東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線
主要地方道 | |
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東京都道3号世田谷町田線 神奈川県道3号世田谷町田線 | |
路線延長 | 27.2 km |
起点 | 東京都世田谷区三軒茶屋 |
終点 | 東京都町田市中町 |
接続する 主な道路 (記法) |
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東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線(とうきょうとどう・かながわけんどう3ごう せたがやまちだせん)は、東京都世田谷区三軒茶屋から東京都町田市に至る、主要地方道である。通称は「世田谷通り」・「津久井道」・「鶴川街道」などであり、俗に「せたどう(世田道)」、または「せたみち(世田道)」「せたまち(世田町)」などとも呼ばれる。
概要[編集]
- 起点:東京都世田谷区三軒茶屋二丁目(三軒茶屋交差点/北緯35度38分 東経139度40分)
- 終点:東京都町田市中町一丁目(中町交番前交差点/北緯35度32分 東経139度26分)
- 都県道認定要件:主要地と主要地を連絡する道路
- 路線延長
歴史[編集]
かつて、神奈川県道・東京都道57号相模原大蔵町線(芝溝街道)の一部と、東京都道47号八王子町田線(町田街道)の一部を介し、国道413号・国道412号へと延びる道があった。制度的に作られた道ではなく、生活や商業の道として活用されたこの道は津久井街道(津久井道)と呼ばれ、甲州街道の裏街道として、また絹や川魚、川崎特産の禅寺丸柿や黒川炭などの、江戸への運搬に利用されていた。
東京都市計画道路幹線街路補助線街路第51号線にあたる世田谷区の区間は1964年東京オリンピックに合わせて整備された。
現在の東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線は、1993年(平成5年)5月11日の「建設省告示第千二百七十号」(道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道)により、主要地方道として指定されている。
路線状況[編集]
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同じく東京西南部から神奈川県西部に至る国道246号に比べると、河川に近いところを走るため勾配が緩やかとなっているが、信号数も多く地域の生活道路であり主に2車線(片側1車線)なので渋滞が激しい。このため、日中帯で世田谷(特に環八通り以東)と町田間全線をこの道路で走破する車は少なく、同区間は国道246号か東名高速道路などで迂回する方が一般的である。特に世田谷区内では、路線バスが多数走っていることも、この道路の流れを遅くする一因となっている。
本町田宿付近よりかつての終点だった原町田二丁目[3]にかけては旧来の鎌倉上道を踏襲した経路で、現在も狭隘である。
小田急小田原線は喜多見駅以西でおおむね当路線に沿うように走っている。
通称[編集]
- 世田谷通り(東京都世田谷区・三軒茶屋交差点 - 神奈川県川崎市多摩区多摩水道橋交差点、町田市内)
- 津久井道(神奈川県川崎市多摩区・多摩水道橋交差点 - 神奈川県川崎市麻生区 / 東京都町田市・都県境)
- 鶴川街道(東京都町田市・鶴川駅東口交差点 - 町田市・中町交番前交差点)
重複区間[編集]
- 東京都道11号大田調布線(東京都世田谷区喜多見 - 東京都狛江市・狛江三叉路交差点)
- 東京都道18号府中町田線(東京都町田市本町田・菅原神社交差点 - 町田市本町田)
都市計画路線名[編集]
- 東京都市計画道路幹線街路補助線街路第51号線(世田谷区喜多見)
- 調布3・4・3(狛江市東和泉)
- 町田3・4・18(町田市能ヶ谷)
- 町田3・4・33(町田市金井ヶ丘)
- 町田3・4・13(町田市金井ヶ丘)
- 町田3・4・35(町田市本町田)
道路施設[編集]
- 大蔵橋(仙川)
- 中之橋(野川)
- 多摩水道橋(多摩川)
- 登戸陸橋
- 新川橋(二ヶ領用水)
- 大作橋(五反田川)
- 古沢橋・柿生橋・大谷戸橋(麻生川)
- 矢崎橋(真光寺川)
- 下川戸橋(鶴見川)
- 鶴川街道カルバート(恩田川)
交通状況[編集]
道路交通センサスによる世田谷町田線の各地点での交通量はそれぞれ以下の通りである(いずれも平成27年(2015年)度時点)。
観測地点 | |||||||||||||
