GUITARHYTHM II

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GUITARHYTHM II
布袋寅泰スタジオ・アルバム
リリース
録音 メトロポリス・スタジオロンドン
セディック・スタジオ(東京
ヒット・ファクトリー・スタジオ(ロンドン)
ジャンル ロック
デジタル・ロック
プログレッシブ・ロック
アートロック
時間
レーベル 東芝EMI/イーストワールド
プロデュース 布袋寅泰
藤井丈司
チャート最高順位
  • 1位(オリコン
  • 1991年度年間45位(オリコン)
布袋寅泰 年表
GUITARHYTHM
1988年
GUITARHYTHM II
1991年
GUITARHYTHM active tour '91-'92
1992年
布袋寅泰関連のアルバム 年表
19901108
1991年
GUITARHYTHM II
1991年
GUITARHYTHM active tour '91-'92
1992年
『GUITARHYTHM II』収録のシングル
  1. BEAT EMOTION
    リリース: 1991年6月29日
  2. YOU
    リリース: 1991年12月4日
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GUITARHYTHM II』(ギタリズム・ツー)は、日本ミュージシャンである布袋寅泰の2枚目のアルバムである。

背景[編集]

COMPLEXの活動休止後のソロ復帰アルバム。

BOØWYCOMPLEXの音楽性とは大きく異なり、重厚なサウンドで構築されている。『GUITARHYTHM』が海外進出を意識した作品だったのに対し、本作は日本のロック・ファンの為のアルバムとして制作されており、歌詞もカヴァー曲を除き日本語である。

本作の楽曲制作及びレコーディングをするに当たり、単身渡英。ロンドンで生活を始め、全楽曲を1ヶ月で完成させた。COMPLEXのラストライブ翌日には飛行機に乗っていたという。リリース後には、ソロキャリアでは初となる全国ツアーも行われた。

コンセプトは『時空を超えた魂の旅』。「BEAT EMOTIONによって解き放たれた魂が時空を自由に飛びまわり、綺麗なもの、哀しいものなどを見たりしながら傷つきながら彷徨い、最後に火星からきたスターマンに拾い上げられ天に昇っていく」といったシナリオとなっている。"天使悪魔"もキーワードとなっており、歌詞に幾度も登場する[1]。また本作のレコーディング中に湾岸戦争が勃発(国際連合イギリス軍を含めた多国籍軍イラクへと派遣)しており、このことが一部の楽曲に影響を及ぼしている。[2]

本作の「SLOW MOTION」より森雪之丞が初めて布袋に詞を提供しており、これを機に森は以後布袋作品の作詞を数多く手掛けることになる。

後年テレビ番組上でデヴィッド・ボウイと対談した際には、『I』『II』『III』を聴き比べたボウイに「IとIIの違いは大きい。スタイル的にかなり大きく変わった。Iはずっと原始的だったけど、IIは使っているコードも違うし、曲の作りがものすごく変わった」と評されている。これに対し布袋は「一番大きな理由はバンドを組んだこと(ライブのサポートメンバーを固定した)。Iは僕がギターとコンピューターだけで作ったものだけど、このアルバムでは色んなミュージシャンに参加してもらったから」と語っている。[3]

またインタビューでは「このアルバムを完成させたことで、今後自分だけでやっていくことに対して自信がついた。ギター弾きだからいつも誰かとセッションできるスタンスでいたかったけど、もう人とやっていくつもりはないかな」とソロ活動への自信と意欲を語っている。

オリコンアルバムチャート上にて1位を獲得したが、アルバム及びツアーでのファンの反応が100パーセント満足のいくものではなかったと布袋は語っている[4][5]。一方、初のソロツアーを経験したことで確固たる自信もついたと述べており[6]、これらを踏まえ、以降さらにライブを意識した音楽性へと変化を遂げていくことになる。

録音[編集]

発電所を改築したというロンドンメトロポリス・スタジオにてレコーディングされた。このスタジオは後の作品でも度々レコーディングに使用されている。余談だが、本作のレコーディングスタジオの候補としてデイヴ・スチュワートが所有するチャーチ・スタジオも挙がっていた[2]

