テキストボックス

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テキストボックスのアニメーション

テキストボックス:Text box)とは、グラフィカルユーザインタフェースの基本要素の1つであり、同時にGUIプログラミングで使われる典型的なウィジェットの1つである。ユーザーがテキスト情報を入力するためのインタフェースとして使われる。一般に必要な入力が1行(途中で改行しない)の場合は1行のテキストボックス、そうでない場合は複数行ぶんのテキストボックスとすることが推奨されている。編集不可のテキストボックスもあり、単にテキストを表示するのに使われる。

典型的なテキストボックスは任意の大きさの矩形であり、他の部分との境界で区切られている。テキストボックスには1つか2つのスクロールバーが付属することがある。中には点滅する縦棒(キャレット)が表示され、現在のテキスト表示位置を示すものもある。マウスカーソルは、テキストボックス上にあるときは、その形状を変えるのが一般的である。

標準機能[編集]

典型的な実装では、以下のような機能がある。

キーボードを使ったテキスト入力
キーを押下すると、キャレットの示す位置に文字が表示される。非常に単純なテキストボックスではキャレットを表示しないことがあり、その場合は表示されている文字列の後ろに押下したキーに対応した文字が表示される。
キャレット位置合わせとテキストの一部の選択
マウスを使う場合、マウスをクリックすることで、キャレットを好きな位置に変更する。そして、マウスの第1ボタンを押下したままドラッグし、テキストを反転させて選択する。
キーボードを使う場合、キャレットの位置は矢印キーで変更する。Home/Endキー(Microsoft WindowsKDEGNOME の場合)またはCommand-左矢印/Command-右矢印(Mac OSの場合)を使うと、キャレットを行の先頭または最後尾に移動できる。PageUp/PageDownキーでキャレットをページ単位(テキストボックスに1度に表示できる分をページとする)で移動できる(Windows、KDE や GNOME の場合)。キャレット移動の際にCtrlキーも押下すると、移動単位が大きくなる(Mac OS の場合はOptionキー)。Shiftキーを押下しながら、キーボードやマウスを操作してキャレットの位置を変更すると、その間のテキストが反転して選択される。
テキスト編集(入力済みテキストの変更)
Insertキーを使って、挿入モードと上書きモードを切り換える。挿入モードでは、キャレットの右に文字があれば、新たな文字はその前に挿入される。上書きモードでは、新たな文字を入力すると、キャレットの右にある文字を置換する。テキストが選択された状態で文字を新たに入力すると、選択されたテキストを置換する。DeleteキーやBackspaceキーを押下すると、キャレット前後の文字を削除でき、同時にCtrlキーまたはCommandキーを押下すると単語単位で削除できる。クリップボードの標準的操作でテキストを編集できる。
Undo/Redo
Ctrl+Z/Ctrl+Y(Windows、KDE や GNOME)またはCommand-Z/Command-Shift-Z(Mac OS)

以上は、Windows と Mac OS X でのテキストボックスのキー操作である。X Window System や他のシステムでもほぼ同様なキー操作が定義されている。