重要参考人探偵

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重要参考人探偵』(じゅうようさんこうにんたんてい)は、絹田村子による日本漫画作品である。

増刊flowers』(小学館)にて2013年初夏号から連載され[1]、後に本誌の『月刊フラワーズ』(同社刊)に移籍して、2015年9月号から連載中[2]

単行本は「フラワー・コミックスα」より刊行され、2016年(平成28年)12月の時点で既刊4巻。

2017年10月期にテレビ朝日系でテレビドラマ化されている。

あらすじ[編集]

モデルの弥木圭(まねき けい)は、5歳の時に初めて林の中で死体を発見したのを革切りに、幾度となく様々な死体の第一発見者になってしまう不思議な体質になってしまった。発見するだけならまだしも慣れから生じた落ち着きぶりと仕事優先の逃避の行動ゆえに疑われ、重要参考人として疑いをかけられてしまう。しかも事件発生時、周囲にいる人間は全員が圭を犯人だと信じて疑わず、キレやすい性格が仇となって容疑者にされ手錠をかけられて連行されそうになるのは珍しくもなかった。彼が無実だと知っているのはほぼ一緒に事件に遭遇するモデル仲間で推理オタクの周防斎(すおう いつき)と、ナンパ好きのシモン藤馬(とうま)だけだった。彼らと共に、自分にかけられた容疑を晴らすために事件に立ち向かう。しかし、事件に遭遇する中で、圭自身も知らない謎が浮かび上がる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

弥木 圭(まねき けい)
弱小モデル事務所「ウェーブ」所属の八頭身のモデル。気が強くて喧嘩腰で話す悪癖があり、すぐキレる。死体の第一発見者と重要参考人になるのが常。自称「名探偵」の斎とは異なり、真の意味で卓越した推理力を発揮して事件解決するが、自分自身だけしか真相を見抜けないと思い込んでいる節がある。そのため、本職でベテランの名に恥じない捜査員である古仙が自身と同じ結論に達したことに驚愕した。しかし、その推理力が第一発見者になることに対する回避には役に立たず、勘も全然働かない。二股が原因による殺人事件は被害者や原因になった人物に殊更に厳しい言葉を発し、そのことに気づいた斎の推測が的中し、死体の第一発見者という体質が原因で他の男性に乗り換えた女性に捨てられた過去があることが発覚した。
5歳の時、カブトムシを捕りに立入禁止のロープが張られた林に入り、初めて死体の第一発見者となって以来、溺死焼死轢死など種々雑多な死に様の被害者の遺体の第一発見者となる。損壊した死体にはいつまで経っても慣れることができないが、死体を発見してしまうという「体質」には否応なしに適応せざるを得ず、事情聴取が長引いて仕事に穴を開けるのを嫌って居合わせた他者に押しつけてしまう。しかし、モデルの仕事を優先したり厄介事に巻き込まれるのを忌避するあまり、通報を怠って逆に警察を含めた周囲の疑惑を深める結果を招く。第6話では捜査官の挑発的な言葉に簡単にキレて胸倉を掴むという暴挙に出て公務執行妨害で手錠をかけられ、「第15話◎一緒にドライブ」では仕事を向かう途中で強盗犯が車のトランクに隠れて病死した件でも入院した父親の元に急ぐヒッチハイクのOL・秋田真穂に殺人犯だと疑われ、交番の警察官にも死体を隠したと思われて疑いは晴れるも一泊するという自業自得の憂き目に遭った。ご近所トラブルの逆恨みで女性が殺された事件で担当捜査官が初対面なのに自身のことを知っていることを不思議がるが、今までの容疑者にされた事件の記録があるため、警察では「必ず第一発見者になる」という怪しすぎる人物として警戒されていることを自覚していない。犯人だと誤解されることはいつものことだが、母親と古仙刑事が知り合いであることを知り何か自身の知らない事実があるのではないかと疑念を抱く。
「第22話◎あざやかな邂逅」で殺人事件を解決した直後、事件が起きた石長島(いわながじま)が生まれ故郷であり5歳の時に初めて見つけた死体が父・要人だと思い出す。父親の事件の真相を追って調べていると母から聞いたフリーライターを尋ねるが、一歩遅く「第24話◎逃亡者」で虫の息の彼を発見して、その原因と思われるデータを託される。一ツ橋署の奥井刑事や警視庁の登刑事に頭ごなしに犯人を決めつけられるが、証拠も無いのに攻撃しても何も言わないと判断した古仙により一時的に釈放される。しかし、内扉から自身の指紋が発見されて斎に警察が押し寄せると警告されてシモンの助けで逃亡し、第一発見者の域を出て被疑者として指名手配される。頼みの綱の織居が殺されて動転していて気づかなかったが、スマホを自宅に置き忘れて公衆電話通報すべく外に出た隙に真犯人が凶器の包丁を落としていたのだった。
周防 斎(すおう いつき)
圭のモデル仲間。大の推理マニアで、圭が事件に巻き込まれると、嬉々として推理を展開させるが、的外れの場合も良くある。周防グループの御曹司であり、当主の父親に次代当主としてモデルを引退するよう迫られている。
シモン 藤馬(しもん とうま)
圭のモデル仲間。ナンパ好きで、暇さえあれば年齢を問わず女性に声をかける。女性と仲良しになりたい、助けてあげたいという心からの言動であるため、相手の女性は老女ですら頬を染めてまんざらでもない様子。趣味で美大のヌードのデッサンモデルをしている。実家は花屋。日本人の父とフランス人の母を持つハーフ