湾岸戦争の影響により一時帰国した関係で、一部の作業は都内のスタジオで行われた。

主な機材はソルダーノプリアンプ「X-88R」、VHTの「2150パワーアンプ」、マーシャルスピーカー・キャビネットといったラインナップである。[7]

リリース[編集]

1991年8月30日に5000枚限定で4枚組LPレコード盤がコンパクトディスクカセットテープより一ヶ月先行リリースされている。

その後、1991年9月27日東芝EMIのイーストワールドレーベルよりコンパクトディスク2枚組、カセットテープ2本組の2形態でリリースされた。

初回版はベルベットボックス仕様、ピクチャーCDとなっている。また、購入時にくじ引きによってロゴマーク入りのメモ用紙やファイルケースなどが配布されていた。

先行発売されたLPレコード版には、1988年にイギリスでリリースした「DANCING WITH THE MOONLIGHT」のシングル・バージョンや、同年に行われた「GUITARHYTHM LIVE」の楽曲が収録されている。

アートワーク[編集]

アートディレクションを永石勝が務めた。56ページのヴィジュアル・ブックレットには各楽曲をイメージしたフォトグラフやイラストが掲載されている。

ツアー[編集]

本作を受けてのツアーは、『GUITARHYTHM ACTIVE FLY INTO YOUR DREAM』と題し、1991年9月30日群馬県民会館を皮切りに、23都市全33公演が行われている。12月2日には海外公演としてロンドンにあるTOWN&COUNTRY CLUBでの公演も行っており[8]、ツアーファイナルには日本武道館公演4DAYSを実現している。後にこのツアーの模様がライブ・アルバム『GUITARHYTHM active tour '91-'92』(1992年)と、ライブ・ビデオ『GUITARHYTHM active tour '91-'92』(1992年)としてリリースされている。

布袋の実妹である狩野環がボーカルを務めるガラパゴスオープニングアクトとしてツアーに帯同した。

このツアーでサポートを務めた成田忍浅田孟椎野恭一小森茂生藤井丈司は以後バンドメンバーとして固定され、1994年の『GUITARHYTHM SERIOUS! CLIMAX ARENA TOUR』まで同行していくことになる[9]。 余談だが、成田は布袋がBOØWY時代後期に使用したオリジナルギター「MV-95HT」のアーム搭載モデルをツアーで使用した。

前述の通り、ソロキャリア初の全国ツアーを経験したことが今後の作品に大きく反映されることとなる。

エピソード[編集]

本作のリリース後に布袋はBOØWY解散以来初めて氷室京介と直接会話を交わしている。布袋が訪ねて行くと氷室は「聴いたよ」と答え、感想として「なげーよ」とコメントしたという。「いいけど長い」「長いのつくりたかったんだからいいんじゃない?」と氷室は答え、率直な感想をもらえたとして布袋はうれしかったとコメントしている[10]

収録曲[編集]

CD・CT版[編集]

DISC I
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
1. 「GUITARHYTHM REPRISE」 ハービー・山口Lenny Zakatek 布袋寅泰 布袋寅泰
2. BEAT EMOTION (Album Verson)」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
3. 「PRISONER」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
4. 「SLOW MOTION」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
5. 「SPHINX」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
6. 「MERMAID'S DREAM」   布袋寅泰 布袋寅泰
7. 「PARADISE」 森雪之丞、布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
8. 「DEVIL'S SUGAR」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
9. 「DRIVIN' TO YOUR HEART TONIGHT」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
10. 「ANGEL WALTZ」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰、門倉聡
11. YOU 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
12. 「GUITAR LOVES YOU」   布袋寅泰 布袋寅泰
合計時間:
DISC II
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
1. 「ROCK'N'ROSE」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
2. 「MAN+WOMAN IN LOVE」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
3. 「LIBIDO」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
4. 「FLY INTO YOUR DREAM」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
5. 「WONDERLAND」   布袋寅泰 NIELS WALEM
6. 「METROPOLIS」   布袋寅泰、藤井丈司 布袋寅泰、藤井丈司
7. 「MERRY-GO-ROUND」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
8. 「TELEPHONE CALL」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
9. 「RADIO! RADIO! RADIO! (RE-MIX)」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
10. 「NOT FOR SALE」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
11. 「CITY LIGHTS」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
12. STARMAN David Bowie David Bowie 布袋寅泰
合計時間:

LP版[編集]

DISC I A面
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
1. 「GUITARHYTHM REPRISE」 ハービー・山口、Lenny Zakatek 布袋寅泰 布袋寅泰
2. 「BEAT EMOTION (Album Verson)」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
3. 「PRISONER」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
4. 「SLOW MOTION」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
DISC I B面
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
5. 「SPHINX」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
6. 「MERMAID'S DREAM」   布袋寅泰 布袋寅泰
7. 「PARADISE」 森雪之丞、布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
8. 「DEVIL'S SUGAR」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
DISC II A面
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
1. 「DRIVIN' TO YOUR HEART TONIGHT」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
2. 「ANGEL WALTZ」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰、門倉聡
3. 「YOU」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
4. 「GUITAR LOVES YOU」   布袋寅泰 布袋寅泰
DISC II B面
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
5. 「ROCK'N'ROSE」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
6. 「MAN+WOMAN IN LOVE」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
7. 「LIBIDO」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
8. 「FLY INTO YOUR DREAM」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
DISC III A面
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
1. 「WONDERLAND」   布袋寅泰 NIELS WALEM
2. 「METROPOLIS」   布袋寅泰、藤井丈司 布袋寅泰、藤井丈司
3. 「MERRY-GO-ROUND」 森雪之丞 布袋寅泰 布袋寅泰
4. 「TELEPHONE CALL」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
DISC III B面
# タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
5. 「RADIO! RADIO! RADIO! (RE-MIX)」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
6. 「NOT FOR SALE」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
7. 「CITY LIGHTS」 布袋寅泰 布袋寅泰 布袋寅泰
8. 「STARMAN」 David Bowie David Bowie 布袋寅泰
DISC IV A面
# タイトル 作詞 作曲 編曲
1. 「DANCING WITH THE MOONLIGHT (12 inch version)」 ハービー山口、Lenny Zakatek 布袋寅泰 布袋寅泰
DISC IV B面
# タイトル 作詞 作曲 編曲
2. 「LEGEND OF FUTURE」   Geoffrey Westley Geoffrey Westley
3. 「POWER (live)」   布袋寅泰 布袋寅泰
4. C'MON EVERYBODY(live)」 Eddie Cochran、Jerry Capehart Eddie Cochran、Jerry Capehart 布袋寅泰

曲解説[編集]

DISC I[編集]

