「ウィル・スミス」の版間の差分
→アカデミー賞授賞式でのトラブル: より人数が多く、より新しい調査結果に変更。 日本では擁護が多く、アメリカでは批判が多いというのはイメージでしかなく、実際に統計が出ているわけではないため削除。 タグ: 差し戻し済み モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
タグ: 差し戻し済み モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
85行目: | 85行目: | ||
同日夜、[[ロサンゼルス市警察]]はスミスを逮捕する準備をしていたが、クリス・ロックは断固として告訴を望まなかった<ref>{{Cite web |title=警察がウィル・スミスさんの逮捕準備もクリス・ロックさん告訴望まず |url=https://www.cnn.co.jp/showbiz/35185744.html |website=CNN.co.jp |accessdate=2022-04-01 |language=ja}}</ref>。 |
同日夜、[[ロサンゼルス市警察]]はスミスを逮捕する準備をしていたが、クリス・ロックは断固として告訴を望まなかった<ref>{{Cite web |title=警察がウィル・スミスさんの逮捕準備もクリス・ロックさん告訴望まず |url=https://www.cnn.co.jp/showbiz/35185744.html |website=CNN.co.jp |accessdate=2022-04-01 |language=ja}}</ref>。 |
||
2日後の29日には米テレビで、主催者のゲイル・キングが「スミス以外の他の聴衆が歩いて行ってそれをしたとしたら、彼らは警備員に付き添われたり、逮捕されたりしただろう」と推測。同番組に出演していた[[ジム・キャリー]]は「彼はそうあるべきであった」とし、「聴衆から怒鳴り、不満を示したり、ツイッターで何かを言いたいのなら、ステージに上がって誰かを顔に叩きつける権利はない」と付け加え、スミスを批判した<ref>{{Cite web |title=Jim Carrey says he would have sued Will Smith for $200m over Oscar slap incident |url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/news/jim-carrey-will-smith-chris-rock-oscars-2022-b2046947.html |website=The Independent |date=2022-03-30 |accessdate=2022-03-31 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=Jim Carrey says Will Smith should have been arrested over Oscars slap |url=https://fox4kc.com/news/jim-carrey-says-will-smith-should-have-been-arrested-over-oscars-slap/ |website=FOX 4 Kansas City WDAF-TV {{!}} News, Weather, Sports |date=2022-03-29 |accessdate=2022-03-31 |language=en-US}}</ref>。 |
|||
理事会の会議後に発表された声明により、「不適切な身体的接触、虐待的または脅迫的な行動、アカデミーの完全性の侵害を含む」というアカデミーの行動基準に違反しているとされ、アカデミーはウィル・スミスに対する懲戒手続きを発表した<ref>{{Cite web |title=Academy Begins Disciplinary Proceedings Against Will Smith, Says He Refused to Leave Ceremony |url=https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/will-smith-chris-rock-academy-disciplinary-proceedings-1235122743/ |website=The Hollywood Reporter |date=2022-03-30 |accessdate=2022-03-31 |language=en-US |first=Beatrice |last=Verhoeven}}</ref>。アカデミーは、「直接目撃された方、およびテレビの視聴者の皆さまに深い衝撃とトラウマを与えた」と断じ、クリスに対しては「我々のステージでの出来事を謝罪申し上げます。あの瞬間、即座に持ち直していただき感謝いたします」と声明文で伝えている<ref>{{Cite web |title=ビンタされたクリス・ロックが初コメント ─ ウィル・スミス、アカデミー追放処分の危機 |url=https://theriver.jp/slap-chris-academy/ |website=THE RIVER |date=2022-03-31 |accessdate=2022-03-31 |language=ja}}</ref>。 |
