アリョーナ・コストルナヤ
アリョーナ・コストルナヤ Alena Kostornaya |
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セルゲイ・デュダコフ
ダニイル・グレイヘンガウス
エフゲニー・プルシェンコ
セルゲイ・ロザノフ
マリナ・チェルカソワ
エレーナ・ズーグン
エレーナ・イリニフ
シェイ=リーン・ボーン
受賞 |
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ISUスケーティングアワード 最優秀新人賞 2020 |
大会成績 |
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アリョーナ・セルゲーエヴナ・コストルナヤ(ロシア語: Алёна Серге́евна Косторна́я、ロシア語ラテン翻字: Alena Sergeevna Kostornaya、2003年8月24日 - )は、ロシア、モスクワ出身のフィギュアスケート選手(女子シングル)。2018年世界ジュニアフィギュアスケート選手権2位。2018年ジュニアグランプリファイナル1位。 「アレーナ」と発音することもある。本人は「Aliona」表記を好んで使用している。日本での愛称は「美」[2]。
人物[編集]
ソチ・オリンピック団体戦の金、平昌オリンピック女子シングルの金・銀メダリストを育てたエテリ・トゥトベリーゼコーチから指導を受けた選手の一人である。
アレクサンドラ・トゥルソワ、アンナ・シェルバコワとはフィギュアスケートの国際的な年齢規定で同世代である。自身が所属していたサンボ70チャイコフスカヤの選手達とも仲が良い。
日常会話ができる程度の英語力を持っている。2017JGPFではキャシー・リードのインタビューを通訳なしで理解・返答していた。
チワワを含め3匹の犬を飼っており、トゥルソワが「(コストルナヤの家は)動物園みたい」とインタビューで答えた。
経歴[編集]

2003年8月24日にモスクワで生まれた。2007年にスケートを始め、2011-12シーズンまでスクールNo.1に所属し、マリナ・チェルカソワの指導を受ける。
2016-17シーズンまでにサンボ70チャイコフスカヤに所属し、エレーナ・ズーグンの指導を受け、2016年にシニアに相当するスポーツ・マスターの称号を受ける。
2017年5月、サンボ70クリスタルのトゥトベリーゼのもとへ移籍。2~3月のノービス、ジュニア、年長選手権の結果が悪く、8月のJGP選考会には参加していないが、9月のモスクワオープンで優勝。エントリーにつながった。シリーズ7戦のうち最後の2戦に立て続けに出場し、このうちオーストリア大会では優勝、続くイタリア大会では2位に入りファイナル進出を果たす。名古屋で開催されたファイナルでは2位。
2020年7月からエフゲニー・プルシェンコに師事[3]したが、1シーズンのみでトゥトベリーゼのもとに戻っている[4]。2021年12月14日、ロシアスケート連盟はコストルナヤが負傷のためロシア選手権を欠場すると発表[5]。北京五輪の代表には選出されなかった。
北京五輪終了後の2022年3月にトゥトベリーゼの通告によりサンボ70を退団し、エレーナ・ブイヤノワのもとに移籍したことが分かった[6][7][8]。
技術・演技[編集]
2019年フィンランディア杯のフリースケーティングにおいて、2本の3回転アクセルをプログラムに組み込み、うち1本(3回転アクセル-2回転トゥーループのコンビネーションジャンプ)を成功させ、優勝した(2本目の単独ジャンプは回転不足判定となった)[9]。これによって、女性選手としては10人目の国際戦(公式戦)での3回転アクセルの成功者となった[10]。
記録[編集]
- 女子シングルショートプログラム世界最高得点(85.45) - 2019/2020 ISUグランプリファイナル
- 女子シングルトータルスコア世界最高得点(247.59) - 2019/2020 ISUグランプリファイナル
主な戦績[編集]
国際大会(シニア) | ||||||
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大会/年 | 2016-17 | 2017-18 | 2018-19 | 2019-20 | 2020-21 | 2021-22 |
世界選手権 | C | |||||
欧州選手権 | 1 | C | ||||
GPファイナル | 1 | |||||
GP NHK杯 | 1 | |||||
GPフランス国際 | 1 | TBD | ||||
GP ロステレコム杯 | 2 | |||||
GP スケートカナダ | 3 | |||||
CSフィンランディア杯 | 1 | 3 | ||||
国内大会 | ||||||
ロシア選手権 | 3 | 3 | 2 | WD | ||
ロシア杯 | 1 | |||||
ロシアJr.選手権 | 16 | 2 | ||||
国際大会(ジュニア) | ||||||
世界Jr.選手権 | 2 | WD[11] | ||||
JGPファイナル | 2 | 1 | ||||
JGPオーストリア杯 | 1 | |||||
JGPチェコスケート | 1 | |||||
JGPエーニャ・ノイマルクト | 2 | |||||
JGPバルティック杯 | 1 |
詳細[編集]
2019-2020 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2019年12月5日-8日 | 2019/2020 ISUグランプリファイナル(トリノ) | 1 85.45 |
2 162.14 |
1 247.59 |
2019年11月22日-24日 | ISUグランプリシリーズ NHK杯(札幌) | 1 85.04 |
1 154.96 |
1 240.00 |
2019年11月1日-3日 | ISUグランプリシリーズ フランス国際(グルノーブル) | 1 76.55 |
1 159.45 |
1 236.00 |
2019年10月11日-13日 | ISUチャレンジャーシリーズ フィンランディア杯(エスポー) | 1 77.25 |
1 157.59 |
1 234.84 |
2018-2019 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2019年1月31日-2月4日 | ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(ペルミ) | 1 79.97 |
2 150.82 |
2 230.79 |
2018年12月19日-23日 | ロシアフィギュアスケート選手権(サランスク) | 3 74.40 |
3 152.14 |
3 226.54 |
2018年12月6日-6日 | 2018/2019 ISUジュニアグランプリファイナル(バンクーバー) | 1 76.32 |
2 141.66 |
1 217.98 |
2018年9月26日-29日 | ISUジュニアグランプリ JGPチェコスケート(オストラヴァ) | 1 70.24 |
1 128.14 |
1 198.38 |
2018年8月29日-9月1日 | ISUジュニアグランプリ JGPオーストリア杯(リンツ) | 1 71.08 |
1 132.42 |
1 203.50 |
2017-2018 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2018年3月5日-11日 | 2018年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) | 2 71.63 |
2 135.76 |
2 207.39 |
2018年2月19日-23日 | ロシア杯(ノヴゴロド) | 1 73.99 |
