英語版数学コマンドがサポートされる。MathJaxはTeXマクロや、\color や \underline のような種々の書式設定をサポートする[20]

MathMLサポート[編集]

MathJaxはbeta 2リリースでMathML 2.0と、MathML 3.0のいくつかのコンストラクトの部分的なサポートを追加した。MathJaxはPresentation MathMLのみをサポートする。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ MathJax: Rich Math display from LaTeX and MathML”. 2013年8月8日閲覧。
  2. ^ MathJax AsciiMath support”. 2013年8月8日閲覧。
  3. ^ Hayes, Brian (2009), “Writing Math on the Web: The Web would make a dandy blackboard if only we could scribble an equation”, American Scientist 92 (2): 98, doi:10.1511/2009.77.98 .
  4. ^ AMS becomes managing partner of the MathJax Consortium”. 2013年8月8日閲覧。
  5. ^ MathJax Sponsorship”. 2013年8月8日閲覧。
  6. ^ arXiv.org help - What is MathJax?”. 2013年11月19日閲覧。
  7. ^ MathSciNet What's New”. 2013年8月8日閲覧。
  8. ^ The n-Category Café”. 2013年8月8日閲覧。
  9. ^ MathOverflow”. 2013年8月8日閲覧。
  10. ^ Wikipedia adds mathjax display option”. 2013年8月8日閲覧。
  11. ^ What is MathJax?”. 2013年8月8日閲覧。
  12. ^ All-Russian Mathematical Portal”. 2013年8月8日閲覧。
  13. ^ a b Cervone, Davide (2012), “Math Jax: A Platform for Mathematics on the Web” (PDF), Notices of the American Mathematical Society 59 (2): 312–316, http://www.ams.org/notices/201202/rtx120200312p.pdf 
  14. ^ MathJax v2.0-beta now available on CDN”. 2013年8月8日閲覧。
  15. ^ MathJax Font Help accessed 2012-08-14.
  16. ^ MathJax: Accessibility”. 2013年8月8日閲覧。
  17. ^ MathJax: Browser Compatibility”. 2013年8月8日閲覧。
  18. ^ Using MathJax in popular web platforms”. 2013年8月8日閲覧。
  19. ^ Copy and Paste Math”. 2013年8月8日閲覧。
  20. ^ MathJax: Supported LaTeX Commands”. 2013年8月8日閲覧。

外部リンク[編集]