川西池田駅

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川西池田駅*
駅舎
かわにしいけだ
Kawanishi-Ikeda
JR-G53 北伊丹 (3.1 km)
(3.5 km) 中山寺 JR-G55
地図右上は川西能勢口駅
所在地 兵庫県川西市栄根二丁目6-26[1]
北緯34度49分29.87秒 東経135度24分35.66秒 / 北緯34.8249639度 東経135.4099056度 / 34.8249639; 135.4099056 (川西池田駅*)座標: 北緯34度49分29.87秒 東経135度24分35.66秒 / 北緯34.8249639度 東経135.4099056度 / 34.8249639; 135.4099056 (川西池田駅*)
駅番号 JR-G54
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 G 福知山線(JR宝塚線)
キロ程 11.0km(尼崎起点)
大阪から18.7 km
電報略号 イケ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
19,595人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1893年明治26年)12月12日[1]
乗換 川西能勢口駅阪急電鉄能勢電鉄[1]
備考 直営駅[1]
みどりの窓口
* 1951年に池田駅から改称[1][2]
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川西池田駅(かわにしいけだえき)は、兵庫県川西市栄根二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である[1]。駅番号はJR-G54

「JR宝塚線」の愛称区間に含まれる直営駅[1]宝塚駅の被管理駅)。ICOCAが利用可能(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。

歴史

初代の駅は摂津鉄道の終点として開業した[3]。当時の位置は現在とは異なり、猪名川を渡る呉服橋近く(当時の地名で川西村大字小花字大畑)に駅があった。このため駅名は「川西」を名乗らず、猪名川の対岸で栄えていた「池田」とされた。その後、阪鶴鉄道の駅となり、宝塚方面に延長するにあたって駅を移転。この時移転された駅の位置は、現在より西寄りの場所で、国道176号線の寺畑1丁目信号の前あたりにあり、一度仮停車場への移転を経て本停車場に移転している[4][5]

1925年に川西が町制を敷いて以降、所在地に合わせて駅名を改称する機運が高まり、数度に渡り駅名の改称を請願したが受理されなかった。川西の町制25周年にあたる1950年前後に運動は盛んになり、国鉄などに陳情が行われたが、池田市もそれに反対する陳情を行ったため、間を取って「川西池田」となった[6]

非電化当時の構内は、駅の北東部に貨物取り扱い施設と機関支区が設置され、広い敷地を有していた。また、阪鶴鉄道時代には駅前の丘に阪鶴鉄道本社があった[4]。乗客は箕面有馬電気軌道の開業に伴って漸減し、福知山線の電化・複線化まで川西能勢口駅の一人勝ち状態が続いていた。

福知山線の電化・複線化にあたり、当駅を両方向で待避可能な駅に改造し、駅前にロータリーを作るため、元貨物ヤードがあった現在の位置に3度目の移転をした。移転後の旧駅の遺構として駅前広場が90年代初めまで形を残していたが、線路を跨ぐ道路の敷地になり姿を消した。

年表

駅構造

ホーム
北口のロータリー

宝塚駅が管理する島式2面4線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。進行方向ごとに列車の待避が可能である。

ICOCAに対応した自動改札機が設置されている。

本線は内側の2番のりばと3番のりばで、運転手の取り扱い上はそれぞれ「下り本線」と「上り本線」と呼ばれる。待避線の1・4番のりばは有効長がさらに長く造られている。

駅舎内には、2階にコンビニセブンイレブン ハートイン』がある。

のりば

のりば 路線 方向 行先
1・2 G JR宝塚線 下り 宝塚三田方面
3・4 上り 尼崎大阪北新地方面
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

ダイヤ

特急列車は通過するが、その他は停車する。

日中時間帯の停車本数は1時間に8本で、区間快速と普通列車がそれぞれ4本ずつ停車する。

区間快速は当駅から中山寺方の各駅に停車する。

日中の上りの区間快速と日中以外に運行される快速・丹波路快速の多くは当駅で普通との緩急接続が行われる。朝晩にはJR東西線に直通する快速も停車するほか、朝ラッシュ時は本数が非常に多い。

