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「ハヤブサ消防団」の版間の差分

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2023年5月31日 (水) 11:09時点における版

ハヤブサ消防団
著者 池井戸潤
イラスト 唐仁原教久
発行日 2022年9月10日
発行元 集英社
ジャンル 田園ミステリ[1][2]
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 480
公式サイト lp.shueisha.co.jp
コード ISBN 978-4-08-771809-6
ウィキポータル 文学
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ハヤブサ消防団』(ハヤブサしょうぼうだん)は、池井戸潤による日本の小説。『小説すばる』(集英社)にて、2021年6月号から2022年5月号まで連載された[3][4]。2022年9月5日に同社より単行本が発売された[5]

2022年12月にテレビドラマ化を発表[6]。2023年7月期にテレビ朝日系列で放送予定[7]

あらすじ

ある年の春、中部地方での取材の帰りにU県S郡八百万町ハヤブサ地区にある亡き父の生家である桜屋敷を訪れたミステリ作家の三馬太郎。屋敷に入り、家の風通しをして、2階のデッキからハヤブサ地区を一望した太郎は、この家こそ自分が住む場所なのではと思い立ち、東京の中目黒のマンションへ帰ると引っ越しの準備や、友人知人に田舎に引っ越すと宣言し、老朽化している桜屋敷の改修工事も施して、翌年の2月末で東京の生活を終えて、3月から桜屋敷に移住した。

移住半月後、自治会長が自治会の勧誘に訪れ、自治会の会合後に勘介に飲みに誘われ、その席で八百万町消防団ハヤブサ分団、通称ハヤブサ消防団にも加入することとなった。消防団加入式は3月末に八百万地区で行われたが、そのさなかにハヤブサ地区の民家から火の手が上がったとの通報があり、みなで急遽駆けつけ消火作業した。納屋からの出火で太郎はタバコの不始末ではと思ったが、勘介はこれで3件目なんやと言い、それはハヤブサ地区の土地を取得し聖地化を目論む宗教法人との攻防に太郎が関わるきっかけとなった。その後、消防団員の山原賢作や町長の信岡信蔵の家でも不審火があった。

連続放火の被害にあった家々は、火災の後に再建費用などのために土地を売却していた事実を太郎が突き止め、土地の買取をしていたタウンソーラーの真鍋が怪しいと推理するが、いくつかの家が燃えたときは、アリバイがあった。

調査を進めていく中で、山原本家の家紋とオルビス十字軍が信仰対象としている十字架の形が似ているのに太郎が気づき、タウンソーラーが土地買収を進めているのは、太陽光発電のためだけではない可能性を推理し、山原家の家系図を見た時に信蔵の妹なのに記載がないと賢作が言った山原展子の行方を追い、真相にたどり着く。

登場人物

三馬太郎(みま たろう)
35歳のミステリ作家。5年前に明智小五郎賞を受賞して作家デビューした。両親は太郎が小学生の時に離婚しており母に引き取られ三馬姓となる。愛車はトヨタ・カローラ

太郎の関係者

野々山勝夫(ののやま かつお)
太郎の父親。ハヤブサ地区の生まれ。6年前に膵臓がんで死亡したが、墓はハヤブサ地区にある。桜屋敷や山などの遺産は太郎が相続し、いつかは売ろうかと思いつつ固定資産税も納めていた。多趣味で、俳句や能楽のほか、天体観測や写真撮影もしており、桜屋敷の2階は太郎が幼いころは3部屋あったが、1部屋を潰してデッキが設けられていた。
野々山久則(ののやま ひさのり)
勝夫の遠縁にあたり、八百万地区で仏壇店を営む。勘介の少年野球時代の監督でもある。
野々山沢子(ののやま さわこ)
久則の妻。信岡信蔵とは同級生。

ハヤブサ消防団

宮原郁夫(みやはら いくお)
ハヤブサ分団長。工場勤務。50代で体格は大柄。
森野洋輔(もりの ようすけ)
副分団長。八百万町役場の土木課勤務。体格は細身。
藤本勘介(ふじもと かんすけ)
工務店勤務。太郎とは同年代であり、家も近いので仲良くなった。釣りが趣味。愛車は農道のポルシェ
徳田省吾(とくだ しょうご)
ハヤブサ地区で洋品店「一徳堂」を営む。気弱そうに見えるが運転は上手く、団の旅行でマイクロバスの運転も担当した。
中西陽太(なかにし ようた)
大工。背は低いががっしりとした体格。
山原賢作(やまはら けんさく)
林業会社「山原林業」を経営。痩せ型で眼光が鋭い。宮原とは同級生だが、犬猿の仲で、宮原の分団長就任時に副分団長への就任を断った。