ピーク時間交通量 | ピーク率 | 混雑時平均旅行速度 | 混入率 | 混雑度 | 車道部 | 歩道部 | 車線数 | 大型車台数 | 小型車台数 | 二輪車類 | 自転車類 | 歩行者類 | |
世田谷区喜多見7-25-13[4] | 1,186台/h | 9.6% | 10.4km/h | 10.5% | 1.29 | 10.00m | 2.50m | 2 | 1,290台 | 11,038台 | 1,282台 | 1,132台 | 389人 |
狛江市東和泉4-9[5] | 2,020台/h | 10.8% | 9.2km/h | 9.1% | 1.58 | 17.00m | 2.40m | 4 | 1,697台 | 17,049台 | 1,844台 | 2,394台 | 735人 |
町田市能ヶ谷3丁目10-24[5] | 1,031台/h | 9.3% | 7.0km/h | 10.8% | 1.28 | 7.25m | 1.50m | 2 | 1,193台 | 9,866台 | 981台 | 598台 | 354人 |
町田市本町田3603-22[5] | 1,173台/h | 10.0% | 16.9km/h | 8.8% | 1.26 | 10.00m | 2.10m | 2 | 1,036台 | 10,709台 | 795台 | 651台 | 461人 |
将来の対策など[編集]
- 緊急輸送道路として、東京都道3号側は、世田谷区の都道311号交点から多摩水道橋付近までと町田市の能ヶ谷から都道57号交点までのそれぞれの区間は第一次緊急輸送道路、起点から都道311号交点と町田市の都道57号交点から終点まで(都道18号重複区間を除く)のそれぞれの区間は第二緊急輸送道路に分類されている[6]。
地理[編集]
通過する自治体[編集]
交差する道路[編集]
- 国道246号/玉川通り・茶沢通り(東京都世田谷区・三軒茶屋交差点)
- 東京都道318号環状七号線/環七通り(世田谷区・若林交差点)
- 東京都道427号瀬田貫井線(世田谷区・桜小前交差点)
- 東京都道311号環状八号線/環八通り(世田谷区・三本杉陸橋交差点)
- 東京都道428号高円寺砧浄水場線/荒玉水道道路(世田谷区・砧小交差点)
- 東京都道11号大田調布線/多摩堤通り(世田谷区・砧中学校交差点)
- 東京都道11号大田調布線/狛江通り(狛江市・狛江三叉路交差点)
- 東京都道114号武蔵野狛江線(狛江市)
- 川崎市道幸多摩線/多摩沿線道路(神奈川県川崎市多摩区・多摩水道橋交差点)
- 神奈川県道9号川崎府中線/府中街道(川崎市多摩区・多摩警察署前交差点)
- 神奈川県道13号横浜生田線/浄水場通り(川崎市多摩区・根岸陸橋交差点)
- 神奈川県道124号稲城読売ランド前停車場線(川崎市麻生区・高石歩道橋下交差点)
- 尻手黒川道路(川崎市麻生区・片平2丁目交差点)
- 神奈川県道137号上麻生連光寺線(川崎市麻生区・柿生交差点)
- 神奈川県道12号横浜上麻生線/麻生通り(川崎市麻生区・上麻生交差点)
- 東京都道139号真光寺長津田線(東京都町田市・鶴川駅東口交差点)
- 東京都道57号相模原大蔵町線/芝溝街道(町田市・金井入口交差点)
- 東京都道18号府中町田線/鎌倉街道(町田市・菅原神社交差点)
- 東京都道52号相模原町田線/鎌倉街道(町田市)
- 東京都道47号八王子町田線/町田街道(町田市・中町交番前交差点)
他交通機関との接点[編集]
周辺の施設[編集]
世田谷区
狛江市
- 狛江市立狛江第三中学校
- 東京都立狛江高等学校
川崎市多摩区
- 多摩区役所
- 多摩警察署
川崎市麻生区
- 麻生区役所
- 麻生警察署
町田市
- 東京都立町田高等学校
- 町田市立町田第一中学校
- 町田税務署
周辺の山[編集]
- 七国山(東京都町田市)
脚注[編集]
- ^ 『東京都道路現況調書 平成28年度』東京都建設局道路管理課、2016年1月、79頁。
- ^ 『川崎市道路統計書―平成28年4月1日現在―』(PDF)川崎市建設緑政局道路管理部管理課、2016年11月、11頁。2017年7月13日閲覧。
- ^ 北緯35度32分 東経139度27分
- ^ 交通量調査(区部)観測地点別調査票(主要地方道) (PDF) 平成27年度道路交通センサス 東京都交通量報告書
- ^ a b c 交通量調査(市郡部)観測地点別調査票(主要地方道) (PDF) 平成27年度道路交通センサス 東京都交通量報告書
- ^ 東京都 緊急輸送道路ネットワーク計画 (PDF)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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