マルチウォーカー (バンプレストオリジナル)

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バンプレストオリジナルの機動兵器一覧 > マルチウォーカー (バンプレストオリジナル)

マルチウォーカーとは『スーパーロボット大戦GC』(以下『GC』)および『スーパーロボット大戦XO』(以下『XO』)に登場するリアルロボットおよびスーパーロボットである。略称はMW

概要[編集]

ガディソードにて使用される機動兵器。地球の最上重工でも、ガディソードから脱出したフェアリが提供したC.U.B.E.エンジン(『XO』ではX.E.N.O.N.ドライブ)実験搭載機であるソウルランサーのデータや、試作型のC.U.B.E.エンジンを用いて、高機動戦重視のソウルガンナー、特機型のソウルセイバーを開発している。

なお、『GC』の製作には『サンライズ英雄譚』、『機甲武装Gブレイカー』を製作したサンライズインタラクティブが協力しているため、両者のオリジナルロボットはデザインやBGMが非常に似ている[1]。主人公の「アカツキ」という姓やロボットの「マルチウォーカー」という名称も同じだが設定に繋がりは無い。メカデザインは大河原邦男が担当している。

人物[編集]

最上重工[編集]

日本地区東京都内にある重機メーカー。社長は赤月瑞雲。彼の経営手腕は一流で、一代で名も無き会社から日本有数の企業に押し上げた技術力は計り知れない。とある事件に巻き込まれ、マルチウォーカー開発に着手して以来、本来の業務は疎かになってきている。フェアリからもたらされた実験機のデータ(『OG』でいうところのEOT)のみで一から機体を組み上げた技術力は相当なものであることが伺える。最上は「もがみ」と読む。

赤月秋水(あかつき あきみ)
高橋直純
高校1年生の16歳。男性。最上重工の御曹司で同社の試作型ロボットのパイロットをしていたが、戦争に巻き込まれる。
光珠と比べて父瑞雲に対する反発はかなり強い。自由を愛するが、周囲に迷惑をかけるような自由は本当の自由ではないこともわかっている。学費のために渋々父親の言うことを聞いているが、将来はスペースプレーンで宇宙を自由に飛び回るという夢を持つ。
専用BGMは『CHARGE THE SOUL OF FIGHTERS』『SPLENDID STAR』『CHANCE OF VICTORY』『REAL ABIRITY』。
赤月光珠(あかつき あきみ)
声:鈴木麗子
高校1年生の16歳。女性。最上重工の社長令嬢で同社の試作型ロボットのパイロットをしていたが、戦争に巻き込まれる。
秋水と比べて父瑞雲に対する反発はあまり無い。天然な性格で、眠くなると「ふにゃふにゃ」と寝言を言ったり、ことあるごとに「ぷ〜」とふくれたりもする。自分の機体にはスマートな雰囲気を求めているが(グラマーなロボットを見るたびに自分の機体もグラマーに改造しようと提案する)、追加パーツで力強くなった機体のイメージが自分にまでつかないかと心配している。『GC』では名前が男主人公と同じ「赤月秋水」だったが、『XO』で変更された(読み方は同じ)。
専用BGMは『CHARGE THE SOUL OF FIGHTERS』『SPLENDID STAR』『CHANCE OF VICTORY』『REAL ABIRITY』。
赤月瑞雲(あかつき ずいうん)
秋水(光珠)の父親で最上重工社長。45歳。我が侭な性格で自分が正しいと思えば強引に押し通すところから特に秋水の反感を買っているが、それもすべて瑞雲自身の人一倍強く熱い正義感から来ている。
川西陣風(かわにし じんぷう)
最上重工エンジニア。男性。58歳。瑞雲とは年が離れていながら親友の間柄。説教が好きなものの皆に好かれている。
フェアリ・ファイアフライ
声:かかずゆみ
女性。25歳。最上重工の社長秘書兼ロボットエンジニアで、秋水のお目付け役として主人公機のサブパイロットも勤める。秘書として非の打ちところの無い人間だが、真面目すぎて融通が効かない一面を持つ。主人公が幼いころからその面倒を見てきており、いろいろと秘密を握っているため主人公は彼女に頭が上がらない。
その正体は数年前地球に漂流したガディソード側の異星人で、C.U.B.E.(X.E.N.O.N.)に関する研究を行っていたが、ヘルル-ガがそれを悪用しようとしたため、ヴォートの手引きで、ソウルランサーと試作型のC.U.B.E.エンジン(X.E.N.O.N.ドライブ)を奪い脱走。地球に辿り着き、秋水の父・赤月瑞雲と瑞雲の親友・川西陣風に救助されて、そのまま瑞雲達に協力することとなった。ちなみにファイアフライは、英語で「」を意味する。