理事会の会議後に発表された声明により、「不適切な身体的接触、虐待的または脅迫的な行動、アカデミーの完全性の侵害を含む」というアカデミーの行動基準に違反しているとされ、アカデミーはウィル・スミスに対する懲戒手続きを発表した<ref>{{Cite web |title=Academy Begins Disciplinary Proceedings Against Will Smith, Says He Refused to Leave Ceremony |url=https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/will-smith-chris-rock-academy-disciplinary-proceedings-1235122743/ |website=The Hollywood Reporter |date=2022-03-30 |accessdate=2022-03-31 |language=en-US |first=Beatrice |last=Verhoeven}}</ref>。アカデミーは、「直接目撃された方、およびテレビの視聴者の皆さまに深い衝撃とトラウマを与えた」と断じ、クリスに対しては「我々のステージでの出来事を謝罪申し上げます。あの瞬間、即座に持ち直していただき感謝いたします」と声明文で伝えている<ref>{{Cite web |title=ビンタされたクリス・ロックが初コメント ─ ウィル・スミス、アカデミー追放処分の危機 |url=https://theriver.jp/slap-chris-academy/ |website=THE RIVER |date=2022-03-31 |accessdate=2022-03-31 |language=ja}}</ref>。 |
||
「Mediaite」によると、「Blue Rose Research」が2162人のアメリカ人を対象に「どちらの方が悪いと思うか」という質問をオンラインで投げかけ、調査結果として明らかにしたのは、52.3%の人が「ロックの方が悪い」と回答し、「ウィルの方が悪い」と答えたのは47.7%というものだった。興味深いのは、白人、黒人、ヒスパニック系およびネイティブ・アメリカンはロックの方が悪いと答えているのに対して、アジア系アメリカ人の意見はほぼ半々。また、65歳以下の人々にウィルの支持者が多い一方で、65歳以上の人たちの51.8%はウィルの方が悪いと答えている。 |
「Mediaite」によると、「Blue Rose Research」が2162人のアメリカ人を対象に「どちらの方が悪いと思うか」という質問をオンラインで投げかけ、調査結果として明らかにしたのは、52.3%の人が「ロックの方が悪い」と回答し、「ウィルの方が悪い」と答えたのは47.7%というものだった。興味深いのは、白人、黒人、ヒスパニック系およびネイティブ・アメリカンはロックの方が悪いと答えているのに対して、アジア系アメリカ人の意見はほぼ半々。また、65歳以下の人々にウィルの支持者が多い一方で、65歳以上の人たちの51.8%はウィルの方が悪いと答えている。 |
||
女性政治評論家の[[ミカ・ブルゼジンスキー]]は、「ジェイダは私がこれまで見てきた中でもっとも人を勇気づけ、女性を助けてくれる女性だ」と事件に言及<ref>{{Cite web |title=Mika Brzezinski slams Will Smith’s Oscar smack: Jada ‘can take care of herself’ |url=https://nypost.com/2022/03/28/morning-joe-host-mika-brzezinski-slams-will-smiths-oscars-smack-says-jada-can-defend-herself/ |website=New York Post |date=2022-03-28 |accessdate=2022-04-01 |language=en-US |first=View Author |last=Archive}}</ref>。ジェイダは自身の番組『レッド・テーブル・トーク』で夫婦関係や病気、セックスライフなどについて赤裸々に語り、視聴者の共感を集めてきた。ブルゼジンスキーは続けて「彼女は誰も行く勇気を持っていないところに立ち向かい、自分で自分の面倒を見られる人だ」とし、夫に守ってもらう必要はないとブルゼジンスキーは主張<ref>{{Cite web |title=Mika Brzezinski slams Will Smith’s Oscar smack: Jada ‘can take care of herself’ |url=https://nypost.com/2022/03/28/morning-joe-host-mika-brzezinski-slams-will-smiths-oscars-smack-says-jada-can-defend-herself/ |website=New York Post |date=2022-03-28 |accessdate=2022-04-01 |language=en-US |first=View Author |last=Archive}}</ref><ref>{{Cite web |title=「ジェイダ・ピンケット・スミスは自分で名誉を守れる女性」ウィル・スミスの平手打ち事件に人気テレビ司会者がコメント |url=https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a39565838/will-smith-jada-pinkett-smith-defends-her-integrity-220329/ |website=ELLE |date=2022-03-28 |accessdate=2022-04-01 |language=ja-JP |first=Yoko |last=Nagasaka}}</ref>。