BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
「新・仁義なき戦いのテーマ」 | ||||
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布袋寅泰の楽曲 | ||||
収録アルバム | 『新・仁義なき戦い。 そしてその映画音楽』 | |||
リリース | 2000年11月29日 | |||
規格 | CD | |||
ジャンル | ロック | |||
レーベル | 東芝EMI | |||
作曲者 | 布袋寅泰 | |||
『新・仁義なき戦い。 そしてその映画音楽』収録順 | ||||
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「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」 | ||||||||
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布袋寅泰の楽曲 | ||||||||
収録アルバム | 『キル・ビル Kill Bill: Volume 1 OST』 | |||||||
リリース | 2003年9月23日 | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
レーベル | 東芝EMI | |||||||
作曲者 | 布袋寅泰 | |||||||
その他収録アルバム | ||||||||
『ELECTRIC SAMURAI』
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「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」(バトル・ウィズアウト・オナー・オア・ヒューマニティー)は、布袋寅泰作曲の楽曲。別題は「新・仁義なき戦いのテーマ[1]」。
概要[編集]
布袋が阪本順治監督の映画『新・仁義なき戦い。』に出演し、同時に音楽監督を担当した際に作曲された。タイトルは『仁義なき戦い』の英訳に由来する。
元来『新・仁義なき戦い。』のメインテーマとして作曲されたものだったが、映画を見てこの曲を気に入ったクエンティン・タランティーノにより、彼の監督映画『キル・ビル』のメインテーマに採用された。曲使用のオファーが来た際、布袋は『キル・ビル』用の新曲を書き下ろして提供したいと申し出たが、タランティーノはそれを断り、この曲の流用にこだわった。結果的にこれによって本曲の知名度は大きく上がり、現在では一般的に『キル・ビル』のテーマとして知られる。
『キル・ビル』以外ではバラエティ番組において喧嘩や対決のシーンで緊張感を漂わせるためのBGMとして頻繁に使われているほか、テレビ朝日系列野球日本代表(ワールド・ベースボール・クラシック、WBSCプレミア12を含む)中継のテーマ曲としても使用されている(それ以外の利用については下記参照)。
楽曲のテーマは「低温火傷」。ガツンとくるインパクトのあるものではなく、ジワジワと迫まり来るようなフレーズを意識して作曲したとのこと[2]。
日本国外から日本音楽著作権協会(JASRAC)に払われる国内作品の著作権使用料分配額では2014年度に年間8位[3]、2015年度に年間6位[4]、2016年度に年間10位[5]、2018年度に年間10位[6]、2019年度に年間3位[7]、2020年度に年間2位[8]に入った。
2004年6月30日に『アナザー・バトル』としてCDシングルもされた(詳細後述)。
2021年12月31日に放送された『第72回NHK紅白歌合戦』に生演奏で出演した[9]。
2022年12月4日に大阪城ホールで開催された『サントリー1万人の第九』にゲスト出演。佐渡裕と共演し、本楽曲をオーケストラアレンジにて演奏した[10]。
アナザー・バトル[編集]
「アナザー・バトル」 | ||||
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布袋寅泰 の シングル | ||||
初出アルバム『ELECTRIC SAMURAI』 | ||||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
ジャンル | ロック | |||
レーベル | 東芝EMI / Virgin | |||
作詞・作曲 | 布袋寅泰(作曲) | |||
布袋寅泰 シングル 年表 | ||||
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『アナザー・バトル』は、布袋寅泰の25枚目のシングル(『DANCING WITH THE MOONLIGHT』を含めると26枚目)。2004年6月30日に東芝EMIから発売。
概要[編集]
布袋の楽曲からInstrumentalのみで構成されたコンピレーション・アルバム『ELECTRIC SAMURAI』に収録された「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」をシングルカット。シングル自体のタイトルを「アナザー・バトル」としている。
収録曲[編集]
- BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY-ORIGINAL MIX
- BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY-SAMURAI MIX