快速の接続待ちや特急の通過待ちで1・4番のりばに停車する列車は車内の室温維持(節電)のためにドアが半自動扱いとなり、停車中は乗客がドア付近のボタンを押して開閉を操作する。以前は夏季や冬季のみであったが、2013年からは毎日行うようになったが、2020年4月以降は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止による車内換気向上のため、一部の列車や駅では半自動扱いは休止中で自動扱いになっている。

利用状況

「兵庫県統計書[9]」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員19,595人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1995年 11,780
1996年 12,718
1997年 16,707
1998年 18,041
1999年 18,728
2000年 19,066
2001年 19,032
2002年 19,206
2003年 19,753
2004年 20,177
2005年 18,359
2006年 20,060
2007年 20,373
2008年 20,555
2009年 20,195
2010年 19,867
2011年 19,619
2012年 19,686
2013年 19,828
2014年 19,571
2015年 19,789
2016年 19,771
2017年 19,781
2018年 19,787
2019年 19,595

駅周辺

約550m、徒歩約6分。屋根の付いたペデストリアンデッキやアステ川西内にある自由通路を介して連絡している[1]
なお、1981年までは駅に隣接して能勢電鉄川西国鉄前駅があり、単行の電車が、末期には朝夕のラッシュのみ川西能勢口駅との間を結んでいた[1]

バス路線

阪急バスJR川西池田駅停留所[10][11]

伏尾台方面の132系統を除き、川西能勢口駅前の「阪急川西能勢口駅」バスターミナルにも停車する。
また、阪急川西能勢口駅始発がある分、運行便数も同バスターミナル発のほうが多いため、待ち時間によっては同駅まで徒歩で移動したほうが良い場合もある。

  • 1番のりば杉生線けやき坂線つつじが丘線
    • 1系統 清和台営業所前 行(萩原台・鴬台・けやき坂口経由)
    • 3系統 けやき坂二丁目 行(萩原台・鴬台経由)
    • 4系統 南野坂・湯山台 循環(萩原台経由)
    • 6系統 パークタウン中央・日生中央 行(萩原台・鴬台・けやき坂口・清和台・パークプラザ・白金三丁目経由)
    • 9系統 つつじが丘五丁目(循環)・パークタウン中央 行(萩原台・鴬台・けやき坂口・清和台経由)

その他

隣の駅

西日本旅客鉄道
G JR宝塚線(福知山線)
丹波路快速・快速・区間快速
伊丹駅 (JR-G52) - 川西池田駅 (JR-G54) - 中山寺駅 (JR-G55)
普通
北伊丹駅 (JR-G53) - 川西池田駅 (JR-G54) - 中山寺駅 (JR-G55)

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、102頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b 「日本国有鉄道公示第176号」『官報』1951年7月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 44号 福知山線・播但線・加古川線・姫新線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月30日、10-11頁。 
  4. ^ a b c d e 川西市史編集専門委員会編 『かわにし 川西市史第三巻』、1980年、196 - 203頁
  5. ^ “知名度ある「池田」に配慮”. 読売新聞. (2020年12月13日). https://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/feature/CO047111/20201212-OYTAT50041/ 2020年12月13日閲覧。 
  6. ^ 川西市史編集専門委員会編 『かわにし 川西市史第三巻』、1980年、416, 417頁
  7. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、125頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  8. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  9. ^ 兵庫県統計書
  10. ^ 【2021年10月16日より】川西市中・北部、猪名川町南部 運行内容の変更について” (PDF). 阪急バス (2021年9月27日). 2021年11月17日閲覧。
  11. ^ 各バス停情報 JR川西池田(0338)”. 阪急バス. 2021年4月21日閲覧。

関連項目

外部リンク