ガディソード[編集]

もともとは外宇宙の小国(星)であった。ガディソード星には太古から恵みをもたらすエネルギー源としてC.U.B.E(『XO』ではX.E.N.O.N)が伝わっていたが、そのエネルギーを軍事研究していた基地がザール星間帝国に襲撃されC.U.B.Eが暴走、本星は消滅してしまう。以降はC.U.B.Eを研究していた科学者ヘルルーガ・イズベルガにより生き残りが纏め上げられ、「七色の宇宙」と呼ばれる異次元に建設した居住区に移り住む(居住区を取り囲む強力な宇宙嵐とほぼ全自動化している前衛要塞イズベルガが防衛の要となっている)。以降はムゲ・ゾルバドス帝国ジャーク帝国と「異次元同盟」を組み、ガディソード再興のため各地で暗躍することとなる。主な運用兵器はCISエンジンを使用した「CISバリエーション」と呼ばれる機動兵器である。

ジーク・アルトリート
声:中井和哉
ガディソード親衛隊の一人。男性。フェアリの顔馴染みでロボット操縦の腕はレジアーネも一目おくほどの腕前、大雑把ながら聡明である。光珠との出会いで彼女と惹かれ合い、サリー同様ガディソードを抜けて赤月たちと一緒に戦う。
サリー・エーミル
声:貝原怜奈
ガディソード親衛隊の一人で、ジーク・アルトリートとは兄妹同然の間柄。本来は心優しい性格だが、ガディソードの復興のために戦う。しかし、秋水との出会いや関わりを経て、次第に自分のやっていることに疑問を抱き、最終的にはガディソードを抜けて赤月に付く。
ヴォート・ニコラウス
声:黒田崇矢
ガディソード親衛隊の一人でフェアリの恋人。ヘルルーガの陰謀を知ってフェアリをガディソードから逃がすが、自身は捕まり、洗脳を施されてフェアリ達の前に立ち塞がる。
レジアーネ・ヨゼフィーヌ
声:高乃麗
ガディソード親衛隊女隊長。普段は冷静に振る舞っているが根はサディストで、戦闘になると相手をいたぶる戦い方を好む。シャピロと気が合い、ルーナ・ロッサの代理のような出番もあった。その性格になったのはガディソードで生きて行くために残酷になることが必要であったからという理由があるが、改善の余地はない。
ヘルルーガ・イズベルガ
声:青野武
科学者でガディソード首領。男性。消滅したガディソード本星の生き残りを纏め上げ、ガディソードの指導者になる。自らの目的のため他者どころか母星を踏み躙ることも厭わない利己主義な男で、ガディソード本星の消滅も、ヘルルーガ自身が仕組んだことであった。キューブの力(『XO』ではX.E.N.O.Nに名称が変更されている)を得て宇宙の王になろうとしている。

民間人[編集]

椎名奈穂子
秋水(光珠)の中学時代からの友人。『XO』での追加キャラクター。控えめで人見知りする性格。
裕太
秋水の友人。『XO』での追加キャラクター。光珠を主人公に選ぶと登場しない。秋水を主人公にした場合、下記の井沢麻里の役割を担う。
井沢麻里
光珠の友人で、クラスの学級委員長。『XO』での追加キャラクター。秋水を主人公に選ぶと登場しない。文武両道で行動力もあり、曲がったことが大嫌い。由緒ある旧家の生まれ。光珠のアバウトな性格にあたることもあるが、その自然体な姿に憧れてもいる。

採用技術[編集]

C.U.B.E.(キューブ)[編集]

ガディソードが発見した未知のエネルギー物質。より高次元の空間よりエネルギーを無限に供給するホワイトホール的なものと考えられている。ガディソードの研究者であるフェアリは、この物質の研究を行っていたが、ヘルルーガやヴォートはこの物質のエネルギーを兵器に転用する事を考え、C.U.B.E.エンジン、C.U.B.E.搭載機の設計を行った。のちにこの技術の応用で物体を複製できることが判明し、ガディソードはその効果を利用して機動兵器およびパイロットを複製・量産した(主にギルガザムネ、ジャークライジンオー、アプシン等)。XOでは名称がX.E.N.O.N.(ゼノン)に変更。