モデル事務所[編集]

浪江 篠介(なみえ しのすけ)
圭らが所属する小さなモデル事務所「ウェーブ」の社長。所属するモデルは全員自らスカウトしてきた者ばかりの少数精鋭。元カリスマモデルで、人脈が広く、ファッション誌から旅行ムック、模擬挙式までどんな仕事でも受ける。
瓦 あやめ(わたり あやめ)
ウェーブのデスク。
牧太 譲(まきた ゆずる)
ウェーブのマネージャー。小太りの男性。

主要人物の家族[編集]

周防 実香(すおう さねか)
周防グループの総帥で、斎の父親。既に約束の期限が過ぎているのに、約束を破って未だにモデル業を続ける息子を一刻も早くグループに戻したがっている。
弥木 主計(まねき かずえ)
圭の母親。圭が死体に遭遇することはなくなってきていると思っているが、実は話さないだけで逆に増えていることを知らない。自室に幼い圭と最初に遭遇した被害者が一緒に写っている写真を隠し持っており、圭が最初に死体を発見した5歳の時のことを話そうとすると険しい表情と大声で遮るなど挙動不審な様子だった。圭が俳優として舞台に立って例の如く容疑者になってしまった際、既知の間柄としか思えぬ古仙刑事と意味深な会話をしていた。父親の記憶を息子が失っていることを知り、周囲から疑惑の目で見られていることもあって東京に移り住んだ。
藤馬 沙良(とうま さら)
シモンの姉。第14話「注文の多い花屋」で登場した。実家の花屋「フラワーショップ藤馬」の従業員として働いている。感性に浸り時間のかかる母親と、その上にタダで花を女性に配る弟、2人に甘い父親に頭を抱えている。
藤馬 クリスティーヌ(とうま くりすてぃーぬ)
シモンと沙良の母親。フランス人の女性。
藤馬 園蔵(とうま えんぞう)
シモンと沙良の父親で、クリスティーヌの夫。「フラワーショップ藤馬」の店長。
弥木 要人(まねき かなめ)
圭の父親で、主計の夫。石長島の昔の場所にあった駐在所勤務の警察官だった。圭が最初に遭遇した死体だった。何者かに殺害され、現場には覚醒剤が散乱していた。

