Visual Studio Code

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Visual Studio Code
Visual Studio Code 1.35 icon.svg
Visual Studio Code 0.10.1 on Windows 7, with search.png
Windows 7上で動作するVisual Studio Code、検索機能により「function」を検索中
開発元 マイクロソフト
初版 2015年4月29日(5年前) (2015-04-29
最新版 1.46.1 - 2020年6月19日(2日前) (2020-06-19[1][±]
リポジトリ github.com/microsoft/vscode
プログラミング言語 TypeScriptJavaScriptCSS
対応OS Windows 7以降、OS X v10.8以降、Linux
プラットフォーム IA-32x64
対応言語 日本語英語中国語フランス語ドイツ語イタリア語朝鮮語ロシア語スペイン語ブルガリア語ハンガリー語ポルトガル語(ブラジル)トルコ語[2]
サポート状況 開発中
種別 ソースコードエディタデバッガ
ライセンス
公式サイト code.visualstudio.com
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Visual Studio CodeMicrosoftが開発したWindowsLinuxmacOS用のソースコードエディタである[5]デバッグ、埋め込みGitコントロールとGitHub、シンタックスハイライト、インテリジェントなコード補完スニペット、コードリファクタリングのサポートが含まれる。カスタマイズ性が高く、テーマやキーボードショートカット、環境設定を変更できたり、機能を追加する拡張機能をインストールすることができる。ソースコードはフリーでオープンソースで、寛容なMITライセンスの下でリリースされている[6]。コンパイルされたバイナリはフリーウェアである[7]

Stack Overflow 2019 Developer Surveyでは、Visual Studio Codeが最も人気のある開発者環境ツールとしてランクインし、87,317人の回答者のうち50.7%が使用していると回答した[8]

歴史[編集]

Visual Studio Codeは、マイクロソフトの開発者会議Build 2015(2015年4月29日)にて公開され、プレビュー版がリリースされた[9]

2015年11月18日、Visual Studio Codeはリリースされ、その一部ソースコードGitHubMIT Licenseのもとで公開された。その際、拡張機能のサポートも追加された[10]

機能[編集]

Visual Studio Codeのソースコードエディタの機能は、以下の一覧に示されるように、プログラミング言語ごとにサポートの有無が異なっている。プラグインによって他の言語もサポートできる[11]

プログラミング言語ごとのサポートする機能[11]
機能 プログラミング言語
シンタックスハイライト バッチファイル, C++, Clojure, CoffeeScript, Docker, F#, Go, Jade[12], Java, Handlebars, INIファイル, Lua, Makefile, Objective-C, Perl, PowerShell, Python, R, Razor, Ruby, Rust, SQL, Visual Basic, XML
スニペット Groovy, Markdown, PHP, Swift
インテリセンス CSS, HTML, JavaScript, JSON, LESS, Sass
リファクタリング C#, TypeScript
デバッグ

Visual Studio Codeの機能の多くはメニューユーザーインタフェースを通して公開されていない。代わりに、コマンドパレット(例: スニペットの挿入)あるいは.json設定ファイル(例: ショートカットキーの設定)を経由してアクセスする。コマンドパレットはキャラクタユーザインタフェースの一種である。

ディレクトリを開くことで、そのディレクトリに含まれる複数のファイルがツリー状に表示される。開いたファイルはタブにも表示され、タブを切り替えながら複数のファイルを並行して編集できる。

また、テキストエディタの基本的な機能として、文書の保存時にコードページを変更したり、改行コードを統一することもできる。対応する括弧の表示、複数カーソル、矩形選択、ブロック単位の選択拡張と折り畳み、Gitリポジトリと比較しての変更行の表示などの機能を持つ[13]

その他に、ウィンドウ内で統合された端末を開くことや、ウェブ上に公開された機能拡張ダウンロードしインストールすることもできる。

リモート開発[編集]

Microsoftが提供する拡張機能パック「Remote Development」(2020-02-26現在Preview版)を導入することで、リモート環境での開発が可能になる。対応するリモート環境は以下の3つである[14]

コンテナ[編集]

拡張機能「Visual Studio Code Remote - Containers」を利用することでDockerコンテナ内での開発(developing inside a container)が可能になる[15]

Docker Desktop 2.0+ あるいはDocker CE/EE 18.06+がインストールされたホストマシンからコンテナ内の開発環境を操作できる。ホストマシンにプログラミング言語実行環境をインストールしなくてもコンテナ内でコーディング支援・デバッグ等が利用可能になる。

コンテナを利用する場合、いくつかの方法が存在する。そのうちの1つはGitレポジトリから直接コンテナを生成する方法である。開発環境コンテナとしての設定がdevcontainer.jsonに述されたGitレポジトリは、VSCode上で明示的なClone無しにコンテナ化が可能である[16]。この「Repositoryコンテナ」生成時にはGitレポジトリがDockerのVolumesへ保存される[17](bind mountsではない。参考: Docker--永続化)。