C.U.B.E.(キューブ)エンジン[編集]

エネルギー物質「C.U.B.E.」で稼動するエンジン。CISバリエーションの先行試作機であるソウルランサーに実験的に搭載された。他にも実験的に同系のエンジンが幾つか製作されていたが、これらの内の一つは、フェアリがC.U.B.E.エンジン実験搭載機のソウルランサーでガディソードを脱出する際に持ち出し、後に最上重工で開発された特機型マルチ・ウォーカー、ソウルセイバーに搭載されている。XOでは名称がX.E.N.O.N.ドライブに変更された。

最上重工製[編集]

ソウルガンナー[編集]

諸元
ソウルガンナー
分類 人型
所属 最上重工
製造 最上重工
生産形態 試作機
全高 17.7m
重量 68.0t
装甲材質 不明
動力源 CISエンジン
武装 リストバルカン
クラウドサーベル
ストームライフル
必殺技 ファルコンアタック
乗員人数 2人
搭乗者 赤月秋水
赤月光珠
フェアリ・ファイアフライ(サポート)

リアル系前期主人公機。開発途上のソウルランサーを元に、最上重工が開発した副座式の制空戦闘用MW。 主動力にC.U.B.E.エンジンではなくCISエンジンを採用している。元々は可変機構を持った機体として設計されていたものの、オミットされている。 高い機動性・運動性を誇り飛行可能なため汎用性は高いが、武装のエネルギー消費が多いのが難点。

武装
リストバルカン
腕部に固定装備されているバルカン。近接戦闘における牽制用。
クラウドサーベル
格闘戦用のビーム剣。2基が装備されている。
溜め込んだ余剰エネルギーを放出する機能も備えており、これを利用したのが「ファルコンアタック」である。
ストームライフル
メイン武装となるエネルギーライフル。エネルギー消費型のライフルであり、砲身外部のユニットを展開し砲身冷却を行う。連射性能もなかなかのものだがエネルギー消費量が意外に多い。
必殺技
ファルコンアタック
最大出力で突撃して行う連続攻撃。
ストームライフルを最大出力で連射したのち放り捨て、クラウドサーベルを合体させ溜め込んだエネルギーを放出し巨大なエネルギーの槍を形成、突撃して突き刺し離脱する。


ソウルランサー[編集]

リアル系後期主人公機。ソウルガンナーのプロトタイプで、フェアリがガディソードから持ち出した機体。本来はガディソードの主力機であるCISバリエーションの先行機で開発途上だったが、ソウルガンナーのデータをフィードバックすることで完成した。C.U.B.E.(X.E.N.O.N)エンジンを搭載し、高機動と高火力を実現した突撃・強襲用MW。F(フライト)形態に変形可能。XOでは換装パーツが二種追加された。

ソウルセイバー[編集]

スーパー系前期主人公機。フェアリがガディソードから持ち出した開発途上のC.U.B.E.(X.E.N.O.N)エンジンを搭載し、最上重工が開発した副座式の大型MW。元々ソウルセイバーは巨大すぎる出力を制御するため2機の機体が変形・合体する予定だったが、最上重工の技術では実現できず、妥協案として「ブロックパーツ構想」を採用。これは上半身・下半身のパーツを入れ替える事によって格闘戦・砲撃戦に両対応する事が狙いだったが、結果として開発効率も向上した。動力源であるC.U.B.E.(X.E.N.O.N)エンジンに不明な点が多かった為、あえてリミッターがかけられており本来の性能は引き出せていない。なお、頭部は小型戦闘機「ヘッドセイバー」となっており脱出艇の役割も兼ねている。

スーパーソウルセイバー[編集]

スーパー系後期主人公機。ソウルセイバーにセイバーブースターを装着した事でC.U.B.E.(X.E.N.O.N)エンジンの性能をフルに引き出せるようになった。なお、セイバーブースターはヘッドセイバー単体と合体する事も可能(ヘッドセイバーブースター)。

ガディソード製[編集]

ガディソードで使用されているマルチウォーカーはCISエンジンを搭載して運用される事から、「CISバリエーション」と呼ばれる事が多い。ソウルランサーは、このCISバリエーションの先行試作機に当たる。現在のガディソードで使用されているCISバリエーションは、かなりの大型となっている。

