NBAゲータレード・リーグ

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NBAゲータレード・リーグ
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 2016-2017シーズン
競技 プロバスケットボール
開始年 2001年
参加チーム 22(2カンファレンス4ディビジョン)
前回優勝

NBAデベロップメント・リーグ (NBA Development League) は北米大陸のプロバスケットボールリーグである。将来のNBA選手を育成する目的で、NBA後援のもとに運営がなされており、通称は「D-League(以下「Dリーグ」)」と呼ばれている。設立当初は「NBDL」という略称が使用されていたが、2005年の夏に「NBADL」に変更された。2013-14シーズンは、NBA選手の33%がDリーグでのプレイを経験している。

2017年2月、ペプシコ社とのパートナーシップを締結した事で、2017-18シーズンよりリーグ名をNBAゲータレード・リーグ(NBA Gリーグ)に改名する。リーグの名称にスポンサー名が使用されるのはアメリカのプロスポーツリーグ史上初である[1]

歴史[編集]

2001年の秋、前述の目的でリーグが発足された。初年度の2001-02シーズンは8チームからのスタートで、当時はチームの所在地がアメリカ南東部に固まっていた。2005年、元NBAコミッショナーデビッド・スターンがDリーグを「NBA傘下のマイナーリーグ」としてリーグの拡大を発表した。その結果、2006年にはABA独立リーグ=セミプロ組織)からロングビーチ・ジャムがベーカーズフィールド・ジャムに名称を変更して加入した事で、初めてカリフォルニアにもチームが誕生した。さらに2ヵ月後には、CBA(独立リーグ)からダコタ・ウィザーズスーフォールズ・スカイフォースアイダホ・スタンピードコロラド・フォーティナーズの3チームが加入され、更に規模が拡大された(尚、フォーティナーズは当初CBAに加入予定だった新チームである)。また、ロサンゼルス・レイカーズがNBAのチームで初めてDリーグのチームを所有、ロサンゼルス・ディーフェンダーズとして始動した。

しかし、規模拡大に伴う経営危機が各チームに及ぶこともあり、2005-06シーズンを最後にロアノーク・ダズルフェイエットビル・ペイトリオッツが消滅し、翌2006-07シーズンにはフロリダ・フレイムが消滅した。2016年現在、Dリーグ発足当時に南東部に本拠地を置いていたチームは残っていないが、毎年新規参入チームが誕生しており、2015-16シーズンからカナダに初めてのDリーグチーム、ラプターズ・905が新規参入した。

Dリーグ・オールスターゲーム[編集]

2007年2月17日、NBADLの初めてのオールスターゲームがネバダ州ラスベガスで開催された。オールスターゲームは、NBAオールスターウィークエンドのプログラムの1つとして開催された。試合は、イースタンが114-110で勝利、MVPはポップス・メンサー・ボンスが受賞した。翌2008年から、オールスターウィークエンドのイベントであるスラムダンクコンテストやスキルズチャレンジ、3ポイントコンテストをDリーグ選手が行う、Dリーグ・ドリームファクトリーが行われるようになった。

Dリーグ・ショーケース[編集]

2005年から、Dリーグの全チームが一堂に会し、ひとつの会場で試合を行なうDリーグ・ショーケースを開催。NBAチームのスカウト陣が1つの会場でまとめてDリーグのゲームを視察できるため、Dリーグに所属している選手にとって、NBA全チームのスカウトに対して自らの実力をプレゼンする絶好の機会になる。

NBAへの昇格[編集]

シーズン中、NBAから10日間契約等で、いわゆる「昇格」を果たす選手がいる。これは、Dリーグが育成リーグという趣旨もあることから、リーグ本来の目的の一部が達成されたとも考えられる。また、この場合は提携先に限らず、どのチームとも契約が可能である。 また、Dリーグの選手がNBAドラフトで指名されるケースもあり、2008年のNBAドラフトで、マイク・テイラーがDリーグ初のNBAドラフト指名選手としてポートランド・トレイルブレイザーズより2巡目55位で指名された。

特徴[編集]

