インプットメソッド
![]() |
インプットメソッド(英: Input method、IM)とは、コンピュータに文字を入力するためのソフトウェアである。
オペレーティングシステム (OS) の一部として提供される場合もある。欧文のキーボードから直接入力できないCJKV文字などの入力に使用される。パソコンやワークステーションなどから、携帯情報端末、携帯電話などにおいても使用される。
概要[編集]
パソコンでは、一般に欧文の入力はキーボードでタイプライターと同様に直接入力すればよいが、日本語(仮名、漢字)や中国語(漢字)、朝鮮語(ハングル)など、使用文字数が数千を超える言語の文章を入力する際にはすべての文字に1つのキーを当てはめることは非現実的である。したがって、複数ストロークのキー操作で1文字を入力するなどの仕組みが必要となり、これがインプットメソッドである。携帯電話などでは英文入力にもキー数が不足するため、何らかの方法が必要となる。
日本語版OSにおけるインプットメソッド[編集]
MS-DOSでは多くの場合、フロントエンドプロセッサ(FEP, 日本語入力フロントエンドプロセッサ)として、キー入力に割り込むかたちで実装されていた。
Windowsでは、インプットメソッドをインプット メソッド エディタ (IME) と呼び、これが定着している。
システム[編集]
現在のパソコンでは、OSもしくはウィンドウシステム側で文章入力を必要とするソフトウェアのためのフレームワークを提供し、それにのっとってインプットメソッドの機能が構築されている場合も多い。なお、インプットメソッドはWindowsではIME、MacintoshのmacOS日本語環境では入力プログラム(かつては「インプットメソッド」、英語環境ではInput Methodのまま)、UNIXのX Window SystemではX Input Method (XIM) というように、OSごとに異なる名称で呼ばれている。