中川大志 (野球)

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中川 大志
横浜DeNAベイスターズ #61
T nakagawa20170803.jpg
楽天時代(2017年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県豊橋市
生年月日 (1990-06-08) 1990年6月8日(28歳)
身長
体重
186 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手一塁手外野手
プロ入り 2008年 ドラフト2位
初出場 2010年9月22日
年俸 960万円(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

中川 大志(なかがわ たいし、1990年6月8日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する愛知県豊橋市出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学1年時に「新城ベアーズ」で野球を始めると、中学校への在学中には主に投手でプレー。中学校からの卒業を機に、当時実父が硬式野球部の監督、2歳上の実兄が部員として在籍していた桜丘高校[2]へ進学した。

桜丘高校の硬式野球部では、当初三塁手としてプレー。1年時から4番打者を任されると、実父が監督を勇退した後の1年冬から投手に転向した。投手としては、最速142km/hの速球を武器に、エースとしてチームを牽引。打者としては、在学中に対外試合で通算32本塁打を記録している[3]

高校2年時には、秋の愛知県大会準々決勝で愛工大名電と対戦。本塁打を放ちながら、5対14というスコアで8回コールド負けを喫したが、最終打席では相手バッテリーから敬遠策を講じられた[4]。その一方で、冬の日米親善高校野球では、小川泰弘成章高校)や福谷浩司横須賀高校)などと共に愛知県選抜チームへ参加した。

高校3年の夏には、選手権記念東愛知大会の初戦で、福谷を擁する横須賀高校と対戦。9回を投げて14奪三振を記録する完封勝利を収めたが、7月下旬の4回戦で9回裏に2点のリードを背負いながら、サヨナラ負けを喫した。この試合後も練習を続けたが、実母の勧めと高校からの許可の下で、知人が経営するコンビニエンスストアへ週に3日放課後にアルバイトとして勤務していた[5]

2008年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから内野手として2巡目で指名。契約金6,000万円、年俸600万円(金額は推定)という条件で入団した。「野手の柱になる選手に育てたい」という三村敏之チーム統括本部編成部長(当時)の意向による指名で、入団当初の背番号は56。仮契約の直後には、前述したアルバイトの時給が730円だったことを明かしたうえで、「(契約金や年俸が)自分の想像を超えた金額だったので、『プロ(野球選手)になったんだな』と実感した。(今後も)元気で野球に一生懸命取り組みたい」との抱負を述べた[5]

楽天時代[編集]

西武第二球場にて(2009年)

2009年には、春季キャンプを二軍でスタート。二軍で調整していたベテラン主力打者の山崎武司中村紀洋から打撃の指導を受けた際に、潜在能力やパワーを賞賛された。イースタン・リーグの公式戦では、主に三塁手として起用。4月30日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦では、満塁で迎えた打席で公式戦初本塁打を放った。公式戦全体では、84試合に出場するとともに、リーグの最終規定打席へ到達。しかし、打率は規定打席到達者で最も低い.206で、本塁打も2本にとどまった。さらに、守備面でも、三塁と一塁で合計30失策を記録した。

2010年には、イースタン・リーグ公式戦で開幕から4番を任されると、チームトップの12本塁打・66打点をマーク。打力のある三塁手の中村紀や草野大輔が相次いで故障で戦線を離脱したシーズン終盤の9月22日には、札幌ドームの対北海道日本ハムファイターズ戦に「6番・三塁手」としてスタメンで一軍公式戦へのデビューを果たすと、6回表の第3打席で武田勝から初安打を放った。翌23日の対埼玉西武ライオンズ戦(西武ドーム)では、3回表に涌井秀章からの2点適時打で初打点を記録するなど、チームの勝利に貢献。パシフィック・リーグ優勝へのマジック4でこの試合を迎えた西武は、結果として、福岡ソフトバンクホークスに逆転優勝を許した。中川自身は一軍公式戦7試合に出場したが、打率は.111で、2失策を記録した。その一方で、シーズンの終了後には、台湾で開催された第17回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表の一員として出場した。

2011年には、イースタン・リーグ公式戦95試合に出場すると、63打点で打点王のタイトルを獲得。しかし、一軍公式戦への出場は2試合にとどまった。一軍がレギュラーシーズンの終盤までクライマックスシリーズ(CS)への出場権を争っていたことや、フェニックス・リーグの日程がレギュラーシーズン終盤と重なっていたことによる。さらに、かねてから痛めていた右膝の状態が、シーズン終了後の秋季キャンプ中に悪化。このため、11月25日支配下選手契約から育成選手契約へ移行したうえで、12月に右膝の手術を受けた。移行後の背番号は156[6]

2012年には、前年に手術を受けた右膝のリハビリを経て、8月中旬のイースタン・リーグ公式戦で実戦へ復帰した[6]。育成選手に関するNPBの規定で、10月31日にいったん自由契約選手として公示された[7]が、実際には秋季キャンプに参加[8]。キャンプの終了後に、支配下登録選手へ復帰するとともに、背番号を56へ戻すことが発表された[9]

