アレクサンドラ・トゥルソワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
アレクサンドラ・トゥルソワ
Alexandra Trusova
Russian figure skater pictogram 2.png
Alexandra Trusova at the Canada Grand Prix 2019 32.jpg
選手情報
別名 サーシャ、サシューリャ、トゥル様、
ラプンツェルクワドクイーン、先輩
生年月日 (2004-06-23) 2004年6月23日(16歳)
代表国 ロシアの旗 ロシア
出生地 リャザン
身長 157cm
趣味 読書、愛犬ティナと遊ぶ
コーチ エフゲニー・プルシェンコ
セルゲイ・ロザノフ
元コーチ エテリ・トゥトベリーゼ
セルゲイ・デュダコフ
ダニイル・グレイヘンガウス
オルガ・シェフツォワ
アレキサンダー・ヴォルコフ
元振付師 エテリ・トゥトベリーゼ
ダニイル・グレイヘンガウス
所属クラブ FS Academy of Evgeni Plushenko
元所属クラブ サンボ70 フルスタリヌイ
練習拠点 モスクワ
開始 2008
世界ランキング 11 (2019–20)
シーズンランク 4 (2019–20)
シーズンベスト 2 (2019–20)
ISUサイト バイオグラフィ
プログラム使用曲
ショート ソルヴェイグの歌 『ペール・ギュント』作品23より
山の魔王の宮殿にて 『ペール・ギュント』作品23より
フリー Pray (High Valyrian) ゲーム・オブ・スローンズより
The Night King ゲーム・オブ・スローンズより
ISU パーソナルベストスコア
合計スコア 241.02 2019 GPスケートカナダ
ショート 74.91 2019 CSネペラ記念
フリー 166.62(WR) 2019 GPスケートカナダ
国内競技会成績・シングル
ロシア選手権 2位 2019
記録
  • 女子初の4回転トウループ[1]
  • 女子初の4回転フリップ[1]
  • 女子初の4回転ルッツ[1]
  • 女子初の4回転-3回転のコンビネーションジャンプ成功
  • 女子初の4回転からの3連続ジャンプ成功
  • 女子初のフリースケーティングで3回の4回転ジャンプ成功
  • 女子初のプログラム後半に4回転ジャンプ成功
  • 女子初のフリースケーティングで技術点100点超え
 
獲得メダル
主要な国際競技会
大会 1 2 3
欧州選手権 0 0 1
グランプリファイナル 0 0 1
世界ジュニア選手権 2 0 0
ジュニアグランプリファイナル 1 1 0
合計 3 1 2
欧州選手権
2020 グラーツ 女子シングル
グランプリファイナル
2019 トリノ 女子シングル
世界ジュニア選手権
2019 ザグレブ 女子シングル
2018 ソフィア 女子シングル
ジュニアグランプリファイナル
2018 バンクーバー 女子シングル
2017 名古屋 女子シングル
■テンプレート ■選手一覧 ■ポータル ■プロジェクト

アレクサンドラ・ヴャチェスラヴォヴナ・トゥルソワロシア語: Александра Вячеславовна Трусоваロシア語ラテン翻字: Alexandra Viacheslavovna Trusova2004年6月23日 - )は、ロシアリャザン出身のフィギュアスケート選手(女子シングル)。2017、2018年世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝。2017年ジュニアグランプリファイナル優勝。女子選手として史上初めて4回転ルッツ、4回転フリップ、4回転トウループを公式戦で成功させた。メディアによっては「トルソワ」と表記されることもある。愛称はサーシャ。

人物[編集]

父は元格闘技選手(サンボ)母は元陸上選手(出産後に引退)弟達もサンボ70(競技はテコンドー)に所属し通うアスリート一家。


ソチ・オリンピック団体戦の金、平昌オリンピック女子シングルの金・銀メダリストを育てたエテリ・トゥトベリーゼを経て、エフゲニー・プルシェンコから指導を受けている。トゥトベリーゼに師事していた頃のチームメイトであるアンナ・シェルバコワアリョーナ・コストルナヤとフィギュアスケートの国際的な年齢規定で同世代である。

技術・演技[編集]

アクセルを除く5種類の3回転ジャンプと、トウループサルコウフリップルッツの4種類の4回転ジャンプを跳ぶことが出来る。3回転アクセルも試合での成功はまだないが練習では成功させており、2019年グランプリファイナルショートプログラムでは初めてプログラムに組み込んだ。

セカンドジャンプに3回転ループを跳ぶことも出来るため、コンビネーションジャンプのバリエーションが豊富であり、4回転からの1回転オイラーを含めた3連続ジャンプも女子選手として初めて成功させている。4回転-3回転のコンビネーションジャンプ、プログラム後半に4回転ジャンプを成功させたのも女子史上初である。

経歴[編集]

2004年6月23日にリャザンで生まれた。2008年にフィギュアスケートを始め、オルガ・シェフツォワにコーチされた。2015年にモスクワに移り、アレキサンダー・ヴォルコフのコーチを受けた。2016年にエテリ・トゥトベリーゼセルゲイ・デュダコフがコーチになった。現在モスクワのサンボ70に所属している。

