新ゲッターロボ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

新ゲッターロボ』(しんゲッターロボ[1])は、永井豪石川賢原作のロボットアニメOVA。 漫画版ゲッターロボの持つアナーキーさと暴力描写を前面に押し出している他、根幹のストーリーなどに石川賢のSF時代劇作品の影響も大きく、他のゲッターロボの映像作品とは異なるテイストで描かれた作品。

本作の主役として登場するゲッターロボは、これまでに発表されたどのゲッターロボとも異なるデザインをしている(従来のゲッターロボも「プロトタイプ・ゲッター」の名前でわずかに登場する)。

バンダイビジュアルより2004年夏から展開。全13話、DVD全6巻。

2010年10月9日から2011年1月1日までBS11デジタルの『ANIME+』枠で放送されていた。

目次

[編集] ストーリー

突如、人類に牙を剥いた者達がいた。その姿は古来から伝わる伝説の生き物「」そのものであった。ゲッター線研究の第一人者である早乙女博士は、鬼達に対抗するべくゲッター線を動力とする巨大ロボット・ゲッターロボを開発するが、試作型のゲッターロボでは鬼に太刀打ち出来なかった為、新型のゲッターロボの開発とそれを乗りこなせるパイロットの選定を急ぐ事にした。

一方、東京・新宿で借金の取り立て人を相手に喧嘩に明け暮れる一人の男がいた。彼の名は流竜馬。後に自分がゲッターロボのパイロットとして鬼との壮絶な戦いに巻き込まれる事になろうとは、この時まだ知る由も無かった。