  1. GUITARHYTHM REPRISE
    GUITARHYTHM』に収録されているタイトル・トラックのゴスペルバージョン。
    布袋曰く「魂の時空のスタートが神々によって祝福されるというオープニングにしようと思った。魂ってどこにいるかっていう話ではないんだけれど、それが浄化して上昇していく。上まで行ったところで「BEAT EMOTION」につながって、加速して現実に戻るというストーリーを考えていた。だからこの曲には過去とか現在という次元はない」。[11]
    また「曲は別に順番を決めて作ったっていうわけじゃなかったけど、この曲から「BEAT EMOTION」にいって、次に「PRISONER」にいくっていうのは最初から決めていた」とのこと。[11]
  2. BEAT EMOTION (Album Verson)
    楽曲作りの初日に制作された。[11]
    2枚目のシングルとしてアルバムに先駆け発売。デジタルリマスタリング盤からはシングルバージョンで収録されている。ただしオリジナル盤では「GUITARHYTHM REPRISE」の終わりに入っていた"Welcom to GUITARHYTHM II"の音声がデジタルリマスタリング盤では「BEAT EMOTION」の曲頭に来るようにチャプター設定が変更になっている。
    詳細はBEAT EMOTIONの項を参照。
  3. PRISONER
    イントロが「BEAT EMOTION」のアウトロと繋がっている。レコーディングでも2曲通しでボーカル録りされた。同時に布袋曰く「気持ちの中では前の曲とつながっている」。[11]
    後に自身のアイテムとして定着するサスティナー搭載ギターを、この楽曲で初めて使用している。
    当初、間奏のドラムループフィルインについてプログラマーの藤井丈司は「もっといいパターンあるけどなぁ」と懐疑的だったが、布袋はサスティナーを活かすユニゾンにする為にこのフィルを選んでおり、ギターソロが乗った結果、藤井も大いに納得したという。[1]
  4. SLOW MOTION
    幽体離脱をテーマにした楽曲。布袋曰く「現実からストーリーが始まって、この曲から夢の世界に入る」。[11]
    ロキシー・ミュージックアンディ・マッケイサックスで参加。
    森雪之丞のアルバム『天使のいた惑星』に別バージョンが収録されている。
  5. SPHINX
    「スフィンクスが歩いている夢を見た」というエピソードから作られた楽曲。[11]
    "右に心臓がある奴は誰だ"というフレーズは、わざわざ左のスピーカーから聞えるようにしたとのこと。[11]
    「この曲を作ったあたりからエジプトに行きたくなって「よし、エジプトのセットを作って写真を撮ろう」となって広告用の写真を撮ったら、なんてことはない、気が済んじゃった。その写真を撮らなければ本当にエジプトに行ってたかもしれない」というエピソードもある。[11]
  6. MERMAID'S DREAM
    バックに流れている音はイルカの鳴き声。
    布袋曰く「次の"PARADISE"への助走的役割のSE」。
  7. PARADISE
    前曲「MERMAID'S DREAM」から繋がっているというストーリーであり、さらに次の「DEVIL'S SUGAR」へも繋がっている。[11]
    1,2番とサビは布袋、3番は森の詞である。布袋の詞は公園で日向ぼっこをしている際に降りてきたもの。[2]
  8. DEVIL'S SUGAR
    前述の通り、前曲「PARADISE」と対になっており、歌詞も「精霊の嘆く声 かき消して」と同じフレーズが使用されている。
  9. DRIVIN' TO YOUR HEART TONIGHT
    前曲「DEVIL'S SUGAR」で「悪魔が自分の中に入ってきちゃって、脳と一緒になってすごくクレイジーな自分になっちゃう」というストーリーとなっている。[11]
    「とにかく脈絡のない歌詞にしたかった。全部裏腹にしようって森さんと話し合った。特に曲がすごくシンプルなロックンロールなんで、逆にシンプルな詞をのっけたくないなと思ってた」とのこと。[11]
    ソロは自身初のボトルネックによるものであり、レコーディングでは何十回も録ったと語っている。[12]
  10. ANGEL WALTZ
    BOØWY時代に作られた楽曲だが、バンドのイメージに合わないことから長年お蔵入りしていた。[11]
    作曲された当時は「マコトのワルツ」という仮タイトルで、アヴァンギャルドなテイストだった。[11]
  11. YOU
    3枚目のシングル。詳細はYOUの項目を参照。
    「森さんのロマンティシズムと俺のロマンティシズムをバンっと並べてみたくて、意識的に「ANGEL WALTZ」の次に入れた」とのこと。[11]
  12. GUITAR LOVES YOU
    布袋の父親が生前最も愛したとされる楽曲[13]
    真夜中のスタジオにて一人きりで作曲した為、当初「午前2時のなんとか」というタイトルにしようと考えたが、「これを弾かせてくれたのはギターだな」と思いこのタイトルとなった。[11]
    デジタルリマスタリング盤からは曲終わりの無音時間が4秒ほど長くなっている。

DISC II[編集]