警察[編集]

神山(かみやま)
一ツ橋署の男性捜査官。背が低いことを気にしており、背が高くイケメンの圭に対する僻みもあってか、第一発見者として名乗りを上げる圭を犯人と決めつける言動を度々する。
頼母(たのも)
一ツ橋署の女性捜査官。神山よりも背が高い。
但見(たじみ)
青山署の警察官。第7話で圭に手錠をかけたが、正当な行為である。
登 一学(のぼり いちがく)
35歳[注 1]。刑事部捜査第一課の警察官。第17話で登場した若い捜査官。ドラマの刑事に憧れて警察官になったため、現実とドラマを混同して文句を言いながら書類と格闘している。常に第一発見者となっている圭の怪しい経歴に強盗事件の犯人に違いないと先入観を持った。フリーライターが殺された事件で、当て推量でがなり立てて自身では追いつめているつもりだったが、鑑識の報告を待てと古仙に制止された。
古仙 淳(こせん あつし)
刑事部捜査第一課のベテラン捜査官。圭と同レベルかそれ以上かもしれない卓越した推理力を有しており、ドラマの見すぎの思考で暴走する登の手綱を引き絞る。圭が舞台で容疑者にされた時、圭の母・主計に「貴方の眼から見てどうですか?」と圭のこととしか思えぬ何事かを確認していた。登が同様に圭を疑っている所轄の刑事と一緒に証拠も無しに犯人と決めつける様に「鑑識の結果が出てからでも遅くはない、急ぐ理由でもあるのか?」と釘を刺す。
奥井(おくい)
一ツ橋署の男性捜査官。圭の通報で織居の事件を捜査することになるが、たまたま来たと怪しい供述をする圭に疑念を抱く。

関係者[編集]

織居 和彦(おりい かずひこ)
42歳。未解決事件専門のフリーライター。包丁で刺殺された。17年前の圭の父親の事件を追っており、重要な手がかりを掴んで殺された。

書誌情報[編集]

テレビドラマ[編集]

重要参考人探偵
ジャンル テレビドラマ
放送時間 金曜 23:15 - 翌0:15(60分)
放送期間 2017年10月20日 -
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ朝日
企画 テレビ朝日
製作総指揮 横地郁英(ゼネラルプロデューサー)
演出 塚本連平
宝来忠昭
小松隆志
原作 絹田村子
『重要参考人探偵』
脚本 黒岩勉
プロデューサー 神田エミイ亜希子
浅井千瑞
本郷達也
出演者 玉森裕太
小山慶一郎
新木優子
古川雄輝
滝藤賢一
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
エンディング Kis-My-Ft2赤い果実
外部リンク 公式サイト
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2017年10月20日から、毎週金曜日23時15分 - 翌0時15分に、テレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送されている。主演はKis-My-Ft2玉森裕太[8]

キャスト[編集]

弥木 圭(まねき けい)
演 - 玉森裕太
モデル事務所『ウェーブ』所属のモデル[9]
周防 斎(すおう いつき)
演 - 小山慶一郎
圭のモデル仲間[9]
早乙女 果林(さおとめ かりん)
演 - 新木優子[10]
新人警察官で弥木の元カノ。捜査一課所属[9]。組織班では紅一点らしく、仕事を任せてもらえなかったり手柄を横取りされたりしながらも男社会の中で奮闘している。弥木には彼の死体発見する体質が原因で一方的に別れを告げられたため、捜査現場で再会してもつっけんどんな態度を取った。
シモン 藤馬(シモン とうま)
演 - 古川雄輝
圭のモデル仲間[9]
牧太 真希子(まきた まきこ)
演 - 堀田茜[11]
モデル事務所『ウェーブ』のマネージャー[9]。通称マキマキ[9]。モデル達には厳しく接する。
今井 寛太(いまい かんた)
演 - 一井直樹[12]
捜査一課所属で果林の先輩刑事[9]。嫌味な性格で、早乙女には辛く当たる。
浪江 篠介(なみえ しのすけ)
演 - 滝藤賢一[10]
モデル事務所『ウェーブ』の社長[9]
登 一学(のぼり いちがく)
演 - 豊原功補[12]
古仙 淳(こせん あつし)
演 - 西岡德馬[12]
吉倉 清司(よしくら せいじ)
演 - 松平健