このコメントをきっかけに、ウィルが事件を起こしたためにジェイダが自分で自分の名誉のために発言するチャンスが奪われてしまったという意見が増えた<ref>{{Cite web |title=Mika Brzezinski slams Will Smith’s Oscar smack: Jada ‘can take care of herself’ |url=https://nypost.com/2022/03/28/morning-joe-host-mika-brzezinski-slams-will-smiths-oscars-smack-says-jada-can-defend-herself/ |website=New York Post |date=2022-03-28 |accessdate=2022-04-01 |language=en-US |first=View Author |last=Archive}}</ref><ref>{{Cite web |title=「ジェイダ・ピンケット・スミスは自分で名誉を守れる女性」ウィル・スミスの平手打ち事件に人気テレビ司会者がコメント |url=https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a39565838/will-smith-jada-pinkett-smith-defends-her-integrity-220329/ |website=ELLE |date=2022-03-28 |accessdate=2022-04-01 |language=ja-JP |first=Yoko |last=Nagasaka}}</ref>。 |
|||
[[イングランド]]の歌手の[[リアム・ペイン]]は英番組『Good Morning Briatin』で、「僕は彼が何を感じたとしても、それを実行する権利があると信じています。ただ、1度の戦いで3人の敗者が出たような気もしました。とても悲しいことですが、世界最高の感情表現者のひとりが心から話すのを見るのは、僕にとっては力強い瞬間でした。僕は痛みよりもその状況から美しさを取ることを選びます。でも、正直に言うと、しばらく席を外す必要がありました。(あの出来事に)それぐらい深く傷つきました」とコメントした<ref>{{Cite web |title=ウィル・スミスのビンタ事件、セレブの意見は「擁護」と「批判」で割れる - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信 |url=https://front-row.jp/_ct/17529368 |website=front-row.jp |accessdate=2022-04-01 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=Liam Payne's Accent Gets Everyone Talking As He's Asked About That Oscars Incident During Good Morning Britain Chat |url=https://www.huffingtonpost.co.uk/entry/liam-payne-accent-will-smith-chris-rock-oscars-good-morning-britain_uk_624170bee4b067827e3b7b14 |website=ハフポスト |date=2022-03-28 |accessdate=2022-03-29 |language=en-UK |first=Ash |last=Percival}}</ref>。 |
|||
ラッパーの[[ニッキー・ミナージュ]]は、「私はクリス・ロックが大好きです。ジェイダが最近話した内容を知っていたら、彼はあのジョークを言わなかったと思う」としたクリスを擁護したうえで、「愛する女性が『ちょっとした冗談』で涙をこらえているのを見たとき、男性の魂に何が起こるのか、あなたはリアルタイムで目撃することができたのです。みんながあの冗談に笑っていたとき、彼は彼女の痛みを感じたんです」とウィルの行動に理解を示した<ref>{{Cite web |title=ウィル・スミスのビンタ事件、セレブの意見は「擁護」と「批判」で割れる - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信 |url=https://front-row.jp/_ct/17529368 |website=front-row.jp |accessdate=2022-04-01 |language=ja}}</ref>。 |
|||
脱毛症で髪を失った[[アヤンナ・プレスリー]]下院議員は「ありがとう、ウィル・スミス。毎日無知と侮辱に直面して脱毛症に耐えている妻を支える、すべての夫にエールを送る」とツイッターに投稿。