とかち (列車)

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スーパーとかち
キハ261系気動車「スーパーとかち」(2008年5月30日 川端駅 - 滝ノ上駅間)
キハ261系気動車「スーパーとかち
(2008年5月30日 川端駅 - 滝ノ上駅間)
運行事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
列車種別 特急列車
運行区間 札幌駅 - 帯広駅
経由線区 函館本線千歳線石勝線根室本線
使用車両
(所属区所)
キハ261系気動車
札幌運転所
運行開始日 1991年平成3年)7月27日
備考 2013年11月1日現在
「スーパーとかち」運行経路図

スーパーとかちは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 帯広駅間を函館本線千歳線石勝線根室本線経由で運行している特急列車である。

概要

特急「スーパーとかち」は、1990年9月1日 特急「おおぞら」の増発により、札幌駅 - 帯広駅間で運転される列車を分離して運転を開始した「とかち」に、1991年7月から全列車に2階建車両を連結した列車を「スーパーとかち」とした。1997年3月には「スーパーおおぞら」の運転開始により、キハ183系(N・NN183系)が投入され、この列車を「とかち」とした。

しかし、2000年3月にキハ283系気動車を投入し、この列車を「スーパーとかち」としたため、キハ183系で運転される列車は、2階建車両連結車を含めてすべて「とかち」に変更された。

2007年に10月にキハ261系1000番台が投入され、2009年にもキハ261系が増備され、10月に列車名が「スーパーとかち」に統一された。2013年11月1日のダイヤ変更で全列車キハ261系となる。

このほか、「とかち」の列車名としては、次の列車が運転されていた。

列車名の由来

列車名は、帯広市を支庁所在地とする北海道十勝支庁または、十勝国から採られている。

運行概況

1日5往復、全区間を最速2時間25分で運転されている。同じく根室本線で運転されている「スーパーおおぞら」とは異なり、札幌駅 - 帯広駅間の都市間輸送を担っている。

なお、冬季間(例年11月下旬から翌春の雪解け時期まで)は、車両に付着した雪氷が走行中に落下し、線路のバラストを跳ね上げる事故を防止するため、一部の通過駅で減速運転を実施する。この影響で、定刻ダイヤから数分程度の遅延が生じる。

停車駅

札幌駅 - 新札幌駅 - 南千歳駅 - 追分駅 - 新夕張駅 - 占冠駅 - トマム駅 - 新得駅 - 十勝清水駅 - 芽室駅 - 帯広駅

現用車両・列車編成

2013年11月1日現在の編成図
スーパーとかち
← 帯広
札幌 →
キハ261系
1 2 3 4 5
G
  • 全車禁煙
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

全列車キハ261系気動車の5両編成で運転されている。

多客期などには普通車座席指定席が増結されることがあり、その都度自由席の号車は変わる。ただ、どのような場合であっても、自由席は常に編成の札幌方に設定される。

過去の使用車両

臨時列車

とかち81・82号

年末年始には臨時列車として「とかち」81・82号が運行される。停車駅は「スーパーとかち」と同じだが、車両性能に差があるため、定期列車を待避するダイヤを組むことが多い。2010年に運行された82号は千歳線内で快速エアポート」143号を待避し、81号は後続の「スーパーおおぞら」5号を待避するダイヤとなった[1]。なお、2011年は「おおぞら」81・82号として運転されたため、同列車は運転されなかった。

トマムサホロスキーエクスプレス

冬季のスキーシーズンには札幌駅 - 新得駅間で「トマムサホロスキーエクスプレス」が運行されていた。車両は「クリスタルエクスプレス トマム & サホロ」または「ノースレインボーエクスプレス」が使用されたが、2011年冬シーズンを最後に運行されていない。