[編集] 登場人物

流竜馬(ながれ りょうま)
声 - 石川英郎
ゲッター1(イーグル号)のパイロット。空手の達人ではあるが、昇段試験で対戦相手を半殺にし、空手界を追放された。以降は新宿で父親から受け継いだ空手道場を経営しているが、多額の借金を抱えている。取り立てに来たヤクザ相手に喧嘩に明け暮れる日々を送っていたところを早乙女に目を付けられ、半ば強引にゲッターロボのパイロットにされてしまうが、極めて好戦的な性格の為か、喜んで鬼との戦いに身を投じる事になる。
超人的な身体能力と戦闘能力を持っており、それはゲッター1の操縦にも遺憾無く発揮されている。
神隼人(じん はやと)
声 - 内田直哉
ゲッター2(ジャガー号)のパイロット。元は革命組織のリーダーで、防衛庁の特殊兵器管理センターを襲撃した際にゲッター線に関する機密情報を入手した。ゲッター線に興味を持った彼は革命組織のメンバーと共に早乙女研究所を襲撃するが、同時に研究所を襲った鬼の一団と鉢合わせたドサクサ紛れに、既に隼人達の襲撃を察知していた早乙女によって拘束され、ゲッターロボのパイロットにされてしまう。
鬼との戦いの中でゲッター線の真実に迫ろうとする。その為、物語後半で竜馬だけが特別扱いされている事に嫉妬しているかのような台詞も見られる。また、各メディアの隼人の中ではゲッター線への探究心・執着心が強い(ゲッター線に深い設定の無い昭和TVアニメ版はもとより、漫画版初期はゲッターチームの一員、漫画版後期や他のOVAでは指揮官としての立場が強い為、ゲッター線への探究心はあまり見られない)。
武蔵坊弁慶(むさしぼう べんけい)
声 - 梁田清之
ゲッター3(ベアー号)のパイロット。「鬼の子」と呼ばれる程の手が付けられない暴れん坊だったが、旅の僧に改心させられて以来、その僧が住職を務める寺にて真人間になる為に修行を積んでいた。
ある日、鬼に変貌した住職や修行仲間達に襲われ寺から逃走した際、パトロール中に鬼獣の攻撃を受けて墜落したイーグル号に搭乗していた竜馬と出会う。その後、再度現われた鬼獣に撃墜されたベアー号に乗っていた早乙女に見込まれ、他の二人同様、強引にゲッターロボのパイロットにされてしまうが、住職と仲間達の敵を討つ為に鬼との戦いに身を投じて行く。最初こそ仇討ちとはりきっていたものの、ゲッターロボの過剰な破壊力と、ゲッター線に魅せられ徐々に狂っていく登場人物達を前に、当初の目的を見失っていく。そしてゲッターロボと清明の戦いの巻き添えで消滅した新宿の姿を目の当たりにし恐怖が頂点に達したのか、遂にゲッターロボの破壊を決意する。直前で竜馬に阻まれるものの、早乙女からは、そういう臆病な部分が自分達に対する抑止力になるとしてパイロットに選ばれたことが語られている。
元々豪快で自由奔放、女好きな性格だが、僧になってからもその性格はあまり変わっていない。難しい話をされると瞬時に眠ってしまう癖がある。暴れていた時代から守り刀を肌身離さず持ち歩いているが、この刀は後に重要な役割を担う。: 名前の由来は、他のゲッターロボ作品に登場する3号機パイロットである「巴武蔵」および「車弁慶」の名前を繋げたもの。戦闘中に「大雪山おろし」を使う場面も見られる。
早乙女博士(さおとめはかせ)
声 - 有本欽隆
鬼に対抗するスーパーロボット、ゲッターロボの生みの親。竜馬、隼人、弁慶をパイロットに選んだ。弁慶が来る前はベアー号のパイロットも兼ねていた。他のメディアと比較して、毒舌かつ自己中心的な性格をしている。
早乙女達人(さおとめたつひと)
声 - 山野井仁
早乙女博士の長男。他のメディアでの初代ゲッターロボと同じカラーリングが施された、プロトゲッターロボのテストパイロットをしていた。1話後半に鬼に噛まれて鬼化してしまうも、自身にナイフを突き刺し正気に戻り、鬼獣を押さえつけ、竜馬に「俺の屍を超えていけ!」とイーグル号での体当たりを指示。自身諸共、鬼獣を撃破させる。1話前半で仲間の特攻に躊躇する姿等から、早乙女博士の家族の中では常識的な人物であった事が伺える。
早乙女ミチル(さおとめミチル)
声 - 本田貴子
早乙女博士の娘。研究所で鬼の事を調べまわっている。他のメディアでのミチルと異なり、父親譲りの毒舌かつ何事においても自らの欲求を優先するエゴイストかつ冷めた性格をしている。また、調べ物をする時は眼鏡を掛けている。竜馬からは「鬼娘」と呼ばれているが、弁慶からは「天女様」と一目惚れされている。後半では、地下に引き篭もった早乙女の代わりに、要塞化した早乙女研究所の指揮官的な立場や日本政府との折衝役に嫌々ついている。また隼人程ではないが、竜馬とゲッターロボとの繋がりを巡って独自にゲッター線について調べるなど心境の変化が見られた
源頼光(みなもとのらいこう)
声 - 朴璐美
平安時代で鬼達や安倍晴明と戦う将軍。史実とは異なり女性。竜馬が部下・渡辺綱の首を刎ねたのを目撃し、(刎ねられた首はその瞬間に人間に戻ったため、頼光は綱が鬼と化したことを知らず)竜馬を鬼と勘違いして退治しようとするが、後にそうではないことを察知して、共に戦う。
安倍晴明(あべのせいめい)
声 - 子安武人
平安時代ですべての鬼達を統括し、鬼の都=黒平安京の支配者となった陰陽師。ゲッターロボとの戦いを心から望んでいる。2人の鬼姫らしき側近を置いている。現代世界では、自ら鬼獣・晴明ロボとなり、新宿でゲッターロボと再戦する。
多聞天(たもんてん)
声 - 玄田哲章
現代の世界で晴明を倒した後、早乙女研究所上空から現われた四天王のリーダー格。鬼や晴明などを差し向けたすべての元凶であり、人から言えば神なる存在。ゲッターロボを世界を滅ぼす汚点として粛清すべく、圧倒的な力で竜馬達に襲いかかった。
広目天(こうもくてん)
声 - 郷里大輔
多聞天と同じく、早乙女研究所上空から現われた四天王の1人。絵巻を使った戦法を得意としている。
持国天(じこくてん)
声 - 銀河万丈
多聞天と同じく、早乙女研究所上空から現われた四天王の1人。口から剣を出したり、左腕をゲッター2と同じドリルアームに変えたりできる。
増長天(ぞうちょうてん)
声 - 屋良有作
多聞天と同じく、早乙女研究所上空から現われた四天王の1人。現われたと同時に、研究所地下から這い出てきたプロトゲッター軍団を1人で相手をし、全滅まで追い込んだ。錫杖らしき武器と身体に巻きつけている龍を武器としている。