その後ツイートを削除し謝罪し、その後「私はいかなる形でも暴力を支持しません」とツイートした<ref>{{Cite web |title=Before Will Smith's slap, Rep. Ayanna Pressley was fighting in Congress for those with alopecia like her and Jada Pinkett Smith |url=https://www.businessinsider.com/ayanna-pressley-will-smith-slap-oscars-alopecia-congress-2022-3 |website=Business Insider |accessdate=2022-04-01 |language=en-US |first=Nicole |last=Gaudiano}}</ref><ref>{{Cite web |title=Rep Ayanna Pressley clarifies tweet thanking Will Smith for slapping Chris Rock at the Oscars |url=https://www.independent.co.uk/news/world/americas/us-politics/ayanna-pressley-tweet-will-smith-chris-rock-b2045679.html |website=インデペンデント |date=2022-03-28 |accessdate=2022-03-29 |language=en-US |first=Alisha |last=Sarker}}</ref>。 |
|||
俳優の[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]の元妻でジャーナリストのマリア・シュライバーは、ウィルが騒動直後の受賞スピーチで「愛と思いやりと気遣いを伝える立場でありたい」などと語ったことに触れ、「全世界で放映されている番組で映画スターが誰かを殴り、その直後に愛について語りながら[[スタンディングオベーション]]される様子を座って見るようなことがあってはなりません」と、自身のツイッターで騒動を批判<ref>{{Cite web |title=ウィル・スミスのビンタ事件、セレブの意見は「擁護」と「批判」で割れる - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信 |url=https://front-row.jp/_ct/17529368 |website=front-row.jp |accessdate=2022-04-01 |language=ja}}</ref>。 |
|||
テニスプレーヤーの[[ビーナス・ウィリアムズ|ビーナス]]&[[セリーナ・ウィリアムズ]]姉妹の父で、映画『[[ドリームプラン]]』でウィルが演じたことでも知られるリチャード・ウィリアムズは、代理人を務める息子が発表した声明のなかで「正当防衛でないかぎり、誰かを殴るのを容認することはできません」と苦言を呈した<ref>{{Cite web |title=ウィル・スミスのビンタ事件、セレブの意見は「擁護」と「批判」で割れる - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信 |url=https://front-row.jp/_ct/17529368 |website=front-row.jp |accessdate=2022-04-01 |language=ja}}</ref>。 |
|||
== 私生活 == |
== 私生活 == |
2022年4月2日 (土) 07:21時点における版
ウィラード・キャロル・スミス・ジュニア(Willard Carroll Smith Jr., 1968年9月25日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、映画プロデューサー、ラッパー。ラッパーとしては「ザ・フレッシュ・プリンス(The Fresh Prince)」を名乗っていた。ジャンルを問わず出演作がメガヒットを放つ、アメリカを代表する「ドル箱俳優」のひとりである。身長188cm。
生い立ち
1968年9月25日にペンシルベニア州フィラデルフィアにて、4人兄弟の長男として生まれる。12歳の頃からパーティーでラップを披露し、才能を発揮した。
その後、友人とヒップホップ・グループ、DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスを結成。MIT(マサチューセッツ工科大学)の入学資格を得るもレコードデビューを選んだと噂されているが、スミスがMITに応募した事実はないとのことである[1]。
来歴
ラッパー活動
1987年にアルバム『Rock The House』でデビュー。翌年には、シングル「Parents Just Don't Understand」が大ヒット。グラミー賞最優秀パフォーマンス賞を受賞。
1997年、自身が主演も務める映画『メン・イン・ブラック』の主題歌である「Men in Black」(英語版)を制作することで、DJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスを再結成しキャリアに復帰。サウンド・トラックは全米1位を記録し、300万枚のセールスを上げた。日本国内で深夜に放送されていた音楽番組『BEAT UK』(フジテレビ)でもUKシングルチャートでNo.1を獲得。また11月にはソロ・アルバムをリリースし、大ヒットした。
1998年と1999年に2年連続のグラミー賞を受賞する。また、映画主題歌「ワイルド・ワイルド・ウエスト」をチャートのトップに送り込んだ。その後、同曲も収録された、2ndソロ・アルバム『willenium』をリリース。2002年にはアルバム『Born To Reign』を、2005年アルバム『Lost And Found』をリリースしいずれもヒットした。
俳優活動
1990年にテレビ界にも進出、シットコム『ベルエアのフレッシュ・プリンス』で人気を博す。このシリーズは6年間続いた。その後もスミスの勢いは止まらず、1992年に『ハートブレイク・タウン』で映画にもデビューした。その後1995年公開の『バッドボーイズ』や1996年公開の主演作『インデペンデンス・デイ』が大ヒットした。
