ガラスの林檎/SWEET MEMORIES

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ガラスの林檎/SWEET MEMORIES
松田聖子シングル
初出アルバム『『Seiko・plaza』』
リリース
ジャンル アイドル歌謡曲
レーベル CBS・ソニー
(8cmCD含む)
ソニー・ミュージックレコーズ
(12cmCDのみ)
作詞・作曲 松本隆細野晴臣(#1)
松本隆・大村雅朗(#2)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位オリコン
  • 1983年8月度月間1位(オリコン)
  • 1983年9月度月間6位(オリコン)
  • 1983年10月・11月度月間3位(オリコン)
  • 1983年12月度月間5位(オリコン)
  • 1983年度年間7位(オリコン)
  • 1984年度年間84位(オリコン)
  • 1位ザ・ベストテン・ガラスの林檎)
  • 1983年度年間13位(ザ・ベストテン・ガラスの林檎)
  • 8位ザ・ベストテン・SWEET MEMORIES)
  • 1983年度年間63位(ザ・ベストテン・SWEET MEMORIES)
  • 1位ザ・トップテン・ガラスの林檎)
  • 3位(ザ・トップテン・SWEET MEMORIES)
  • 松田聖子 シングル 年表
    天国のキッス
    (1983年)
    ガラスの林檎 / SWEET MEMORIES
    (1983年)
    瞳はダイアモンド/蒼いフォトグラフ
    (1983年)
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    ガラスの林檎/SWEET MEMORIES」(ガラスのりんご/スウィート・メモリーズ)は、1983年8月1日にリリースされた松田聖子の14枚目のシングルである。

    品番:07SH 1366(レコード)

    解説

    • 当時のプロデューサーが、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」のような曲を作って欲しいと細野に依頼し、出来上がったバラードナンバー。[要出典]それでも当時21歳の松田は、この曲を見事に歌いこなしていると作詞家に言わせた(下記参照)。
    • リリースされて3週間でオリコンシングルチャートの1位を獲得したが、6週間でベスト10から一旦はダウンした。 しかし、リリース当初はB面(カップリング曲)であった「SWEET MEMORIES」がCM の影響から、7週後には11週間ぶりに再び1位に返り咲いた。そのため、両A面シングルとして新しいジャケットのものが発売された(オリコンシングルチャートでは1983年9月26日付から両A面表記)。オリコン調べでは、累計85万枚超を売り上げ、松田聖子のシングルとしては1996年の「あなたに逢いたくて〜Missing You〜/明日へと駆け出してゆこう」に次ぐセールスを記録している。CBSソニーの発表ではミリオンセラーを記録した[1]。また、次作の「瞳はダイアモンド/蒼いフォトグラフ」と1位・2位にランクされるなど、9週間(2週集計分含む)にわたり同時にベスト10入りしていた。
    • 1989年には8cmCDとして、2004年には紙ジャケット仕様の完全生産限定盤12cmCD(ジャケットは差し替え前のもの)として再びリリースされている。
    • 「ガラスの林檎」で、1983年の『第34回NHK紅白歌合戦』に出場、三日月のゴンドラに乗って登場した。「SWEET MEMORIES」でも紅白出場を果たしているが、こちらは発売から16年後の1999年の『第50回NHK紅白歌合戦』で披露となった。
    • 「SWEET MEMORIES」のイントロは松武秀樹シンセサイザーで創ったものである。松武によると、「口では表現できない、雪がシャーっという感じで、聴いてて気持ちいい音にしてくれ」と依頼され、「逆回転の音みたいなヒヤっとする冬」をイメージしたイントロを創作したとのことである。[要出典]
    • 2014年公開映画『渇き。』の劇中歌として「SWEET MEMORIES」が起用された。主人公と中学教師が過去の話をしている最中にカーラジオから流れている。
    • 2002年公開映画『刑務所の中』にて消灯までの自由時間にて「SWEET MEMORIES」がシンセサイザーによる刑務所内のBGMで流れている。松田の声は入っていない。
    • 「SWEET MEMORIES」の2番の冒頭部分は英語詞であるが、後に松田は英語の歌詞を歌うのが初めてだったこともあり戸惑ったと明かしている。また、本曲の全編英語歌詞バージョンも存在する。2015年現在も松田のコンサートやディナーショーのセットリストに組まれることの多い一曲である。

    CMによる反響

    • 「SWEET MEMORIES」はサントリーCANビールCMソングであった。CMはアニメーションであり、登場人物がすべてペンギンになっている。ジャズバーで女性歌手が 「SWEET MEMORIES」(2番の英語の歌詞の部分)を歌い、それを聞いた客が感動して涙するというものであった。このCMペンギンのキャラクターが人気を呼んだため、東宝劇場用アニメペンギンズ・メモリー 幸福物語』が製作された。
    • 松田聖子が当時所属していた芸能事務所、「サンミュージックプロダクション」は話題作りのため、テレビCMで使われた「SWEET MEMORIES」にはあえて歌手名を出さなかった。すると、松田聖子の歌唱とは気づかずレコード会社2社から「歌っている新人歌手を自社で使いたい」という引き合いの電話が来たという[2]。後にCMに”唄/松田聖子”のクレジットが表示されるようになった。
    • 作詞家の松本隆は後年「聖子さんの歌を作る時は、いつもその時点の彼女の2-3歩先を行く歌を作る。彼女は見事にそれに付いてくる。『SWEET MEMORIES』に関しては、彼女の10歩位先を行くように作った。作曲の大村雅朗氏と『今回は付いて来られないかな? 難しすぎたかな?』とも話したが、彼女は見事に付いてきた」と賞賛した[3]
    • 2010年10月23日からオンエアされたサントリーの缶コーヒーBOSS ホットシルキーブラック」のCM「ペンギン回想編」で、かつての「CANビール」アニメCMを松田聖子自らの出演による実写CMで再現された。

    収録曲

    1. ガラスの林檎(3分57秒)
    2. SWEET MEMORIES(4分35秒)(サントリーCANビールCM曲)
      • 作詞:松本隆/作曲・編曲:大村雅朗

    カバー

    ガラスの林檎
    SWEET MEMORIES

    関連作品

    脚注

    1. ^ 日経流通新聞・編『昭和60年感覚 このビジネス・チャンスをのがすな』光文社(カッパ・ビジネス)、1985年、202-203頁。ISBN 4334011764
    2. ^ 相澤秀禎 『人気づくりの法則』(東洋経済新報社 1988年4月23日) ISBN 978-4492553091
    3. ^ 加藤みのり「あの日に帰る名曲物語 1983年」『女性セブン』第50巻第11号(3月22日号)、小学館、2012年3月、131頁、NCID AA11771074 
    4. ^ 松本隆トリビュートに細野晴臣、YUKI、マサムネ、小山田壮平ら参加”. 音楽ナタリー (2015年5月4日). 2015年5月26日閲覧。
    5. ^ 関ジャニ∞渋谷すばる初ソロアルバムで宇多田、サザンらカバー”. 音楽ナタリー (2015年12月7日). 2015年12月7日閲覧。
    6. ^ May J.カバーアルバム第3弾で日本の名曲歌う”. 音楽ナタリー (2016年1月5日). 2016年1月5日閲覧。