クリスタルキング

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クリスタルキング
基本情報
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ロック歌謡曲
活動期間 1971年 - 現在
レーベル キャニオンレコード
事務所  
共同作業者 井上大輔
メンバー
ムッシュ吉崎(ボーカル・低音)
旧メンバー
田中昌之(ボーカル・高音)
山下 三智夫(ギター)
中村 公晴(ピアノ)
今給黎 博美(キーボード)
金福 健(ドラム)
野元 英俊(ベース)
尾町 英司(ベース)
高木 和好(ドラム)
高岡 丈二(ドラム)
福田 彰一郎 (ギター)
秦 好樹(ベース・プログラミング)
上坂 哲史(ギター)
川上 聡(ギター)
ファンキー末吉(ドラム)
内田 聖治(ボーカル)

クリスタルキングは日本のロックバンド。ツインボーカルによる7人組のロックバンドとして名を馳せたが、現在は吉崎によるソロプロジェクト。「大都会」をはじめ、「蜃気楼」、「セシル」、「瀬戸内行進曲」、「愛をとりもどせ!!」といったヒット曲がある。

メンバー[編集]

★の付いたメンバーは1979年(昭和54年)にキャニオン・レコードから再デビューした時に在籍していたメンバーである。

  • ムッシュ吉崎(ムッシュよしざき、本名:吉崎 勝正〈よしざき かつまさ〉、ボーカル低 ★)

元メンバー[編集]

  • 田中 昌之(たなか まさゆき、ボーカル高)[1975-1986, 1995-1998] ★
    • 1951年(昭和26年)6月30日生まれ、佐賀県伊万里市出身
    • 作詞も担当。『eleven carats』では「どげんしたとねBaby」「Fool Man」の2曲を作曲。「3オクターブの美声」と賞賛された地声のテナーハイトーンボイスで、和製ロバート・プラントの異名を博した。
    • 一時、田中雅将、田中雅之(いずれも読み同じ)と改名して活動していたが、2013年2月から本名に戻している。
    • 草野球の最中にボールが喉に当たり、3オクターブあったという声が出せなくなったため、現在は当時の高音パートが歌えない。[2]
  • 内田 聖治(うちだ しょうじ、ボーカル)[1998-2002]
    • 田中再脱退後、2代目ボーカリストとしてから2002年(平成14年)まで在籍。
  • 山下 三智夫(やました みちお、ギター)[1975-1986] ★
    • 1952年(昭和27年)10月3日生まれ
    • 作曲を担当し、「大都会」「蜃気楼」「愛をとりもどせ!」などの代表曲を作曲した。
    • 「セシル」、「マラソンマン」、「十月の渚」などでボーカルを担当した。
  • 川上 聡(かわかみ さとる、ギター)[1986-]
  • 上坂 哲史(こうさか てつし、ギター)
  • 福田 彰一郎 (ふくだ しょういちろう、ギター)[-1998]
  • 中村 公晴(なかむら きみはる、ピアノ)[1975-1998] ★
  • 今給黎 博美(いまきゅうれい ひろみ、キーボード) ★
    • 1953年(昭和28年)3月15日生まれ
    • キーボードセンスは「3秒の誘惑」に結実。ギターも担当する。ほとんどの曲は山下と今給黎が作曲を担当している。
  • 野元 英俊(のもと ひでとし、ベース)[-1986] ★
  • 尾町 英司(おまち ひでし、ベース)[-1993]
  • 秦 好樹(はた よしき、ベース、プログラミング)[1993-1999]
  • 金福 健(かねふく けん、ドラム)[-1983] ★
  • ファンキー末吉(ファンキーすえよし、ドラム)[1984]
    • 金福脱退後、高木参加まで在籍。「愛をとりもどせ!!」でドラムを披露している。
  • 高木 和好(たかぎ かずよし、ドラム)[1985-]
  • 高岡 丈二(たかおか じょうじ、ドラム)[-1998]

概要[編集]

1971年(昭和46年)、ムッシュ吉崎を中心に九州で結成。佐世保の米軍キャンプのクラブや、米兵が集まる佐世保市内のディスコで米兵相手にアメリカ音楽を演奏したり、福岡のディスコ・クラブでも活動していた。