1 142.71 |
1 216.70 |
2018年1月23日-26日 | ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サランスク) | 3 69.88 |
1 141.63 |
2 211.51 |
2017年12月22日-24日 | ロシアフィギュアスケート選手権(サンクトペテルブルク) | 4 73.59 |
4 142.98 |
3 216.57 |
2017年12月7日-10日 | 2017/2018 ISUジュニアグランプリファイナル(名古屋) | 2 71.65 |
1 132.93 |
2 204.58 |
2017年10月11日-14日 | ISUジュニアグランプリ エーニャ・ノイマルクト(エーニャ/ボルツァーノ) | 1 67.72 |
2 124.43 |
2 192.15 |
2017年10月4日-7日 | ISUジュニアグランプリ バルティック杯(グダニスク) | 1 69.16 |
2 128.75 |
1 197.91 |
2016-2017 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
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2017年2月3日-5日 | ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サンクトペテルブルク) | 12 57.77 |
16 103.48 |
16 161.25 |
プログラム使用曲[編集]
シーズン | SP | FS | EX |
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2020-2021 |
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映画『ノクターナル・アニマルズ』より
映画『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』より
映画『ロミオとジュリエット(2013年の映画)』より
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2019-2020 |
ドラマ『LEFTOVERS/残された世界』より
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映画『ニュームーン/トワイライト・サーガ』より
映画『トワイライト〜初恋〜』より
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映画『フィフティ・シェイズ・フリード』より
映画『トワイライト〜初恋〜』より
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2018-2019 |
ドラマ『LEFTOVERS/残された世界』より
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映画『ロミオ+ジュリエット(1996年)』より
映画『ロミオとジュリエット(2013年の映画)』より
映画『ロミオとジュリエット(1968年)』より
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映画『トワイライト〜初恋〜』より
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2017-2018 |
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2016–2017 |
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2015–2016 |
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2014–2015 |
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脚注[編集]
- ^ 国際スケート連盟によるアリョーナ・コストルナヤのバイオグラフィー
- ^ “コストルナヤ美”の圧巻240.00点Vにネット騒然「圧倒的美美美」「小数点以下も美」THE ANSWER
- ^ 日本, Sputnik (2020年11月7日). “コストルナヤ プルシェンコに移籍して幸せになった” (jp). Sputnik 日本. 2022年3月3日閲覧。
- ^ “コストルナヤ移籍合意と母国報道 わずか1季でプルシェンコと関係解消、エテリ組復帰へ”. THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュース・コラム(2021年3月5日). 2022年3月3日閲覧。
- ^ “コストルナヤが手の骨折で北京五輪絶望的に 露選手権を欠場 19年ファイナル女王/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online(2021年12月14日). 2022年3月3日閲覧。
- ^ Насонов, Александр. “Стало известно, почему Алёна Косторная вновь ушла от Этери Тутберидзе” (ロシア語). www.championat.com. 2022-03-03(2022年3月2日)閲覧。
- ^ Насонов, Александр. “Алёна Косторная подтвердила уход от Этери Тутберидзе к Елене Буяновой” (ロシア語). www.championat.com(2022年3月2日). 2022年3月3日閲覧。
- ^ ““鉄の女”トゥトベリーゼがコストルナヤに非情の退団通告!「気難しい問題児と見ていた」と露メディア”. THE DIGEST(2022年3月3日). 2022年3月3日閲覧。
- ^ “CS Finlandia Trophy Espoo 2019 LADIES FREE SKATING JUDGES DETAILS PER SKATER” (PDF). 2019年10月16日閲覧。
- ^ “アリョーナ・コストルナヤはフィンランディア杯でファンを獲得した” (英語). オリンピックチャンネル. 2019年10月16日閲覧。
- ^ “World’s top junior skaters to compete in Zagreb ISU World Junior Figure Skating Championships 2019 - International Skating Union”. www.isu.org. 2019年3月5日閲覧。
参考文献[編集]
- 国際スケート連盟によるアリョーナ・コストルナヤのバイオグラフィー(英語)
- FSKATE.RUによるアリョーナ・コストルナヤのプロフィール (ロシア語)
- サンボ70 フルスタリヌイ 選手紹介 (ロシア語)
外部リンク[編集]
2018/2019 ISUジュニアグランプリファイナル - YouTube
- ^ 2020/2021 ISUグランプリシリーズは非公認大会。新型コロナウイルスの影響で変則開催の為、ISUの公認記録に反映されない。また世界ランキングのポイントも付与されない 各大会の出場者を地元選手や開催国に拠点を置く選手らに制限しており、公平性を保つため。国際スケート連盟(ISU)2020年10月26日
- ^ “フィギュア、今季GPは得点非公認 変則開催で”. 日本経済新聞. (2020年10月27日) 2021年9月6日閲覧。