- 映画『キル・ビル』のセリフが入った後に、テンポが速くなるアレンジになっている。後にベスト・アルバム『ALL TIME SUPER BEST』に収録された。
- BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY-GUITAR KARAOKE
ミュージシャン[編集]
その他の利用[編集]
マッシュアップ[編集]
- 『BATTLE FUNKASTIC』(HOTEI VS RIP SLYME)『FUNKASTIC BATTLE』(RIP SLYME VS HOTEI)は、本楽曲とRIP SLYME『FUNKASTIC』のマッシュアップ楽曲。
作品への起用[編集]
- コナミの音楽ゲーム『Pop'n music 13 カーニバル』(家庭用版のみ)および『pop'n music 17 THE MOVIE』(業務用)に収録された(カバー)。
- 映画『近距離恋愛』(きんきょりれんあい、原題:Made of Honor 2008年アメリカ映画)にて使用された、同映画のサウンドトラックに収録されている。
- 映画『トランスフォーマー』にて、バンブルビーが新型カマロをスキャンした場面で使用された。『キル・ビル』でユマ・サーマンが着用していたコスチューム・カラーが、バンブルビーのカラーと同じであることからのパロディ。
CM曲としての使用[編集]
- GMデーヴ(現:韓国GM)が生産販売していたCセグメントセダン/ハッチバック、初代ラセッティ(日本名:シボレー・オプトラ)韓国仕様車のCM曲に使用。
- エスエス製薬のOTC医薬品『ハイチオールC』のテレビCM「働く女性たちの始動(疲れ)」篇でBGMとして使用された。
- NTTドコモの「GALAXY S4」と「Xperia A」のCMソングとして、当曲とファットボーイ・スリムの「Right Here Right Now」をマッシュアップした楽曲が使用された[11]。現在のところ音源化はされていない。
- 2014年にはイギリスにてミネラルウォーター「Buxton water」のCMソングとして使用されている。
スポーツ関連のBGMとしての使用[編集]
- 入場テーマ曲としての利用機会も多く、ニューヨーク・ヤンキース在籍当時の野球選手の松井秀喜・プロレスラーの坂口征夫・総合格闘家の岡見勇信などが本テーマを使用している。プロボクサーの井上尚弥はWorld Boxing Super Series決勝の入場曲として、本楽曲を布袋がアレンジして井上に提供した「バトル・オブ・モンスター」を使用し[12]、2022年の「3団体統一世界バンダム級タイトルマッチ」に布袋自身の生演奏にて入場した。
- 桜塚やっくんも自身の「スケバン恐子ネタ」を行う際、本楽曲で登場するのが定番となっていた。
- 2021年8月24日に行われた2020年東京パラリンピックの開会式のアトラクション内で使用された。このアトラクションに布袋も生出演・演奏を行い、全盲のギタリスト・田川ヒロアキ、車椅子のギタリスト・川崎昭仁、不登校を経験したベーシスト・アヤコノと共に演奏を披露した[13][14]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ 映画の題名には末尾に句点がつくが、曲名にはつかない。
- ^ 『新・仁義なき戦い/そしてその映画音楽』セルフ・ライナーノーツより
- ^ 2015年 国内作品の外国入金分配額ベスト10(国際賞関連)、日本音楽著作権協会、2015年。
- ^ 2016年 国内作品の外国入金分配額ベスト10(国際賞関連)、日本音楽著作権協会、2016年。
- ^ 2017年 国内作品の外国入金分配額ベスト10(国際賞関連)、日本音楽著作権協会、2017年。
- ^ 2019年 国内作品の外国入金分配額ベスト10(国際賞関連)、日本音楽著作権協会、2019年。
- ^ 分配額ベスト10、日本音楽著作権協会、2020年。 (PDF)
- ^ 分配額ベスト10、日本音楽著作権協会、2021年。 (PDF)
- ^ “【紅白】布袋寅泰、初紅白に感慨「今年頑張った皆さんに『お疲れさま』と『ありがとう』を」”. スポーツ報知 (2021年12月31日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ 毎日放送, MBS. “佐渡裕&布袋寅泰がコラボ演奏「第九」をスペシャルアレンジ! | サントリー1万人の第九”. MBS 毎日放送. 2022年12月21日閲覧。
- ^ スマートフォン「ツートップ」篇
- ^ 布袋が井上尚弥の入場曲を提供 世紀の一戦のOPを華やかに演出 産経ニュース 2019年11月6日
- ^ “デコトラ演奏の布袋寅泰「人間には無限の可能性がある」…さだまさしも絶賛「すばらしかった!」”. スポーツ報知. (2021年8月25日) 2021年8月27日閲覧。
- ^ “【パラ開会式】布袋寅泰ら“デコトラ”ロックバンド、充実感にじむオフショット公開 「勇気を貰えました!!!」の声”. ORICON NEWS. (2021年8月25日) 2021年8月27日閲覧。
外部リンク[編集]
- アナザーバトル - TOMOYASU HOTEI OFFICIAL WEBSITE
- 新・仁義なき戦い。(予告編) - YouTube ムービー
- Kill Bill: Volume 1 | Official Green Band Trailer (HD) - Uma Thurman, Lucy Liu | MIRAMAX - ミラマックス公式YouTube 『キル・ビル』予告編