1975年(昭和50年)から田中昌之・中村公晴・山下三智夫が参加。低音の吉崎と高音の田中によるツインボーカルで九州を中心に徐々に人気を獲得。

1976年(昭和51年)、カバー曲の「カモン!ハッスル・ベイビー」でテイチク(テイチクBLACKレーベル)よりデビュー。

1979年(昭和54年)、世界歌謡祭グランプリを受賞をきっかけにキャニオン・レコードより再びデビュー。11月21日にリリースされたデビューシングル「大都会」は150万枚以上のミリオンセラーを記録し[4]、翌1980年(昭和55年)の『第31回NHK紅白歌合戦』に出場。続いてリリースされた「蜃気楼」も資生堂のキャンペーンソングに起用され75万枚[4]のヒットを記録した。『ザ・ベストテン』では「大都会」と「蜃気楼」で2曲連続1位を獲得した。

1980年(昭和55年)、司馬遼太郎の歴史小説が原作のNHK連続テレビドラマ『風神の門』の音楽を担当。主題歌「時間差」は話題となるがレコード化されなかった。なお、その他の未発売楽曲には「Ten Years Ago」「大都会2000」がある。

1983年(昭和58年)末、金福健が脱退。

1984年(昭和59年)6月、阿久悠原作の映画『瀬戸内少年野球団』に主題歌「瀬戸内行進曲」で参加。また、同年10月に発表された「愛をとりもどせ!!」は、テレビアニメ『北斗の拳』の主題歌に起用され50万枚[5]のセールスを記録した。

1985年(昭和60年)4月17日に発売された中島みゆきのアルバム『御色なおし』では「さよならの鐘」「煙草」の編曲と演奏を担当した。

1986年(昭和61年)にはパソコン用ゲームソフト『レリクス』のテーマ曲を担当した。これは開発・発売元であるボーステック社長の八巻龍一とクリスタルキングのメンバーが旧知の仲だったことで実現したものだが、まだコンピュータゲームが一般的には受け入れられていなかった時期にメジャーなバンドがオリジナル曲を提供したことは話題となった。

同年2月、田中昌之・山下三智夫・野元英俊が脱退。

なおキーボードの今給黎は、1990年(平成2年)にリバーヒルソフトが発売したPC用ゲームソフト『BURAI下巻完結編』と、それ以降発売されたコンシューマー版の音楽を担当した。クリスタルキングはニンテンドーDS用ソフト『くりきん ナノアイランドストーリー』の主題歌も担当しており、ムッシュ吉崎が「くるくるくりくり」と「奇跡のチカラ」を歌っている。

1995年(平成7年)10月に田中が一時復帰するも、1998年(平成10年)1月に再び脱退(中村公晴・福田彰一郎・高岡丈二も同時期に脱退)。その直後に内田聖治が加入し、2002年まで在籍した。内田脱退後のクリスタルキングはムッシュ吉崎のソロバンドとして活動している。

1999年(平成11年)「愛をとりもどせ!」が、タイピングソフト『北斗の拳』のプロモーションに使用され、その後も『北斗の拳』がネットゲーム、タイピングソフト、パチスロなど媒体を変えてヒットするたびに脚光を浴びた。パチスロ機『北斗の拳』では、10連チャンで大当たりした時に流れる曲として20年ぶりにセルフカバーで復活した。2006年(平成18年)の劇場版『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』主題歌として、リーダーのムッシュ吉崎による3度目のレコーディングが行われ、野村義男がギタリストとして演奏に参加(田中も同年にソロ名義でセルフカバーしたCDを発表している)。日本音楽著作権協会(JASRAC)の2007年(平成19年)4月〜2008年(平成20年)3月期の音楽著作権料の分配額では9位を記録した[6]

2009年(平成21年)、グループ名「クリスタルキング」は吉崎の会社が商標登録しており、元メンバーの田中がコンサートの告知広告などで(を付けずに)グループ名を挙げたりすることは商標権の侵害にあたるとして、吉崎が田中を相手取り、グループ名の使用禁止と損害賠償などを求め東京地裁に提訴。2010年(平成22年)、東京地裁は、脱退後に元メンバーが「クリスタルキング」の名前を使っても、吉崎の活動に関する社会的評価を低下させないなどとして吉崎の請求を棄却した。また、吉崎は田中が1998年(平成10年)にテレビ番組で「クリスタルキングは解散した」と虚偽の発言をしたことについても訴えていたが、当該発言から3年以上経過しており時効が成立しているとして棄却された。しかし、このような法的措置も含め、吉崎と田中の関係は修復不可能であるほど悪化しているとされる[7]