2018年世界ジュニア選手権フリースケーティングにおいて、4回転トウループと4回転サルコウを成功。ISU公式大会において、女子で4回転サルコウを成功させたのは、安藤美姫に次いで二人目、4回転トウループを成功させたのは史上初であり、更に1つのプログラム内で2度の4回転ジャンプを成功させた最初の女子選手となった[2][3]。 この時のフリースケーティングにおける技術点92.35点は、平昌オリンピック金メダルのアリーナ・ザギトワを上回る得点であり[4]、女子シニアの世界最高得点をも10点近く上回る点数である(2018年世界ジュニア選手権大会当時)。

2018年JGPアンバー杯にて女子選手として初めて4回転-3回転のコンビネーションジャンプを成功させ、JGPアルメニアン杯では女子選手として初めて4回転ルッツに成功。 2019年ロシアジュニア選手権でトゥルソワはSPで出遅れていたが、フリーで164.44点という驚異的なスコアを叩き出し、SP首位のコストルナヤを上回った。参考記録ながらフリーの164.44点は、シニアを含めてもアリーナ・ザギトワが記録した2018-19シーズンの世界最高記録を上回っている。

2019年ネペラ記念では女子選手として初めて1つのプログラム内で3度の4回転ジャンプを成功させた。

2019年スケートカナダではフリースケーティングで4回転ジャンプ4回の構成に挑戦。冒頭の4回転サルコウは転倒したものの、4回転ルッツ、4回転トウループ-3回転トウループ、そしてプログラム後半に女子史上初となる4回転トウループ-1回転オイラー-3回転サルコウの3連続ジャンプを成功。女子選手として初めて技術点100点超えを果たし、166.62点という驚異的なスコアを叩き出した。

2019年グランプリファイナルでは女子選手として初めて4回転フリップを成功させた。

記録[編集]

スコア[編集]

  • 女子シングルジュニアクラスショートプログラム世界最高得点(73.25) - 2017年ジュニアグランプリファイナル[5]
  • 女子シングルジュニアクラスフリースケーティング世界最高得点(153.49) - 2018年世界ジュニア選手権)[5]
  • 女子シングルジュニアクラストータルスコア世界最高得点(225.52) - 2018年世界ジュニア選手権)[5]
  • 女子シングルフリースケーティング技術点世界最高得点(100.20) - 2019年スケートカナダ
  • 女子シングルフリースケーティング世界最高得点(166.62) - 2019年スケートカナダ
  • 女子シングルトータルスコア世界最高得点(241.02) - 2019年スケートカナダ(2019年にアリョーナ・コストルナヤが更新)

ジャンプ[編集]

  • 女子初となる、4回転トウループ成功 - 2018年世界ジュニア選手権
  • 女子初となる、4回転フリップ成功 - 2019年グランプリファイナル
  • 女子初となる、4回転ルッツ成功 - 2018年JGPアルメニアン杯
  • 女子2人目となる、4回転サルコウ成功 - 2018年世界ジュニア選手権(1人目は安藤美姫、2002年)
  • 女子初となる、4回転-3回転のコンビネーションジャンプ成功 - 2018年JGPアンバー杯
  • 女子初となる、4回転からの3連続ジャンプ成功 - 2019年スケートカナダ
  • 女子初となる、同じプログラムで3回の4回転ジャンプ成功 - 2019年ネペラ記念
  • 女子初となる、プログラム後半に4回転ジャンプ成功 - 2019年スケートカナダ

主な戦績[編集]

国際大会(シニア)
大会/年 2015-16 2016-17 2017-18 2018-19 2019-20
2020年ヨーロッパフィギュアスケート選手権 3
GPファイナル 3
GPロステレコム杯 1
GPスケートカナダ 1
CSネペラ記念 1
国内大会
ロシア選手権 2 3
ロシアJr.選手権 4 1 1
ロシア杯 3 J 2 J
ロシアノービス選手権 5 A 3 A
国際大会(ジュニア・ノービス)
世界Jr.選手権 1 1
JGPファイナル 1 2
JGPアルメニアン杯 1
JGPアンバー杯 1
JGPブリスベン 1
JGPミンスク・アリーナ杯 1
タリントロフィー 2 N
団体戦
ジャパンオープン 1
表記なし = シニア、J = ジュニア、N = ノービス、A = 年長、B = 年少

詳細[編集]

