fetish

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fetish
布袋寅泰スタジオ・アルバム
リリース
録音 アビー・ロード・スタジオロンドン
ジャンル ロック
ゴシック・ロック
ブラス・ロック
時間
レーベル 東芝EMI/イーストワールド
プロデュース 布袋寅泰
チャート最高順位
布袋寅泰 年表
B-SIDE RENDEZ-VOUS
(2000年)
fetish
(2000年)
新・仁義なき戦い/そしてその映画音楽
(2000年)
『』収録のシングル
  1. VAMPIRE
    リリース: 2000年8月25日
  2. LOVE JUNKIE
    リリース: 2000年10月25日
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fetish』(フェティッシュ)は、日本のミュージシャン布袋寅泰の7枚目のアルバムである。

解説[編集]

ミリオンセラーを達成したベストアルバム『GREATEST HITS 1990-1999』の後にリリースされたアルバムで、オリジナルアルバムとしては前作より2年7ヶ月ぶりとなる。

自身が好きな音楽(フェティシズム)を深く追求したマニアックな作品。布袋自身も「私的要素の強いアルバム」と述べており、「自分にとって非常にピュアなアルバム。年齢的な事もあるかもしれないけれど、ジャラジャラ着飾って自分を強く見せるよりも、今は確かな自信っていうものが初めて芽生えた時期なのかもしれない」としている。

テクノサウンドを大々的に取り入れた前作とは打って変わり、ゴシックなテイストの楽曲で構築されており、また多くの楽曲でブラスが取り入れられている。アルバムの制作過程について布袋は「ある種、ヌードになっているような気分を味わいながら作っていった」と表現している。

クレジットには、布袋に最も影響を与えた「デヴィッド・ボウイロキシー・ミュージックT-REXへこのアルバムを捧げる」と英文で表記されている。本人曰く「色々な人から影響を受けているけど、今回このアルバムと向き合う時、こだわるべき部分ってのが結局は、この三者から影響を受けたところだったってことで、アルバムの最後に名前を入れた」「『King & Queen』『SSG』『fetish』どれが布袋?って思うかもしれないけど、全部が俺。そうやって常に“変化”していくことすら“ポジティヴ”なんだってこともデヴィッド・ボウイから学んだんだと思う。日々、変化していってこそR&R.」としている。

録音[編集]

本作のレコーディングに当たり、渡英。以前にも使用したアビー・ロード・スタジオにてレコーディングを行なった。渡英の際、新曲はわずか3曲しか持参せず、残りの楽曲はロンドンでレコーディングメンバーたちと作り上げたとのこと。

デヴィッド・ボウイのサポートワークで知られるマイク・ガーソン英語版とザッカリー・アルフォード、ロキシー・ミュージックアンディ・マッケイ、元ジャパンミック・カーン、『古畑任三郎のテーマ』などで知られる村田陽一らが参加。

リリース[編集]

2000年11月29日東芝EMIのイーストワールドレーベルよりリリースされた。

アナログ盤はリリースされておらず、本作以降オリジナルアルバムのLP化はされていない。

ツアー[編集]

本作を受けてのツアーは『HOTEI ROCK THE FUTURE 2000-2001 "FETISH"』と銘打ち、2000年12月20日日本武道館を皮切りに全国14都市21公演を行っている。

ツアーでも、会場内にお香が焚かれたり十字架や鎖がステージセットに登場するなどゴスな世界観が展開された。

本ツアーのメインギターとしてボディー面をレザーで覆ったZODIACWORKS製の「TC-Hotei Fetish」が制作された。また本作のレコーディング終了後に布袋はゼマティスの「PEARL FRONT CUSTOM DELUXE 3SPU (1992年製)」を購入しており、こちらもメイン・ギターのひとつとして使用した。またピックアップには毎回使用しているEMG製ではなく、ブラス・セクションが加わっていたこともあり「音負け」しないようSeymour Duncan製の「SJBJ-1 jb jr.」をマウントした。アンプにはレイニーを使用。

