生田駅 (神奈川県)

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生田駅
生田駅北口(2007年1月25日撮影)
いくた
Ikuta
向ヶ丘遊園 (2.1 km)
(1.3 km) 読売ランド前
所在地 川崎市多摩区生田
北緯35度36分54秒 東経139度32分32秒 / 北緯35.61500度 東経139.54222度 / 35.61500; 139.54222座標: 北緯35度36分54秒 東経139度32分32秒 / 北緯35.61500度 東経139.54222度 / 35.61500; 139.54222
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 17.9 km(新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
43,906人/日
-2009年-
開業年月日 1927年昭和2年)4月1日
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生田駅
配線図

向ヶ丘遊園駅

2 1


STRg STRf
STR+BSr STR+BSl
BUILDINGr STR+BSr STR+BSl BUILDINGl
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STRg STRf

読売ランド前駅

生田駅南口

生田駅(いくたえき)は神奈川県川崎市多摩区生田にある、小田急電鉄小田原線である。

駅構造

相対式ホーム2面2線の地上駅橋上駅舎を有する。

生田駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 小田原線 下り 小田原箱根湯本藤沢片瀬江ノ島方面
2 小田原線 上り 新宿千代田線方面

駅構内設備

駅舎は2階、ホームは1階にある。売店OX SHOP」とATM横浜銀行生田支店小田急生田駅出張所)は2階改札外コンコースにある。かつては2番ホームにも売店があったが、自動販売機コーナーとなった。2階売店横には宝くじ売り場も出店している。

待合室は各ホームに設置されている。トイレは2番ホームにある。多目的トイレは男女各1室ずつ設置されている。エレベーターは1階にある各ホームと2階を連絡する。エスカレータは1階にある各ホームと2階を連絡する(両ホームともに上り運転のみ)。下りホームと南側のロータリーを連絡するスロープがある。

2012年度には、行先案内表示器が新設される予定である[1]

利用状況

2010年度の1日平均乗降人員は43,925人である[2]。 乗降人員・乗車人員の推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗降人員
増加率 順位 1日平均
乗車人員
1995年 23,873[3]
1996年 23,091[3]
1997年 22,023[3]
1998年 22,639[3]
1999年 22,345[3]
2000年 23,644[3]
2001年 21,607[3]
2002年 21,394[3]
2003年 41,886 -0.8% 25位/69駅 21,225[3]
2004年 41,517 -0.9% 25位/70駅 20,909[3]
2005年 41,314 -0.5% 25位/70駅 20,779[3]
2006年 42,071 1.8% 25位/70駅 21,016[3]
2007年 43,830 4.2% 24位/70駅 21,886[3]
2008年 43,990 0.4% 25位/70駅 22,051[3]
2009年 43,906

駅周辺

付近には明治大学専修大学聖マリアンナ医科大学など大学が点在し、学生街となりつつある。駅近く(読売ランド前駅との間)の地下を東日本旅客鉄道 武蔵野線が通っており、生田トンネル生田変電所がある。

北口

バス路線

生田駅前 (神奈川中央交通相模神奈交バス)・小田急バス

南口

バス路線

生田駅バスロータリー(川崎市交通局

歴史

  • 1927年昭和2年)4月1日 - 東生田駅として開業。「直通」の停車駅となる。なお各駅停車は新宿駅 - 稲田登戸駅(現・向ヶ丘遊園駅)間のみの運行であり、当駅までの運行はなかった。
  • 1937年(昭和12年)9月1日 - 小田原駅方面行「直通」に限り、停車となる(片瀬江ノ島駅行「直通」は通過)。
  • 1945年(昭和20年)6月 - 従来、新宿駅 - 稲田登戸駅間のみの運行の各駅停車が全線で運行されることとなり、各駅停車の停車駅となる。同時に、「直通」は廃止される。
  • 1946年(昭和21年)10月1日 - 準急が設定され、停車駅となる。
  • 1948年(昭和23年)9月 - 桜準急が設定され、停車駅となる。
  • 1960年(昭和35年)3月25日 - 通勤準急が設定され、停車駅となる。
  • 1964年(昭和39年)3月1日 - 生田駅に改称。
  • 1978年(昭和53年)3月31日 - 百合ヶ丘駅読売ランド前駅・生田駅を通過する、通称「スキップ準急」(正式名称ではない)が設定され、当該列車の準急に限り、通過駅となる。
  • 1983年(昭和58年)12月27日 - 橋上駅舎と自由通路が完成し、供用開始。
  • 1990年平成2年)3月27日 - 通称「スキップ準急」が廃止され、準急全列車が停車するようになる。
  • 2004年(平成16年)12月11日 - 区間準急が設定され、停車駅となる。

駅の位置をめぐる紛争

小田急の開業が近くなると、生田村では駅の誘致が行なわれることになった[4]。東西に伸びた村であることから村中央部に駅を開設するという意見もあった[4]が、設置計画ができた時点では、生田村内の駅は村役場に近い当地に作る計画となり、用地買収の話もいったんは解決した[4]。ところが、村の西側に住んでいた有力者が話を持ちかけて、村会を開いたところ西側誘致の意見が多数となった[4]ため、現在の読売ランド前駅の位置に作る計画となってしまった[4]。その計画変更に東地区の住民が猛反発を起こし、「駅を作らなければ土地を売らない」とまで言い始めた[4]。これでは建設にも差し支えるため、結果として西側の駅と当駅を両方とも設置することとなった[5]。そんな経緯もあってか、小田急全線でも他に見られない開通記念碑が駅前に建てられている[5]

駅名の由来

駅開設当時の「東生田」は、現在の「読売ランド前駅」が「西生田」という駅名だったことに対応して名づけられた。1964年に「西生田駅」が「読売ランド前駅」に改称したことから、「生田」と改称される。なお「生田」という名前は、開業時の所在地である生田村から採ったものであるが、この地名はかつてあった「上菅(すがお)村」と「五反村」の地名を合わせたもの。

その他

戦時中、現在の明治大学生田校舎には大日本帝国陸軍登戸研究所があったため、近隣住民と軍関係者以外は東生田駅で降車することができなかった。

滝本竜彦小説漫画アニメNHKにようこそ!』は当駅周辺を舞台にしていて、当駅が「幾田駅」と名を変えて描写されている。

地元在住の小説家庄野潤三の作品にも当駅周辺が頻繁に登場する。

隣の駅

小田急電鉄
小田原線
快速急行・多摩急行・急行
通過
準急・区間準急・各駅停車
向ヶ丘遊園駅 - 生田駅 - 読売ランド前駅

脚注

  1. ^ 2012年度の鉄道事業設備投資計画 (2)駅施設改良、サービスの向上 ②行先表示装置の新設 (PDF) - 小田急電鉄(2012年4月27日閲覧)
  2. ^ 小田急電鉄「事業案内」
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 川崎市統計書
  4. ^ a b c d e f 岡本澄「小田急主要駅の生い立ち物語」『鉄道ピクトリアル』、電気車研究会、1982年7月、78頁。 
  5. ^ a b 加藤一雄「小田急よもやま話(上)」 多摩川新聞社、1993年、P182~184。ISBN 4-924882-06-2

関連項目

外部リンク