  1. ROCK'N'ROSE
    当初は山下久美子の楽曲として作られたが、出来ばえが良かった為、本人に頼み当アルバムに収録された。[11]
    イントロは『GUITARHYTHM』に収録されている「LEGEND OF FUTURE」のサンプリング
    VHS『GUITARHYTHM』のオープニングに出てくるギターを持ったバラを見て、「ROCK'N' ROSE」という曲を作ろうとイメージしたという。[11]
    歌詞のイメージは「砂漠のようなところに、うらぶれたショットバーがあって、そこには50年代っぽいネオンがあって、そこにフラッと立ち寄ったところで男と女が出会う。その子もロックンロールが好きで、俺もロックンロールが好き。それでその女の子は俺よりロックンロールが好き。それがバラのトゲっぽいよね」とのこと。
  2. MAN+WOMAN IN LOVE
    布袋曰く「単純にセックス賛歌というやつ。セックスはいいものだ、きれいなものだというイメージ。結局、遺伝子だったりするわけで、そういった生まれたときからのすごく自然なことだと思う。俺が珍しくそういう情景を遠まわしに言葉にした」。[11]
    布袋の曲の中で最もイントロが長い楽曲で、歌詞が短い楽曲である。
  3. LIBIDO
    デモテープの段階ではもっと洗練されたファンクだったとのことだが、ドラムの山木秀夫がレコーディングで燃えた結果、完成形はまったく違うものとなった。[11]
  4. FLY INTO YOUR DREAM
    「真夜中に目の前で猫が車に轢かれて、海へ水葬しに行った」というエピソードがモチーフになっている。
  5. WONDERLAND
    オーケストラの楽曲。アレンジャーのNIELS WALEMと共にピアノの横に座って「ここフルートでいこう」などとコミュニケーションしながら作っていた。
  6. METROPOLIS
    藤井丈司と即興に近い形でフレーズを並べ、それらを繋げたり逆再生の効果を使ってフラッシュ・バックのように作られた。「時空の流れが混沌としているイメージ」とのこと。[11]
    「METROPOLIS」というタイトルとなったのは、「過去に思ってた未来とか、未来が思う過去とかが行き来して、お互いフィードバックしてるという感じ」と布袋は語っている。[11]
    このアルバム曲「MAN+WOMAN IN LOVE」のイントロがサンプリングされている。
  7. MERRY-GO-ROUND
    「(前曲まで)旅をしてた魂が、現実の遊園地に戻ってくる。人生はメリーゴーラウンド」というストーリー。[11]
    イントロに入っている「幸せの黄色いリボン」は、休日に藤井丈司がDATを持ってコヴェント・ガーデンに行き、そこの人形館で録ってきたもの。「スタジオだけの密室的なものにならないようにと思って」とのこと。[11]
    後に発売されたベストアルバム「GUITARHYTHM FOREVER Vol.1」にはイントロの子供の声がカットされたバージョンが収録された。
  8. TELEPHONE CALL
    ギターソロの半分はサンプリングで構築されている。また藤井丈司のアイディアで、注意深く聴くと数種類のスネアドラムがサンプリングされている。[11]
  9. RADIO! RADIO! RADIO! (RE-MIX)
    2枚目のシングル「BEAT EMOTION」のカップリング曲の別バージョン。
    詳細はBEAT EMOTIONの項を参照。
  10. NOT FOR SALE
    「くだらない愛だ恋だっていう歌は聴きたくないっていう気分が入ってる。ラヴ・ソングってたくさん作ってると、なんか価値が減っちゃう気がするし。だって、恋多き大人の男と女がすべてじゃ、あまりに悲しい。それは大切だけど、それだけじゃない」という想いが込められている。[11]
  11. CITY LIGHTS
    アムステルダムを旅した時のエピソードがモチーフになっている。[2]
  12. STARMAN
    デヴィッド・ボウイの楽曲のカバー。この楽曲を最後にすることは最初から決めていたとのこと。[11]
    「この曲が出たころ、"スターマン"って存在はまだリアルじゃなかったけど、現代のスターマンってもうリアルだと思う。だからこの曲は今のほうがマッチしてる気がするし、絶対に時代を超えて残る曲。それで、今に甦るアプローチとしてコンピュータを入れて、そこに降りてくるスターマンはきっともっとリアルになると思って踏み切った」と布袋は語っている。[11]
    デジタルリマスタリング盤からは曲終わりの無音時間が5秒ほど長くなっている。

ボーナストラック(LP版)[編集]

