伊藤琉偉

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伊藤 琉偉
東京ヤクルトスワローズ #67
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 群馬県高崎市
生年月日 (2002-09-11) 2002年9月11日(21歳)
身長
体重
180 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手
プロ入り NPB / 2023年 ドラフト5位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

伊藤 琉偉(いとう りゅうい、2002年9月11日 - )は、群馬県高崎市出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

高崎市立矢中小学校で5年生の時に、兄の影響で矢中ビクトリーで軟式野球を始める[1]。高崎市立矢中中学校在学時は硬式野球のクラブチームである高崎中央ボーイズでプレーしていた[1]

東京農業大学第二高等学校に進学し、1年夏からベンチ入りして中軸を務めた[1]。高校時代は甲子園大会出場はなく、3年時は新型コロナウイルスの影響で春夏の公式戦がすべて中止となった[2]

高校卒業後は東京農業大学へ進学。硬式野球部では1年春からリーグ戦に出場していたが、学業面で単位が足りず留年[3]。再び単位が足らなくなり、2023年3月に退学した[3]

プレーする環境がなくなったこともあり約3か月の間野球から離れ、居酒屋での接客アルバイトに従事していた[4]。野球を辞めることも考えていたが、兄の草野球チームに誘われて数試合に出場し、再び野球への意欲が芽生えた[5]。その後中学時代プレーしていた高崎中央ボーイズの監督の勧めで、2023年5月2日にベースボール・チャレンジ・リーグ新潟アルビレックス・ベースボール・クラブへ練習生として入団した[6][7]

BC新潟時代[編集]

練習生として加入後、2023年5月31日に選手登録された[6]。シーズン途中の加入ながら順応し、8・9月の月間MVPを受賞する[8]などの活躍で、最終的に41試合に出場して打率.336、4本塁打、32打点を記録した[9]。また、9月には横浜DeNAベイスターズ二軍との交流戦にBCリーグ選抜として出場し、「1番・二塁手」で先発して3安打を記録した[6]。その後、10月26日に開催されたドラフト会議にて、東京ヤクルトスワローズから5位指名を受けた[10]。新潟からの支配下指名は2018年知野直人以来2人目で、同球団史上最高順位での指名となった[7]

2023年11月22日、ヤクルトと仮契約を結び、背番号67に決まった。契約金と年俸は伊藤の希望により非公表[11]

ヤクルト時代[編集]

選手としての特徴[編集]

本職の守備位置は遊撃[4]、50m走6秒の俊足を生かした[12]軽快なフットワークの[13]広い守備範囲[4][14]と送球の正確な[13]遠投110mの強肩を武器とする[4][14]。また、外野を守ることもできる[15]。新潟所属時代、監督の橋上秀樹は「BCリーグで1番のショート」と評し[12]、ヤクルトのスカウトグループデスク・橿渕聡は「一番評価したのは守備力で、一軍でも頑張れる能力がある」と話している[13]。また、しぶとい打撃も持ち味[13]

人物[編集]

人前で話すことが苦手。ヤクルトとの仮契約の会見ではスカウトグループデスクの橿渕にアシストをもらいながらこなす形となった[11]

幼少期は野球以外にサッカーもプレーしており、2023年時点でもリフティングを「多分100は出来る」と語るほどの技術を持っている[4]

詳細情報[編集]

独立リーグでの年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2023 新潟 41 166 149 22 50 8 2 4 74 32 7 1 4 3 9 - 1 31 3 .336 .370 .497 .867
通算:1年 41 166 149 22 50 8 2 4 74 32 7 1 4 3 9 - 1 31 3 .336 .370 .497 .867

背番号[編集]

  • 36(2023年)
  • 67(2024年 - )

脚注[編集]

  1. ^ a b c 伊藤琉偉”. 週刊ベースボールONLINE. 2023年11月15日閲覧。
  2. ^ 夏の全国高校野球 戦後初の中止決定 新型コロナ影響」『NHKニュース』2020年5月20日。2023年11月15日閲覧
  3. ^ a b 【スポニチスカウト部(35)】BC新潟・伊藤琉偉 波乱の1年 最後に花を咲かせる」『スポニチ Sponichi Annex』2023年10月3日。2023年11月15日閲覧
  4. ^ a b c d e ヤクルト担当・栗田尚樹「【ヤクルト】ドラ5伊藤琉偉、大学中退後は居酒屋でバイト生活 逆転人生経てBCからNPB入り」『日刊スポーツ』2023年12月5日。2024年1月30日閲覧(要登録)
  5. ^ 「もう一度野球をやらせてもらった恩返ししたい」東京ヤクルトからドラフト5位指名 新潟アルビレックスBC・伊藤琉偉選手 “運命の日”を前に… (2ページ)」『TBS NEWS DIG』2023年10月26日。2023年11月15日閲覧
  6. ^ a b c ドラフト指名を待つBC新潟・伊藤琉偉、一度は野球から離れた男が見せた4か月間の急成長…記者が思う」『スポーツ報知』2023年10月1日。2023年11月15日閲覧
  7. ^ a b 斎藤慎一郎「【ドラフト】BC新潟の伊藤琉偉がヤクルト5位指名「新潟の皆さんに恩返し」球団4年ぶり8人目」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年11月15日閲覧
  8. ^ 伊藤琉偉選手8・9月MVP受賞のお知らせ」新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ、2023年9月13日。2023年11月21日閲覧
  9. ^ 伊藤 琉偉-選手プロフィール」『一球速報.com』。2023年11月15日閲覧
  10. ^ ヤクルト・ドラ5伊藤「山田哲人さんみたいになりたい」肩の強さと守備範囲の広さに定評」『スポニチ Sponichi Annex』2023年11月3日。2023年11月15日閲覧
  11. ^ a b 【ヤクルト】5位伊藤琉偉が仮契約 背番号は「67」 入団までに「最低3キロ」体重増量目指す」『日刊スポーツ』2023年11月22日。2023年11月22日閲覧
  12. ^ a b BC新潟3選手がドラフト吉報待つ 伊藤琉偉「球団にも恩がある。恩返しがしたい」」『日刊スポーツ』2023年10月25日。2024年2月7日閲覧
  13. ^ a b c d ヤクルト 5位指名の伊藤琉偉選手に指名のあいさつ」『NHK 新潟県のニュース』2023年11月2日。2024年1月30日閲覧
  14. ^ a b ヤクルトD5位・伊藤琉偉、春季キャンプで「代打の神様」への〝弟子入り〟熱望 「打席での考え方を聞いてみたい」」『サンスポ』2024年1月26日。2024年1月30日閲覧
  15. ^ ヤクルト、ドラ5「伊藤琉偉」は育成指名だったら「新潟アルビレックス」と絶対揉めていた…水面下で繰り広げられた“駆け引き”とは」『デイリー新潮』2023年11月17日、2頁。2024年2月7日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]