  • NBAの各チームはDリーグの各チームと提携を組んでおり、Dリーグ発足当時はNBAチーム2~3チームあたり、Dリーグ1チームと提携していた。近年は各NBAチームが単独でチームを所有する傾向が増加し、2016-17シーズン現在、NBAの22チームがDリーグチームを所有している。
  • 選手はリーグと契約を交わし、その後リーグが主催するドラフトによりチームが編成される(すなわち、チーム個々とは契約を交えていない)。Dリーグのドラフトは毎年11月上旬に開催される。選手の異動が激しく多数の選手を獲得する必要があるため、10巡目まで行われる。
  • ドラフト後は、トレーニングキャンプを行ってロースターを支配下登録が可能な10人まで絞ることから始まる。そして11月下旬に開幕し、50試合のレギュラーシーズンを戦う。2月にはオールスターゲームも開催される。4月中旬にレギュラーシーズンが終わると、数日後にはプレイオフが始まり、優勝チームが決定される。
  • NBAのチームは15人まで支配下選手を登録することが可能だが、NBAドラフトにより選出されたばかりの新人選手や、即戦力ではない選手はDリーグに送り込んで(Dリーグ・アサインし)技術を向上させることが慣例になっている。しかし、その場合は提携先のチームにしか送り込むことはできない。また、1選手につき、シーズンで3回までしか送り込むことが認められない。
  • NBAのチームはトレーニングキャンプを行ってロースターを支配下登録が可能な15人まで絞る際に、ウェイブした選手を4人まで提携選手(affiliate player )ルール[2]に則り提携Dリーグ・チームのロースターに抱えることができる[3]

日本人選手[編集]

2005年、田臥勇太が日本人初のDリーグ選手としてアルバカーキ・サンダーバーズでプレーした。2006年以降はベーカーズフィールド・ジャムアナハイム・アーセナルに所属していた。2014-15シーズン、富樫勇樹がDリーグドラフトで日本人で初めて指名され、日本人2人目のDリーグ選手としてテキサス・レジェンズでプレーした。

備考[編集]

  • 2005年からはフリーエージェントとしてNBA昇格や、逆にNBAから戦力外となった選手の受け皿となり、NBAのマイナーリーグとしての色を強めた。
  • bjリーグJBLにもDリーグでのプレー歴のある外国人選手が所属している。

所属チームとNBAの提携チーム[編集]

現在地[編集]

イースタン・カンファレンス[編集]

アトランティック・ディビジョン
略号 チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
DEL デラウェア・87ers デラウェア州ニューアーク ボブ・カーペンター・センター フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
ERI エリー・ベイホークス ペンシルバニア州エリー エリーインシュアランス・アリーナ オーランド・マジック
MNE メイン・レッドクローズ メイン州ポートランド ポートランド・エキスポ・ビルディング ボストン・セルティックス
GBO グリーンズボロ・スウォーム ノースカロライナ州グリーンズボロ グリーンズボロ・コロシアム シャーロット・ホーネッツ
NIN ロングアイランド・ネッツ ニューヨーク州ニューヨーク バークレイズ・センター ブルックリン・ネッツ
WES ウェストチェスター・ニックス ニューヨーク州ホワイト・プレインズ ウェストチェスターカントリー・センター ニューヨーク・ニックス
セントラル・ディビジョン
略号 チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
CTN カントン・チャージ オハイオ州カントン カントンメモリアルシビック・センター クリーブランド・キャバリアーズ
FWM フォートウェイン・マッドアンツ インディアナ州フォートウェイン アレン郡戦争記念コロシアム インディアナ・ペイサーズ
GRD グランドラピッズ・ドライブ ミシガン州ウォーカー デルタプレックス・アリーナ デトロイト・ピストンズ
RAP ラプターズ・905 オンタリオ州ミシサガ ハーシー・センター トロント・ラプターズ
WCB ウィンディシティ・ブルズ イリノイ州ホフマンエステート シース・センター シカゴ・ブルズ

ウェスタン・カンファレンス[編集]