  1. DANCING WITH THE MOONLIGHT (12 inch version)
  2. LEGEND OF FUTURE
  3. POWER (live)
  4. C'MON EVERYBODY (live)

スタッフ・クレジット[編集]

参加ミュージシャン[編集]

スタッフ[編集]

  • 布袋寅泰 - プロデューサー
  • 藤井丈司 - コ・プロデューサー
  • マイケル・ツィマリング - レコーディング・エンジニア(「WONDERLAND」以外)、ミキシング・エンジニア(「GUITAR LOVES YOU」以外)
  • MIKE ROSS-TREVOR - レコーディング・エンジニア(「WONDERLAND」のみ) 、ミキシング・エンジニア(「WONDERLAND」のみ)
  • HEIDI CANNAVO - ミキシング・エンジニア(「GUITAR LOVES YOU」のみ)、アシスタント・エンジニア
  • 伊藤康宏 - アシスタント・エンジニア
  • DENIS BLACKHAM - マスタリング・エンジニア
  • 関口みつのぶ (TOY BOX PUBLISHERS) - A&Rディレクター
  • 広瀬哲(東芝EMI) - A&Rディレクター
  • 糟谷銑司 (TOY BOX PUBLISHER) - エグゼクティブ・プロデューサー
  • 石坂敬一(東芝EMI) - エグゼクティブ・プロデューサー
  • 下河辺晴三(東芝EMI) - エグゼクティブ・プロデューサー
  • 永石勝 - アート・ディレクション、デザイン 、コンピュータグラフィックス
  • 園木和彦 - 写真撮影
  • TOSHIAKI UESUGI - デザイン
  • HIROKI TATIBANA - デザイン
  • DAISUKE UNNO - アシスタント・デザイン
  • SHOKO KITAMURA - コンピュータグラフィックス
  • HIROYUKI HAYASHI - コンピュータグラフィックス
  • ERIKO HIGUCHI - スタイリスト 
  • SHOKO KAWANO - ヘアー、メイク
  • 前田真宏 - イラストレーション
  • 草彅琢仁 - イラストレーション
  • 菊地正典 - イラストレーション
  • 武重洋二 - イラストレーション

リリース履歴[編集]

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1991年8月30日 東芝EMI/イーストワールド LP TOJT-6280〜3 80位 4枚組、LPのみのボーナストラック4曲収録
2 1991年9月27日 東芝EMI/イーストワールド CD
CT
TOCT-6280〜1
TOTT-6280〜1
1位 初回限定ベルベットボックス仕様
3 2000年12月13日 東芝EMI/アストロノーツスター CD AJCH-30002〜3 - デジタルリマスタリング
4 2008年12月24日 EMIミュージック・ジャパン/ヴァージン SHM-CD TOCT-95002〜3 52位 2000年デジタルリマスタリング盤、紙ジャケット仕様、『GUITARHYTHM BOX』でのリリース

脚注[編集]

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  1. ^ a b 「PATi PATi」1991年10月号
  2. ^ a b c d 布袋寅泰、ハービー山口、森永博志 『よい夢を、おやすみ』 八曜社1993年ISBN 4827001391
  3. ^ 『洋楽キッズ』出演時のコメントより
  4. ^ VHS / DVD 「GUITARHYTHM active tour '91-'92」内のインタビューより
  5. ^ 「PATi PATi」 1992年3月号
  6. ^ 「PATi PATi」 1992年10月号
  7. ^ 『布袋寅泰 ビッグストーリー』 J-ROCK研究会 (飛天出版)ISBN 4894401584
  8. ^ 外務省主催のジャパン・フェスティバルに日本を代表するアーティストとして招かれたもの。
  9. ^ 藤井はこのツアーのみの参加だが、1995年以降もプログラマーとしてレコーディングに参加し、バンドメンバーの中ではもっとも長く布袋作品に携わっている。
  10. ^ 「PATi PATi」 1991年11月号インタビューより
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ROCKIN'ON JAPAN」1991年9月号
  12. ^ 『GIGS』1991年11月号
  13. ^ 布袋寅泰 『秘密』 幻冬舎2006年ISBN 4344011082