2001年に公開されたアメリカ映画『ALI アリ』では、伝説のプロボクサーであるモハメド・アリ役を演じ、その演技力が高い評価を受け、同作で第74回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。この作品以降、高い演技力を持つ性格俳優としてシリアスな作品に出演することが多くなった。
その後、2006年に公開されたアメリカ映画『幸せのちから』で息子のジェイデンと親子競演を果たし、その演技が高い評価を受けて、同作で自身2度目となる第79回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
収入・ドル箱スター
2001年5月、『メン・イン・ブラック2』に2,000万ドルの出演料と映画の総売り上げの何%かが支払われるという出演契約をした[2]。
2008年7月、経済誌『フォーブス』が「ハリウッドで最も稼いでいる男優」のランキングを発表し、1年間に稼いだ出演料が推定8000万ドル(日本円で約86億円)で1位にランクインした[3]。2009年6月の「最も稼いだ男優」のランキングでは、4,500万ドル(日本円で約44億円)を稼いで3位にランクインし[4]、2011年8月の「最も稼いだハリウッド俳優」のランキングでは、推定3,600万ドル(日本円で約28億8,000万円)を稼いで4位にランクインした[5][6]。
アメリカの出版社の調べによると、2008年の「最も稼いだ俳優番付」の1位になり、自身の主演作が『メン・イン・ブラック2』から『ハンコック』まで8作連続で全米初登場1位・興行収入1億ドル超えを記録した(『7つの贈り物』は初登場2位だったが、興行収入は依然として1億ドル以上をキープしている)。
投資家
2018年、サッカー日本代表の本田圭佑らと共同で「ドリーマーズ・ファンド」を設立。このファンドには野村證券などの企業も出資している。
アカデミー賞授賞式でのトラブル
2022年3月27日、第94回アカデミー賞の授賞式で、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めた、共演者であり長年の友人同士でもあるクリス・ロックが脱毛症に悩まされている妻のジェイダ・ピンケット・スミスをネタにしたジョークに腹を立て、クリスを平手打ちし、その後放送禁止用語を連発した[7]。米国ではテレビ中継が一時期止まる騒ぎとなった[8]。
同日夜、ロサンゼルス市警察はスミスを逮捕する準備をしていたが、クリス・ロックは断固として告訴を望まなかった[9]。
理事会の会議後に発表された声明により、「不適切な身体的接触、虐待的または脅迫的な行動、アカデミーの完全性の侵害を含む」というアカデミーの行動基準に違反しているとされ、アカデミーはウィル・スミスに対する懲戒手続きを発表した[10]。アカデミーは、「直接目撃された方、およびテレビの視聴者の皆さまに深い衝撃とトラウマを与えた」と断じ、クリスに対しては「我々のステージでの出来事を謝罪申し上げます。あの瞬間、即座に持ち直していただき感謝いたします」と声明文で伝えている[11]。
「Mediaite」によると、「Blue Rose Research」が2162人のアメリカ人を対象に「どちらの方が悪いと思うか」という質問をオンラインで投げかけ、調査結果として明らかにしたのは、52.3%の人が「ロックの方が悪い」と回答し、「ウィルの方が悪い」と答えたのは47.7%というものだった。興味深いのは、白人、黒人、ヒスパニック系およびネイティブ・アメリカンはロックの方が悪いと答えているのに対して、アジア系アメリカ人の意見はほぼ半々。また、65歳以下の人々にウィルの支持者が多い一方で、65歳以上の人たちの51.8%はウィルの方が悪いと答えている。
私生活
1992年に結婚したシェリー・スミスとの間に息子のトレイがいるが、1995年に離婚。 1997年に女優のジェイダ・ピンケット=スミスと再婚するが、2021年には結婚後もお互いの自由恋愛は許し合うという「オープン・マリッジ」を尊重するという特殊なカップルであることを公言し知られる[12][13]。 2006年に公開された映画『幸せのちから』で息子のジェイデンと、2007年に『アイ・アム・レジェンド』で娘のウィローと親子共演を果たしている。
数々の来日経験があり、この際日本語版の吹替声優を務めている山寺宏一と2019年に複数回の対面を果たしている[14][15][16]。
トム・クルーズ、ケイティ・ホームズ夫妻と親しくしており、一部メディアからは宗教団体サイエントロジーに入信したと言われていたが、「自分はバプテストの祖母に育てられたから」とこれを否定している[17]。
フィルモグラフィ
映画
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1992 | ハートブレイク・タウン Where The Day Takes You |
マニー | 菅原正志(VHS版) | |
1993 | メイド・イン・アメリカ Made In America |
ティーケーキ・ウォルターズ | 森川智之 | |
私に近い6人の他人 Six Degrees Of Separation |
ポール | |||
1995 | バッドボーイズ Bad Boys |
マイク・ラーリー | 菅原正志(ソフト版) 大塚明夫(フジテレビ版) | |
1996 | インデペンデンス・デイ Independence Day |
スティーヴン・ヒラー大尉 | 山寺宏一(ソフト版、テレビ朝日版) 森川智之(機内上映版) | |
1997 | メン・イン・ブラック Men In Black |