クラウドハーケン[編集]

諸元
クラウドハーケン
分類 人型
所属 ガディソード
製造 ガディソード
生産形態 ジーク・アルトリート専用機
全高 32.4m
重量 188.0t
装甲材質 不明
動力源 CISエンジン
武装 バルカン
ビームライフル
ミサイルポッド
ファイヤーハーケン
必殺技 ライトニングアサルト
乗員人数 1人
搭乗者 ジーク・アルトリート

ジーク専用機。F(フライト)形態に変形可能。クロイツ・ヴァールハイトと行動を共にすることが多い。

クロイツ・ヴァールハイト[編集]

諸元
クロイツ・ヴァールハイト
分類 人型
所属 ガディソード
製造 ガディソード
生産形態 サリー・エーミル専用機
全高 32.0m
重量 182.0t
装甲材質 不明
動力源 CISエンジン
武装 ロングライフル
シャドウブレード
ツインキャノン
必殺技 フラッシングアサルト
乗員人数 1人
搭乗者 サリー・エーミル

サリー専用機。本来は長距離攻撃を得意とする機体だが、近接戦闘もこなせる。試験的に次元ゲート開放装置が搭載されている。

ガーディアル・ブラッド[編集]

諸元
ガーディアル・ブラッド
分類 人型
所属 ガディソード
製造 ガディソード
生産形態 レジアーネ・ヨゼフィーヌ専用機
全高 32.0m
重量 162.0t
装甲材質 不明
動力源 CISエンジン
武装 ショルダーキャノン
フィアーアックス
ショルダーブラスト
必殺技 ブラッディサイクロン
乗員人数 1人
搭乗者 レジアーネ・ヨゼフィーヌ

レジアーネ専用機。攻撃力と機動力を両立させた機体で、ショルダーキャノンは発射方法を切り替えることができる。機動力の割には異常なほどの防御力があり、ちょっとやそっとの攻撃はのれんに腕押しという事態になりやすい。死角もないため、軽く見ていると痛い目にあう。普段はリミッターをかけており、リミッターが解除されたときの性能は凄まじいものを誇る。

オーダイ[編集]

諸元
オーダイ
分類 人型
所属 ガディソード
製造 ガディソード
生産形態 ヴォート・ニコラウス専用機
全高 64.0m
重量 520.0t
装甲材質 不明
動力源 CISエンジン
武装 アシッドフレイム
デスエッジ
ビッグホーンソニック
アトミックコレダー
乗員人数 1人
搭乗者 ヴォート・ニコラウス

ヴォート専用機。携行武器は大鎌のみだが、それを触媒として多彩な攻撃を繰り出す。 両肩にそれぞれCISエンジンを搭載しており、機体出力が高い。パイロットを「生体ユニット」として扱い、必要に応じて生体ユニットからエネルギーを抽出しつつ戦うため、異常なほどの継戦能力を持つ。

アラウンザー[編集]

諸元
アラウンザー
分類 半人型
所属 ガディソード
開発 ガディソード
製造 ガディソード
生産形態 ヘルルーガ・イズベルガ専用機
全高 250.0m
重量 26239.0t
装甲材質 不明
動力源 C.U.B.E(X.E.N.O.N)
武装 エネルギーボール
ミサイルボルケーノ
アラウンザーインフェルノ
乗員人数 1人
搭乗者 ヘルルーガ・イズベルガ

ヘルルーガ専用機。C.U.B.E(X.E.N.O.N)そのものを動力源として組み込んでいるので、MWの中では一番巨大な機体となった。主な武装はC.U.B.Eの絶大な出力を利用した「エネルギーボール」と背面部からおびただしい量のミサイルを発射する「ミサイルボルケーノ」。前者は上空に打ち上げた後広範囲に拡散させることも出来る(アラウンザーインフェルノ)。この機体には複製機体を作り出す複製プラントの技術が応用されており、大小に関わらず損傷を回復させることが出来る。

『XO』では、ある程度ダメージを与えると追い詰められたヘルルーガが最終兵器を放とうとするため、一定ターン毎に主人公機を隣接させないと強制ゲームオーバーになるイベントが追加されている。

脚注[編集]

  1. ^ GCオリジナル主人公のお話|スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」』、2004年9月29日2011年8月30日閲覧。