サウスウェスト・ディビジョン
略号 チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
AUS オースティン・スパーズ テキサス州シダーパーク シダーパーク・センター サンアントニオ・スパーズ
IWA アイオワ・エナジー アイオワ州デモイン ウェルズファーゴ・アリーナ メンフィス・グリズリーズ
OKL オクラホマシティ・ブルー オクラホマ州オクラホマシティ コックス・コンベンションセンター オクラホマシティ・サンダー
RGV リオグランデバレー・バイパーズ テキサス州イダルゴ ステイトファーム・アリーナ ヒューストン・ロケッツ
SXF スーフォールズ・スカイフォース サウスダコタ州スーフォールズ スーフォールズ・アリーナ マイアミ・ヒート
TEX テキサス・レジェンズ テキサス州フリスコ ドクターペッパー・アリーナ ダラス・マーベリックス
パシフィック・ディビジョン
略号 チーム 本拠地 アリーナ 提携NBAチーム
LAD ロサンゼルス・ディーフェンダーズ カリフォルニア州エルセグンド トヨタ・スポーツセンター ロサンゼルス・レイカーズ
NAS ノーザンアリゾナ・サンズ アリゾナ州プレスコット プレスコットバレー・イベントセンター フェニックス・サンズ
SLC ソルトレイクシティ・スターズ ユタ州ソルトレイクシティ ブルーイン・アリーナ ユタ・ジャズ
RNO リノ・ビッグホーンズ ネバダ州リノ リノ・イベンツセンター サクラメント・キングス
SCW サンタクルーズ・ウォリアーズ カリフォルニア州サンタクルーズ カイザーパーマネンテ・アリーナ ゴールデンステイト・ウォリアーズ

消滅したチーム[編集]

歴代優勝チーム[編集]

  • 2001-02 グリーンビル・グルーヴ
  • 2002-03 モバイル・レヴェラーズ
  • 2003-04 アッシュビル・アルティチュード
  • 2004-05 アッシュビル・アルティチュード
  • 2005-06 アルバカーキ・サンダーバーズ
  • 2006-07 ダコタ・ウィザーズ
  • 2007-08 アイダホ・スタンピード
  • 2008-09 コロラド・フォティナーズ
  • 2009-10 リオグランデバレー・バイパーズ
  • 2010-11 アイオワ・エナジー
  • 2011-12 オースティン・トロス
  • 2012-13 リオグランデバレー・バイパーズ
  • 2013-14 フォートウェイン・マッドアンツ
  • 2014-15 サンタクルーズ・ウォリアーズ
  • 2015-16 スーフォールズ・スカイフォース

受賞[編集]

MVP(年間最優秀選手)[編集]

オールスターMVP[編集]

新人王[編集]

最優秀守備選手賞[編集]

インパクト・プレイヤー賞[編集]

MIP(最も成長した選手に贈られる賞)[編集]

ジェイソン・コリアー・スポーツマンシップ賞[編集]

コーチ・オブ・ザ・イヤー[編集]

シーズン ヘッドコーチ チーム
2006–07 Gates, BryanBryan・Gates Idaho Stampede
2007–08 Gates, BryanBryan・Gates (2) Idaho Stampede
2008–09 Snyder, QuinQuin・Snyder Austin Toros
2009–10 Finch, ChrisChris・Finch Rio Grande Valley Vipers
2010–11 Nurse, NickNick・Nurse Iowa Energy
2011–12 Musselman, EricEric・Musselman Los Angeles D-Fenders
2012–13 Jensen, AlexAlex・Jensen Canton Charge
2013–14 Henry, ConnerConner・Henry Fort Wayne Mad Ants
2014–15 Morrison, ScottScott・Morrison Maine Red Claws
2015–16 Craig, DanDan・Craig Sioux Falls Skyforce
2016–17 スタックハウス, ジェリージェリー・スタックハウス ラプターズ・905

脚注[編集]

  1. ^ Dリーグが来季からGリーグに改名”. NBA.com (2017年2月15日). 2017- 02-17閲覧。
  2. ^ NBA D-League 101: Affiliate Players”. NBA.com (2015年). 2015年閲覧。...
  3. ^ 2015 NBA Affiliate Players Added to NBA D-League Rosters”. NBA.com (2015年). 2015年11月4日閲覧。

外部リンク[編集]