ある愛の詩
| ある愛の詩 | |
|---|---|
| Love Story | |
| 監督 | アーサー・ヒラー |
| 脚本 | エリック・シーガル |
| 原作 | エリック・シーガル |
| 製作 | ハワード・ミンスキー |
| 出演者 |
アリ・マッグロー ライアン・オニール |
| 音楽 | フランシス・レイ |
| 撮影 | リチャード・クラディナ |
| 編集 | ロバート・C・ジョーンズ |
| 配給 |
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| 公開 |
|
| 上映時間 | 99分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $2,200,000 |
| 興行収入 | $106,397,186[1] |
『ある愛の詩』(あるあいのうた、英: Love Story)は、1970年のアメリカ映画。恋愛映画。
エリック・シーガルによる同名の小説を原作とする。ただし、未完の小説を原作として映画の製作が始まり、小説と映画が同時進行で作られた。先に映画が完成し、映画の脚本を基に小説が執筆された部分もある。先に発表されたのは小説であり、その数週間後に映画が公開された。
続編に、『続ある愛の詩』(Oliver's Story, 1978年)がある。
アカデミー作曲賞(フランシス・レイ)を受賞した他、複数の部門でアカデミーにノミネート及びゴールデングローブ賞を受賞している。
ストーリー[編集]
富豪の息子と庶民の娘との悲恋物語。
裕福で代々ハーバード大学出身という家柄であるオリバーは、家柄違いのラドクリフ大学(ハーバード大学関連の女子大学)のジェニーと恋に落ち、オリバーの父親の反対を押し切り結婚する。
2人が24歳になったある日、ジェニーの命が白血病で残り少ないことが判明し闘病生活に入る。オリバーは高額の医療費を自分の父親に求めるが、彼女の病状は好転せず亡くなってしまう。
オリバーと和解した父親との短い会話の中で「愛とは決して後悔しないこと」(Love means never having to say you're sorry)という生前ジェニーがオリバーに残した言葉をオリバーが語り、オリバーは2人の思い出の場所に行き、その場所を眺める。
キャスト[編集]
- ジェニー - アリ・マッグロー
- オリバー・バレット4世 - ライアン・オニール
- フィル(ジェニファーの父) - ジョン・マーリー
- オリバー・バレット3世 - レイ・ミランド
- ディーン・トンプソン - ラッセル・ナイプ
- バレット夫人 - キャサリン・バルフォー
- シェイプリー医師 - シドニー・ウォーカー
- アディソン医師 - ロバート・モディカ
- レイ(オリバーのルームメイト) - ウォーカー・ダニエルズ
- ハンク(オリバーのルームメイト) - トミー・リー・ジョーンズ
- スティーブ(オリバーのルームメイト) - ジョン・メレンスキー
日本語吹替[編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| 日本テレビ版 | テレビ東京版 | Netflix版 | ||
| ジェニー | アリ・マッグロー | 山口百恵 | 勝生真沙子 | 永宝千晶 |
| オリバー・バレット4世 | ライアン・オニール | 三浦友和 | 池田秀一 | 岩田翼 |
| フィル | ジョン・マーリー | 前沢迪雄 | 桂一雅 | |
| オリバー・バレット3世 | レイ・ミランド | 北原義郎 | 水野龍司 | |
| バレット夫人 | キャサリン・バルフォー | 翠準子 | 水野ゆふ | |
| ディーン・トンプソン | ラッセル・ナイプ | 嶋俊介 | 大木民夫 | |
| シェイプリー医師 | シドニー・ウォーカー | 宮川洋一 | ||
| アディソン医師 | ロバート・モディカ | 阪脩 | 藤本譲 | |
| 役不明又はその他 | 村越伊知郎 野島昭生 東富士郎 沼波輝枝 藤本譲 大見川高行 鵜飼るみ子 松田辰也 熊谷誠二 難波克弘 岡村悦明 |
村越伊知郎 羽村京子 大塚芳忠 篠原あけみ 小室正幸 大谷育江 沼波輝枝 こおろぎさとみ 亀井芳子 |