ツアーメンバーは、レコーディングに参加したマイク・ガーソン英語版、ザッカリー・アルフォード、村田陽一BANANA-U・G岸利至、前回ツアーにも参加したPERSONZ渡邉貢石垣愛、村田陽一率いるSOLID BRASSメンバーの西村浩二、吉田治、五反田靖。総勢11名というツアーメンバーは、2008年に東大寺にて行なった『SPECIAL LIVE-Fly Into Your Dream-』と並び、現在のところ布袋のキャリア史上最多となっている。[注釈 1]

ライブの模様は、12月28日大阪城ホール公演を収めたライブ・アルバム『HOTEI ROCK THE FUTURE TOUR 2000-2001』(2001年)とライブ・ビデオ『HOTEI ROCK THE FUTURE TOUR 2000-2001』(2001年)としてリリースされている。アルバムはCD3枚組で全曲収録となっているが、ビデオは6曲が未収録となっている。

ツアーグッズのパンフレットには小池真理子が書き下ろした短編小説『闇のオンディーヌ』が掲載されている。

収録曲[編集]

全編曲: 布袋寅泰。
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. BOY MEETS GIRL 布袋寅泰 布袋寅泰
2. LOVE JUNKIE 森雪之丞 布袋寅泰
3. NO.1 IN THE UNIVERSE 布袋寅泰 布袋寅泰
4. BEAUTY & THE BEAST 森雪之丞 布袋寅泰
5. PRINCE OF DARKNESS 森雪之丞 布袋寅泰
6. LIFE IN TOKYO David Sylvian・George Morder David Sylvian・George Morder
7. VAMPIRE 森雪之丞 布袋寅泰
8. SECRET 布袋寅泰 布袋寅泰
9. HEAVEN 布袋寅泰 布袋寅泰
10. FETISH   布袋寅泰
合計時間:

楽曲解説[編集]

  1. BOY MEETS GIRL
    間奏のコーラスクリス・レインボウ英語版が参加している。
  2. LOVE JUNKIE
    19枚目のシングル。
    スカの要素を取り入れている。ブラスパートはイントロの2小節のブラスのみサンプリングで、それ以降はすべて生演奏である。
    LOVE JUNKIE』も参照。
  3. NO.1 IN THE UNIVERSE
    英詞。
    布袋自身が「数年に一度の名曲」と語っている。[1]
  4. BEAUTY & THE BEAST
    アルバムリリース後、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』にてマイク・ガーソン英語版を除くツアーメンバー全員により生演奏で披露された。
  5. PRINCE OF DARKNESS
    バックに流れる声はロシア僧侶読経サンプリングしたもの。
    中盤のギターソロは同じコードを延々と刻むものであり、布袋が本作で最も思い入れが強いと語っている。レコーディングでは何度も弦が切れ、ピックの削れかすでズボンが白くなったという。[1]
  6. LIFE IN TOKYO
    ジャパンカヴァー。同バンドのベーシストだったミック・カーンが参加している。
    間奏前に鳴る銅鑼の音は「(原曲に対して)日本人である自分からの応え」とのこと。[2]
  7. VAMPIRE
    18枚目のシングル。
    VAMPIRE』も参照。
  8. SECRET
    ツアーではアウトロにロングギターソロが加えられた。
  9. HEAVEN
    ロキシー・ミュージックアンディ・マッケイがサックスで参加。
    ツアーではアウトロにロングギターソロが加えられた。
  10. FETISH
    ジャズ風のナンバーだがレコーディングは一発録りではなく、メンバーと15分ほどのジャムセッションを3回行い、後にコンピューター上で各パートの印象的な部分を取り出し、エディットした末に完成した[1]

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 楽器演奏者の人数では本ツアーが最多となる (2008年のライブにはコーラスが2名参加した)。

出典[編集]

  1. ^ a b c 『GIGS』2001年2月号
  2. ^ CDデータ」のインタビューより