2013年には、1月23日に2歳年上の女性との結婚を発表[10]。公式戦の開幕後は、当時の二軍監督・大久保博元の意向から、レギュラーシーズンの大半を二軍で過ごした。イースタン・リーグの公式戦では、本塁打王(15本塁打)・打点王(71打点)のタイトルを獲得する一方で、20失策を記録。一軍の公式戦には、8月に1試合(2打席のみ)出場しただけにとどまった。チームの日本シリーズ初制覇によって進出したアジアシリーズでは、長打力を買われて開催国・台湾への遠征メンバーに抜擢。シーズンを通じて一軍で4番を打っていたアンドリュー・ジョーンズが日本シリーズの終了直後にアメリカへ帰国するなどのチーム事情から、予選から準決勝で敗退するまでの全3試合に、「4番・一塁手」としてスタメンに起用された[11]

ロッテ浦和球場にて(2014年)

2014年には、イースタン・リーグ公式戦で外野手としてもプレー。しかし、打率.238、本塁打7、打点36と前年を下回る成績で、一軍公式戦への出場は1試合1打席にとどまった。シーズン中の7月29日に、第1子(長女)が誕生[12]。シーズン終了後の10月後半からは、2か月間にわたってオーストラリアン・ベースボールリーグに派遣されると、26試合の出場で打率.315、2本塁打、15打点[13]という記録を残した。

2015年には、イースタン・リーグ公式戦の開幕から高打率を記録。一軍の打線が総じて不振だったことも背景に、5月4日から一軍へ昇格した。同日の対日本ハム戦(札幌ドーム)で一軍公式戦5年振りの安打を放つと、2日後(5月6日)の同カードでは、5年振りの打点と一軍公式戦初の長打を2点二塁打で記録[14]5月10日の対福岡ソフトバンクホークス戦(福岡 ヤフオク!ドーム)では、8回表の打席で、一軍公式戦の初本塁打をジェイソン・スタンリッジから放った。5月21日の対日本ハム戦から4番打者に起用。5月31日の対巨人戦(いずれも楽天koboスタジアム宮城)では、一軍公式戦初のサヨナラ本塁打を放ったことによって、チーム9年振りの対巨人戦カード勝ち越し決定に貢献した[15]6月4日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、成瀬善久から自身初の2打席連続本塁打を放った。シーズン通算では一軍公式戦で自己最高の記録を残したが、この試合を境に本塁打が出ず、62試合の出場で打率.235、5本塁打にとどまった。

2016年には、8月31日にシーズン初めての出場選手登録を果たすと、9月4日の対ソフトバンク戦で一軍公式戦で初めての満塁本塁打を記録[16]。次の試合であった9月6日の対西武戦(コボスタ宮城)では、決勝の適時打を放って、梨田昌孝の一軍監督通算700勝達成に貢献した[17]

2017年には、イースタン・リーグ公式戦で9本塁打、50打点、打率.282を記録。一軍公式戦には、レギュラーシーズンに23試合へ出場しただけで、チームのレギュラーシーズン3位で迎えたクライマックスシリーズへの出場機会はなかった。10月28日に球団から戦力外通告[18]。中川自身はNPB他球団での現役続行を望んでいたが、11月15日12球団合同トライアウトマツダスタジアム)には参加しなかった[19]

DeNA時代[編集]

2017年11月20日に、横浜DeNAベイスターズへ入団することが発表された[20]。右の代打陣の強化を見越した契約[21]で、背番号は61[22]。DeNAにはこの年のNPB育成ドラフト会議経由で同姓の中川虎大投手も入団したため、スコアボードや報道では「中川大」という略称を用いる。

2018年には、春季キャンプから一軍へ帯同。オープン戦12試合に出場すると、打率.267、1本塁打ながら長打率.467を記録したことから、右の代打要員として開幕一軍入りを果たした。3月31日には、ヤクルトとの開幕カード第2戦(横浜スタジアム)7回裏に、代打で公式戦の移籍後初安打をマーク[23]。以降は、二軍での調整をはさみながらも、一軍の公式戦で主に代打の切り札へ起用されている[24]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 楽天 7 27 27 0 3 0 0 0 3 2 0 1 0 0 0 0 0 12 1 .111 .111 .111 .222
2011 2 2 2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2013 1 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2014 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2015 62 206 187 14 44 8 0 5 67 21 2 1 1 2 12 0 4 60 6 .235 .293 .358 .651
2016 22 80 74 8 15 2 0 2 23 18 0 0 1 0 5 0 0 21 1 .203 .253 .311 .580
2017 23 36 34 3 4 2 0 0 6 4 0 0 0 0 1 0 1 11 0 .118 .167 .176 .343
NPB:7年 118 354 327 26 66 12 0 7 99 45 2 3 2 2 18 0 5 106 8 .202 .253 .303 .556
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