さかき孝輔 山口協佳 真木駿一 下川涼 本多新也 藤田奈央 北島善紀 益山武明 近内仁子 吉田健司 長谷川敦央 | |
| 演出 | 佐藤敏夫 | 小山悟 | 藤本直樹 | |
| 翻訳 | 小川裕子 | 伊藤美穂 | ||
| 調整 | 前田仁信 | 荒井孝 | ||
| 効果 | TFCグループ | リレーション | ||
| 制作 | 東北新社 | ACクリエイト | ||
| 初回放送 | 1977年12月21日 『水曜ロードショー』[2] |
1988年12月31日[3] | ||
スタッフ[編集]
邦訳[編集]
- 『ラブ・ストーリィ』板倉章訳 角川書店、1970 のち文庫 文庫化の際『ラブ・ストーリー ある愛の詩』と改題される。「板倉章」は、一般に筒井正明の筆名とされるが、これについては、角川春樹が自分で訳して筆名で出したと語っている[4]。筒井を始め三人に下訳を頼み、その後、原文に当たって大分手直しし、角川春樹の文章にしたという[5]。
影響[編集]
本作は原作と映画の「メディアミックス」の成功例として先駆的な作品であるが[6]、角川春樹は原作小説の日本語版の版権を安く手に入れ、日本でも映画が大ヒットした時、プロモーションを展開して成功した[6]。前述のように大林宣彦はアメリカで『ある愛の詩』の封切り時に現地で観ていて、なぜこんな時代錯誤の純愛ものがヒットしているのだろうと不思議に思いつつも、ベトナム戦争で疲弊したアメリカが、本音ではこのような純愛ドラマを求めている時代感覚を肌で感じていた[6]。大林は角川のジャーナリスティックな感覚に感心していた[6]。既存の映画界とは別のところで仕事をしていた角川と大林は、本作の「メディアミックス」をヒントに1970年代後半の、ほぼ同時期にそれぞれの方法で「メディアミックス」を仕掛けていき[6][7]1980年代にはタッグを組んでいる。
その他[編集]
- 日本では、高校の英語の授業の教材としてストーリーの一部が使用されたことがある[8]。
- 有名なセリフ、"Love means never having to say you're sorry." とは「愛していれば後から謝ったりしなくていい。」という意味である。[9]
- 本作の音楽は元々ジミー・ウェブに依頼されていたが、ロバート・エヴァンズの判断でフランシス・レイに差し替えられた。[10]
脚注[編集]
- ^ “Love Story (1970)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月15日閲覧。
- ^ 日本テレビ開局25周年記念番組
- ^ 特番での放送
- ^ #中川P13
- ^ 角川春樹、清水節「いつかギラギラする日」角川春樹事務所 P18-19
- ^ a b c d e #中川P12-17、52-53
- ^ 「特別対談 大林宣彦×大森一樹」キネマ旬報、1979年2月下旬号、P245-253、佐藤忠男、山根貞男編集『シネアルバム 日本映画1978 1977年公開映画全集』芳賀書店、1978年、p138、大林 宣彦さん 映画作家 | 「介護110番」総合案内
- ^ 「ローマの休日」と「E.T.」。英語教材としてどっちが最適?(エイガ・ドット・コム)
- ^ 「ウィズダム英和辞典 第三版」三省堂、見出し語 Love
- ^ [1]
参考文献[編集]
- 大林宣彦 『大林宣彦の映画談議大全《転校生》読本』 角川グループパブリッシング、2008年。ISBN 978-4-04-621169-9。
- 中川右介 『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』 角川マガジンズ、2014年。ISBN 4-047-31905-8。
外部リンク[編集]
- ある愛の詩 - allcinema
- ある愛の詩 - KINENOTE
- Love Story - オールムービー(英語)
- Love Story - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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