スーパーロボット大戦NEO
ジャンル | シミュレーションRPG |
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対応機種 | Wii |
開発元 | さざなみ |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
シリーズ | スーパーロボット大戦シリーズ |
人数 | 1人 |
発売日 | 2009年10月29日[1] |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象)[1] |
売上本数 | 約3万本[2] |
『スーパーロボット大戦NEO』(スーパーロボットたいせんネオ)はバンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)から発売されたWii用ゲームソフト。
概要
SDで表現されたロボットたちが競演するクロスオーバー作品「スーパーロボット大戦シリーズ」の一つ。Wiiでリリースされる初のスーパーロボット大戦シリーズである。今作の特徴として、従来シリーズとは異なり戦争をテーマとしていない、「子供が活躍する明るい内容」の作品を中心にラインナップしていることがあげられる[3]。また、低年齢層ユーザーのため[4]、90年代作品を多く取り入れているのも特徴。戦闘シーンに3Dポリゴンを採用した『スーパーロボット大戦GC』、『スーパーロボット大戦XO』の流れを汲む作品で[4]、本作ではゲームデザインも3D演出に合わせて大幅に変更されている。
あらすじ
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参戦作品
一覧
★マークはシリーズ初参戦作品。
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- ★新ゲッターロボ
- 戦国魔神ゴーショーグン
- ★NG騎士ラムネ&40
- 銀河旋風ブライガー
- 絶対無敵ライジンオー
- ★元気爆発ガンバルガー
- ★熱血最強ゴウザウラー
- ★完全勝利ダイテイオー
- ★疾風!アイアンリーガー
- ★獣神ライガー
- 機動武闘伝Gガンダム
- ★覇王大系リューナイト
解説
全14作品。シリーズ初参戦は『獣神ライガー』、『新ゲッターロボ』、『NG騎士ラムネ&40』、『元気爆発ガンバルガー』、『熱血最強ゴウザウラー』、『完全勝利ダイテイオー』、『疾風!アイアンリーガー』、『覇王大系リューナイト』の8作品。「こんな作品も出るのか」と、ファンに面白がってもらうことを意識した作品が選ばれている[5]。
今作では雑誌企画・インターネット上で展開されていた『完全勝利ダイテイオー』も加えてエルドランシリーズが全4作揃い踏みとなった。また『NG騎士ラムネ&40』、『疾風!アイアンリーガー』、『覇王大系リューナイト』など元々デフォルメ体型で描かれているロボット作品もシリーズ初。さらにロボットが登場するものの、スポーツが題材の『疾風!アイアンリーガー』もシリーズとしては異例となる。
ガンダムシリーズは長らくリアルサイズによるカットインは採用されていなかったが[† 1]、今作は『機動武闘伝Gガンダム』のゴッドガンダムにリアルサイズの演出がある。
なお、『完全勝利ダイテイオー』の声は原作に存在しないが、本作で初めて声優を起用し収録されている。
パッケージ登場機体
- ブライガー(銀河旋風ブライガー)
- ゲッター1(新ゲッターロボ)
- ゴーショーグン(戦国魔神ゴーショーグン)
- ゴッドガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
- ライジンオー(絶対無敵ライジンオー)
- キングスカッシャー(NG騎士ラムネ&40)
- ファイヤーライガー(獣神ライガー)
- リューナイト・ゼファー(覇王大系リューナイト)
オリジナルキャラクター
主人公
主人公は非選択式で、それぞれ稲葉駆はロボットの、稲葉天音は母艦のパイロットとなっている。
- 稲葉駆(いなば かける)
- 稲葉天音(いなば あまね)
主人公の協力者
- シャーリィ・ルノイエ
- ブラス・ルノイエ
- ザンパ
敵キャラクター
- キャオス・レール
- リバリス・ムイラブ
- アマネ
- ラルヴァ
システム
ここでは、本作特有のシステムや新規追加・変更されたシステムについて解説する。シリーズ共通のシステムについてはスーパーロボット大戦シリーズのシステムを参照。
今作では、従来の作品とは異なるマス目のないシームレスな3Dマップを導入している。マップを3Dとして表示する作品は他にもあったが、『NEO』のマップはマス目にとらわれない自由な移動が可能となっている。そのため、新規追加・変更されたシステムが多い。
- 出撃方法
