ユーロリーグ
ターキッシュ エアラインズ ユーロリーグ | |
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競技 | バスケットボール |
創立 | 1958年 |
代表 | ジョルディ・ベルトメウ |
会長 | ジョルディ・ベルトメウ |
モットー | I Feel Devotion |
参加チーム | 24 |
国 | FIBAヨーロッパ加盟国 |
前回優勝 | ![]() (初) |
最多優勝 | ![]() (10回) |
関連大会 | ユーロカップ |
公式サイト | Official website |
ユーロリーグ(英: Euroleague)は、欧州バスケットボールリーグ連合(ULEB)が主催する男子プロバスケットボールのヨーロッパ最高峰リーグである。1958年にFIBAヨーロッパチャンピオンズカップ(英: FIBA European Champions Cup)の名称で始まった。2010-11シーズンからトルコの航空会社、ターキッシュ エアラインズが冠スポンサーとなったため、ターキッシュ エアラインズ ユーロリーグとして開催されている[1]。
概要[編集]
前年に欧州各国リーグで優秀な成績を収めたり、ULEBユーロカップで優勝するなどしたヨーロッパの強豪チームが出場し、欧州チャンピオンを決定する大会である。サッカーのUEFAチャンピオンズリーグのバスケットボール版に当たる。
いまや北米バスケットボールリーグのNBAに次ぐグローバルリーグとなった。ファイナルフォーは世界197カ国でテレビ中継されている。
女子バスケのユーロリーグ、女子ユーロリーグも行われているが、こちらは引き続きFIBAヨーロッパが主催している。また、2002年からはFIBAヨーロッパ主催のユーロチャレンジも行われている。
歴史[編集]
1958年に国際バスケットボール連盟(FIBA)の主催で「FIBAヨーロッパチャンピオンズカップ」として開始。
1991年、「FIBAヨーロッパチャンピオンシップ」に改称。
1996年、「FIBAユーロリーグ」に改称。
2000年、1991年に発足した欧州バスケットボールリーグ連合(ULEB)が国際バスケットボール連盟(FIBA)から独立。
2000-01シーズンはFIBAユーロリーグが分裂し、欧州バスケットボールリーグ連合(ULEB)主催の「ULEBユーロリーグ」と国際バスケットボール連盟(FIBA)主催の「FIBAスプロリーグ」との2つの大会が開催される事態となった。
2001年、ULEBユーロリーグ、FIBAスプロリーグの2つの大会が「ユーロリーグ」に統合。
2005年、FIBA選手権に認定。しかし2015年10月、FIBAヨーロッパが選手権として認めないとの声明。翌16年3月にバスケットボール・チャンピオンズリーグに分裂。
参加資格[編集]
基本的には各国のリーグ戦前年度チャンピオンが参加するが、国によって以下の基準によって参加資格が与えられることもある。
- 前年度高いパフォーマンスを披露したチーム
- 過去2,3年間に国内リーグで優秀な成績を収めたチーム
- 欧州バスケットボールリーグ連合(ULEB)との契約
- ULEBユーロカップで優勝したチーム
アリーナ基準の設定[編集]
2012-13シーズンからAライセンスを保有するチームはホームスタジアムで開催する試合において、最低でも1万人は収容できるアリーナを使用しなければならないという新しい基準が設けられた。
2019-20シーズン所属チーム[編集]
チーム名 | ホームタウン | ホームアリーナ | 収容人数 |
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ベルリン | Mercedes-Benz Arena | 14,500[2] |
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イスタンブール | Sinan Erdem Dome | 16,000[3] |
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ミラノ | Mediolanum Forum | 12,700[4] |
Allianz Cloud | 5,420 | ||
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バルセロナ | Palau Blaugrana | 7,585[5] |
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ミュンヘン | Audi Dome | 6,700[6] |
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ベオグラード | Štark Arena | 18,386[7] |
Aleksandar Nikolić Hall | 8,000[8] | ||
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モスクワ | Megasport Arena | 13,344[9] |
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イスタンブール | Ülker Sports and Event Hall | 13,059[10] |
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ヒムキ | Mytishchi Arena | 7,280 |
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ビトリア=ガステイス | Buesa Arena | 15,504[11] |
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ヴィルールバンヌ | Astroballe | 5,556[12] |
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テルアビブ | Menora Mivtachim Arena | 10,383[13] |
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ピレウス | Peace and Friendship Stadium | 11,640[14] |
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アテネ | O.A.K.A. | 18,989[15] |
