南千歳駅
南千歳駅 | |
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駅舎外観(2004年5月) | |
みなみちとせ Minami-Chitose | |
所在地 | 北海道千歳市柏台南1丁目 |
駅番号 | ○H14 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
電報略号 | ミセ |
駅構造 | 橋上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,460人/日(降車客含まず) -2012年度- |
開業年月日 | 1980年(昭和55年)10月1日[1] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■千歳線 |
キロ程 | 18.4 km(沼ノ端起点) |
◄H15 美々 (4.5 km) (3.0 km) 千歳 H13► | |
所属路線 | ■千歳線(支線) |
キロ程 | 0.0 km(南千歳起点) |
(2.6 km) 新千歳空港 AP15►► | |
所属路線 | ■石勝線 |
キロ程 | 0.0 km(南千歳起点) |
(17.6 km) 追分 K15►► | |
備考 |
社員配置駅 みどりの窓口 有 |
南千歳駅(みなみちとせえき)は、北海道千歳市平和1388-2にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅。駅番号はH14。電報略号はミセ。
概要
日本国有鉄道(国鉄)初の空港連絡駅(千歳空港駅)として開業[2]。国鉄の鉄道を空港を介して航空機と連帯運用する「鉄空一貫」思想への転換によるもので[2]、建設予定だった石勝線信号所を駅に格上げした[2]。駅・千歳空港旅客ターミナルビルの間には国道36号を跨ぐ全長248m、幅5mの連絡歩道橋が日本国内で初めて設置された(現在は国道を跨ぐ部分以外は撤去されている)[2]。
1992年(平成4年)、新千歳空港の供用開始に伴って新旅客ターミナルビルが開業。旧旅客ターミナルビルは廃止となり駅名も南千歳駅と改称された。以後千歳線本線・新千歳空港駅への支線・石勝線の結節点としての役割を担っており、特急列車が全列車停車する主要駅となっている。新旅客ターミナル開業後に旧ターミナルビルは商業施設NEWSとして活用していたが、営業不振によって閉鎖・解体となった。
利用可能な優等列車
歴史
- 1980年(昭和55年)10月1日:日本国有鉄道(国鉄)千歳線の千歳空港駅として開業[1][3][注釈 1]。旅客のみ取扱い。
- 1981年(昭和56年)10月1日:石勝線開業[4]。当駅が起点となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)が北海道地区の旅客鉄道業務を継承[5][6]。
- 1992年(平成4年)7月1日:新千歳空港駅の開業と同時に南千歳駅と改称[7]。ホーム番線を国道36号側から1番 - 4番線であったものを、現在の北口側から1番 - 4番線に変更。
- 1999年(平成11年)1月:簡易自動改札機を2台使用開始。
- 2006年(平成18年)6月11日:簡易自動改札機を開閉式の自動改札機に置き換え。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca使用開始(石勝線では利用不可)[8]。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する橋上駅。快速「エアポート」は朝晩の列車を除いて基本的に2・3番線へ右側通行で進入する。そのため駅進入・発車直後に大きな速度制限のポイント通過を伴うため大きく揺れる。このことにより、新千歳空港と苫小牧・東室蘭・函館方面及びトマム・帯広・釧路方面の利用客が同一ホーム上で対面乗り換えをすることが可能であり、ホームには乗換客向けの待合室を設置している。
終日社員配置駅。みどりの窓口(営業時間:5時10分 - 0時10分)・自動券売機・自動改札機・キヨスク設置。1・2番ホームには駅弁売場がある。
当駅を発車した新千歳空港行きの列車は、駅南方にある坑口から単線のトンネルに入って新千歳空港駅へ向かう。通常地下へ向かうトンネルは勾配を下り、地表下の坑口からトンネル本体に入る構造であるが、積雪寒冷地の北海道では冬季間に雪でトンネル坑口が埋まってしまう恐れがあるため、下り勾配が始まる地点に坑口を設けてスノーシェルター機能を兼ね備えている。
千歳空港駅の時には、札幌方面からの列車には特急・快速・普通共に当駅止まりが多数設定されていた他、一部列車は4番線(現1番線)到着後に次の美々駅まで回送してから1番線(現4番線)に着発する扱いが行われていた。
- のりば
1 | ■千歳線 | (上り) | 苫小牧・東室蘭・室蘭・函館方面 |
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■千歳線(支線) | (上り) | 新千歳空港行(一部列車) | |
■石勝線 | 追分・夕張・帯広・釧路方面 | ||
2 | ■千歳線 | (下り) | 千歳・札幌・手稲・小樽方面 |
■千歳線(支線) | (上り) | 新千歳空港行(一部列車) | |
■石勝線 | 追分方面(一部列車) | ||
3 | ■千歳線(支線) | (上り) | 新千歳空港行 |
■千歳線 | (下り) | 千歳・札幌・手稲・小樽方面(一部列車) | |
4 | ■千歳線 | (下り) | 千歳・札幌・手稲・小樽方面 |
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スノーシェルター機能を兼ね備えた新千歳空港駅へのトンネル坑口(2009年9月)
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駅ホーム(2006年3月)
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石勝線0キロポスト(2009年2月)
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改札口(2008年12月)
利用状況
北海道旅客鉄道によると、2011年度の1日平均乗車人員は1,481人(乗換客含まず)。 2012年度の1日平均乗車人員は1,460人である。
駅弁
主な駅弁は下記の通り[9]。
- えぞ寿司
- サーモン寿司
- かにちらし
- 噴火湾ホタテ弁当
- ほっきめし
- 厳選いくら弁当
- 北海道汐彩弁当
駅周辺
付近は国道36号、国道337号(道央圏連絡道路)、北海道道130号新千歳空港線が立体交差している交通結節点。駅前には工業団地として造成した千歳オフィス・アルカディアがあり、千歳アルカディア・プラザや千歳アウトレットモール・レラが立地している[10][11]。また、千歳美々ワールド、千歳科学技術大学の最寄駅であり、大学へのシャトルバスが運行している。
バス
- 国道36号側
- 北海道中央バス
- 北都交通
- あつまバス
- 千歳駅前
- 早来駅・厚真
- ニセコバス・北海道中央バス
- ニセコ方面 ひらふウエルカムセンター行(苔の洞門、ルスツリゾート、ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ、ニセコいこいの村経由)※夏季のみ運行
隣の駅
※特急列車の詳細な停車駅は各列車記事を参照。
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■千歳線(本線)
- ■千歳線(支線)
- ■快速「エアポート」・■普通
- (千歳駅 (H13) - )南千歳駅 (H14) - 新千歳空港駅 (AP15)
- ■快速「エアポート」・■普通
- ■石勝線
脚注
注釈
出典
- ^ a b “千歳空港駅開業から1週間”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1980年10月8日)
- ^ a b c d 小さな私鉄の大きな変身 & 2006 9-1010.鉄空一貫(まとめとして)
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ “石勝線きょう開業”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1981年10月1日)
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 今村都南雄 『民営化の效果と現実NTTとJR』 中央法規出版、1997年8月。ISBN 978-4805840863
- ^ ““新玄関”きょう開業-新千歳空港ターミナルビル、JRが初めて乗り入れ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1992年7月1日)
- ^ 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、21頁。
- ^ 『JR時刻表』2015年3月号、交通新聞社、2015年、683頁。
- ^ “千歳アルカディア・プラザ”. 千歳国際ビジネス交流センター. 2015年8月17日閲覧。
- ^ “千歳アウトレットモール・レラ”. 2015年8月17日閲覧。
参考資料
- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 9-10. 北海道千歳市. 2015年8月16日閲覧。