この機能はコンテナ内に VS Code Server を建てることで実現されている[18]。ローカルでVS Codeを実行するのと同様にコンテナ内でVS Code(Server)が立ち上がっており(/root/.vscode-server)、クライアント(ローカル)側でおこなったVS Code UI操作をコンテナへ送信することで透過的にコンテナ内開発を行うことができる。

評価[編集]

2016年のStack Overflowによる調査では、Visual Studio Codeは、13番目に人気のある開発ツールで、46613人のうち、7.2%がこれを使っていた[19]。しかしながら、2019年の調査では、Visual Studio Codeは1位に位置し、87317人の開発者のうち、50.7%がこれを使っていた[20]

Visual Studio Codeは、JavaJavaScriptGoNode.jsC++など様々な領域でフレキシブルに利用可能である[21]

マイクロソフトによるデータの収集[編集]

Visual Studio Codeは、"Code - OSS"レポジトリの配布物にマイクロソフト独自のカスタマイズを施し、伝統的なマイクロソフトの製品ライセンスの下でリリースされている[22]。Visual Studio Codeは、使用状況に関するデータを集め、これをマイクロソフトに送っている。しかしながら、このテレメタリー・レポーティングは無効にすることができる[23]

VSCodiumは、もうひとつのこのソフトウェアのバイナリディストリビューションであり、これはオープンソースの部分のみを使い、マイクロソフトの商標やテレメタリーコンポーネントはオミットされている。しかし、他の面においては完全に機能し、互換性がある[24]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ https://github.com/Microsoft/vscode/releases
  2. ^ Display Language (Locale)”. 2018年11月30日閲覧。
  3. ^ マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項”. 2017年7月1日閲覧。
  4. ^ LICENSE.txt”. github.com/Microsoft/vscode. マイクロソフト (2015年11月17日). 2016年3月24日閲覧。
  5. ^ Lardinois, Frederic (2015年4月29日). “Microsoft Launches Visual Studio Code, A Free Cross-Platform Code Editor For OS X, Linux And Windows”. TechCrunch. https://techcrunch.com/2015/04/29/microsoft-shocks-the-world-with-visual-studio-code-a-free-code-editor-for-os-x-linux-and-windows 
  6. ^ Comment on Menu license links to non Open Source license, VS Code Repository on Github
  7. ^ VS Code FAQ, VS Code, "VS Code is free for private or commercial use."
  8. ^ Developer Survey Results 2019 - Most Popular Development Environments”. StackOverflow Insights. Stack Exchange. 2019年4月10日閲覧。
  9. ^ Montgomery, John (2015年4月29日). “BUILD 2015 News: Visual Studio Code, Visual Studio 2015 RC, Team Foundation Server 2015 RC, Visual Studio 2013 Update 5”. 2016年3月24日閲覧。
  10. ^ “Visual Studio now supports debugging Linux apps; Code editor now open source”. Ars Technica. http://arstechnica.com/information-technology/2015/11/visual-studio-now-supports-debugging-linux-apps-code-editor-now-open-source/ 2015年11月18日閲覧。 
  11. ^ a b Language Support in Visual Studio Code”. マイクロソフト. 2016年3月24日閲覧。
  12. ^ jade-lang.com
  13. ^ Editing Evolved”. 2016年5月13日閲覧。
  14. ^ Visual Studio Code Remote Development allows you to use a container, remote machine, or the Windows Subsystem for Linux (WSL) as a full-featured development environment. [1]
  15. ^ The Visual Studio Code Remote - Containers extension lets you use a Docker container as a full-featured development environment. Visual Studio Container - Developing inside a Container
  16. ^ You can now work with the repository source code in this isolated environment as you would if you had cloned the code locally. [2]
  17. ^ Repository Containers use isolated, local Docker volumes instead binding to the local filesystem. [3]
  18. ^ (in figure) Remote OS VS Code Server Visual Studio Code - VS Code Remote Development
  19. ^ Developer Survey Results 2016”. Stack Overflow Insights. Stack Exchange. 2018年4月7日閲覧。
  20. ^ Developer Survey Results 2019 - Most Popular Development Environments”. StackOverflow Insights. Stack Exchange. 2019年4月10日閲覧。
  21. ^ Visual Studio Code: A fast, lightweight, cross-platform code editor
  22. ^ https://code.visualstudio.com/docs/supporting/faq#_what-is-the-difference-between-the-vscode-repository-and-the-microsoft-visual-studio-code-distribution
  23. ^ Visual Studio Code FAQ”. code.visualstudio.com. Microsoft. 2016年11月4日閲覧。 “VS Code collects usage data and sends it to Microsoft to help improve our products and services. Read our privacy statement to learn more. If you don’t wish to send usage data to Microsoft, you can set the telemetry.enableTelemetry setting to false.”
  24. ^ binary releases of VS Code without MS branding/telemetry/licensing: VSCodium/vscodium, VSCodium, (2019-03-17), https://github.com/VSCodium/vscodium 2019年3月18日閲覧。 

外部リンク[編集]