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マドリード | WiZink Center | 15,000[16] |
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バレンシア | La Fonteta | 9,000[17] |
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カウナス | Žalgirio Arena | 15,415[18] |
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サンクトペテルブルク | Sibur Arena | 7,120[19] |
リーグの流れ[編集]
予選[編集]
予選では、自動的に出場権を与えられた22チーム以外の16チームが、8チームずつ2グループに分かれてトーナメントを組み1試合ずつ戦う。各トーナメントを勝ち抜いた2チームがレギュラーシーズンに進む。
レギュラーシーズン[編集]
レギュラーシーズンでは、自動的に出場権を与えられた22チームと、予選を勝ち抜いた2チームの24チームが参加。6チームずつ4グループに分かれリーグ戦を行う。ホーム&アウェー方式を採用、各組み合わせ2試合ずつ行う。各グループの上位4位までがトップ16に進出。
トップ16[編集]
トップ16では、4チームずつ4グループに分かれてリーグ戦を行う。レギュラーシーズン同様ホーム&アウェー方式を採用、各組み合わせ2試合ずつ行う。各グループ上位2チームの計8チームが準々決勝へ進出。
準々決勝[編集]
準々決勝では、3勝先取したチームがファイナル4へ進出。
ファイナル4[編集]
ファイナル4では、3日間という日程のため4チームによるトーナメント制にて、準決勝・決勝共に一発勝負でチャンピオンを決定する。3位決定戦も行われる。
過去の大会における主な変更点[編集]
- 2008-09シーズン
レギュラーシーズンの組み分けにおいて2004-05シーズンから2007-08シーズンまでは24チームを8チームずつ、3グループに分けていたが、このシーズンから6チームずつ、4グループ分けに変更。さらにレギュラーシーズンを勝ち上がる条件を、各グループの上位5チームと各グループ6位のうち勝率が最高のチームとしていたものから各グループの上位4チームに変更。また、準々決勝を2勝先取から3勝先取に変えた。
- 2009-10シーズン
このシーズンからレギュラーシーズンの前のラウンドとして予選が導入された。自動的に出場権を与えられた22チーム以外の8チームが、4チームずつ2グループに分かれてトーナメントを組む。ホーム&アウェー方式で、各組み合わせ2試合ずつ行う。勝ち抜いた2チームがレギュラーシーズンに進み、残りはユーロカップに降格。
- 2010-11シーズン
このシーズンから大会への参加チームは38となった。予選への参加チームが8から16に増え、予選は自動的に出場権を与えられた22チーム以外の16チームが、8チームずつ2グループに分かれてトーナメントを組む。ホーム&アウェー方式で、各組み合わせ2試合ずつ行う。各トーナメントを勝ち抜いた2チームがレギュラーシーズンに進む。
- 2011-12シーズン
予選においてホーム&アウェー方式で各組み合わせ2試合ずつ戦っていたものを、1試合ずつに変更。
備考[編集]
- 近年はユーロリーグで活躍した選手がNBAに移籍するケースが増えている。これはNBAの国際化に伴っているものであり、アメリカのみならず、日本でも非常にレベルの高い大会として認知されている。特に日本ではバスケットボール世界選手権が開催されたこともあり、ユーロリーグで活躍する有能な選手が広く知られる結果にもなった。
- ユーロリーグに限らず欧州各国リーグにも共通して言えることだが、アメリカ人選手がNBAからの契約を勝ち取るための通過点としている場合もある。また逆に、アメリカのマイナーリーグよりもレベルの高い環境でのプレイを望んで欧州のビッグクラブと契約する選手もいる。
- 2006-07ファイナルではbjリーグの河内敏光コミッショナーが招待された。2008年以降にもbjとのフレンドシップゲームが開催される予定である。
- 2008-09より日本でもJ SPORTSにて中継を開始した。2008-09はファイナルフォー、2009-10は準々決勝以降を中継。
- 2021-22シーズンは2/24に行われたロシアのウクライナ侵攻に伴い、2/28の臨時総会をもってロシアから参加の、ゼニト・サンクトペテルブルグ、CSKAモスクワ、UNICSカザンの参加資格が停止され、ロシアのメガバンクであるVTB銀行とのスポンサー契約も停止された。[20][21]
過去の成績[編集]
ホーム&アウェーで行われた決勝は, 試合結果のスコアの数字に* マークがついているほうがホームである。
統計[編集]
チーム別成績[編集]
チーム名 | 優勝 | 準優勝 | 優勝年度 | 準優勝年度 |
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1964, 1965, 1967, 1968, 1974, 1978, 1980, 1995, 2015, 2018 | 1962, 1963, 1969, 1975, 1976, 1985, 2013, 2014 | ||
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1961, 1963, 1969, 1971, 2006, 2008, 2016, 2019 | 1965, 1970, 1973, 2007, 2009, 2012 | ||
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1977, 1981, 2001 FIBA Supro League, 2004, 2005, 2014 | 1980, 1982, 1987, 1988, 1989, 2000, 2006, 2008, 2011 | ||
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1996, 2000, 2002, 2007, 2009, 2011 | 2001 FIBAスプロリーグ | ||
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1970, 1972, 1973, 1975, 1976 | 1971, 1974, 1977, 1978, 1979 | ||