J(ジェームズ・エドワーズ) | 兼主題歌 | 江原正士(ソフト版) 東地宏樹(日本テレビ版) |
1998 | エネミー・オブ・アメリカ Enemy Of The State |
ロバート・クレイトン・ディーン | 古澤徹(ソフト版) 平田広明(フジテレビ版) | |
1999 | ワイルド・ワイルド・ウエスト Wild Wild West |
ジェイムズ・ウエスト | 森川智之(ソフト版) 東地宏樹(日本テレビ版) | |
2000 | バガー・ヴァンスの伝説 The Legend of Bagger Vance |
バガー・ヴァンス | 小山力也(ソフト版) TBA(機内上映版) | |
2001 | ALI アリ Ali |
モハメド・アリ | アカデミー主演男優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート |
小山力也 |
2002 | メン・イン・ブラック2 Men In Black II |
J(ジェームズ・エドワーズ) | 江原正士(劇場公開版) 東地宏樹(テレビ朝日版) | |
2003 | バッドボーイズ2バッド Bad Boys 2 Bad |
マイク・ラーリー | 菅原正志(ソフト版) 東地宏樹(テレビ朝日版) | |
2004 | アイ,ロボット I, Robot |
デル・スプーナー刑事 | 兼製作総指揮 | 山寺宏一(ソフト版) 東地宏樹(フジテレビ版) |
シャーク・テイル Shark Tale |
オスカー | 声の出演 | 香取慎吾 江原正士(予告編) | |
世界で一番パパが好き! Jersey Girl |
本人役 | クレジットなし | 楠大典 | |
2005 | 最後の恋のはじめ方 Hitch |
アレックス・ヒッチ | 兼製作 | 東地宏樹 |
2006 | 幸せのちから The Pursuit of Happyness |
クリス・ガードナー | 兼製作 アカデミー主演男優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート |
江原正士(ソフト版) 東地宏樹(日本テレビ版) |
2007 | アイ・アム・レジェンド I Am Legend |
ロバート・ネビル | 江原正士(ソフト版) 山寺宏一(テレビ朝日版) | |
2008 | ハンコック Hancock |
ジョン・ハンコック | 兼製作 | 江原正士 |
7つの贈り物 Seven Pounds |
ベン・トーマス | 山野井仁 | ||
2012 | メン・イン・ブラック3 Men in Black III |
J(ジェームズ・エドワーズ) | 江原正士 | |
2013 | アフター・アース After Earth |
サイファ・レイジ | 兼製作・原案 | 東地宏樹 |
俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク Anchorman 2: The Legend Continues |
ESPNリポーター | (吹き替え版なし) | ||
2014 | ニューヨーク 冬物語 Winter's Tale |
判事(ルシファー) | 大塚明夫 | |
2015 | フォーカス Focus |
ニッキー | 楠大典 | |
コンカッション Concussion |
ベネット・オマル医師 | ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート ハリウッド映画賞主演男優賞受賞 |
平田広明 | |
2016 | スーサイド・スクワッド Suicide Squad |
フロイド・ロートン / デッドショット | 東地宏樹 | |
素晴らしきかな、人生 Collateral Beauty |
ハワード | 日本公開は2017年2月[18] | ||
2017 | ブライト Bright |
ダリル・ウォード | Netflixオリジナル映画 | |
2019 | Student of the Year 2 | 本人役 | カメオ出演 | — |
アラジン Aladdin |
ジーニー | 山寺宏一 | ||
ジェミニマン Gemini Man |
ヘンリー・ブローガン ジュニア |
江原正士(ヘンリー) 山寺宏一(ジュニア) | ||
スパイ in デンジャー Spies in Disguise |
ランス・スターリング | 声の出演 日本劇場未公開 |
鶴岡聡 | |
2020 | バッドボーイズ フォー・ライフ Bad Boys for Life |
マイク・ラーリー | 兼製作 | 菅原正志 |
2021 | ドリームプラン King Richard |
リチャード・ウィリアムズ | 兼制作 アカデミー主演男優賞受賞 |
|
TBA | Emancipation | ピーター | 撮影中 |
テレビ
放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1990-1996 | The Fresh Prince of Bel-Air | ウィル・スミス | 計147話出演 | — |
2018 | 宇宙の奇石 One Strange Rock |
ホスト | 計10話出演(なおNHK版でのタイトルは『奇跡の星』) | 東地宏樹(ナショジオ版) 山寺宏一(NHK版) |
2021 | 自由の国アメリカ: 闘いと変革の150年 Amend: The Fight for America |
ホスト | ドキュメンタリーシリーズ | |
ウェルカム・トゥ・アース あなたの知らない地球 Welcome to Earth |
出演 | ドキュメンタリーシリーズ | 東地宏樹 |
製作