[編集] 登場メカ

ゲッターロボ
「鬼」に対抗するために開発された、スーパーロボット。絶大なパワーを持つが、それ故に扱えるパイロットがいなかった。ゲッター1を竜馬、ゲッター2を隼人、ゲッター3を弁慶が操縦。後に新型炉心を搭載しパワーアップ。パイロットが三人揃わないと本来の力を発揮できないはずだが、新型炉心搭載後は竜馬が単独搭乗する場合だけ弱体化した描写は見られない(逆にパワーアップしているような描写が若干見られた)。
ゲッターロボを名乗りつつも、デザインは既存のゲッターから一新され、ゲッターロボGと真ゲッターロボを合わせたデザインになった。3機の戦闘機が合体することで構成される点は、これまでのゲッターと同じ。
過去作品に存在した「宇宙開発用」との設定は無く、純粋な戦闘用ロボットとして建造されている。
作中では単にゲッターロボと呼ばれるが、フィギュア等では「新ゲッターロボ」と表記される。
武装は初代ゲッターに準じたものになっており、ゲッタードラゴンや真ゲッターのような必殺武器は存在しない。ただし、新型炉心搭載で各武装の威力が強化された他、ゲッタートマホークは2本を連結して使用される事が多かった。また、「大雪山おろし」は伸縮する腕に絡めて投げるパターンと、敵をネットに包んだ後に機体全体を回転させて投げるパターンが登場した。
プロトタイプ・ゲッター
先行するOVA『真ゲッターロボ』2作品に登場した初代ゲッターロボと同じデザイン(細部は異なる)を持つ、試作型ゲッターロボ。第1話に登場。鬼には力及ばずに自爆する(第11話にも回想シーンにて登場している)。
早乙女達人が乗るプロトタイプ・ゲッターは初代ゲッターロボと同じカラーリングが施されているが、他のプロトタイプ・ゲッターは白とグレーのカラーリングをしている。
巨大ドラゴン (『ゲッターロボ全書』設定資料)
第9話で異世界に飛ばされた竜馬が見た存在。第13話にも登場。
竜馬の飛ばされた異世界は人間とゲッターロボが融合しており、その中には隼人や弁慶、早乙女の姿もあった(ミチルはゲッターと融合しておらず、すでに死んでいた)。
寄せ集めゲッター(正式名称不明)
第13話(最終話)ラストで異世界へ飛んだ竜馬がエピローグで乗っていたゲッターロボ。早乙女達人のプロトゲッター1(つまり初代ゲッター1)に似ている。
正式な名称は不明だが、『ゲッターロボ全書』にて「寄せ集めゲッター」と監督の川越淳はコメントしている。
鬼獣(きじゅう)
鬼が危機迫った時に呼び寄せる巨大なロボット兵器。呼んだ鬼を喰らう事で起動し、その鬼の意識を持つ。別名・鬼獣ロボ。

[編集] キャスト

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] 挿入歌

本作のDVDの初回版には挿入歌のシングルCDが付属していた。2006年7月26日にこの挿入歌とOP・EDをまとめたボーカル集『新ゲッターロボ Vocal Collection DRAGON BATTLE』が発売されている。

  • WARRIOR
作詞:影山ヒロノブ
作・編曲:河野陽吾
歌:影山ヒロノブ
  • SAGA
作詞:影山ヒロノブ
作・編曲:河野陽吾
歌:遠藤正明
  • 吠えろ!!
作詞・作曲:影山ヒロノブ
編曲:須藤健一
歌:福山芳樹
  • DEEP RED
作詞:奥井雅美
作曲:影山ヒロノブ
編曲:河野陽吾
歌:きただにひろし
  • Gods
作詞・作曲:影山ヒロノブ
編曲:須藤健一
歌:串田アキラ
  • 伝説~Legend~
作詞:奥井雅美
作・編曲:須藤健一
歌:水木一郎

[編集] 各話リスト

時代劇の引用と思われるタイトルが多い。特に13話はタイトルが最後に出る上に12話での予告も「最終回」としか出さない演出がされた。

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 竜馬が行く 大西信介 - 川越淳 鈴木藤雄
田中良
第2話 隼人が来る 菱田正和
戸部敦夫
菱田正和 戸部敦夫
第3話 武蔵坊弁慶 川越淳 下司康弘 菊池晃
第4話 三匹が行く 佐野隆史 川越淳 石川晋吾
第5話 鬼火 ひいろゆきな 菱田正和 田中良
第6話 鬼の棲む館 川越淳 下司康弘 鈴木藤雄
第7話 陰陽師 菱田正和 戸部敦夫
第8話 激突 川越淳 下司康弘 菊池晃
鈴木藤雄
第9話 地獄変 ひいろゆきな 田中良
第10話 ひとり狼 - 川越淳 大久保修
第11話 かくて神風は吹く 西森章 菱田正和 戸部敦夫
第12話 天と地と ひいろゆきな 大木賢一
菊池晃
第13話 竜馬がいく 川越淳 下司康弘 鈴木藤雄
田中良

[編集] 放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送区分 備考
日本全域 BS11デジタル 2010年10月9日 - 2011年1月1日 土曜 23時00分 - 23時30分 BSデジタル放送 ANIME+』枠

[編集] ゲーム

石川が流竜馬、内田が神隼人を『スーパーロボット大戦』シリーズで初めて声を当てた作品となる。ただし、両名ともこれ以前に『A.C.E.3』にて『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』の竜馬、隼人役として声を当てている。

[編集] 脚注

  1. ^ 本作は同じ読みをする「真ゲッターロボ 世界最後の日」と区別するためファンにより「新(NEW)ゲッター」と呼ばれることもある

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

BS11 ANIME+ 土曜23時00分枠
前番組 番組名 次番組
新ゲッターロボ
こどものじかん
(再放送)
個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語