停車駅
札幌駅 - 新札幌駅 - 南千歳駅 - トマム駅 - 新得駅

沿革

とかち
キハ183系気動車「とかち」(2009年)
キハ183系気動車「とかち
(2009年)
運行事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
列車種別 特急列車
運行区間 札幌駅 - 帯広駅
経由線区 函館本線千歳線石勝線根室本線
使用車両
(所属区所)
キハ183系気動車札幌運転所釧路運輸車両所
運行開始日 1990年(平成2年)9月1日(第1期)
1997年(平成9年)3月22日(第2期)
運行終了日 1991年(平成3年)7月26日(第1期)
2009年(平成21年)9月30日(第2期)
  • 1962年昭和37年)2月1日:札幌駅 - 滝川駅 - 帯広駅間で、急行「十勝」が運転開始。
  • 1967年昭和42年)10月1日:1等車連結開始。
  • 1968年(昭和43年)10月1日ヨンサントオダイヤ改正により、「十勝」が同区間を運行する急行「狩勝」に統合されて廃止。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:滝川駅・旭川駅 - 帯広駅間で快速「十勝」の運転を開始。
  • 1990年平成2年)9月1日:ダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 札幌駅 - 帯広駅間で運転されていた特急「おおぞら」を分離し、特急「とかち」として運転を開始。
    2. 快速「十勝」は「狩勝」に改称。
  • 1991年(平成3年)7月27日:「とかち」の全列車に2階建車両「キサロハ182形」を連結。(個室の営業を開始)従来の「とかち」と区別するため、「スーパーとかち」とする。
    • 付随車連結のため当初高出力のキハ182形550番台2両を含む6両編成、のちに同車の他列車転用によりキハ183形0番台およびキハ182形0番台を出力増強改造し200番台とした。
  • 1997年(平成9年)3月22日:改良型キハ183系(N・NN183系)の編成による(2階建車両を連結しない)列車を「とかち」とする。
    • キロ182形500番台は「おおぞら」と「とかち」の分離以来の石勝線復帰。使用車両は「おおぞら」は釧路方がキハ183形1500番台(1550番台を含む)、札幌方がキハ183形500番台、中間車0番台、「スーパーとかち」は両端キハ183形200番台、中間車キサロハ182形と0番台(200番台を含む)、「とかち」は両端キハ183形1500番台(1550番台を含む)、中間車500番台。
  • 2000年(平成12年)3月11日:ダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. キハ283系を投入し、同系を使用する1往復を「スーパーとかち」に変更。
    2. キハ183系気動車は2階建車両連結車を含めて、すべて「とかち」に統一。
    3. 2往復に減ったキハ183系「おおぞら」に、キサロハ182形を連結。2階建車両連結「とかち」とともに釧路方がキハ183形200番台、札幌方が500番台となった。
  • 2001年(平成13年)7月1日:「スーパーとかち」(基本編成5両)を2往復に増発。「とかち」は4往復になり、2階建車両の全列車連結を終了。使用車両は帯広方がキハ183形200番台、札幌方が1500・1550番台または500番台、中間車は混用。
  • 2007年(平成19年)10月1日:ダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 「スーパーとかち」7号、「とかち」4号を帯広駅 - 釧路駅間延長運転し、「スーパーおおぞら」に変更。
    2. キハ261系による「スーパーとかち」を2往復、キハ283系による「スーパーとかち」を1往復 、キハ183系による「とかち」を2往復とする。
    3. 札幌発の終発を1時間繰り下げ。
    4. キハ283系運行の「スーパーとかち」の基本編成を7両とする。
    5. キハ183系「とかち」は基本的に改良型のN183系、NN183系での運用となる[2]
  • 2009年(平成21年)
    • 9月30日:翌日のダイヤ改正実施に際し、札幌発帯広行きの「とかち」3号と、帯広発札幌行きの「とかち」2号、「とかち」6号の出発をもってキハ183系車両での定期列車としての運転を終了[3]
    • 10月1日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
      1. キハ261系1000番台が追加投入され、列車名を「スーパーとかち」に統一。編成は5両編成から4両編成に変更され、自由席も1両に減少。
      2. キハ283系で運行される列車は、7両編成から6両編成に変更。
    • 11月14日:7時15分頃、「スーパーとかち」2号で5号車のエンジンにトラブル発生。十勝清水駅で車両点検後、運転打ち切り[4]
  • 2011年(平成23年)7月21日:同年5月27日に発生した脱線火災事故の影響で、キハ283系気動車の機材繰りがつかなくなったため、当面の間、「スーパーとかち」1往復(5・8号)の編成が、繁忙期をのぞいてグリーン車なしの5両編成に変更される。また、これ以外の列車についても当面の間、バリアフリー対応設備車両を連結しない編成で運行する場合がある[5]
  • 2012年(平成24年)1月9日 - 10月13日:「スーパーとかち」全列車において、南千歳駅 - 帯広駅間の単線トンネル内で減速運転を実施[6][7]
  • 2013年(平成24年)
    • 7月22日:根室本線の平野川信号場で停車していた、札幌発帯広行き「スーパーとかち」1号の3号車のエンジン付近から白煙が上がり、潤滑油とみられる油が漏れ出るトラブルが発生。[8]
    • 11月1日:「スーパーおおぞら」の最高速度引き下げによるダイヤ修正[9]。なお、当初はダイヤ修正により、「スーパーとかち」も最高速度を120km/hに引き下げる予定であったが[10]、最終的には見送られている[11]。キハ283系が運用から撤退し全列車キハ261系の運行となった。

脚注

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  1. ^ 『JR北海道ポケット時刻表2010.12.4』より。82号は南千歳14:19発→札幌15:04着と45分に対し快速は同区間を14:22発→14:55着と33分で運行。
  2. ^ これによりキハ183系「とかち」の最高速度が110km/hから120km/hに引き上げられ、一部列車で所要時間の短縮が図られた。
  3. ^ 「とかち」としての最終列車となった「とかち」9号は、翌日運転開始となる「スーパーとかち」2号の送り込みを兼ねて、キハ261系1000番台での運転となった。
  4. ^ 11月14日発生 特急スーパーとかち2号の車両不具合について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2009年11月17日
  5. ^ 帯広・釧路方面特急列車の一部編成変更について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2011年6月20日
  6. ^ 特急列車の一部区間の減速運転について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2012年1月8日
  7. ^ 減速運転の解除について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2012年10月9日
  8. ^ JR北海道 特急列車で潤滑油漏れか - NHK 2013年7月22日
  9. ^ 11月以降のダイヤについて (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2013年9月21日
  10. ^ 安全性向上に向けた輸送サービス抑制へのご理解について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2013年9月4日
  11. ^ JR北海道:一部特急を減速・減便 11月ダイヤ改正発表 - 毎日新聞 2013年9月20日

関連項目

外部リンク