- これまでのマップ上にユニットを配置する方法ではなく、マップ開始時は戦艦と強制出撃ユニットのみが配置され、戦艦から任意のユニットを出撃させる方法に変えられた。どのマップでも出撃できるのは戦艦を除いて最大12機まで(シナリオの進行上、開始時はもっと少ない数であることも多い)となるが、出撃ユニットを自由に出し入れできるようになった。
- 障害物、段差の追加
- マップ上に障害物と段差が表示される。飛行中のユニットはそれらに対する影響は受けないが、地上ユニットは障害物や大きな段差を越えることができないので、別のルートを通る必要がある。
- 武器の属性
- 『NEO』の武器はマップの3D化に伴い、これまでにない属性が存在する。
- 曲射攻撃:放物線状に打ち上げる攻撃。射線上にある障害物を超えて攻撃可能(通常は射線上に障害物があると攻撃できない)。
- 押出:攻撃の衝撃で敵が移動する(吹っ飛ばされる)。自軍の攻撃で敵を射程外に強制的に移動させ反撃を無効化するといった戦法ができる他、押出した敵機を段差に落としたり、障害物にぶつけることで追加ダメージを与えることが可能。援護防御を封じる効果があるが、味方からの援護攻撃を受けられないという欠点もある。
- ヒット&アウェイ:攻撃をした後残った移動力で移動が可能。なお移動力を全て使用した後に攻撃しても、移動はできない。
- 突破攻撃:移動と攻撃を同時に行う特殊な攻撃。移動するルート上にいる敵をまとめて攻撃し、反撃は受けない[† 2]。
- その他、一定確率で追加の効果が発生する武器や、武器使用時にのみ回避か防御が上がる武器など、様々な武器特殊効果が存在する。
- マップ上のユニットサイズの明確化
- 『NEO』はマップ上でもユニットのサイズが明確化されており、大きいサイズのユニットは射程や包囲の範囲は広いが地上の狭い場所を通ることができない。逆に小さいサイズのユニットは射程や包囲の範囲は狭いが地上の狭い場所を通ることができる。一部のユニットは変形によりユニットのサイズが変化するが、サイズが上昇する結果障害物や他ユニットとユニット位置が重なる場合は変形できず、広いスペースを確保する必要がある。
- なお、今作でのユニットのサイズは、これまでのS、M、Lなどに代わり、1 - 9までの数字で表記される。
- 交代システム
- 『スーパーロボット大戦J』、『スーパーロボット大戦W』の戦艦能力「交代」とは別物のシステム(この「交代」についてはスーパーロボット大戦J#システムを参照)。
- 合体の延長線上にあり、元を正せばスポーツ選手のアイアンリーガーにのみに与えられた特殊なシステム。1ユニットあたり2 - 3体で構成され、人数分の精神コマンドが使用できる。出撃した場合、気力が一定値を超えていれば合体攻撃が1ユニットで使用できるメリットがある。
- 包囲システム
- 敵の前後左右のエリアに味方が複数いると攻撃力や命中率に有利な補正がされる。
- 戦闘アニメ
- 本作の戦闘シーンは武器によって「マップアニメ」と「拡大アニメ」の2種類が存在。攻撃力が低い武器はMAP上のポリゴンキャラクターがそのまま攻撃を行うマップアニメとなり、演出が控えめだがロード時間が存在しない(シームレス)。攻撃力が高い必殺技的な武器は、従来のシリーズどおりに画面が切り替わってカットインを駆使した派手な演出の拡大アニメとなる。戦闘開始時の選択で戦闘アニメを全面的に省略することも可能(途中で省略もできる)。ただし戦闘中の台詞は一切出てこない。
- ステータス
- これまで格闘と射撃にわかれていた攻撃力のパラメータが「攻撃」に一本化されている。
- 精神コマンド
- 過去のシリーズ作品では精神コマンドを使用するためのSP(精神ポイント)値は基本的にシナリオ開始時にMAXだったものを消費する一方だったが、本作ではシナリオ開始時にはMAXではなく、自軍ターン開始時や、そのパイロットが搭乗しているユニットがダメージを与えたり受けたりすることでSP値が徐々に上昇する。
- 精神コマンド自体にもレベルが存在し、同じコマンドでもレベルが高いほど効果が大きくなる。また、過去のシリーズ作品では、行動済のユニットのパイロットは精神コマンドを使用できなかったが、本作では行動済みでも使用可能な上に、敵から攻撃を受けて反撃・回避・防御を選択する際にも精神コマンドを使用できる。
- なお、レベル制などの影響で今回は覚える精神コマンドはメインパイロットで3つ、サブパイロット(および最終的にサブパイロットになるキャラクター)は2つになっている。
- 修理・補給
- 過去のシリーズ作品ではユニットの持つ修理機能や補給機能はパイロットのレベルや所有技能の影響を受けていたが、本作ではユニット側の武器改造度が影響する。また、修理・補給を受けたユニットのパイロットの気力が低下することは無くなった。
- オプションパーツ
- 過去のシリーズ作品ではユニットのHPやEN等を回復するオプションパーツが使い捨てだったが、本作ではシナリオが終了すると再利用できる。全てのオプションパーツは、1種類に付き、ユニットに装備している物も含め、9つまで所有可能。それ以上入手すると、シナリオ終了時に自動的に売却(清算)され、資金に還元される。