![]() |
1997, 2012, 2013 | 1994, 1995, 2010, 2015, 2017 | ||
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1966, 1987, 1988 | 1967, 1983 | ||
![]() |
1958, 1959, 1960 | 1961 | ||
![]() |
1989, 1990, 1991 | 1972 | ||
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2003, 2010 | 1984, 1990, 1991, 1996, 1997 | ||
![]() |
1998, 2001 ULEBユーロリーグ | 1981, 1999, 2002 | ||
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1982, 1983 | – | ||
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1985, 1986 | – | ||
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1962 | 1960 | ||
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1994 | 1992 | ||
![]() |
1999 | 1986 | ||
![]() |
1979 | – | ||
![]() |
1984 | – | ||
![]() |
1992 | – | ||
![]() |
1993 | – | ||
![]() |
2017 | – | ||
![]() |
– | 1958, 1959 | ||
![]() |
– | 1964, 1968 | ||
![]() |
– | 1993, 2003 | ||
![]() |
– | 2001 ULEBユーロリーグ, 2005 | ||
![]() |
– | 1966 | ||
![]() |
– | 1998 | ||
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– | 2004 |
チーム所在国別成績[編集]
国 | 優勝回数 |
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表彰[編集]
オールディケイドチーム[編集]
- 2000年からスタートした欧州バスケットボールリーグ連合(ULEB)主催のユーロリーグにて、過去10年間の偉大な選手が10人選ばれる賞。
偉大な50人[編集]
ルカ・ドンチッチ
脚注[編集]
- ^ Euroleague.net - Euroleague, Turkish Airlines sign strategic partnership deal.
- ^ Worldstadiums.com basketball capacity 14,500. Archived 6 October 2009 at the Wayback Machine.
- ^ Turkey2010.FIBA.com Mayor of Istanbul gives Turkish Basketball Federation and media tour of World Championship Final venue. Archived 2010-06-10 at the Wayback Machine.
- ^ “CHI SIAMO”. MediolanumForum.it. 2016年12月3日閲覧。
- ^ “Palau Blaugrana - FC Barcelona”. FC Barcelona. 2017年6月4日閲覧。
- ^ Rudi-Sedlmayer-Halle Archived 2011-06-24 at the Wayback Machine. (ドイツ語)
- ^ (ロシア語)
- ^ “Hala Aleksandar Nikolić”. tasmajdan.rs. 2019年1月4日閲覧。
- ^ About Megasport (ロシア語)
- ^ Venue Review: Fenerbahce Ulker Sports Arena.
- ^ “Sports Competitions”. buesa-arena.com. 2016年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月6日閲覧。
- ^ “0 ME,Astroballe (5556 places)” (フランス語). 2017年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月30日閲覧。
- ^ Attendance: 10,383.
- ^ “Peace and Friendship Stadium - Olympiacos BC”. olympiacosbc.gr. 2017年6月4日閲覧。
- ^ “Olympic Sports Hall”. stadia.gr. 2017年6月29日閲覧。
- ^ “WiZink Center | Real Madrid Basketball Arena | Real Madrid Basketball”. Real Madrid. 2017年1月1日閲覧。
- ^ Pabellón: Pabellon Municipal Fuente San Luis (9.000 espectadores) (スペイン語).
- ^ “EuroLeague ticket sales to Zalgiris home games begin next week”. 2019年9月8日閲覧。
- ^ ГЛАВНАЯ АРЕНА (ロシア語).
- ^ “Decisions by the ECA Shareholders Executive Board | Euroleague” (英語). Euroleague Basketball. 2022年3月1日閲覧。
- ^ “Euroleague Basketball freezes its contractual relationship with VTB Bank | Euroleague Basketball” (英語). Euroleague Basketball. 2022年3月1日閲覧。