一塁 三塁 外野




































2010 楽天 - 7 2 9 2 0 .846 -
2011 - 1 0 0 1 0 .000 -
2013 1 2 0 0 0 1.000 - -
2015 26 194 11 2 15 .990 - 27 37 0 1 0 .974
2016 15 107 11 0 10 1.000 7 2 9 0 0 1.000 1 1 0 0 0 1.000
2017 8 64 2 0 2 1.000 7 2 4 0 0 1.000 -
通算 50 367 24 2 27 .995 22 6 22 3 0 .903 28 38 0 1 0 .974
  • 2017年度シーズン終了時

タイトル[編集]

  • イースタンリーグ打点王(2011年・2013年)
  • イースタンリーグ本塁打王(2013年)
  • イースタンリーグ最高出塁率(2015年、2016年[25]

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 56 (2009年 - 2011年、2013年 - 2017年)
  • 156 (2012年)
  • 61(2018年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2016年12月4日閲覧。
  2. ^ 週刊ベースボール 2018年2月23日号付録「2018プロ野球全選手カラー写真名鑑」より。
  3. ^ 河野祥一郎 (2010年3月8日). “大きく育て!楽天中川大志”. 今週のイチ押し!. 日刊スポーツ. 2012年11月8日閲覧。
  4. ^ “「未完の大器」楽天・中川の“伝説” コールド負けでも敬遠された…”. sponichi.co.jp (スポニチアネックス). (2015年5月25日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150525-00000089-spnannex-base&pos=1 2015年5月25日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ a b “楽天2位中川仮契約「想像できない金額」”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2008年11月12日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2008/news/p-bb-tp1-20081112-428684.html 2012年11月8日閲覧。 
  6. ^ a b “楽天中川 支配下登録へ声で復帰アピール”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2012年11月8日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20121108-1043992.html 2012年11月8日閲覧。 
  7. ^ 2012年度 自由契約選手(育成選手)”. 日本野球機構. 2012年11月8日閲覧。
  8. ^ 秋季キャンプの参加選手に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2012年10月31日). 2012年11月8日閲覧。
  9. ^ 【中川大志選手】支配下登録に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2012年12月13日). 2012年12月13日閲覧。
  10. ^ “楽天・中川が入籍「彼女の支えで乗り越えられた」”. SANSPO.COM (産経新聞社). (2013年1月23日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20130123/gol13012312450001-n1.html 2013年1月23日閲覧。 
  11. ^ “星野監督 アジアシリーズ4番に中川抜擢”. nikkansports.com. (2013年11月15日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20131115-1218389.html 2013年11月20日閲覧。 
  12. ^ “楽天中川に第1子長女「感謝したい」”. nikkansports.com. (2014年7月29日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20140729-1342635.html 2015年2月4日閲覧。 
  13. ^ Taishi Nakagawa Stats”. Perth Heat (2014年12月21日). 2015年2月4日閲覧。
  14. ^ “楽天中川「5・6」背番の日にプロ初長打2点二塁打”. nikkansports.com. (2015年5月7日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1472791.html 2015年5月7日閲覧。 
  15. ^ “楽天7年目の中川、劇的なサヨナラアーチ 練習の虫の一発に大久保監督も喜び爆発”. 産経ニュース. (2015年5月31日). http://www.sankei.com/sports/news/150531/spo1505310066-n1.html 2015年6月1日閲覧。 
  16. ^ 楽天中川「やりました!初の満塁ホームランです!」日刊スポーツ 2016年9月4日掲載
  17. ^ 楽天中川2戦連続V打!梨田監督700勝に花添える日刊スポーツ 2016年9月6日掲載
  18. ^ 来季の選手契約に関して 東北楽天ゴールデンイーグルスオフィシャルサイト 2017年10月28日
  19. ^ “DeNA 戦力外2選手の獲得発表 元楽天・中川と元中日・武藤”. スポーツニッポン. (2017年11月20日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/11/20/kiji/20171120s00001173148000c.html 2017年11月24日閲覧。 
  20. ^ “中川大志選手 獲得のお知らせ”. 横浜DeNAベイスターズ. (2017年11月20日). https://www.baystars.co.jp/news/2017/11/1120_05.php 2017年11月24日閲覧。 
  21. ^ “DeNA加入の中川が入団会見 「自分自身が変わるチャンス」”. BASEBALL KING. (2017年11月24日). https://baseballking.jp/ns/139087 2018年6月8日閲覧。 
  22. ^ “中川大志選手 入団記者会見”. 横浜DeNAベイスターズ. (2017年11月24日). https://www.baystars.co.jp/news/2017/11/1124_03.php 2017年11月24日閲覧。 
  23. ^ “「恩返し」の想いを胸に…中川大志が新天地で迎えた10年目”. BASEBALL KING. (2018年4月7日). https://baseballking.jp/ns/149403 2018年6月8日閲覧。 
  24. ^ “楽天戦力外のDeNA中川大 代打で大仕事「腹をくくって」”. スポーツニッポン. (2018年4月22日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/04/22/kiji/20180422s00001173110000c.html 2018年6月8日閲覧。 
  25. ^ 2軍全日程終了 イは巨人連覇、ウはソフトB5連覇日刊スポーツ 2016年9月25日掲載

関連項目[編集]

外部リンク[編集]