コンテンツにスキップ

丸山翔大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
丸山 翔大
東京ヤクルトスワローズ #68
2024年4月13日 平塚球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県豊前市
生年月日 (1998-08-22) 1998年8月22日(26歳)
身長
体重
194 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2020年 育成選手ドラフト4位
初出場 2023年4月29日
年俸 1400万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

丸山 翔大(まるやま しょうた、1998年8月22日[2] - )は、福岡県豊前市出身[3]プロ野球選手投手)。右投左打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

三毛門小学校1年のときに「三毛門少年野球クラブ」で野球を始める。4年生までは捕手をしていたが、その後投手へと転向。吉富中学校時代に右肩を痛めて訪れたことを切っ掛けに、かつて田中総司の個人トレーナーを務めたスポーツトレーナー・江崎悟が院長を務める「えさき整骨院」で無料のサポートを受けるようになる[3]

中学卒業後は福岡県立小倉工業高等学校に進学し[3]サイドスローのフォームで[4]エースとして活躍したが、3年の夏は4回戦で敗退した。家庭環境から就職を考えるも、江崎と相談の上、プロ入りを目指す[3]

西日本工業大学では1年春からベンチ入り。フォームを多少変えた(腕を高くした)ものの、制球が安定せず、3年生まで目立つ成績は残せなかった[3]。気持ちが折れ、4年春に引退するつもりで就職活動を行った[3]。高校時代に第二種電気工事士の資格を取得しており、大学でも学業成績は良かったことから、大手自動車メーカーの内定を得た[4]。しかし、4年生だった2020年に新型コロナウイルス感染症の流行に伴って春のリーグ戦が中止になったことで、秋のリーグ戦まで部に残留することになり、そのとき初めてプロ入りの希望を監督に打ち明けた[4]。監督はその可能性が低いことを説いたものの意思は変わらず、「話があったら」という形で収める[4]。「やるからには全力を尽くす」と江崎の力も借りてトレーニングを続けると、8月の北九州市立大学とのオープン戦に登板した際に自己最速の148km/hを計測し[3]、監督はプロのスカウトからドラフト候補になり得ると伝えられた[4]。それでも監督は就職を勧めたが、10月26日のドラフト会議では、東京ヤクルトスワローズから育成4位指名を受け[4]、入団した。背番号は017

ヤクルト時代

[編集]

2021年は、イースタン・リーグで15試合に登板し、1勝0敗、防御率3.06を記録したが[5]、支配下登録はならなかった。

2022年は、イースタン・リーグで20試合に登板し、5勝5敗、防御率5.03の成績で[6]、この年も支配下登録はされなかった。

2023年は、イースタン・リーグにおいて、4月28日時点で6試合に登板し、1勝1敗、防御率4.50を記録[7]。翌29日に背番号68で支配下選手登録[7][8]。同日に一軍登録され、対阪神タイガース5回戦(神宮球場)の8回表にリリーフでプロ初登板。初対戦打者は大山悠輔で四球。佐藤輝明に右翼席に2点本塁打されるなど1回を被安打2、2奪三振、2失点[9]。7月6日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では初先発を経験し、2回を無失点に抑えながらも度々ピンチを招き、3回から本来は先発投手の石川雅規に交代した[10]

2024年、9月23日のDeNA戦(横浜スタジアム)に救援登板し、プロ初勝利を挙げた[11]

選手としての特徴・人物

[編集]

長身から威力のある速球(最速151km/h[12])とフォークを投げ込む[13][4]。入団当初は身長192cmだったが、2022年開幕前の時点では193cmになっていたといい[14]、2023年の支配下登録時点では194cmに伸びている[15]

愛称は「マルちゃん[16]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2023 ヤクルト 22 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 117 26.2 20 3 16 2 2 25 1 0 12 12 4.05 1.35
2024 27 0 0 0 0 1 0 0 5 1.000 125 31.1 23 0 9 0 1 23 2 0 4 2 0.57 1.02
通算:2年 49 1 0 0 0 1 0 0 5 1.000 242 58.0 43 3 25 2 3 48 3 0 16 14 2.17 1.17
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手












2023 ヤクルト 22 1 8 0 1 1.000
2024 27 1 6 0 0 1.000
通算 49 2 14 0 1 1.000
  • 2024年度シーズン終了時

記録

[編集]
初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2023年7月6日、対横浜DeNAベイスターズ12回戦(横浜スタジアム)、3回表にトレバー・バウアーから三前犠打

背番号

[編集]
  • 017(2021年 - 2023年4月28日)
  • 68(2023年4月29日 - )

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月27日閲覧
  2. ^ 丸山翔大 - 東京ヤクルトスワローズ(2021年6月6日閲覧)
  3. ^ a b c d e f g 浜口妙華「トレーナーと二人三脚で夢実現 ヤクルト・ドラフト育成4位の丸山投手」『西日本新聞』2020年12月20日。2021年9月14日閲覧
  4. ^ a b c d e f g 菊地高弘「就職内定から一転プロ志望届。ヤクルト育成4位の心はナゼ変わったか」『web Sportiva』集英社、2020年11月2日。2021年6月5日閲覧
  5. ^ 2021年度 東京ヤクルトスワローズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年4月29日閲覧
  6. ^ 2022年度 東京ヤクルトスワローズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年4月29日閲覧
  7. ^ a b ヤクルト 1メートル92右腕・丸山翔大の支配下登録発表」『スポーツニッポン』2023年4月29日。2023年4月29日閲覧
  8. ^ 新規支配下登録」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年4月29日閲覧
  9. ^ a b 【ヤクルト】丸山翔大が支配下登録即プロ初登板 佐藤輝に2ラン被弾のほろ苦デビュー」『スポーツ報知』2023年4月29日。2023年4月29日閲覧
  10. ^ 「2番手・石川雅規」の背景に“野村イズム”あり?ヤクルト・髙津采配に笘篠氏が見解」『BASEBALL KING』2023年7月7日。2023年7月7日閲覧
  11. ^ a b 【ヤクルト】丸山翔大プロ初勝利「素直にうれしい」20年育成ドラ4位で入団、昨年に支配下登録」『日刊スポーツ』2024年9月23日。2024年9月23日閲覧
  12. ^ 【ヤクルト】194センチ右腕の丸山翔大が支配下登録「任された場面でしっかり腕を振っていきたい」即1軍登録」『スポーツ報知』2023年4月29日。2024年3月4日閲覧
  13. ^ 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、27頁。
  14. ^ 鈴木正章「成長止まらぬ193センチ「BIG育成右腕」ヤクルト丸山翔大、大抜てき1軍キャンプで奮闘中」『日刊スポーツ』2022年2月10日。2022年8月15日閲覧
  15. ^ 【ヤクルト】丸山翔大が支配下登録→即日1軍昇格&プロ初登板も、佐藤輝に2ラン被弾」『中日スポーツ』2023年4月29日。2023年7月7日閲覧
  16. ^ 【ヤクルト】ドラ1の木沢尚文がファンに呼びかけ「ナオ君、ナオちゃんと呼んで」」『スポーツ報知』2020年12月1日。2022年3月5日閲覧
  17. ^ 【ヤクルト】石川雅規2季ぶりリリーフ 2回無失点の丸山翔大から託され1点リードの3回に登板」『日刊スポーツ』2023年7月6日。2023年7月7日閲覧
  18. ^ ヤクルト逆転勝ち プロ野球・DeNA―ヤクルト」『時事ドットコム』2024年9月23日。2024年9月23日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]