公開年 | 邦題 原題 |
担当 | 備考 |
---|---|---|---|
2002 | ショウタイム Showtime |
製作総指揮 | |
2004 | 素顔の私を見つめて… Saving Face |
製作 | |
2008 | リリィ、はちみつ色の秘密 The Secret Life of Bees |
製作 | |
愛人契約 The Human Contract |
製作総指揮 | ||
レイクビュー・テラス 危険な隣人 Lakeview Terrace |
製作 | ||
2010 | ベスト・キッド The Karate Kid |
製作 | |
2012 | Black & White/ブラック & ホワイト This Means War |
製作 | |
2014 | ANNIE/アニー Annie |
製作 | |
2018- | コブラ会 Cobra Kai |
製作総指揮 | |
2020 | ライフ・イン・ア・イヤー 〜君と生きた時間〜 Life in a Year |
製作 |
ディスコグラフィ
- Summertime - (DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスとして)
- Boom! Shake the Room - (DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスとして)
- Miami
- Men in Black
- Wild Wild West
- Lost and Found
など。
出典
- ^ Matt McGann (2010年8月23日)"Famous people who didn’t go to MIT" Blogs - MIT Admissions、2012年2月3日閲覧。
- ^ “T・L・ジョーンズ、ギャラ4,000万ドルを要求?”. シネマトゥデイ. (2001年5月18日) 2013年6月22日閲覧。
- ^ “ウィル・スミス、8千万ドルのギャラでハリウッドで最も稼ぐ男優ナンバーワンに”. シネマトゥデイ. (2008年7月24日) 2013年6月22日閲覧。
- ^ “昨年最も稼いだハリウッド俳優はハリソン・フォード”. シネマトゥデイ. (2009年6月16日) 2013年6月22日閲覧。
- ^ “レオナルド・ディカプリオ、最も稼いでいるハリウッド俳優に!2位にはジョニー・デップ!-米フォーブス誌”. シネマトゥデイ. (2011年8月2日) 2013年6月22日閲覧。
- ^ “ハリウッド俳優所得番付、ディカプリオがトップに躍進”. ロイター. (2011年 08月 2日) 2013年6月22日閲覧。
- ^ アカデミー賞で衝撃ハプニング ウィル・スミスが激高で強烈ビンタ、放送禁止用語も連発 ENCOUNT 2022年3月28日閲覧。
- ^ “ウィル・スミスがクリス・ロックに強烈ビンタ!! 二人は共演者であり長年の友人同士!? アカデミー賞授賞式から一夜明けてスミスが謝罪文を公開”. BANGER!!!. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “警察がウィル・スミスさんの逮捕準備もクリス・ロックさん告訴望まず”. CNN.co.jp. 2022年4月1日閲覧。
- ^ Verhoeven, Beatrice (2022年3月30日). “Academy Begins Disciplinary Proceedings Against Will Smith, Says He Refused to Leave Ceremony” (英語). The Hollywood Reporter. 2022年3月31日閲覧。
- ^ “ビンタされたクリス・ロックが初コメント ─ ウィル・スミス、アカデミー追放処分の危機”. THE RIVER (2022年3月31日). 2022年3月31日閲覧。
- ^ ウィル・スミス「アカデミー賞平手打ち事件」の裏にあった黒人スター同士の根深い嫉妬と確執(3/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト
- ^ 恋人はひとりじゃなくていい!? 「非一夫一婦制」や「複数恋愛」を実践するセレブ(コスモポリタン) - Yahoo!ニュース
- ^ “ウィル・スミスの吹き替え声優・山寺宏一 感激とホロ苦の初対面”. 東スポWeb (2019年5月16日). 2019年5月18日閲覧。
- ^ “ウィル・スミス、江原正士&山寺宏一のWウィル吹替に感服”. シネマトゥデイ (2019年10月17日). 2020年3月6日閲覧。
- ^ 山寺宏一の2019年6月4日のツイート
- ^ “ウィル・スミス、「サイエントロジーに興味なし」とトム・クルーズの誘いを断る”. シネマトゥデイ. (2006年12月6日) 2013年6月22日閲覧。
- ^ “「プラダを着た悪魔」監督の新作が公開決定、ウィル・スミスが人生ドン底の男に”. 映画ナタリー. (2016年10月21日) 2016年10月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- WillSmith (@WillSmith) - Instagram
- Will Smith (WillSmith) - Facebook
- Will Smith - YouTubeチャンネル
- Will Smith (@willsmith) - TikTok
- Will Smith - Discogs
- ウィル・スミス - allcinema
- ウィル・スミス - KINENOTE
- Will Smith - IMDb