2013年に九州で2014年には関東でクリスタルキングの元メンバーが集まり同窓会コンサートを開催してファンを大いに喜ばせた(吉崎は不参加)。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  • 大都会/時流(1979年11月21日)
  • 蜃気楼/朝焼けの街角(1980年4月5日)
  • 処女航海/Carry On(1980年8月21日)
  • 明日への旅立ち/LAST RUN(1980年11月5日)
  • PASSION-LADY/祈り(1981年4月21日)
  • Passion Lady(English Version)/MARY BROWN(1981年8月5日)
  • 海南風(コカ・コーラ夏のスーパーレコードキャンペーンソング、景品につき非売品)
  • Church/十月の渚(1981年9月5日)
  • セシル/Fire(1982年7月21日)
  • メモリー/マラソン・マン
  • 3秒の誘惑/Good-bye Hero(1983年1月21日)
  • 愛情AGAIN/WELCOME TO THE MYSTERY TOUR(1983年11月21日)
  • 瀬戸内行進曲/さよならダーリング(1984年6月21日)
  • セシル/メモリー(ラジオ局オンエアー用限定盤)
  • 愛をとりもどせ!!/ユリア・・・永遠に(1984年10月5日)
  • MOON LIGHT/ミッドナイト・ミステリー(1985年5月21日)
  • Lady〜涙が唇に/渚ホテル(1987年6月25日)
  • 愛をとりもどせ!!/ルパン三世のテーマ(2004年7月7日) TEAM Entertainment KDSD-00040
  • ユリア・・・永遠に/愛をとりもどせ!!REMIX(2004年10月20日) TEAM Entertainment KDSD-00053
  • 愛をとりもどせ!!(MOVIE ver.)(2006年3月2日) TEAM Entertainment KDSD-0009
  • くるくるくりくり/奇跡のチカラ(2007年8月29日)
  • 夢見た雲、あおい空/LIFE with Songs(2010年6月23日)
  • やっぱやっぺし

アルバム[編集]

  • クリスタルキング(1980年5月5日)
  • LOCUS(1980年12月21日)
    • クリスタルキングII LOCUS(1996年3月21日) PCCA-00920
  • CRYSTAL KING(コカ・コーラ夏のスーパーレコードキャンペーン用アルバム、景品につき非売品)
  • eleven carats(1981年9月21日)
    • eleven carats(1996年5月17日) ポニーキャニオン PCCA-05956
  • City Adventure(1983年)
    • City Adventure(1996年5月17日) ポニーキャニオン PCCA-00957
  • MOON(1985年6月21日) キャニオンレコード D32A0093
  • 1968・夏・東京(1987年7月25日) BOURBON RECORDS 32BTC-159
  • Bear Away(1999年6月6日) GROOVE GRV-001
  • ポプコン・スーパー・セレクション クリスタルキング ベスト(2003年3月26日) キングレコード KICS-2402

参考文献[編集]

  • クリスタルキング、『まだ間に合うかもしれない』ヤマハ音楽振興会、1981年。
  • 岩政伸治、「10章-アメリカン・ドリームの末裔」『アメリカ文化への招待』北星堂、2004年。

脚注[編集]

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  1. ^ 嬉一夫(中国新聞)『あの時この歌―戦後日本歌謡史―』渓水社、1983年、p241
  2. ^ 宝泉薫著『歌謡界「一発屋」伝説』 彩流社、1998年
  3. ^ 【元クリスタルキングコンサートレジェンド】 田中昌之Twitter 2014年4月18日
  4. ^ a b ミュージックテレビ朝日インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  5. ^ 北斗の拳でクリスタルキング甦る 主題歌20年ぶり発売スポーツ報知、2004年6月15日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  6. ^ 音楽著作権料分配、「エヴァ」「北斗の拳」上位 パチンコ・オンラインゲーム寄与(ITmedia)
  7. ^ なお2012年(平成24年)1月20日に放送されたABCテレビ系の『探偵!ナイトスクープ』にて「クリスタルキング『大都会』を熱唱したい!!」という依頼があり田中と吉崎が出ていたが、収録は全く別々であり共演しなかったのは言うまでもない。  

外部リンク[編集]