八百万町内

信岡信蔵(のぶおか しんぞう)
八百万町長。出生時は山原姓で生まれもハヤブサ地区であったが、あくどい金貸しをしていた父が早死し、母が八百万地区にある実家に戻り、信岡姓になった。母方の祖父も元町長であった。父の職業から、ハヤブサ地区在住のころはいじめの対象とされていたことから、ハヤブサ地区を憎むようになった。
吉田夏夫(よしだ なつお)
郵便局長。宮原の猟仲間でもある。
永野誠一(ながの せいいち)
警察署長。野々山沢子の甥にあたる。
近藤重春(こんどう しげはる)
町おこしプロジェクトのリーダー。
矢内(やない)
町おこしプロジェクトメンバーで役場勤務。
江西佑空(えにし たすく)
ハヤブサ地区の随明寺の住職。
立木彩(たちき あや)
映像クリエーターで、2年前に東京から移住した。名古屋の専門学校で非常勤講師をしている。愛車は赤いトヨタ・プリウス
賀来武彦(かく たけお)
居酒屋△(さんかく)の主人で40代。以前は町外で居酒屋経営していたが、3年前に地元に戻り居酒屋△を始めた。元消防団員であるので、協力団員でもある。
山原浩信(やまはら ひろのぶ)
賢作の甥にあたる。3月下旬に行方不明となり、4月に消防団による捜索の結果、滝壺で水死体で発見する。
真鍋(まなべ)
タウンソーラーの営業で太陽光発電用地としてハヤブサ地区の山や畑の買収をしている。

八百万町外

中山田洋(なかやまだ ひろし)
太郎の担当編集者。釣りとゴルフが趣味。
田村富市(たむら とみいち)
オルビス関係を追っているフリー記者。
高斎道春(こうさい みちはる)
オルビス・テラエ騎士団教祖
杉森登(すぎもり のぼる)
オルビス・テラエ騎士団広報担当幹部、後継団体のオルビス十字軍総長。
江西展子(えにし のぶこ)
佑空の姉だが、幼少期に養子に貰われており、出生時は山原展子で、信岡信蔵の腹違いの妹。
君津智世子(きみつ ちよこ)
信蔵の母の妹にあたり、土田市の工務店に嫁いだ。展子の出生の秘密や養子先を知る。

テレビドラマ

ハヤブサ消防団
ジャンル 連続ドラマ
脚本 香坂隆史
監督 常廣丈太テレビ朝日
山本大輔アズバーズ
出演者 中村倫也
川口春奈
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
チーフ・プロデューサー 三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー 飯田サヤカ(テレビ朝日)
木曽貴美子(MMJ
小路美智子(MMJ)
制作 MMJ(協力)
製作 テレビ朝日
放送
放送チャンネルテレビ朝日系
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2023年7月 - (予定)
放送時間木曜 21:00 - 21:54
放送枠木曜ドラマ
放送分54分
公式サイト
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2023年7月から、テレビ朝日系木曜ドラマ」枠にて放送予定[7]。主演は中村倫也[7]

あらすじ(テレビドラマ)

キャスト

主要人物

三馬太郎
演 - 中村倫也
スランプ気味の作家。亡父の故郷、山間の「ハヤブサ地区」に移住する。
立木彩(たちき あや)
演 - 川口春奈[8]
太郎と同じく東京から「ハヤブサ地区」に移り住んだ映像ディレクター。


スタッフ

テレビ朝日系列 木曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
ケイジとケンジ、時々ハンジ。
(第2シリーズ)
(2023年4月13日 - )
ハヤブサ消防団
(2023年7月 - 〈予定〉)
-

脚注

出典

  1. ^ 池井戸潤、初の”田園”ミステリ『ハヤブサ消防団』第45代消防庁長官内藤尚志さんと対談 消防団は地域コミュニティーの「核」。”. 青春と読書. 2022年9月号. 集英社. 2023年3月13日閲覧。
  2. ^ “池井戸潤氏インタビュー「でっち上げだろうという話も本当の出来事。忘れないうちに故郷を書いておきたかった」”. NEWSポストセブン (小学館). (2022年10月3日). https://www.news-postseven.com/archives/20221003_1796627.html?DETAIL 2023年3月13日閲覧。 
  3. ^ 2021年6月号”. 小説すばる. 集英社. 2021年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月18日閲覧。
  4. ^ 2022年5月号|バックナンバー”. 小説すばる. 集英社. 2023年4月18日閲覧。
  5. ^ ハヤブサ消防団/池井戸 潤”. 集英社. 2023年3月13日閲覧。
  6. ^ 池井戸潤氏の最新作「ハヤブサ消防団」がドラマ化決定 放映枠やキャストは後日発表”. 東スポWEB. 東京スポーツ新聞社 (2022年12月20日). 2023年1月28日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m 中村倫也がテレ朝連ドラ初主演 池井戸潤原作『ハヤブサ消防団』でミステリー作家に”. Real Sound|リアルサウンド 映画部. blueprint (2023年4月18日). 2023年4月18日閲覧。
  8. ^ 川口春奈、『ハヤブサ消防団』で物語の鍵を握るヒロインに 中村倫也と13年ぶりの共演”. Real Sound映画部. blueprint (2023年5月26日). 2023年5月26日閲覧。

外部リンク