スタッフ[編集]

  • 原作 - 絹田村子
  • 脚本 - 黒岩勉
  • 音楽 - 高見優
  • 主題歌 - Kis-My-Ft2赤い果実」(avex trax[13]
  • 演出 - 塚本連平、宝来忠昭、小松隆志
  • ゼネラルプロデューサー - 横地郁英(テレビ朝日)
  • プロデューサー - 神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、浅井千瑞(MMJ)、本郷達也(MMJ)
  • 制作 - テレビ朝日、MMJ

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル ラテ欄[14] 演出 備考
第1話 10月20日 なぜか死体を見つける男!シャンデリア殺人事件 なぜか死体を見つける男!?シャンデリアで殺された女帝部長!! 塚本連平
テレビ朝日 金曜ナイトドラマ
前番組 番組名 次番組
あいの結婚相談所
(2017年7月28日 - 9月1日)
重要参考人探偵
(2017年10月20日 - )
-

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 圭の父親が殺された17年前、18歳だったと古仙に答えた。

出典[編集]

  1. ^ 渡瀬悠宇がいじめ体験を執筆、増刊flowersに読み切り掲載”. コミックナタリー. ナターシャ (2013年5月14日). 2016年3月16日閲覧。
  2. ^ 「さんすくみ」の絹田村子描く推理コメディ、増刊flowersから本誌へ”. コミックナタリー. ナターシャ (2015年7月28日). 2016年3月16日閲覧。
  3. ^ 小学館:コミック『重要参考人探偵 1』”. 2017年6月11日閲覧。
  4. ^ 小学館:コミック『重要参考人探偵 2』”. 2017年6月11日閲覧。
  5. ^ 小学館:コミック『重要参考人探偵 3』”. 2017年6月11日閲覧。
  6. ^ 小学館:コミック『重要参考人探偵 4』”. 2017年6月11日閲覧。
  7. ^ 小学館:コミック『重要参考人探偵 5』”. 2017年6月11日閲覧。
  8. ^ “キスマイ玉森、えん罪危機の“名探偵”!仲間にNEWS小山&古川雄輝”. サンケイスポーツ. (2017年8月13日). http://www.sanspo.com/geino/news/20170813/joh17081305040001-n1.html 2017年8月13日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g h キャスト”. 金曜ナイトドラマ 重要参考人探偵. テレビ朝日 (2017年). 2017年10月21日閲覧。
  10. ^ a b “新木優子が玉森主演ドラマで元恋人の女刑事に決定! 滝藤賢一は人生初オネエ(!?)役に挑戦”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2017年9月3日). https://thetv.jp/news/detail/120298/ 2017年9月3日閲覧。 
  11. ^ 堀田茜、玉森裕太×小山慶一郎×古川雄輝の新ドラマに出演 女好きも怖れる女マネージャーに〈重要参考人探偵〉”. モデルプレス (2017年9月20日). 2017年9月21日閲覧。
  12. ^ a b c 玉森裕太『重要参考人探偵』共演に西岡德馬・豊原功補・堀田茜・一井直樹”. マイナビニュース (2017年9月20日). 2017年9月21日閲覧。
  13. ^ キスマイ、11・29シングルは玉森主演ドラマ主題歌”. ORICON NEWS. オリコン (2017年9月27日). 2017年9月29日閲覧。
  14. ^ 該当各日 信濃毎日新聞 テレビ欄

外部リンク[編集]