- 世界観の関係から、リペアストーン(リペアキット)、AFOオイル(マグネットコーティング)など、それまでのシリーズから名称の変わった強化パーツも多い。
主題歌
- 「Wild succession」
- 作詞:畑亜貴、作曲・編曲:藤末樹、歌:美郷あき
- 歌手にスーパーロボット大戦OGシリーズのアニメで主題歌を担当した美郷あきを起用。シリーズで初めて、JAM Project以外の歌手が起用されている。
スタッフ
- エグゼクティブ・プロデューサー
- 灘俊宏
- 柳田一利
- プロデューサー
- 小椋亙
- 寺田貴信
- じっぱひとからげ
- ディレクター
- 三谷一弘
- オリジナルメカニックデザイン
- 佐藤洋介
- 三鷹重
- オリジナルキャラクターデザイン
- 内山紳介
- 脚本
- 株式会社トリスター(田渕亮、松田史征)
- 音楽制作
- nkis
- 太田修司
- 鈴木利宗
- 川田俊介
- 制作
- 有限会社さざなみ
プロモーション
キャラホビ2009
2009年8月29日・30日、幕張メッセで行われたキャラホビ2009に本作は出展された[6]。29日のトークステージには、声優の緑川光、オリジナルキャラクターのシャーリィ・ルノイエを演じる伊藤静、主題歌を担当する美郷あき、開発から、チーフプロデューサーの寺田貴信、プロデューサーの小椋亙が登場した。
東京ゲームショウ2009
2009年9月24日 - 27日、幕張メッセで行われた東京ゲームショウ2009に本作は出展された[7]。「夢の!ロボット大集結」と題したステージにて、PSP『マクロスアルティメットフロンティア』のプロデューサー広野啓ー、Wii『スーパーロボット大戦NEO』のプロデューサー寺田貴信、PSP『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS』のプロデューサー後藤能孝がそれぞれプレゼンテーションを行った。
テレビCM
CMナレーションは本作がシリーズ初参戦となる『覇王大系リューナイト』の主人公アデュー・ウォルサム役の優希比呂が担当。また、中川翔子と高橋胡桃が登場する『ニュースキャスター篇』も放送された[8]。
購入特典
予約特典は、登場作品に関わったスタッフのコメントや設定資料などが収録された小冊子「『スーパーロボット大戦NEO』 Official Reference Book」[9]。
関連商品
攻略本
- スーパーロボット大戦NEO ザ・コンプリートガイド ISBN 9784048682435
- スーパーロボット大戦NEO パーフェクトバイブル ISBN 9784047261815
コミック
- スーパーロボット大戦NEO コミックアンソロジー
- 2010年2月5日初版、一迅社、DNAメディアコミックス。ISBN 9784758005357
- 複数作家による二次創作短編漫画。
脚注
注釈
- ^ それ以前には『新スーパーロボット大戦』、『Scramble Commander』シリーズ、『スーパーロボット大戦64』のゴッドガンダムに使用されていた。
- ^ 移動と攻撃を同時に行うものとして『第2次スーパーロボット大戦G』のV2ガンダムの「光の翼」や『スーパーロボット大戦F』でのマジンカイザーの「ダイナマイトタックル」といったマップ兵器が存在していたが、システム化されたのは本作がはじめてとなる。
出典
- ^ a b 『ラインナップ|スーパーロボット大戦 公式サイト[SRW]』 。2012年1月8日閲覧。
- ^ 『【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2009年10月26日~11月1日 - ファミ通.com』2009年11月12日 。2011年11月29日閲覧。
- ^ 公式サイトのABOUTページの記述より。
- ^ a b 『週刊ファミ通 No.1071』エンターブレイン、2009年6月26日、224-225頁頁。
- ^ 洋泉社『オトナアニメvol.39』 100-105ページ。
- ^ 『【C3×HOBBY】『スパロボNEO』ステージをレポート! - ニュース - アニメイトTV』2009年9月1日 。2011年10月15日閲覧。
- ^ 『「東京ゲームショウ2009」レポート バンダイナムコ/ディースリー・パブリッシャーブースレポートその2- GAME Watch』2009年9月28日 。2011年10月15日閲覧。
- ^ 『バンダイナムコ、Wii「スーパーロボット大戦NEO」、新CM「ニュースキャスター」篇を10月17日より放映。中川翔子さんがニュースキャスター役を熱演! - GAME Watch』2009年9月16日 。2011年10月5日閲覧。
- ^ 『バンダイナムコ、Wii「スーパーロボット大戦NEO」。発売日が10月29日に決定。予約特典の情報も公開 - GAME Watch』2009年7月23日 。2011年10月4日閲覧。