2019-2020 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2020年1月20日-26日 2020年ヨーロッパフィギュアスケート選手権グラーツ 3
74.95
3
150.39
3
225.34
2019年12月24日-29日 ロシアフィギュアスケート選手権クラスノヤルスク 3
76.46
3
149.88
3
226.34
2019年12月5日-8日 2019/2020 ISUグランプリファイナルトリノ 5
71.45
3
161.73
3
233.18
2019年11月15日-17日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 2
74.21
1
160.26
1
234.47
2019年10月25日-27日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダケロウナ 3
74.40
1
166.62
1
241.02
2019年10月5日-5日 2019年ジャパンオープンさいたま 1
160.53
1
団体
2019年9月19日-21日 ISUチャレンジャーシリーズ ネペラ記念ブラチスラヴァ 1
74.91
1
163.78
1
238.69
2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2019年3月4日-10日 2019年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ザグレブ 2
72.49
1
150.40
1
222.89
2019年1月31日-2月4日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(ペルミ 7
69.55
1
164.44
1
233.99
2018年12月19日-23日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク 2
74.96
2
154.75
2
229.71
2018年12月5日-9日 JGP ファイナルバンクーバー 2
74.43
2
140.77
2
215.20
2018年10月10日-13日 JGP アルメニアン杯エレバン 1
74.19
1
146.81
1
221.00
2018年9月5日-8日 ISUジュニアグランプリ JGPアンバー杯カウナス 1
74.74
1
146.70
1
221.44
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年3月5日-11日 2018年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 1
72.03
1
153.49
1
225.52
2018年2月19日-23日 ロシア杯ジュニア(ノヴゴロド 6
65.78
1
143.14
2
208.92[6]
2018年1月23日-26日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サランスク 1
74.25
3
137.84
1
212.09
2017年12月7日-10日 2017/2018 ISUジュニアグランプリファイナル名古屋 1
73.25
2
132.36
1
205.61
2017年9月20日-23日 ISUジュニアグランプリ JGPミンスク・アリーナ杯ミンスク 1
69.72
1
126.60
1
196.32
2017年8月23日-26日 ISUジュニアグランプリ JGPブリスベンブリスベン 1
65.57
1
132.12
1
197.69
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年3月3日-7日 ロシアフィギュアスケートノービス選手権年長(サランスク 2
63.64
4
120.19
3
240.67[7]
2017年2月13日-17日 ロシア杯ジュニア(サランスク 6
65.14
3
125.75
3
190.89[8]
2017年2月3日-5日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(サンクトペテルブルク 6
64.95
4
129.65
4
194.60
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月3日-7日 ロシアフィギュアスケートノービス選手権年長(スタールイ・オスコル 2
62.15
7
106.69
5
221.24[9]
2015年11月18日-22日 2015年タリントロフィー ノービスクラス(タリン 5
36.23
1
76.88
2
113.11
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年3月19日-23日 ロシアフィギュアスケートノービス選手権年少(ノヴゴロド 2
49.37
2
77.82
3
173.51[10]

プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2019-2020 『ペール・ギュント』作品23より
ソルヴェイグの歌
/ 山の魔王の宮殿にて
作曲:エドヴァルド・グリーグ
ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』より
Pray (High Valyrian) / 曲:マシュー・ベラミー
The Night King / 作曲:ラミン・ジャヴァディ
Unstoppable
歌唱:シーア
2018-2019 映画『キル・ビル』より

バン・バン / 曲:ナンシー・シナトラ
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
曲:布袋寅泰

映画『フィフス・エレメント』より

Kill The Target / 曲:布袋寅泰
Lucia di lammermoor
/ The Diva Dance / 曲:エリック・セラ

Big Spender / 曲:ペギー・リー
ジャンピン・ジャック
曲:ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディ
2017-2018 Big Spender
歌唱:ペギー・リー
Jumpin' Jack
演奏:Big Bad Voodoo Daddy
四季より『夏』
作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ
Your Heart Is As Black As Night
歌唱:Melody Gardot
2016–2017 Your Heart Is As Black As Night
歌唱:Melody Gardot
Galicia Flamenca
演奏:Gino D'Auri
2015–2016 黒くぬれ!
歌唱:ヴァネッサ・カールトン
2014–2015 Mexican Hat Dance
演奏:シンシナティ・ポップス・オーケストラ

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 国際スケート連盟 バイオグラフィー(アレクサンドラ・トルソヴァ )
  2. ^ “13歳トルソワがV!4回転2度成功 山下3位、紀平は8位/フィギュア”. sanspo.com (産経新聞社). (2018年3月11日). http://www.sanspo.com/sports/news/20180311/fgr18031109040002-n1.html 2018年3月20日閲覧。 
  3. ^ “13歳トルソワV、女子初2度4回転ジャンプ決めた”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2018年3月11日). https://www.nikkansports.com/sports/news/201803110000049.html 2018年3月20日閲覧。 
  4. ^ “4回転2発のトルソワ 技術点でザギトワ超え”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2018年3月11日). https://mainichi.jp/articles/20180312/k00/00m/050/104000c 2018年3月20日閲覧。 
  5. ^ a b c いずれもルール改正前。
  6. ^ Финал Кубка России 2018 (Великий Новгород)ロシアフィギュアスケート連盟
  7. ^ Первенство России (мл. вз.) 2017 (Саранск)ロシアフィギュアスケート連盟
  8. ^ Финал Кубка России 2017 (Саранск)ロシアフィギュアスケート連盟
  9. ^ Первенство России (мл. вз.) 2016 (Старый Оскол)ロシアフィギュアスケート連盟
  10. ^ Первенство России (мл. вз.) 2015 (Великий Новгород)ロシアフィギュアスケート連盟

外部リンク[編集]

2017/2018 ISUジュニアグランプリファイナル - YouTube